元隊長の鎮守府運営記録   作:ゆすくうけに@Aki

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お待たせしました……


コラボ第十五話「決戦!ガラムマサラ島沖海戦!(その2)」

side刻

「とりあえずぶち込めるだけぶち込んだが・・・長門。見えるか?」

と御坂。因みにウチの砲兵隊はまだ撃ち続けている。このまま消し飛んではくれなさそうだな…

 

「ざっとだがあと1000ってところだな・・・。ダメージを負っているのもいるみたいだし苦戦はしなさそうだ」

 鯖を読むんじゃありません。航空隊の報告によれば水平線の向こうも含めると…ざっと5000か?それでも結構減ったよな

 

……大分感覚が麻痺してるな。

 

「慢心はするなよ?とりあえずお前ら艦娘は近づきながら砲撃。俺は近距離で行く。二人は?」

 

「俺はこれからF4で爆撃する…が…足りるか?」

 あの数だとF4では足りなくなりそうだが流石に()()はなぁ……別に特攻とか未完成品とかそういうわけではないんだが……仕方あるまい。

 

「俺は影分身して突っ込む。うちの艦娘は後ろから援護する」

 俺の知っている影分身とは間違いなく違うな。分身体が実体として存在するなんて有り得ん。しかしようやっと艦娘の正しい運用法を見た気もしないではない。……甲板を取り替えて戦艦になる正規空母/戦艦加賀とか空飛ぶ航空戦艦扶桑航とかウチも大概ではあるが…

 

「なら瞬間移動は俺だけでよさそうだな。じゃ、行きますか」

 目の前から御坂の姿が消える。やっぱり慣れないねえ……科学じゃない技術は。

 

ーーーーーーーーーー

 シエルに連絡して迎えに越させ、そのF4の後部座席に乗り込む。

「さて、全火器使用可能…で良いか?」

「ええ。私が合わせますから」

 流石はシエル、心強い。

「オメガ1、アヴァランチ1、到着はまだか?早く来ないと獲物が更に遠くなるぞ」

『こちらオメガ1、オメガ小隊及びアヴァランチ隊は全速力を以て移動中、しかし置いて行かれた場所がナツメグ諸島(最初に確保した島)なので……』

「時速100kmじゃあ仕方無い。周囲に気を配れよ?」

『Yes,sir!』

 

 さて、俺らも動くか。

「わかっているとは思うが、まずは空母、次に防空艦、そしてその他有象無象の順だ。Break now!」

 

【艦影確認、IFF照合完了。お待たせしました、マスター】

 インデックスが敵と味方を判断、カーソルを付けて網膜に投影する。

「先ずはこいつらだな……」

 その情報を元に、それぞれの深海棲艦の脅威度を判断する。例えば、こちらを認識しているか。例えば、誰かを攻撃しようとし、かつその相手が気付いているか。例えば、艦載機を発艦させようとしているか。

 網膜の端に投影されている火器使用状況のミニウィンドウの90ミリ砲が瞬き、機銃が点灯し、対甲板用爆弾の正常な投下を示すメッセージが開いては消える。

 こちらを見た軽巡ツ級の頭が90ミリ砲弾を食らって爆ぜ、砲撃をしようとしたリ級の主砲周りを機銃で崩し、投下した爆弾が次々とヲ級とそのバリエーションの、まさに発艦しようとしていた艦載機を押しつぶし、甲板をチョコレートの様に割る。

 見える敵をただ端から倒していくだけでは勝てない場合と言うものもある。今がそれだ。

 一方、既に慣れたこの曲撃ちを支えているのはシエルだ。先程から一言も漏らさずフットペダルとコンソール、そしてタッチパネルと格闘している(のだろう。実際に見る余裕は無いので想像だが)。しかも、ただ機体制御を行っているだけでは無い。

 スパン!…ドォッ!

 飛んできた敵方の主砲弾を、物理干渉シールドが切り裂く。こちらの艦娘を狙ったものの飛来コースに割り込ませたようだ。シールドが切り裂くとは変な話だが、厚さが存在せず、かなりの硬さを持つ物理干渉シールドは良質な刃にもなり得る。

 キンッ!シシッシッシッ!

 待ち伏せしていた(…つもりなのだろう。こちらとしては纏まってくれるのはカモにしか見えないが)艦載機群に向けて、斥力スラスターから圧縮された空気の槍多数が飛び、敵艦載機が次々と堕ちていく。

 どちらも機体制御用の機能の流用、つまりシエルかやったことである。仕様上できない訳ではない、というレベルの曲芸ではあるが……

 

「さて、こんなところか」

【自動戦闘モードへ移行。戦闘データを照合し、機体制御システムを更新します】

「ふう…一息つけますね」

「だな。……そう言えば、ファルコン隊(ヘリ部隊)は今どの辺りだ?ファルコン1-1!」

 ファルコン隊の一番機の機長、つまり総隊長に連絡する…が、

「応答が無いな……オメガ1、アヴァランチ1、ファルコン2-1聞こえるか?ファルコン1との連絡が取れない。何があったかわかるか?」

 

 ノイズの後に応答

『こちらファルコン2-1、ファルコン隊は…敵別働艦隊と接敵、敵艦載機隊に襲われています!…ッ!対艦ミサイル発射!…オメガ小隊及びアヴァランチ隊は「死ぬな」との命令を最優先し、我々ファルコン隊と共に交戦中、そちらに向かうのは不可能です!』

「チッ…仕方無い。ファルコン1はどうした?」

『それが…ファルコン1は被弾、乗組員は全員無事ですが機体の損傷が酷く、各種装備を回収した後、爆破処分しました…』

「…なるほど。一度撤退して体制を整えろ。何、砲兵隊の火力支援もある、心配するな。死ねばそれまでだが、帰ればまた来られる。先ずは生きて帰れ。それに…フッ、お前らの訓練に幾ら掛かってると思っている?ここで死なれると全部水の泡だ」

『了解、一度、撤退します。ファルコン隊、オメガ小隊、アヴァランチ隊、聞こえたな?一度撤退する!』

 

 さて…砲兵隊と連絡して計画の変更を伝えなくては

『こちら佐世保陸上基地司令代理、敵艦隊の奇襲です!基地防衛のため、砲撃支援は不可能です!』

『陸上基地もか?!こちら各プラント総括担当、全てのプラントが奇襲を受けているため、こちらも砲撃支援は不可能です…』

 悪い事は重なる…か。

「俺たちを孤立させる為…か。どうしたものか」

 

 その時、浸透打撃艦隊からも通信が入る。……やれやれ、どうやら本当についていない。いや、そもそも敵陣のド真ん中に突入したのは俺達の方か?どうでも良いが、作戦の中止と全軍の撤退も視野に入れるべきか…

 この戦い、勝てるか?

 

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