*筆者は格闘技とか全くの未経験です。
本文中の技等は全くの指から出まかせです。
あらかじめご了承下さいな
1/28、追記しました
side刻
「おっし、何時でもいいぜ!」
「私も準備万端よ〜」
「本当に3人掛かりで大丈夫か?」
天龍、龍田、木曾の3人対俺1人。
「問題無い。何時でもどうぞ?」
嘘だ。
只の神機使いなら問題無いが、軽巡とは言え艦娘。はっきり言ってキツい。
しかも、俺が直接教えた奴らに教わっている。
出来るか……?
「覚悟しとけよ……オラァ!」
まず天龍が突撃。そのまま殴りかかって来る。
動きが直接的なのはワザとだな。
天龍の右ストレートを左短ステップしつつ右手で右に引いて逸らす。
当たり前に左脚が飛んでくる。
わかっててやってるのか?
右手を掴んだまま、俺の背中方向右側に引きつつ左脚で天龍の右脚を払いながらしゃがむ。
空いている左腕の肘で左脚を受け止め、そのまま拳を腹に叩き込む。
多分天龍が隙を作って、そこをこいつらが叩くんだったんだろう。
身体をカチ上げた天龍は放っておき、動きが止まってしまっている2人の内、まだ対処がし易いだろう木曾に背を向けて龍田に向き直る。
ゆらり、とわざと不気味な動きで龍田へ歩み寄る。
「ひっ!」
イメージとしては、走れないゾンビと操り人形を組み合わせた感じだ。
ただし、腕を前にあげたりはしない。
じわり、じわりと距離を詰めつつ、周囲の、ダクトや電灯、龍田と木曾の呼吸、心臓の拍動のリズムと、俺の身体の全てのリズムを同期させ、相対的な気配を消す。
5メートル
4メートル
3メートル
2メートル半になった所で前方ロングステップ。
そして、頭の中のモードを操り人形ゾンビエミュレータから市街地用CQCに切り替える。
ステップ一歩で距離を詰め、龍田の首を絞める!
「うっ…ぐっ………カハッ」
絞めつつ後ろの気配を探り、木曾が俺の頭を狙うのを待つ。
………
「うぉらぁ!」
気合い一閃、腰の入った綺麗な右ストレートは、一瞬前に俺の頭があった位置、即ち
自分の攻撃が味方を討った事に一瞬茫然とした事で生まれた木曾の隙を見逃さず、鳩尾を殴り、肺の中身を吐き出させ、脛を踵で蹴り、腹這いになるように投げる。
背骨の上に左足を乗せ、
「ざっとこんな感じか?」
後ろから天龍田が殴って来るので垂直飛びでかわす。
着地点を狙うだろうから、エリアルステップで後ろに回り、背中を蹴って飛び退く。
「まだ気絶して無かったのか………」
精神を統一、自己暗示をかける。
時間がとてもゆっくりと流れ始める。
「行くぞ…!」
天龍を龍田に投げ飛ばし、
「連続!!」
避けた龍田を起き上がろうとした木曾に投げ飛ばし、
「C!!」
掴みかかってきた天龍の手を弾いて、脚を引っ掛け引き倒し、
「Q!!」
真上から降って来た木曾をそのまま背負い投げ、
「Cィィィィ!!」
右から忍び寄る龍田の左斜め後ろに左足を置き、身体の位置を入れ替えて、左脚に躓かせる形で投げる。
見ると、流石に堪えたようで全員仰向けになって『もう降参です。白旗あげたいけど持ってません』って顔をしている。
「とまあ、一応こんな感じだな。とは言え、自衛隊近接格闘術とMGSシリーズのCQCをごった煮にして神機使いの膂力を足してるから、どうしても喧嘩殺法に近くなっちまうがな……」
本当、どうしたもんかね。
side響
うーん、司令官が「試合を見れば何か学べることはあるだろう」と言っていたから、残り全員で見てみたけれども……
はっきり言って、技術は全部知っている物ばっかりなんだよね。
もちろん、天龍田さん二人組みや木曾さんも同じく、司令官が使った技は全部知っている筈なんだけれども……
でも、一切対抗出来なかった。
技の組み合わせが高度なんだね。
司令官、もしかして実戦経験でもあるのかい?