side刻
「現在ソリッドアイ…面倒だから以降SEって言うけどな…で周囲に気を配りつつ、気づかれない程度に全速力でコリアンダー島近くへ向かっている。
ちなみに上陸する小島はもう決めてある。加賀が富嶽に仕舞ってあった彩雲を取り出してきて、それで見てきてくれた所、1番良さそうなのがそこだったらしい。
さて、まずはフルトン回収システムについて説明をする………前に、補給支援の要請の仕方について教える。まず……お前らの端末見せてくれ。まずはそこからだ。まず御坂」
「端末??ああ、スマホのことか?
俺のはiPhoneだな。これだ」
そう言って御坂が……あいふぉん?を見せてくれた。ロック画面だから……ケーブルは持ってるジャンク品にそれっぽいのがあったからiDroidと接続して、無理矢理解除する。
「……なるほど、補給支援用のアプリはそのまま使えそうだな。
良いか?補給を受けたいときはこのアイコンをタップしてこいつを起動する。すると」
iPhone(こう書くらしい。画面に表示が出ていた)
の画面が一瞬青くなり、白文字で補給支援申請用のフォームが出てきた。
「後はこの画面で補給して欲しい物資のチェックボックスをタップして、欲しい物資を全部選んだらこのエンターを押す。おけ?」
「なるほど。……英語かよ。日本語には出来ないのか?」
「いや、読めるだろ?軍人だし」
「まぁ…
そりゃ良かった。
「じゃあ次、藍原の見せてくれるか?」
「おお、いいぞ。ほら」
どれどれ……お?これも『iPhone』かと思ったらかなり違うな。まぁ、とりあえずケーブル繋いでみてと。
BEEP!!BEEP!!BEEP!!
うおっ!危ねっ!
慌ててケーブルを外す。
今の音は相当ヤバイ奴だ。
ちょっとチェックしてみよう………
「は?!藍原、お前のiPhone何なんだ。逆ハックって相当だぞ!」
「驚いたか?妖精さん達がAQUASをベースに改造してくれたんだよ」
驚くも何も…
あくうぉす?また別の機種なのか?
「まぁ良い。とりあえずロック外してくれ。じゃないと話にならん」
「分かった。ほらよ」
ふう…これで補給支援用のアプリをインストール出来そうだ。
………ハックされて腹立ったからOSやらなんやら全部コピーしてやる。
それはともかく。
「使い方はさっき御坂に説明した時に聞いてたな?んじゃ、早速どれを要求するか考えておいてくれるか?」
「分かった。所で今回はどうするんだ?
と藍原。流石鋭いな。
「できれば回収で頼めるか?殺すと痕跡が残るし、断末魔を上げられたら不味い。一方で捕虜にすれば尋問してその分有利に働くから出来るだけ殺さずに無力化出来ると1番良い。それと、出来れば見つからないことを優先した装備にしてくれ」
「なるほど、とりあえずこっちに持ってきてあるのは海軍陸戦隊の軍服と昔うちを襲撃してきたやつらが持っていた64小銃、AK47だろ、んで、鎮守府にあった三八、南部十四年式、モーゼル銃、反動がヤバイけど普通の人間になんとか扱える艦娘用の12㎝単装砲、あとは銃剣に日本刀と軍刀、催涙弾、双眼鏡とかやけど……何持ってけばいいかな?」
「おいおい、陸自が襲撃してきたのか……?
それはともかく、
吹き矢やら弓矢やら、元々無音の物だと尚いいが……
後はスタンロッドもあると良いな。
スタンロッドは予備が幾つか富嶽においてあるから補給支援のやり方は教えたから自分で申請してみろ。
もし殺すんならできれば血痕の残らない殺害方法にしてくれ」
「じゃあ銃は無しで針でぷすっとやるかな。
んで、12㎝は煙幕弾と麻酔ガス弾持っていく。あ、12cmはサプレッサーついてるから問題無い。
ちなみに襲撃してきたやつは例の国の奴らだったから、軍の基地を襲ったあと装備を奪って基地から退却する兵に混じって基地から脱出して俺らのところへ攻めてきた。
ちなみに俺らの世界は自衛隊じゃなくて軍だ。解体されてないからな」
いや、鹵獲したなら返してやれよ。撃ち空薬莢も全部拾わないと始末書ものってレベルの管理なのに……下手すると責任者まともな再就職出来ないぞそれ……
「よし、じゃあ俺は遊戯王とVitaと財布とヘッドホン、着替え、ペイロード・ボルト、天上天下無双刀だな」
「色々待った。遊戯王ってのがなんなのかはわからんが、とりあえずVITAと財布は要らないし、そもそも見つからないようにサプレッサーを使える奴にしろって言わなかったか俺。ヘッドホンはまさか耳を覆うタイプじゃ無いよな?
念の為聞いておくけど、着替えは夜間用市街地迷彩だよな?」
「そうか……なら24式貸してくれるか?それとやっぱ刀無しでスタンロッドにしとく。
後、娯楽道具一式は、向こうでの暇つぶしだ。
ヘッドホンは耳当てタイプだけどどうかしたのか?着替えは黒系の迷彩柄だけど…」
「………それで大丈夫なのか?
それと二人共、段ボールは要らないのか?」
「段ボールって、メタルギアじゃないんだから。
「いーや、必要だ。考えても見ろ、御坂。遠くからお前を見かけた奴が双眼鏡でお前の方を見る。さてどうするんだこういう時は」
「瞬間移動する」
「………藍原は?」
「俺も瞬間移動できるし」
「…………もう良い……」
ーーーーーーーーー
さて、そんなこんなで日没まで一時間と言ったところか。
小島に上陸した俺達は、補給支援要請をしていた。
「送信っと。刻!駿!出来たぞ!」
「俺もおわった!刻は?」
「大丈夫だ!………そろそろ来るぞ!頭ぶつけないようにな!」
十秒もするかしないかのうちに、
『こちら富嶽、先程受けた補給支援を配達します。頭上に気をつけてください』
ヒィユゥゥゥゥ!!!
ドサッ!
量の関係上、五つ強化段ボール箱が降ってきた。
「さて、きちんと中身入ってるかな?」
段ボール箱の中に入り、スニーキングスーツに着替える。
箱から出て、ここまで着ていたバトルドレスを箱の中に仕舞う。
次の箱の中に入り、フルトン回収システムを取り、出てくる。
「ほら、何してる?さっさと箱入って受け取れ。終わったら今あるいらないものはその中詰めとけよ。
船の中で食べた菓子の袋もな。
スタンロッドやら
「ほーい、了解っと」
少しは緊張したらどうなんだ?御坂
「しかし、目出し帽かよ……怖いぞそれ」
「いや藍原、目出し帽被らないと暗い所では肌が浮いて見えるんだぞ?かなり目立つ。この任務では間違いなく必要だ。俺は瞬間移動なんてできないからな」
ともかく全員物資を取り出し終わり、フルトンの説明に入る。
「さて、この大きい方が物資回収用フルトンで、この小さい方が人員回収用フルトンだ。
それぞれ青いパッケージのが手動スイッチ式で、押して1秒で風船が荷物を空に上げる。
黄色いパッケージのが時限式で、タイマーをセットしてスイッチを押すと、タイマーに設定した分の時間が経つと回収されるようになっている。
赤いパッケージのがリモコン式で、セットするときにチャンネルを選択、その回収したいタイミングでリモコンをそのチャンネルに合わせて起動すれば纏めて回収出来る。もちろん一つずつでも出来る。
リモコンはさっきスマホにインストールした補給支援アプリの中にメニューがあるからそこから起動してくれ。
まずはこの補給ボックスを回収してもらう。人員回収用でやってくれ」
二人共きちんと回収した。特に問題はなさそうだ。
「次はエアクッション1号艇を回収してくれ。帰りは自分用のフルトンで富嶽に回収してもらうから要らないからな。大型物資回収用でやってくれ」
これも特に問題無く終わる。
「さて、もうそろそろ日没だ。行くぞ」
そう言って俺は海に飛び込もうとするが、
「待った、俺達が運んだほうが早い。本当は瞬間移動で行きたいけど座標がわからないと無理だからな、海面上を飛んでいく。もちろん無音だから気づかれる心配は無い」
と御坂が言ってくれた。ただ、
「気持ちはありがたいが対水上レーダーが怖いからな。あんたらならステルスも出来そうだが俺は無理だ。悪いが泳いで行かせてもらう」
「そうか……向こうで待ってるぞ」
「ああ、出来れば上陸地点の確保も頼めるか?」
「「おう!」」
さて、作戦開始だ……!
まぁ基本こそこそ隠れるんですけどね。