元隊長の鎮守府運営記録   作:ゆすくうけに@Aki

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お待たせしました!宴会回です!
投稿に遅れた理由は……色々あります。すみません。


コラボ第十話「コリアンダー島奪還記念宴会・前編」

「それでは、コリアンダー島奪還を祝しつつ、ガラムマサラ島奪還を祈願し、乾杯!」

堂山さんが音頭を取る。

『乾杯!』

俺たちが続いて言う。

 まぁ、もう飲み始めている人もいるんだがな。

例えばデッドプールとかウェイド・ウィルソンとか某外道の狂人(自称)とか……もちろん隼鷹その他、赤い全身タイツ以外にもいるが。

 所で何故、まだガラムマサラを奪還できていないのにこんな事をしているのか。それは……実は俺の提案だ。

 まず、前提として「俺たちはまだ勝てていない」という事だ。

 あれだけの損害を与えていながら「勝てていない」とはどういうことか。簡単だ、奴らにとって艦の損害はどうということではない、些細な問題なのだ。ゲートから無尽蔵に思える程の仲間を連れて来れる上、資源さえあればいくらでも量産できる。生み出すのに必要な「沈んだ艦や艦娘、深海棲艦の怨念その他諸々」も、いくらでも調達出来る。ガラムマサラ周辺には海底油田も海底鉱山もある。タンパク質やカルシウム他『ヒトガタ』部分の材料だって魚から奪える。

 つまり、数を減らしてもあまり意味がない。それどころか、減らすスピードを増えるスピードが超え、旧軍のようにジリ貧になる可能性も高い。

 そこで発想の転換をし、1886年のイギリスによるスーダン侵略時の『6丁の機関銃で11000人をミンチにした』事例や、1893年ローデシアの反乱鎮圧時の『4丁の機関銃で5000人の勇猛な戦士を粉砕した』事例のように『圧倒的な性能差の前に物量は意味を成さない』と言う状況に持っていく事に決めたのだ。

そして、(こんなことを言うと普通はフラグだが)俺たちはまだ全力を出した訳では無い。

 『この』機体に『その』形態、『あの』武器もあれば『どの』?技にするか迷う程ストックがある。

 まさに『こそあどの海!こそあどの海!』……ってそれは旧世代のヤングジュブナイル?的な小学生高学年向けの小説だな。しかもあれは森だし。ウニマルも船型の家だが。(魔女『トメイトウ』の設定が俺の幼心に恐怖を抱かせたのは内緒だ)

 

 さて、藍原と御坂に相互技術協力提携の打診をしに行くとしよう。

ーーーーーー

 さて、あれから何があったかというと……

まず、30分程飲んでから「では、私はそろそろ」と帰ろうとした堂山さんは……

「zzz……zzz……」

 『まだ飲んでけよ!』と隼鷹ことひゃっはーさん……逆か。ひゃっはーさんこと隼鷹、御坂(堂山さんは一応お前の上司だよな……?)、デッドプール(基地外に酒……おっと、このネタは不謹慎か?)の一斉爆撃、及びその後の執拗な波状攻撃により、奮戦虚しく酔いつぶれ(轟沈し)てしまった。南無。[お南無南無ですな]

 常識人枠が一人撃沈されたせいで先程の三人に歯止めがかからず一人、また一人と轟沈してゆく。

 加賀にアイコンタクトで『汝未ダ健在ナリヤ?』と打電するも『我モハヤ舵利カズ方位分カラズ航行不可ナリ。只提督ノ奮戦ヲ祈ルノミ。サヨナラ。サヨナラ。サヨナラ……』と返すのが精一杯の模様。

 一方シエルはと言うと"神機使いはあまり酔えないのが難点と言われますが、今回ばかりは救いかも知れませんね……"と、やや乱れ気味だが苦もなく読み取れる程度にしっかりした感応波で返してくる。

 さて……これは果たして御坂を含んだ三人(シエルと加賀、あと二人の秘書艦も含むと7人か)での技術協力の話等出来るのかいや無理だ(反語)

 まずい、少し酔ってるな俺も。

 

「大丈夫か?刻」

「神機使いはあんまり酔わないからな。まぁ大丈夫だろ。むしろお前はどうなんだ?未成年提督君」

「ほんとに酔って無いのか?まぁ俺は飲んでないし大丈夫だ。危うく飲まされかけたけど」

「この感じは爽快期だな。艦娘で言えば小破だ。シエルは……ほろ酔いか?」

「なら良いんだが…」

「しかし、酒は酔うためのものだ。そして俺たちはそれほど酔えない。つまり、俺たちはそれなりに酒を無駄にしていることになる。酒よ……済まない。またお前らを過度に浪費してしまった……」

「お前酔ってるだろ」

「そりゃあ良かった。酒はきちんと仕事をしているのだ。びば資本主義。びばびば」

そこに響(ヴェールヌイ)が乱入してきた。

「ところがどっこい、共産主義でもウォトカは飲めるんだよ」

それだけ言って戻っていった。何がしたかったのだろう?

「……本当に『神機使いはあんまり酔わない』のか?」

「ちょっと魔王と勇者が協力して世界を改革する台本形式の小説を思い出してな。あれは何巻のエピソードだったか…

っと、それは別に良いんだ。それより、流星は所詮レシプロ機。お前ん所の技術を使って多少強化はしたが、やっぱり根本的な構造のせいで強度不足は免れない。そこでだ。F4に更新しようと思う訳だ」

「それで1週間の時間を設けたのか。んで?今から作るのか?F4を」

言い方が悪かったな……やはり少し酔ってるな。

「いや、F4の筐体はあるんだ。今回の流星はHMの試験型として作った奴を試験がてら使ってただけだ。で、前回前々回の出撃で十分な運用データが集まったんで、晴れてF4に載せられるという訳だ。

しかも筐体側もあのF4EJ改最終量産型、ファントムを超えたファントム、別名『スーパーファントム』だ。確かこれは空自の公式愛称だからな?

確かF4C(空軍仕様の最初のタイプ)の2段階改良先がF4E(バルカン砲搭載等々)で、そこから空中給油装置と爆撃コンピュータを外したのが日本国航空自衛隊向けF4EJ、そこに爆撃機能を復活させて対艦ミサイルを使えるようにしたのがF4EJ改。こいつをベースに完成版のHMを載せる。空中給油装置は別のF4から設計を流用して着けてあるし、富嶽側にも給油プローブを設けたから全く問題無い。

エンジンも……史実より少し高性能なものにはしてあるが、HMのジェット機での挙動、燃料、どこまでの機動に耐えられるか……調べることは山ほどある。それに、橘花のこともあるしな…」

 おっと、口が滑ったか。

「ところで、なんでいきなりF4?F86やF106にはしなかったのか?」

「あー、どっちも佐世保基地の兵器博物館にある。人間が乗る用のは全部更新し終わってるからな。

艦娘用のは……小型化がハードル高すぎる。あー!三菱に外注したい!

まぁそれはさておき、ともかく俺たちは次に備える必要がある。何か策は?」

「まずは組み上げるべきじゃないか?それから洗い出していかないと」

「……それもそうか。よし、ならまずこんなか入れ」

 俺はそう言ってVRシステムの端末(最高級大型ダンボール箱)を出す。

「えーと、お前ホントに酔ってるのか?いや、酔ってるのか。断言出来る」

 なんと失礼な

「これはVRシステムへアクセスするための端末の二人用タイプだ。ホントだぞ?ちなみに、見た目は俺の趣味だ。なかを見ればわかる」

 ホレ、と中を見せる。中は神機兵のコクピットのように、頭が収まるあたりに電極(のようなもの)がついている。他にも様々な回路や装置が取り付けられていて、潜入にも梱包にもあまり向いていないと一目でわかる。

「なるほど…こりゃ本当みたいだな」

「だからそう言ってるだろ?さ、入った入った」

「入った…って言われてもな…」

なるほど、それもそうか。

「じゃあまず俺と背中合わせに密着する。んで、この状況でしゃがむ。で、俺がダンボールをかぶる。これでいい。さてと……VRシステム、起動」

 電極(もどき)が脳に信号を送り、脳から体への信号を傍受、システムを経由させ、仮想空間でのアバターの動きに反映させる。これが大まかなVRシステムの概要だ。で、このシステムの利点は幾つかあるが、主にこの空間では資源が使い放題なこと、設計したものを直ぐに使えること、生存に必要な脳機能のシステム側での代行や機械側の演算領域の使用、電極からの刺激による強制的な高速思考等による、時間経過速度低速化等が挙げられるだろう。

 さて、俺の新たな龍の開発に移るとしよう!

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