遊戯王ZEXAL ~単なる日常から強制転移~   作:妖牙=飴んぼ

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妖牙「なぜだ!?なぜ、なぜチェインが禁止にならなければならないのだ!?」


ヒータ「色々とお世話になった分強すぎたこともあったからね。仕方ないっちゃ、仕方ないよね。」


妖牙「あれだ!元々チェインはラヴァルの物だったから、召喚条件に炎属性二体でどうだ!(妖牙は普段、兎からのバトルフットボーラー二体エクシーズ)」


ヒータ「あんたは結局変わらないじゃないの」


第八話 生徒会長の実力

太陽は雲に隠れて涼しくなり、さわやかな風が吹いてきた。

 

エンドサイクというプロのような技を使われたのは、この次元に来てから初めてのことだった。堕紅の伏せを破壊して生徒会長もスッキリしたようだ。そして、堕紅の場にバジリコックとヘルドッグがいて、伏せは何もないまま水季のターンに移行した。

 

 

水季「私のターン、ってこれは!・・・私は手札から「増援」を発動し、デッキから「ライトロード・パラディン ジェイン」をサーチするよ!」

 

 

堕紅「ってことは、ヘルドッグはこれで破壊されるのは確定か。」

 

 

水季「いいえ、バジリコックもよ。」

 

 

堕紅「え?」

 

 

水季「私の墓地には、ライニャン・エイリン・ウォルフ・ジェニス・フェリスのライトロードモンスターが五種類いるんだよね。」

 

 

堕紅「五種類・・・いやあれは四。」

 

 

水季「そう、四種類でいいんだけど結果的に超えちゃったんだよね。というわけなので墓地にライトロードが四種類以上存在している時、手札の「裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)」を特殊召喚!」

 

 

 

「裁きの龍」星8 光属性・ドラゴン族

ATK3000 DEF2600 攻撃表示

 

 

 

堕紅「ゲッ!ジャッジメントですか!」

 

 

水季「ジャッジメントですの! 1000ポイントのライフを払い、自身以外のカード全てを破壊するわ!ジャッジメント・ライト!!」

 

 

 

水季 LP2100 → LP1100

 

 

 

裁きの龍の真上、空高くの雲に穴が開き太陽の光が地上に降り注ぐ。ただ暖かな日光が当たったのは人々だけ(あと爬虫類の傍観者も)、バジリコックとヘルドッグには神々しい光のレーザーがぶち当たった。

 

 

堕紅「っく!」

 

 

水季「そして「ライトロード・パラディン ジェイン」を召喚!」

 

 

 

「ライトロード・パラディン ジェイン」星4 光属性・戦士族

ATK1800 DEF1200 攻撃表示

 

 

 

水季「フィールドのジェインとジャッジメント・ドラグーンの総攻撃力は4800、これが私の実力・・いやまだ序の口だけどね。」

 

 

堕紅「さ、さすが生徒会長ですね。でも、俺はまだ諦めはしませんよ!霧島先輩!」

 

 

水季「うん、その意気だけどこれで終わり。バトル!」

 

 

堕紅「させません!墓地の「超電磁タートル」の効果発動!自身を除外してバトルを終わらせる!」

 

 

水季(あっ・・さっきたまたまスピンクスのコストで送られたんだっけね。)

 

 

堕紅「そう簡単にやられたりしませんよ!霧島先輩!」

 

 

水季(・・・デュエルの戦略もしっかりしている上に、運まで味方にしている。「火村堕紅」意外と見どころがありそうね。)

 

 

水季「あなたすごいわね!私はこれでターンエンド、そしてジャッジメント・ドラグーンとジェインの効果により、デッキから合計6枚のカードを墓地に送る。」

 

 

送られたカードは「ライトロード・ハンター ライコウ」「オネスト」「ブレイクスルー・スキル」「光の援軍」「ライトロードの裁き」「ライトロード・マジシャン ライラ」というラインナップだ。

 

 

水季「お!モンスターの効果によって送られた「ライトロードの裁き」の効果発動!デッキから二体目の「裁きの龍」を手札に加える。これで次のターン、何があってもまたジャッジメント・ドラグーンが出てこられるけど・・・、まだ諦めちゃいないよね。」

 

 

堕紅「もちろんです。そう簡単にやられては決闘者としていられません!」

 

 

水季「そうだよね。それじゃ、あなたの全力見せて!」

 

 

 

 

 

ガガギゴ(・・・・?)

 

 

 

 

 

堕紅「いきます!ドロー!(ってこれは・・よし!)俺の手札の「陽炎獣 グリプス」は、相手のフィールドにモンスターが居て、自分のフィールドと墓地に炎属性以外のモンスターが存在しない時、特殊召喚ができる!」

 

 

 

「陽炎獣 グリプス」星6 炎属性・鳥獣族

ATK200 DEF2100 守備表示

 

 

 

堕紅「さらに、手札から「陽炎獣 サーベラス」を「陽炎柱」の効果でリリースなしで召喚する!」

 

 

 

「陽炎獣 サーベラス」星6 炎属性・獣族

ATK2000 DEF200 攻撃表示

 

 

 

水季「レベル6が二体、ということは。」

 

 

堕紅「いきますよ!俺はグリプスとサーベラスでオーバーレイ!紅蓮まといし鳳凰よ!今再びその姿現し、この地の全てを焼き払え!エクシーズ召喚!舞え!「陽炎獣 バジリコック」!」

 

 

 

「陽炎獣 バジリコック」黒星6 炎属性・炎族

ATK2500 DEF1800 攻撃表示

 

 

 

水季「またそのモンスターね。ということは、ちょっとまずいかも。」

 

 

堕紅「バジリコックの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、ジャッジメント・ドラグーンを除外!業火の火種!」

 

 

前のターンのグラゴニスのように、バジリコックの放った火球がジャッジメント・ドラグーンを包み込み、陽炎のごとく姿を消した。

 

 

水季「ジャッジメント・ドラグーンが!いやでも、この戦闘で私が受けるダメージは700。まだ耐えられる!」

 

 

堕紅「いえ、この攻撃で終わらせます!フィールド魔法発動!「バーニングブラッド」!」

 

 

水季「ええっ!?まさかのフィールド魔法!?」

 

 

自分たちの立っている場所を中心にゴツゴツとした岩肌が広がっていく。そして堕紅の後ろ側の地面が山のように膨れ上がり、頂点から赤い溶岩が溢れてかけている。それは爆発寸前の火山のようだ。

 

 

堕紅「バーニングブラッドが発動している時、フィールドの炎属性モンスターの攻撃力を500上げ、守備力を400下げる。」

 

 

 

「陽炎獣 バジリコック」

ATK2500 → ATK3000

DEF1800 → DEF1400

 

 

 

水季「あっ、やば。」

 

 

堕紅「バトル!バジリコックでジェインに攻撃!」

 

 

火山の頂点から爆発音と共に溶岩が火柱のように噴き上がる。その溶岩の熱気が陽炎をうみだし、バジリコックはその中で姿を消す。

 

 

水季「消えた!?」

 

 

堕紅「いや!」

 

 

陽炎の中心が赤く燃え上がると思ったそのとき、体全体から火の粉をまき散らせながらうずくまっているのが見える。そしてバジリコックが頭を上げ、全身の炎を一つに集中させる。

 

 

堕紅「燃えろ!陽炎爆裂(ヘイズ・エクスプロージョン)!」

 

 

それは一瞬の出来事だった。集中させた炎がジェインの足元に極細レーザーのごとく発射された。だがすぐに足元の岩は大きな爆発を起こしジェインを巻き込んでいく。もちろん、ダメージとして水季の足元の岩も爆発する。

 

 

水季「きゃーーーー!!」

 

 

 

 

 

水季 LP1100 → LP0

 

 

 

 

 

 

 

堕紅 win

 

 

 

 

 

 

 

ポーン(終了ブザー)

 

 

 

 

 

水季「かああっ!負けたああ!w」

 

 

地面に倒れ込んだ水季が笑いながら起き上がる。

 

 

水季「もうっ。ランニングで汗かきながらデュエルでも暑苦しくて、もっと汗かいちゃったw。いやいや暑い暑いw」

 

 

堕紅「これが俺の実力ですよ、先輩。」

 

 

水季は立ち上がり堕紅に微笑んだ。

 

 

水季「あなたみたいな実力を持ったデュエリストと戦ったのは、本当に久しぶりね。実際学校にもあんまり強い人いないから。」

 

 

堕紅「そうなんですか、やっぱ生徒会長たるとも、他の人たちとは強さが違う・・・。」

 

 

水季「え?」

 

 

堕紅「・・・違・・う?・・・こ・・れは?」

 

 

水季「ちょちょちょ!?どうしちゃったの堕紅!?しっかりして!!」

 

 

堕紅「あっああ、大丈夫、大丈夫です。気にしないでください。」

 

 

水季「えっ、そう?本当に大丈夫?」

 

 

堕紅「大丈夫ですって、それじゃそろそろ、僕行きますんで!」

 

 

水季「そう?気をつけてね!学校で会いましょう!」

 

 

堕紅「はい!それでは!」

 

 

そう言い残して堕紅は家へと帰って行った・・・ガガギゴのことを忘れながら。

 

 

ガガギゴ「うおおいっ!?俺もいるんだぞ!忘れるな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとしてガガギゴのことを思い出した堕紅は、さっきの場所に迎えに行こうと思ったが、ガガギゴはいつのまにか堕紅の後ろについていた。やけに息が荒かった。

 

 

ガガギゴ「ハアッ、ハアッ、ったく、忘れてるんじゃねーよ。」

 

 

堕紅「悪い悪いw、すっかり霧島先輩とのデュエルに夢中になっちゃって・・・・うん。」

 

 

ガガギゴ「どうした?」

 

 

堕紅「いや、霧島先輩って生徒会長って言ってたじゃん。俺や遊馬たちの通う学校の。」

 

 

ガガギゴ「そうだな。それがどうした?」

 

 

堕紅「ZEXALの最初あたりはギラグが色んな奴を洗脳して、遊馬たちに挑んでくるんだけど・・・その中に、生徒会長が洗脳される回があるんだよ。」

 

 

ガガギゴ「それがさっきの奴なのか。」

 

 

 

 

 

堕紅「違う、霧島先輩はZEXALに出てきたことはない。」

 

 

 

 

 

ガガギゴ「何!?だとすると!」

 

 

そう、原作と違う。実際なら「神宮寺 守(じんぐうじ まもる)」という男が、学校の生徒会長であるはず。でも水季は自分から生徒会長だと言った。

 

 

堕紅「この先、原作シナリオに沿って進むかどうか、怪しくなってきた。気を引き締めないと。」

 

 

ガガギゴ「そうだな・・・・ところで一つ良いか?」

 

 

堕紅「何だ?もしかして何かに気づいたとか!?」

 

 

ガガギゴ「いや、そうじゃない。この後について何だが、「あれ」忘れてないか?」

 

 

堕紅「「あれ」?・・・・(汗)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、別場所で遊馬とある奴が接触していた。

 

 

真月「あっあなたは!九十九遊馬君じゃないですか!」

 

 

真月 零(しんげつ れい)、ZEXALのストーリーに大きく関わる重要人物だ。今は遊馬と同じく学校に遅刻しかけの状況だが、この積極性の高いタイプなら自分と同じ状況にある遊馬を放っておく訳にはいかない。

 

 

真月「急がないと遅刻しますよ!こっちです!」

 

 

遊馬「う、うわあああああっ!」

 

 

真月に無理やり引きずられ学校に向かう遊馬、恐らくこの時余計なお世話だと思っていただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堕紅たちが駆け足で帰ったときはもう登校時刻だった。

 

帰って来る前、空には朝だというのにとんでもない数のカラスが飛んでいて、登校中の生徒がざわついていたが無視した。

 

家に入ってさっさと支度しないと間に合わないし、なにより気になることがあった。

 

 

堕紅「・・・心の準備は大丈夫だな、開けるぞ。」

 

 

ガガギゴ「ああ、気をつけろ。」

 

 

なぜ自分の家に入るのに、こんなにも警戒して入らなければならないのか。

 

それは、散歩に行く前に軽いドッキリとして堕紅がモンスターを二体呼び出していたこと。それでもし、キレかけの二人が玄関で待ち構えてたら、そう思いながらドアを開けた。

 

そこには誰もいなかったが、リビングの方から羽音のようなものが聞こえる。

 

 

堕紅「この音・・あれ?やけに大きすぎないか?」

 

 

リビングから聞こえてくる羽音は確かに堕紅の呼び出したモンスターの物だろうが、出したときよりも数が多すぎる。

 

 

堕紅「一体何が!?・・・ヒータとエリアは大丈夫なのか!?」

 

 

突如心配になった堕紅は玄関に靴を放り投げ、リビングのドアに手をかけ力任せに開いた。

 

 

堕紅「ヒータ!エリア!だいじょb[ヒータ]「これでどうだあああああ!!!」

 

 

ヒータが発動したカードによって堕紅、ヒータ、エリアはリバース効果を発動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人「おろろろろろろろろろろろろろろr

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真月「たっだいまお連れしました!今日からこのクラスに転校してきました。真月零です。皆さん、よろしくお願いします!」

 

 

ボロボロになった遊馬を抱き抱えた真月がクラス全体に自己紹介をした。ちなみにクラスでは授業の真っ最中、結局二人とも遅刻していた。

 

 

先生「あー、とりあえず二人とも席に着きなさ「ピロリロリーン(電話)」ん?」

 

 

先生の携帯に電話がかかってきた。

 

 

先生「あっと。みんなちょっと待っててな。あー、もしもし、うん、うん、だっ大丈夫か!?あ、ああ、分かった。気をつけろよ。じゃあ。」

 

 

小鳥「先生、どうかしたんですか?」

 

 

先生「ああ、堕紅君から欠席の連絡が来てな。なんだか気持ちが悪いそうだ。」

 

 

遊馬「ええっ!堕紅が!?[真月]「遊馬君のお友達ですか!?それは大変です!!帰りにお見舞いに行きましょう!」

 

 

遊馬「あっ。ああ、そうだな真月・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堕紅「うげっ、げええ・・・。」

 

 

エリア「・・・・」

 

 

ヒータ「・・・・・あとで火あぶりの形ね。」

 

 

堕紅「げえ・・そ、そんな。」

 

 

ヒータ「当ったり前でしょ・・、軽いドッキリなら中級モンスター一匹だしとけば良いでしょ・・。なんで「増殖するG」と「イナゴの軍勢」をリビングに放ったまま出かけたの、おかしいでしょ・・・。」

 

 

堕紅「それは悪かった・・・悪かったけど、お前もそれでパニくって、近くのダンボールのカードで対抗したんだろ、狙ったように「スカラベの大群」と「カラスの巨群」出して、挙げ句の果てに「地獄の暴走召喚」って・・・。」

 

 

ヒータ「本当にたまたまだったんだって・・・。」

 

 

ガガギゴ「・・・・ダンボールの中から引き出したカードに手札もデッキもないからな。」

 

 

エリア「・・・そう、・・・だからそこらのダンボールに入ってた同名モンスターが、三枚どころか五枚ずつぐらい大量召喚されて・・・あの有り様ってこと・・・。」

 

 

こうやってベッドで横になってる間もガムテープでガチガチに閉じた扉の先には、TVで速報になりかねない数の虫野郎どもがわさわさいる。

 

堕紅の脳には元のカーペットの面影を見せないくらいの黒光りした別のカーペットが、一斉に飛んだ瞬間が既にトラウマになっている。

 

G・イナゴ・スカラベはリビングに、今いるとこのTVでも報道されているが、カラスの巨群が思ってた以上にやばい光景を生み出している。

 

 

堕紅「今日は休む・・・もう駄目だ・・・。」

 

 

ヒータ「私も・・・。」

 

 

エリア「おろろろろろ」

 

 

ガガギゴ「まあ、休め。俺も寝る。」

 

 

皆、現実逃避をするようにすぐさま眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真月「ここですね!堕紅君の家は!」

 

 

学校終わりに心配になった真月に遊馬・アストラル・小鳥。会いたいと言って来た、鉄男・孝・徳之助・キャッシーの合計八人が堕紅の家に来ていた。家の場所は先生に教えてもらっていた。

 

 

鉄男「それにしてもこのカラスの数は何だ?」

 

 

徳之助「異常ウラ。」

 

 

孝「とどのつまり、大量発生というところですかね?」

 

 

キャッシー「そんなことは良いわ。今は堕紅君の方が優先でしょ!」

 

 

小鳥「そうよ、大丈夫かしら?」

 

 

遊馬「心配すんなって!堕紅ぐらいなら気持ち悪さなんてすぐに直っちまってるって!」

 

 

小鳥「だといいんだけど・・。」

 

 

そのとき真月が家の扉が開いていることに気づいた。実はさっき堕紅は二人のことを優先していたため鍵かけることを忘れていたのだった。

 

 

真月「皆さん!開いてますよ!」

 

 

キャッシー「え!ニャンで!?」

 

 

徳之助「まさか、泥棒ウラ!?」

 

 

アストラル「なんだかいやな予感がする・・。」

 

 

遊馬「とにかく行くぞ皆!」

 

 

小鳥「あ、ちょっと遊馬!一応いるか確認しないと!」

 

 

遊馬「あいつが本当にヤバい状況だったらマズいだろ!入るぞ!」

 

 

遊馬に続いて皆が続々と入っていく、そして先程の堕紅と同じようにリビングの扉を開いた・・・・・言っておくが、現在モンスターはただ呼び出したわけではなく、実体化している状態だ。

 

その場の八人はランク4くらいの地獄を目の当たりにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八人「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!」

 

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