ハリー・ポッターと紅白の2人   作:ヴァニフィア

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違うんですよ…打ち切りとか
そういうのではないんですよ…


「太った婦人」の逃走

「ほら、私の言った通りでしょ?」

 

「うむ、虚ろな目のままで

ふらふらとここに歩いてきたの。

正直怖かったのじゃが…」

 

「耐えられると思っていたが

これほどまでとは…

カボチャパイというものは恐ろしいものだ…」

 

アミリアは意外そうな顔をしながら

パクパクと食べ物を食べていた。

 

「そういえば、あの後ハリーは見つかったのか?

今は向こうの方にいるが。」

 

「うん、お昼ご飯食べた後ぐらいに。

ハリー、ルーピン先生のところに

いたんだってさ。」

 

「ルーピン先生か…元気そうだったのか?」

 

少し思うところがあったアミリアは

ハリーが何か話していなかったかを聞いた。

 

「まあ、聞いたかんじでは

特には体調が悪いこともなさそうじゃ。

普通にハリーをもてなしておったらしいし。」

 

「あ、でも、ルーピン先生が

スネイプ先生が持ってたあの薬…薬なのかな?

それを飲んでたんだって。」

 

「…ルーピン先生が何か

言ってなかったのかを聞いたりしたか?」

 

「味が嫌いとは言ってたみたいだけど

それ以外は特になかったんだってさ。」

 

「しかし、少なくとも妾は見たことはないが

あれはなんじゃったのかのー?」

 

アイギスは思い出しながら首をかしげた。

 

「まあ、話をふった私が言うのもあれだが

気にしなくていいだろう。

死ぬわけでもないのだしな。ほら、

先生は普通にしてるだろ?」

 

「…体調悪そうじゃない?」

 

「ルーピン先生は普段から

そこまで健康そうには見えんし

そう思うだけじゃろう。」

 

「もし本当に体調が悪いのなら

おそらくはここに出てこないさ。

楽しそうに他の先生方と話しているし

別に心配はいらないだろう。」

 

「まあ、それもそっか。

あ、そういえばアミリアは研究だか何だかは

どうなったの?もうちょっとだって言って

部屋に戻って行ったよね?」

 

アミリアは少し満足げに微笑みながら

小瓶を取り出した。中には

透明な液体が入っている。

 

「フフン、よくぞ聞いてくれた。

コレだ。まだ名前は決めてないが

ちょっとした薬を作ってみた。」

 

「何の薬なの?」

 

「見た目は普通のきれいな水のようじゃな。」

 

「解毒薬だよ。条件付きだが様々な毒に

対応できるスグレモノだ。

普通の蛇毒などから魔法生物の毒も対処可能だ。」

 

「へぇ。日常で使うかどうかはともかく

良さげなかんじだね。」

 

「条件というのは何なのじゃ?」

 

「まず材料が希少で簡単に作れないこと。

まあこれはこれから改良して

代替品を探すとして、次が問題でな。

これは飲み薬なんだが、まあ何というか…

とてつもなく不味い。量を間違って多く飲むと

冗談抜きに気を失うレベルだ。

実際私は気絶していたしな。

パイの匂いがなければまだ気絶していただろう。」

 

「それで起きてくるあたり

アミリアの執念を感じるよ…」

 

ラウラは若干引き笑いしながら

アミリアの話を聞いていた。

 

「しかし、そうなのであればそう簡単に

ほいほい使えるようなものでもないのじゃな。

作れる量が限られておる上に

少しばかり危険なようじゃ。」

 

「使う機会がないことを祈るが

入学してから何かと物騒なことも多いし、

必要になる前にはその辺りは

なんとかしようと思っている。

特に代わりの材料は探さないと

同じのを作るにしても一苦労だからな…

まあ、今はこういうのを目指しているという

報告といった所だな。」

 

「やっぱりアミリアはすごいよね〜。

将来は魔法薬の研究でもするの?」

 

「いや、そんな気はないよ。

私にできることをしているだけだ。

せっかくできることを

しないのはもったいないだろう?

それが役に立つ可能性があるならなおさらだ。」

 

「そう考えられるあたりアミリアらしいの。

普通なら、やらなくてもいいことは

進んでやろうとは思わんものじゃ。」

 

「なに、ただの趣味だ。

楽しんでやってる部分もあるからな。」

 

その時、机の上から料理が消えた。

 

「何っ⁉︎」

 

「あー…」

 

「もうそんな時間だったのか⁉︎」

 

「まあ…うむ、アミリアが

ここに来るまでに30分以上経っておったからの。」

 

「くっ…こんなことなら

早く食べていけばよかった…

これだけでは足りないから

明日の間食がなくなるじゃないか…」

 

「え?…いつの間に…」

 

ラウラがアミリアの手のあたりを見ると

手提げ袋にいくらか食べ物が入っていた。

 

「ご丁寧にもそれぞれ包まれておるな…」

 

「…嘆いても仕方ないか…

はぁ…行こう、二人とも…」

 

あからさまに元気が無くなったアミリアは

立ち上がってとぼとぼ歩いて行った。

ラウラとアイギスもそれについて行った。

 

 

三人は寮の前の少し開けた所で足を止めた。

 

「なんだ?この人混みは…」

 

「いくら宴が終わったばっかりっていっても

さすがに多いね。何かあったのかな?」

 

「…アイギス、少しこっちへ来てくれ。」

 

「ん?なんじゃ?」

 

近くに来たアイギスの腰あたりを

アミリアは掴み、そのまま持ち上げた。

 

「…むぅ…」

 

「アイギス、何が見える?」

 

不満ながらもアイギスは

その体勢のまま前の方を見た。

 

「そうじゃな…んー…寮に入る所の

絵の様子がおかしいようじゃのう?

大きな引っかき傷がつけられていて

あの婦人の姿がない。」

 

「引っかき傷?」

 

「うむ。人ではなく、

なんらかの獣の爪痕と思うが…」

 

「絵が破壊されているということか?

一体誰の仕業なんだ?」

 

「学校の中に大きな犬とか入ったのかな?」

 

「いや、途中に動く階段だってあるし

他にも動く絵だってあれだけじゃない。

ただの野生の動物などではないだろう。

グリフィンドール寮の中に入ろうとしなければ

あの絵だけを攻撃する理由も…」

 

「…アミリア、降ろしてくれんか?」

 

「ああ、すまない。助かった。」

 

その時、大きな声が前の方から聞こえてきた。

 

「…ピーブズの声か?何と言っている?」

 

「…あれをやったのはシリウス・ブラック…

と言っておるようじゃな。」

 

耳をすませていたアイギスは

ひとまず静かに二人に伝えた。

 

「シリウス・ブラックが?」

 

「そ、それって、もしかしなくても

侵入してきたってことだよね…

学校の周りはディメンターが警備してるって

言ってたはずだけど…」

 

「シリウス・ブラックは事実として

アズガバンから抜け出してきたんだ。

ディメンターに気づかれない方法が

わかっているのかもしれないな…」

 

 

その後、他の寮の生徒も含めて

大広間に集められ、事件について説明をされた。

学校の中にシリウスが

潜んでいるかもしれないので先生たちが

捜索することになり、その日は

生徒全員が大広間で就寝することになった。

グリフィンドール生が事件のことを

話して騒がしくなり始めたころ、

アミリアはローブから袋を出して中を覗いていた。

 

「…アミリア、何してるの?」

 

「ん…少し荷物の確認をな…」

 

「荷物と言っても、その小さな

袋しかないようじゃが?」

 

「ああ、その袋ね、

アミリアが少し…いや、かなり改造してるんだ。

それ、部屋のトランクと繋がってるの。」

 

「どういう仕組みなのじゃそれは。」

 

「さあ?姿現しの応用とは言ってたけど。」

 

「…何も盗まれてはいないか。少し惜しいが、

とっておいた食べ物は放り込んでおこう。

今すぐにでも食べたいがな。」

 

「そんなに食べたいの?」

 

「当たり前だろう。

私が何のために学校に来ているか

わかっているのか?」

 

「勉強をするためじゃろうに…」

 

「いや、まあそれは当然のことだが、

その次の優先順位のことだ。

私は、ラウラやアイギスをはじめとして

友達と学校生活楽しみたいと思っているが、

同じぐらい食事も楽しみたいと思っている。」

 

「うん、そうだろうね。

アミリアが食べることにこだわってるのは

この学校で数日過ごせば

遠目から見てもわかると思うよ。」

 

「だが、今日はそれができなかった…

今日の分の楽しみの二割は消滅したと言っても

私にとって過言では…」

 

「みんな寝袋に入りたまえ!

おしゃべりはやめて!消灯まであと十分!」

 

少しして、指揮を任された主席の

パーシーが大声で生徒に寝るように促した。

 

「愚痴はそこまでに、ね?

まあ食べ物のことで荒れるのは

アミリアらしいとも思えるけど。」

 

「…まあ、そうだな…

過ぎたことに文句を言うことに意味はない…

冷静ではなくなっていたようだ。すまない。」

 

配られた寝袋を持って移動し、

それぞれ適当な所に並べて広げた。

三人は寝袋に入ったが、アイギスは

少ししてアミリアとラウラの方を向いた。

 

「普段とこうも違うと

中々落ち着かんものじゃな…

アミリアとラウラは違和感はないのかの?」

 

「なんというか…懐かしいかんじ?」

 

「まあ、確かにそうかもな。」

 

「懐かしいとはどういうことじゃ?」

 

「小さい時には家の裏の森で

よくキャンプをしたんだよ。

最近は学校の夏休みの宿題とか準備もあるから

やってないけどね。」

 

「いつになるかわからないが、

アイギスもいることだから

またやるのもいいかもしれないな。」

 

「ほう、それは楽しそうじゃの。」

 

「まあ、お母さんがいる時は

いろいろと苦労も増えるけどね。

一晩に一回は何か問題を起こすし。」

 

「まあ、母のせいならば仕方ないの。

ある意味天災のようなものじゃ。」

 

「灯りを消すぞ!

全員寝袋に入って、おしゃべりはやめ!」

 

まだ話し続けている生徒の話を大声で遮って

パーシーは大広間の灯りを消した。

 

「パーシーもああ言ってるから

今日はもう寝よっか。じゃ、おやすみ!」

 

ラウラは寝袋に入ってすぐに

寝息を立て始めた。

 

「いつもながら、よくすぐに寝れるものじゃ。」

 

「まあ、いいことだろう。

寝るべき時に寝れることはな。

まあ、今日はもう寝よう、アイギス。

私も色々話したいことは

あるが明日でいいだろう。

じゃあ、おやすみ。」

 

「うむ、また明日じゃ。おやすみ。」

 

そうして二人も目を閉じた。




「前の投稿から随分時間が空いたね。」

「学校が忙しかったようじゃ。
言い訳にもならんことではあるがの。」

「作者は8月がどういう月か
覚えていなかったらしいな。」

「え?なんだったっけ?」

「妾もわからぬが…」

「アイギスは知らなくても仕方ないが
ラウラは覚えておかなければ
ならないだろう…
この作品は去年、2015年の8月から
始まったんだ。思い出したか?」

「あー…そういえばそうだったね。」

「それはめでたいことじゃな。」

「しかし、特に特別なこともない。
随分期間が空いたのにな。」

「いやぁ…相変わらず
読んでる人を楽しませる気が
あんまり見えないね。」

「二次創作じゃし大勢に
期待されている作品でもない。
まあ、基本こういうのは
過敏になる必要もないものじゃろう。」

「まあ、それはそうだがな。
さて、では今日はこの辺りまでで終わるか。
次回はせめて2週間以内にはあげてほしいが。」

「確かにそうじゃな。今回は長かったからの。
では、また次回じゃ。」
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