元隊長の鎮守府運営記録   作:ゆすくうけに@Aki

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コラボ第五話「コリアンダー島奪還作戦準備・敵の力を削げ!(後編)」

コリアンダー島。

 この世界の日本政府がいざという時に備えシーレーンを強固にする為に、また東南アジアへの影響力を高めるためにASEAN諸国と共同で軍事島化した島であり、深海棲艦が出現してからは東亜の西の守りを兼ねる。

 その性質上、艦娘だけでなく輸送艦等を修理するための施設が整っており、戦車をはじめとする陸戦兵力も豊富。

 一方で島から取れる資源の量は少ない(尤もこれは、資源があまり取れない島を使ったほうが軍事島化する以上都合が良かったというのもあるが)。

 この島が墜ちたと言う事は、東南アジア一帯が堕ちるのも時間の問題であるのみならず、日本本土への石油輸送ルートの大部分が寸断されると言う事も意味する。

 それなりに大きな島であり、この三人だけで占領するのは不可能だろう。

ーーーーーー

 ここはコリアンダー島軍港、第一乾ドック………の下だ。

ここには二人(?)駆逐イ級の見張りがいる。まぁ今は気絶しているからいないも同然だが。とはいえ目覚めたら警戒態勢になるから厄介だな。まぁ、目隠ししてさるぐつわを噛ませて、腕を縛っておけば一日くらいは稼げるだろう。

 

さてと。上はどんな感じだ?

「こちら護悧、状況報告を頼む」

『こちら御坂、どこから上陸するんだ?すぐにでも制圧できるが』

「なるほど、第一乾ドックのエレベーターで上がる。出来るか?」

『こちら藍原、それならこっちの方が近い。今から制圧を開始する。今からエレベーターで上がり始めてくれて問題無い』

「こちら護悧了解。今から上がる」

さて、行きますか。

ーーーーーー

 エレベーターの中で1通りCQCを確認しているうちに上についた。

上に着くと、丁度最後の1人(軽巡だったし人でもいいだろう。念の為、以降は便宜上深海棲艦も1人二人と数えることにする)を藍原が無力化するところだった。

「ナイスタイミングだ刻」

「待たせたな」

さてと、

「こちらブラッド1、潜入地点(スニーキングポイント)に到達した。待たせたな」

『こちら富嶽。全員の到達を確認しました。

各員に通達、先ずは対空レーダーを最優先で無力化してください。その際も全く敵に気取られてはいけません。その範囲内であればレーダーそのものの破壊、レーダーへの送電線の切断、対空管制室の占拠、その他方法は問いません。

尚、対空レーダーを無力化するまでフルトン回収、及び各種支援は不可能です。

対空レーダーの無力化を確認次第作戦空域に侵入、各種支援を開始します。

始めて下さい!』

『こちら御坂了解っと。レーダーの位置が分からないが……どこか判るか?』

「こちら藍原、俺もさっぱり分からん。地道に探し出すしか無いか……」

お前らなぁ………

「こちら護悧、お前ら、わからなかったら()()()()()って、先生に言われなかったか?」

『こちら御坂、あのなあ、素直に教えてくれると思うか?』

「こちら護悧、素直に吐かなければ素直に話せるようにしてやればいい。簡単だろ?」

『どうやってだよ……まさか』

「いや、普通に考えて拘束してナイフか拳銃で脅せば良いだろ。その為の実弾だろ?」

『マジかよ……』

「ま、聞き出すのは俺がやる。お前らは先にめぼしい物資につば(リモコンフルトン)着けとけ。さて、状況開始だ!」

『やれやれ……こちら御坂了解』

「こちら藍原了解。ところで護悧隊長。状況開始は演習とか訓練の時しか使わない号令だって知ってましたかー?」

 何ッ?!今まで間違って使ってたのか?俺は。

……落ち着け、そもそもこいつは俺とは違う世界に居た。と言うことはその世界の自衛隊(若しくは日本軍)では実戦では状況開始とは言わないのかもしれない。実際うちの世界の自衛隊及び新しい方の日本軍でもその辺りは(実戦を想定しておらず)決まっていなかったり、人によって違ったりしてたからな。

「こちら刻、その辺はまた後で確認しよう。まぁ今は無難に『行動開始』とでも言っておくか」

ーーーーーー

ってな訳で、現在パトロール中の敵重巡のすぐ近くまで来ている。

 どの位近くか?

そうだな、角を挟んで手をつなげる程度には近いな。

おふざけはこの辺で終わりだ。

周りを見渡し、他に敵がいない事を確認して……

脇差を抜いて左手に逆手で持つ。

確実性を上げるために右手は開けておく。

足音から距離を確認……2メートルか、行けるな。

 

壁に張り付いてから、角から飛び出し右手で口を塞ぎ左手で左肩を掴み、思い切り引っ張る。

 

軽く首を絞めてから右手で右肩を引き、右足で右の踵を踏み、重心を身体の外に、俺にもたれかからせるようにして、脇差を首に突きつける。

 

《騒ぐな。騒ごうとしたら刺す。これから聞くことに正直に答えなければ、こいつの高周波で生きたまま焼く。良いな?ちなみに拒否権は無い》

《ワ、ワカッタ》

よし、従順な捕虜の一丁上がり。

 

《と言っても、難しい事を聞く気はない。対空レーダーは何処だ?全て答えろ》

《マ、マズ島ノ真ン中ノ小山ノ頂上ニ一ツ、島ノ東ノ軍港ニ二ツ、陸上兵器基地ニ一ツ。コレデ全部ダ》

《本当か……?》

とりあえず確認させよう。

「こちら護悧、対空レーダーは島の真ん中の小山の頂上に一つ、東の軍港に二つ、陸上兵器基地に一つらしい。藍原と御坂は確認に向かって、すぐに直せそうな程度に無力化、シエルは堂山に本当にその一にあるか、他の位置にはないか確認を取れ」

『こちらシエル、堂山さんに予め確認したところ、それ以外の位置のレーダーは全て回収、無いし破壊したとのことで、加賀さんの彩雲での事前偵察でも、他の位置のレーダーは対水上レーダーのみ、それも北と南に一つずつだけだったそうです』

『こちら御坂、そういうことは先に言ってくれ、シエルさん』

『こちら藍原、以下御坂と同文だ』

「こちら護悧、俺も二人と同じだ。それはさておき、レーダーを無力化した後、先ずは富嶽で偽装データ入力装置を届けてくれ。

レーダーは、出来ればデータ送信用ケーブルを切断する事で無力化してくれ。

人為的なものに見えないようにしてくれると助かる。

で、修復係の深海棲艦が来たら、修復を開始する旨を本部に伝え、修復を始める前にそいつを無力化、偽装装置を送信ケーブルの受信側に接続、レーダーは回収してくれ。オケ?」

『こちら御坂、奴らの言葉が分からない。出来れば一緒に来てくれないか?』

『こちら藍原、富嶽で御坂の分の翻訳機を頼む。御坂の位置はわかるだろ?』

『こちら富嶽了解。準備をして待っています』

そうか、俺以外は奴らの言葉がわからないのか。

《おおっと動くな。抵抗する奴は…こうだ》

そう言い、首をギリギリと絞める。

《クッ……グッ…グッ……カハッ…………》

よし。気絶したな。能力適正をSEで確認する。

………いいモノを見つけた!!

潜在的な才能だが、研究・開発班への適正がSS(チーフ級)だった。さて、背負っていこうか。最悪投げつければ相手を気絶させれそうだしな。

さて、急ぐか!

ーーーーーー

さて、送信ケーブル切断完了!

「こちら護悧、送信ケーブルを切断した。ここで修復係を待つ。偽装データ送信装置と、追加でC5も降ろしてくれ。破壊活動と言えば爆薬だろ?」

『了解、これより戦域上空へ侵入、補給支援を行います』

ヒューーードサッ!

補給段ボール箱支援が届いた。

さて、中身は………

よし。

・C5爆薬

・偽装データ送信装置

・はんだごて(バッテリー内蔵)

・少しだけ塩を溶かした水500ml

・パワーバー

……よし、全部ある。

「こちらブラッド1、物資内容を確認した。撃殻薬莢と食ったパワーバーのパッケージを詰めて送る。オーバー」

ーーーーーー

 C5……C4の後継として開発された、Cシリーズ爆薬の5代目だ。

C4に問題があったというよりは、単にC4が開発された時より技術が革新したためにより効率が良いC5が開発されたというだけである。

より軽く、より小さい量でより大きな破壊効果を得られる。

また、十分な柔軟性と剛性を併せ持ち、湯煎などせずとも(つまり現場で)成形し直し、小さな爆発音でモンロー効果を十分に発揮させることも、逆に威力は小さいが派手な爆発をさせることも(十分な知識があれば)可能となった。

要するに、潜入任務にうってつけという事だ。

ーーーーーー

 俺はそのC5爆薬を、奴らの出撃ゲート(だと思われる)に、上向きに爆風が集中する用に成形して埋めた。信管は感圧式、悪名高い地雷だ。

 尤も、敷設場所は地図に記録の上、富嶽側でも把握してある。

全く問題無い。

対空レーダー?修復係が中々来なくてな。最終的に自分で装置を着けた。

ーーーーーー

 さて、そんなこんなで燃料をコンテナ15個、弾薬をコンテナ8個、鋼材をコンテナ25個、ボーキサイトをコンテナ3つ、捕虜は五十人捕まえた頃、日の出が迫っていた。

「こちら護悧、さて、そろそろ日の出だが……どうする?このまま潜伏するか?それとも一度帰るか?」

『こちら御坂、俺は残っても問題無いが?』

『こちら藍原、流石に風呂に入りたい』

なるほど……なら藍原と俺が帰って、御坂だけ引続き潜入を続けて

『緊急事態です!!捕虜の重巡リ級が、堂山さんを人質にとっています!直ぐに上昇してください!』

何っ!

『こちら藍原了解、これよりフルトンで帰還する。回収頼むぞ』

『こちら御坂了解、以下同文だ』

ええい、仕方ない。

「こちら護悧了解、以下同文だ。戻って直ぐに作戦会議だ!」

帰還用のフルトンを取り出し、腰のフックに固定、青ボタンを押して回収体制を取り、富嶽(上空1000フィート)へ向かった。




すみません。途中からしりすぼみになってしまいました……
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