あと一回、もう一回で終わる筈です。(『筈』ですみません……)
前回のあとがき(?)は一体何だったんでしょうか……
とりあえず、戦闘シーンは多めです。質はわかりませんが。
さて……見たところ島の兵装は全て奴の制御下らしいな。
今俺はバックパックで飛び、上から強襲偵察をしている。
「こちら護悧、どうもこうも、まず対空放火をなんとかしないと始まらないな。ゲートを壊そうにも近づく事すらままならん。……ん?あのレ級達は……」
『こちら御坂、どうした?レ級がどうかしたのか?』
「こちら護悧、ああ。あのレ級達、背中に何か背負ってて、そこからデカい腕が生えてる。しかもかなり硬質だな……とりあえず、『レ級後期型』と仮称する」
『こちら藍原艦隊の大鳳です。今彩雲が確認しました。護悧さんが確認したレ級後期型ですが、砲が約6倍に増えている上、恐らく近接戦用と思われる大型の腕が二本、背中の追加艤装から生えています』
不味いな……しかもレ級と言えば雷撃能力もある筈だ。
ん?あのまま行くと……
「こちら護悧、あのレ級達は一旦放っておけ。あの出撃ゲートには地雷を仕掛けてある」
『こちらシエル、確かにありますね。富嶽データバンクにありました。
では、別の目標に一旦は集中しましょう。
という訳で、対空砲火を「回収」します』
『は?回収……?あ、俺は御坂だ』
「こちら護悧、そうだ、回収だ。
富嶽だとデカくて遅いから落とされる危険があるが、流星なら速い上比較的小さく、さらにシールドを張れるから適任だ。流星であらかた片付けたら、富嶽の出番だ」
『こちら藍原、いや、それは良いんだが、回収ってなんだ回収って』
「こちら護悧、壊すなんて勿体無い事は出来ないし、それに俺達がまだ知らない向こうの技術があるかもしれないしな」
『いや、それはまあ良いんだが……どうやんの?』
「ワイヤートリモチだ。ワイヤーアンカーより確実、しかも相手を傷つけない。これでまず対空砲火をなんとかして、それからガンガン残りの資源や奴等の予備艤装を持って行く。そうすれば奴等は修理出来なくなるから後はゲートをぶっ壊せば勝利は時間の問題って訳。
それと……今回の敵、集積地棲姫だが、本人の戦闘能力はそれ程でもない。寧ろ随伴と……基地そのものを一人で、それこそ『手足の如く』操る事ができると言う能力が危険だな」
『なるほど、手足をもぐって訳か。所で、その情報はどこから?』
「さっき回収した
『なるほど……ちなみにどんな方法だったんだ?』
「まず上から順に落としていったとかって聞いたが……富嶽から落ちてないことを考えてると、多分一番上をこっちに引きずり込んでから、『上官命令』させたとかじゃね?」
『………エグいな。精神的に』
「だろ?……おっと、そろそろ無駄口は終わりだ。ケツの穴を成型炸薬で穿かれたレ級達がお怒りだ。……うぉわっ!」
危なかった……慢心は敵だな。
「至近弾1発喰らった、こいつはなかなかの脅威だ。遠くから仕留めるぞ!」
『こちら御坂了解!と言いたいところだが、遠くからだと誤射が怖い。接近にしよう』
『こちら藍原、おれも御坂に賛成だ』
「こちら護悧、仕方無い、賛成多数で接近戦か……仕方無い。行くぞ!」
言うと同時に急降下、自由落下爆弾を投下しつつ鎌で斬りつける。が、
《ソノ程度カナ……?》
右腕の追加兵装に防がれる。
仕方が無いので下がるが、追ってこない。
……二人を待っているのか?
《ワタシタチノ痛ミ……》
《ソシテ怨ミ……》
《晴ラサセテモラウ!》
うわー、完全に怒ってるな。俺のせいだけど。
「なぁ、何やったんだ?お前」と同じくペイロードの弾を叩き込みながら接近してきた御坂。
言いながらも持つ刀には、霊的な力を持たない俺でも分かる程の気が溜まっている。(後で聞いたところによると『練気』と言うらしい。モンスターをハンティングするゲームの太刀にあったなそんなの)
「出撃ゲートに仕掛けた上向き固定型パンツァーファウスト地雷がアッー!な所にクリーンヒットした見たいだな。知らんけど」
俺も持つ89カービンの状態を確認し、左手にはシエルから受け取ったマチェットを逆手に構え、これまでの戦いの中で確立した、自分流の
存在感を薄くし、殺気を気取られることも無く、気配を頼りに討たれる事もない。スニーキングモードは、スニーキングだけに有効なのでは無い。
「それは怒られるぞ……」と謎の弾幕を張りながら近づいてきた藍原。
持つ刀が
そう言えば、何故今襲いかかってこないんだ?
《アマリスグ二終ワルト面白クナイシネ。準備ハモウ良イカナ?》
《サテ、辞世ノ句ハ詠ンダカナ?》
《詠マナイ……?巫山戯テルノカナ?……後悔サセテアゲルッ!》
殺気。
一瞬でしゃがんで避ける。
直前に頭が有った空間を、砲弾がすり抜ける。
が、
《ドコへ行ッタ……?》
しゃがんだだけの俺に気づく事はなく、別のレ級1体ずつと交戦している二人へと飛びかかり、爪を突き刺そうとした。
「むざむざやらせると思うか?」
カービンを、銃把を軸に回転させ、薬指と小指だけで保持、銃床が相手に当たるように、トンファーのように持つ。
後ろからパーカーの様になっている服(?)を右手の人差し指と中指で掴み、背部艤装と背中の間にマチェットを突き刺す。
チッ、浅かったか……
マチェットは刺さりはしたが切り離すまでは至ら無い。
左胸のCQCナイフを取り出しつつレ級の左腕の、肩のすぐ近くを中指から小指で握りしめる。
同時に、右手を離しカービンを元の持ち方に戻し、銃把で喉を圧迫しつつ右脚で足払いをかけ、そのまま右脚でレ級の右脚を抑え、重心を後ろへ倒させる。この時、俺は腰を落としているので重心がブレる事は無い。
右脇にレ級の右腕を挟み、右上後方へ引き上げつつ左手を離して首筋にナイフを突きつけ、同時に左脇でも左腕を挟む。
一度強く喉を圧迫してから離し、そのままその位置にナイフを持ってゆき、少し当てる。
こうする事でレ級の拘束を解くことなく二人への援護射撃が出来る。
「艤装を外して降伏しろ」
《嫌ダネ、ソレニ……何カ忘レテナイ?》
何?……ッ!
「グッ……尻尾か……」
そう、尻尾が俺の背中に噛み付いて……いない。
尻尾は俺の背部兵装から生えている二本の喰手が噛みつき、確保済である。
「なんてな。俺にも『
言いつつナイフをゆっくりと喉へ沈めてゆく。
食いこんだ所から僅かに血が流れる。
「苦し紛れにナイフを刺しちまったかもしれないよな……ッ!」
そしてカービンの銃口を左脚へ向け(右だと貫通して俺に当る可能性がある)指切り3点射する。
それに……このまま腕を後ろに引き続ければ……!
《!…チ、チョット待ッテ!腕ガ……折レル……!ホントニみしみし言ッテルカラ!アアアアア!!!》
「物理のお勉強の時間だ!」
ミシッ!ミシッ!ミシミシミシミシッ!
レ級は、両腕が折られる恐怖で意識を手放した。
本当には折れていないし、ミシミシ言っていたのもヘルメットの骨伝導イヤホンから腕に伝えていただけなんだがな。
「さて……こいつ一旦富嶽に連れて帰んないとな。
御坂、藍原!……I'll be back.」
サムズアップしながらレ級を肩に担ぎ、バックパックをフライトモードにしてさ富嶽へ向かった。
「あ、ちょっ!……」
なんか言っているが……すまん。少し待たせる。
しかし対空砲火が多いな。航空機みたいに能動回避が出来るならさておき、フルトン回収システムだと
ーーーーーー
《急患だ!尻尾から出血多量で首筋からも少し出血してるレ級だ!》
《マタ凄イノヲ仕留メタナ》
《シカモ、私達ガ見タ事ガ無イ艤装を背負ッテイルナ》
《このタイプが少なくとも後二人は居る。多分そいつらも急患だから心構えだけでもしておいてくれ。
所で、こいつの艤装の外し方って分かるか?》
《ウーン、コウデスカネ……ア、出来タ》
《アリャー、マチェット刺サッテマスシ、応急修理ダケデモシテオキマスカ?》
《10秒で出来るか?》
《三、二、一、出来マシタ》
《速いな。本当に大丈夫なのか?》
《コイツハ深海デ整備兵モ兼任シテマシタシネ。問題アリマセン》と、レ級に包帯を巻きつつ応えるソ級。
《それは心強いな。さて…》
直したは良いが、どう俺に接続しようか。
うまくやらないとバックパックと干渉するし……
こいつを背中に接続した上にバックパックをつけるか……?
いや、マチェット突き刺した場所があるから強度が不安だな。それよりもバックパックのランチャー接続部にくっつけられないか?
ああでもそれだと俺が接続出来ないのか。でもなぁ………
そうだ、
《こいつをバラしてバックパックを挟もう》
《ヘ?
《いや、
《アァァ、ナルホド。ワカリマシタ。ト、ナルト……》
整備兵兼任のツ級がサラッと描いて見せてくる。
《コノ方ガ良クナイデスカ?》
一見単なる増加装甲の様な印象を受ける、しかしよく見ると斥力ユニットと干渉しない絶妙な配置。
喰手は一度外され、そこにレ級の機械腕を接続、その肩に喰手を基部ごと移植している。
また、艤装の砲門は喰手各部とバトルドレスの肩、魚雷発射管は多目的ランチャーと脚に移植してある。一方で両腕には何も追加していないが、これはCQCや射撃の妨げになるのを防ぐ為だ。
両腕の肘と手首の間にマシンガンとかを付けるのは確かに格好良いし、実用性も十分なんだが、腕が重くなるからCQCと手持ち銃器の射撃が難しくなるから、賢明な判断と言えるだろう。
バックパックだけへの移植では無いが、この方が確かに極端なトップヘビー化を防ぐことが出来て良い。
全く、
《良し。これでやってくれ》
《ワカリマシタ。デハ1分程待ッテ居テ下サイ》
《分かった》
その間俺はNarc(極強炭酸のコーラ)を飲み、TAKOChips(ドリトス見たいな奴)の
《出来マシタ!》
《助かった。んじゃ、行ってくる》
《ドウカオ気ヲ付ケテ!ボス!》
バトルドレスを装着、バックパックを接続、レ級の艤装との適合可能性を試験………成功。
接続完了。動作確認、良し。
「護悧刻、パワードバトルドレス、四四式複合兵装レ型現地改装仕様、出る!」
富嶽の後部カタパルトから再出撃だ!
ーーーーーー
フライトモードではなく、ダイブモードを起動、急降下爆撃の勢いで殴る。
このレ級腕のデビューだ。
あのタイプのレ級は……また増えて六人か。しかもflagshipかそれ以上、棲鬼の領域に片足突っ込んでるな。
殴りながら撃つ必要がありそうだな。
「急降下開始!」
コースを選んで、機械側で拾いきれない変化を調整して、狙いをつけて……!
「うぅおぉぉぉぉっだらぁぁぁ!!」
藍原が通り過ぎながら斬り裂いた後ろを狙って撃つ。御坂を後ろから撃とうとしているのを見つけて撃つ。そして、残りの二人を狙いすまして、殴る!
殴る事で勢いを殺し、4点着地。
「五分と少々、待たせたな」
「遅えよ」
「また深海の艤装か……もう慣れたよ」
「艦娘のは使えなくてな。それよりも、あれとあれと…あれは殺しちゃって問題無い。どうせ説得出来ないし」
「なんでそんな事が分かる?話せばわか」「死亡フラグはやめておけ。あの狂気を湛えた目を見ればわかるだろう?所謂『半知性体』と言う奴だ。話が通用するしない以前に、『対話のテーブル』と言う概念を『理解できない』。知らないんじゃなくてな」
重苦しい空気が流れるが、そこはやはり
尤も、それには狂った笑い声とともに切りかかってきたレ級の存在があった訳だが。
「そこだ!」
右艤装腕をすぼめて突き刺す。
「喰らいな!」
左艤装腕で握りしめる。
「隙だらけだぞ」
喰手で強制収容する。
「傷めつけてやる」
両腕で鎌を振るい、首を刈る。
だが……
「クソッ、頭を繋がれたら振り出しに戻るってありかよ……」
幾ら首を飛ばしても、身体が頭を拾い、元あった場所に戻す。
幾ら穴を開けても、直ぐに塞がる。
収容しても、直ぐに気体化して出てきやがる。
こりゃ、艤装の各所が違うことも考えてレ級後期型flagship改二(激昂)とでも言えば良いのか?
……しょうがない。戻ったらまた考えるとして、とりあえず今は出来ることをしよう。
「御坂!藍原!俺が足止めする、その隙に退却だ!」
「ああ!」
「仕方無い!お前も早く来いよ!」
俺がカールグスタフと主砲でコースを限定し、RPGと魚雷で脚を潰して倒し、口に手榴弾、航空爆弾(艤装の艦載機用と思われる)を突っ込み爆砕、時間を稼ぐ。
ーーーーーー
「ん?」
「どうした?御坂」
「増援が……止んだ?」
確かに、深海棲艦が増えていない。
そう言えば、さっきのレ級も、俺たちを追うのは諦めたようだ。
『こちらシエル、深海棲艦が出現しているゲートらしき物を発見、空爆中です』
「なるほど、それでか。…聞いたな?今から俺たちはその仮称『ゲート』を破壊、しかる後に集積地棲姫を
「質問〜」
「なんだ御坂」
「回収はどうするんだ?対空兵器に風船割られちまうだろ」
「それについては、まず対空兵器を『先行破砕型回収弾』で回収する。先行破砕型回収弾は、タンデム式成型炸薬を参考にして作った、1層目の弱装榴弾で固定部を破壊、2層目の対物トリモチ式フルトン回収装置で回収するって言う、少し荒っぽい回収システムだ。この弾はペイロードでも扱えないから、ランチャーごと支給してもらうぞ。まぁ、俺の多目的ランチャーは高すぎて1本しかないから、普通のカールグスタフだけどな。
じゃ、要請しといてくれ。良いな?」
「なんと言うか……そこまでして回収する必要があるのか?」
「まぁ、壊したらもったいないってのはわかるけど、別にそこまでする必要があるのか?」
「藍原、御坂、五月蝿い。回収は浪漫だ。鹵獲は浪漫だ。敵の武器がひとつ減って、味方の武器がひとつ増える。素晴らしいじゃないか。弾薬もスペアパーツも現地調達出来る。補給の心配が無い!いいじゃないか」
「規格の問題とか色々あるだろ……まぁ良いか」
「良し、補給BOXが来た。行くぞ!」
「おいおい、まだ取り出してないんだが……」
何やら御坂がブツブツ言っているが、気にしている暇は無い。回収弾を後ろから(カールグスタフ系だから後ろから装填する必要がある)装填、対空兵器だけを狙って、発射!
艤装側でも、機銃掃射で向かってくる砲弾を自爆させて被弾を無くし、副砲弾や曲射して上空で起動するように仕掛けた時限信管式主砲榴弾を使い、再建した滑走路を再びズタズタにする。
見れば、二人も対空兵器を順調回収しているようだ。
後10器、7、4、1!
『対空兵器の富嶽への回収を確認。これで
「ハァ?……チッ、分かった、行くぞ、お前ら」
「ああ、ってお前は誰だ全身赤タイツ」
「シーッ!これ小説なんだから言うなよ!言わなきゃ刻チンと勘違いしてもらえたのに!」
「で?あんた誰?」
「ああ俺ちゃん?俺ちゃんね、地獄からの死者、スパイダーマッ!……だと思った?残ね〜ん、マーベルのアイドル!デッ↑プー↓だよー→。よっろしくぅ〜!」
お前の野太い声で言っても可愛くないぞ…
「こらそこ!刻チン!地の文で考えても無駄無駄無駄ァ!むしろ声に出せって…俺ちゃん言わなかったっけ!」クレッシェンド
「言ってないしそのクレッシェンドかかった言い方、どこの
いや、こんなことやっている訳にはいかない。
「作戦変更だ。全戦力を全力投射、徹底的に破壊する」
「おい護悧、破壊した時の悪影響は考えないのかよ」
「あー、そこはあれだ。紫!」
「………出てこないな」
「こういう時は俺ちゃんに任せろい!ちょっと作者!ゆかりんこどこ行ったのさ!え?佐武に聞けって?チッ……ちょっと待ってろ……」
するとバカはおもむろに電話を取り出し(黒電話かよ……)
『あー、もしもし、佐武?今ゆかりんこどこにいんの?』
しかも、『只今、電話に出ることが出来ません』とかって聞こえるんだが……
「刻チーン!ゆかりんこ寝てるってさ!ま、被害はなんとかするから俺ちゃんに任せとけって!」
心配だ……まぁ良い。手を打っておこう。
「こちらBlood1、ポイントを指定した。全艦、戦力の全力投射を要請する!」
『こちら浸透打撃艦隊了解』『こちら第一空挺艦隊了解!』
よし。仕込みは済んだ。後5分か。
「行くぞ」
「応!」
「やるぞ!」
「流石にσ(゚∀゚ )オレちゃんだけじゃキツイだろ?来てくれよ!」
ーーーーーー
《来タナ……!》
集積地棲姫……?身体からナニカが…そう、トーチカや滑走路や……あれは、超小型の深海棲艦か?なんかとんでもないことになってるな。
とにかく、こいつはもう本気で俺達を殺す気なのがよく分かる。
俺はランチャーを、藍原と御坂は刀を、デッドプールは……何故か手榴弾を、構えた。
《集メタ物資……!ヤラセハシナイヨ……!》
to be continue……
次は流石に完結すると思いますが………
断定は出来ません(すみません)
それと次回更新は今回のイベント終了後になる可能性が高いです。重ね重ねすみません……