KAMEN RIDER IDEA ~ヘレシー戦役~ 作:ブランドマーカー
数時間前にアハト・セクターの任務を終えたイデア皇国のラント・ラディーレン《マーロン》は補給や修理を早々受けると、勝利の余韻に浸る間もなく、共に勝利を収めた友軍艦船とともに次なる目的地へ航行している。
この
そんな大型戦艦の一番艦橋に近いキャビンでは丁度先程の戦闘に関する報告が行われていた。薄暗い室内の中央にはラウンド・テーブルが置いてあり、通信装置とともに稼働中のディスプレイから投影された青白い立体像が数人着席している。彼らはイデア皇国の首脳陣『イデア評議会』のメンバー達だ。
次元帝国の打倒という共通目的を掲げていたものの組織的に散乱していた反乱勢力を一致団結させた、多種多様な種族と組織の代表――だいたいは見知った面子だ――が名を連ねている。マーメイド族のエレ・エンデ、フランケン族のハインリヒ・グロスマン、共存派のオルフェノクである
〈――ではアハト・セクターの攻略は無事成功した、というわけですな?〉
そのうち『ギュンター・フィッシャー』のホログラムが安堵しつつ問い返した。この一見温和そうな老紳士も本来の姿は黄緑色の体色に鰭や水かきのあるマーマン族である。
「ああ、まだ完全とは言い切れないが、どっちにしろ時間の問題だ。やっぱり統治していたレームの身柄を確保できた点は大きい」
〈ならば迅速に次の作戦を計画すべきでしょうな〉
ビャクヤ・シルトがフィッシャーの質問に軽く頷きながら肯定すると、今度はフィッシャーより若く鋭い男の声が聞こえた。
〈今度はどのセクターを奪還しますかな?〉
シルトは一瞬肩をすくめると、不愉快そうな表情を浮かべたフィッシャーとともにその老紳士の機嫌を損ねた原因である声の主『ホルスト・ラルフ』のホログラムへ視線を移した。
「なるほど……その意見は間違いじゃない」
〈貴方も一理あると、シルト殿?〉
オールバックの銀髪に上質そうなスーツを着込んだ男の外見をとっているウルフェン族の代表は、シルトの返答を聞き逃すことなく、むしろ食らいかかるように首を突き出した。
「否定はしない……だけど、そういう方針こそ貴方達がじっくり協議すべき案件だと思うんだが?」
〈うぬっ……〉
シルトが評議会の立体像を見渡しながら言うと、ラルフは片眉を上げたものの反論することなく姿勢を整えた。すると今度はフィッシャーがたしなめるように問い掛ける。
〈君はまだ戦争を続けたいのかね、ミスター・ラルフ?〉
〈言葉には気をつけて頂きたいですな、フィッシャー殿〉
ラルフは鼻を鳴らしつつ答えた。
〈次元帝国の打倒と支配からの解放……それこそ我々が決起し、手を結んだ唯一無二の目的だったはず〉
〈それは承知している〉
フィッシャーは大きく頷いた。
〈ただ私は物事には順序があり、その段階が経過したと言いたいのだよ〉
〈まだ次元帝国――打倒すべき『敵』が残っているのにも関わらず?〉
〈それも否定しない。しかし、いまの次元帝国は最早内部の統率すらままなってない状態は、君も承知しているだろ? ならばこそ可能な限り、今のうちに内政へ注力すべきだ。それこそ……奪還して間もない世界群の治安維持も含めてね〉
〈そんな悠長な事をやっている暇はないでしょう? みすみす次元帝国の連中に反撃の機会を与えてやるようなものだ〉
〈彼らにそれが行えるなら、とうの昔に行っていると思うがね〉
ラルフはフィッシャーがそう最後に言うと、今度は言い返すことなく、代わりに種族特有の――あるいは彼自身の特徴かもしれない――標的を睨み据えるハンターのような鋭い視線を向けた。
次第に……両者の間に漂っていた緊張感がより色濃く鮮明化し始める。軍隊出身ながら穏健派のフィッシャーと政治家気質の強硬派であるラルフ……それぞれの派閥の代表格ともいえる二人はまさしく『犬猿の仲』を絵に描いたような関係だった。しかし、どちらか一方が正しいわけではなく、むしろ双方とも正しい故の複雑な問題でもあった。再興間もないイデア皇国にとって、まだ次元帝国の残存勢力は見逃せない脅威であり、強硬派の極力排除したいという思惑は納得できる。そして、だからこそ時間の許す限り自分達の状態を整えてから処理すべきという穏健派の意見も一理あった。
(はぁ、まずいな……)
そんな対極の主張を掲げる二大派閥の代表が黙ったまま睨み合い、他の評議員が固唾を呑みつつ見守っている状態が数分経過し、呆れ返ったシルトがちょうど視線を外した時、不意に鳴り響いた笛の音が充満していた重苦しい空気を打ち破った。
〈その辺でよろしいかな、御両者よ?〉
宰相を務める『ギンバット』が、小さな身体の左右に生えた蝙蝠のような両翼を振りながら吹き鳴らしていたフエッスルから口を離すと、まだ睨み合っているフィッシャーとラルフへ、厳しい視線を交差させつつ言った。
〈今回の集会はアハト・セクターの奪還作戦に関する現地報告が目的であり、今後の軍事方針は近日……評議会の正式な議題として協議することになっている。各人それぞれの意見はその際にお尋ねしよう〉
小柄な宰相は二大派閥の代表や他の評議員を一巡し終えると、最後にその一連の展開を見守っていたシルトの方へ視線を移した。
〈シルト殿、作戦完遂と報告を感謝します。今回の報告会はこれにて散会!〉
そう言うと、宰相は会合終了を意味するフエッスルを吹き鳴らした。
シルトは一礼すると、まだ物々しい雰囲気や当惑気味の評議員が残っている評議会の様子も構うことなく、通信装置を機能停止させる。そして、適当に――それでも整理整頓は律儀に行った――貸切っていたキャビンを見回ると、足早にそこから退室した……。
* * * * * * * * * *
漂うように辺境領域を航行している輸送船《フェオン》の船長室前に到着すると、金髪の青年は素っ気なく扉を叩いた。
「ボクだ」
「アッシュか?」
扉越しに呼び掛けると、ほぼ同時に若い女の声が返ってきた。
「ああ、話があるって聞いたけど?」
「その通りだ。入ってくれて構わんよ」
言われるまま青年『アッシュ』は扉を開ける。
「……は?」
しかし入室した途端、青年は強張った声を発しつつその独特な前髪――一部の者達は鶏冠などと命名している――の奥に隠れた瞳で、部屋中央のテーブルの上にセットされた晩餐の品々と、直ぐ傍に置かれた椅子に腰かけつつイタズラが成功した子供のような満面の笑顔を浮かべる女を睨みつけた。
「これは……どういうこと?」
「まぁ落ち着け。お前の思っているような事ではないさ」
青年は猛禽類のような鋭い表情はそのままに、やや熱のこもった声音でそう問い質すものの肝心の女―――地下組織バタフライ・エフェクトの首領である『
短く切り揃えつつ後頭部から尾のように一本伸びている水色の髪。気品と無邪気のきらめく黄色い瞳。そして、少々派手な配色のチャイナドレスに包まれたプロポーションは妖艶という言葉がピッタリであり、何より腰下のスリットから見え隠れする細足がまぶしい。
「仕事の話さ。そんな怖い顔のまま突っ立てないで、さぁ座ってくれ」
美雲はそう言いつつ弄んでいた扇子で向かい側の椅子を示した。
アッシュはしばし考え込んだものの最終的には彼女へ勧められるまま向かいの席へ腰掛け、目前に迫った豪勢な食事が盛られたテーブルを検分する。
「かなり……奮発したね」
「ああ、『そこ』が重要なのさ」
女首領は上機嫌で答えながらワインのコルクを引き抜くと、二つのグラスへ瓶の中の赤い液体を注ぐ。
「もう分かってくれてると思うが、私はあまり堅苦しいことは好きじゃない。仕事もそうだ、どんな事も自己流でくぐり抜けてきた」
注ぎ終えたグラスをそれぞれの前に置くと、今度は並んでいる晩餐の一品へ手を伸ばす。
「商品の売買も、使用する機材の調達も、あと……」
そして、盛り合わせの一角をすくい皿に移し、また慣れた手つきでアッシュの前に置いた。
「人材確保も、だ」
「人材確保?」
アッシュは間の抜けた声とともに美雲へ視線を送り直した。
「つまり勧誘だな。お相手は勿論、アッシュ……お前さんだ♪」
「ボク?」
対する美雲も自身の皿へ一品盛りつつ軽く頷く。
「ああ、そうだ。三ヶ月ほど一緒に行動しながら、お前を観察させてもらったが、お前は物覚えもいいし、協調性や機転だって利く。それに『あの力』も頼もしい。何より……素直でいい子だ♪」
「それは、どうも……」
美雲が最後に付け足した一言で、青年は照れ臭くなったらしく金髪を揺らしつつ俯いた。
「他の連中だってそう思っている。お前自身にその気があるなら正式に雇いたい。どうだ?」
「うん……」
しかし……そんな彼女の言葉を聞いたアッシュは上げかけた顔をまた沈ませると、そのまま歯切れ悪く言った。
「その……気持ちは嬉しいし、見ず知らずのボクへ、こうして接してくれた美雲にも皆にも感謝してる。だけど……会ったときも言ったけど、ボクには……」
「分かっている。『探し物』だろ?」
すると美雲はアッシュ本人よりも一足早く本題ともいえる件を切り出した。
「その件もとーぜん考慮してある。その『探し物』も一緒に来てくれるなら私達がちゃんと協力する。当てもなくウロウロするより、むしろ効率はいいはずだ。他になんか気掛かりな事は?」
「え? あ、いや、その……ない、かな?」
これまた歯切れ悪い返答だったものの美雲にとっては十分だった。
「なら考えてくれないか? 今すぐとは言わない、メンバーに親しい者ができたなら相談してみてもいい。少なくとも、私が採用テストに冗談を受け流せるスキルを求めていないっていうことは保証してくれるだろうさ」
「それは、よく分かるよ」
アッシュはゆっくり顔を上げる。
「だけど――」
しかし不意に鳴り響いた甲高い電子音が、発しかけたアッシュの言葉を遮った。
美雲はアッシュに一瞬視線を送ると、電子音の出どこ……傍に置いてあった末端器へ手を伸ばした。
「どうした?」
〈ダオムです〉
美雲が片眉を上げつつ回線を開いた末端器へ問い掛けると、間もなく野太い男の声が返ってきた。
〈招かざる客の来訪を報告しようと思いやして。ラント・ラディーレンを一隻探知しやした〉
「ラント・ラディーレンが? ……他に分かったことは?」
〈ID信号が発信されてませんで、まだ断定できませんが……ヴェニヒ曰く《ヒメーレ》で間違いないってことでっさ〉
「《ヒメーレ》だと?」
末端器から報告を聞いた途端、美雲は怪訝そうな表情から一転満面の笑顔を浮かべた。噂の大元帥――『ディルク・ヘレシー』の御登場か。
〈警報でも出しやしょうか?〉
「いいや、その逆だ。直ぐに通信回線を繋いでくれ。あちらの手助けができないか伺ってみたい」
〈えっと……了解〉
「さっさと逃げた方がいいんじゃないの?」
自分の指示に呆れ半分な表情を浮かべただろう部下の顔を想像しつつモニター前に移動すると美雲に対し、背後からアッシュが割って入った。その声音はどことなく警告も混じっているように美雲は感じた。
「向こうだって、見つかりたくなかったかもしれないし……」
「いや、見つかりたくないなら、わざわざラント・ラディーレンなんて乗ってこないさ」
女首領は他愛なく指摘すると、間もなく部下から回線接続の報告が入ってきた。
〈繋ぎやしたぜ〉
「よしよし、面白くなってきた。ラント・ラディーレン《ヒメーレ》へ、こちらは《フェオン》の龍華美雲、応答を願う!」
「……応答なし、だね」
また背後からアッシュが呟く。
「攻撃準備でも始めたとか、ないよね?」
「それは有り得ないな」
冗談半分に言ったアッシュに対し、美雲はいつになく神妙な声音で答える。
「おそらく連中は今頃、手元のデータベースにアクセスして私の名前が並んでないか、せっせこ調べてるんだろうさ。サインでもねだってくれれば一枚くらいサービスしてあげてもいいんだが」
美雲は一息入れると、また末端器から呼びかけた。
「ラント・ラディーレン《ヒメーレ》へ、こちらは――」
すると突然、真っ暗だったモニターから耳障りな受信音とともに厳格そうな初老士官の顔が現れた。
〈こちら《ヒメーレ》の艦長、ホウチュウ・スズキ〉
間髪なくモニターに映し出された、スズキと名乗る《ヒメーレ》の艦長はその雰囲気通りの無愛想な声音で問い掛けた。
〈何か御用かな?〉
「はい。御近づきになりたいと思いまして」
対する美雲は相変わらずの口調で答える。
「そちらはフロニャルドへ一本道のルートです。あの世界は私どももよく行き来するので、ヘレシー大元帥の御役に立てたらと……」
美雲が言い終える前に、スズキは脅迫的な視線を向けた。
〈誰のだって?〉
「おっと!」
美雲は咄嗟に口元へ――如何にもわざとらしく――扇子を当てた。
当然……悪びれる様子は微塵もないが。
「これは失礼。ええ、はい、そうです。ディルク・ヘレシー大元帥のことは知りません。ここ最近の辺境方面の《ヒメーレ》の皆さんの御活躍も、その行動目的がザンギャック帝国に対する情報侵略である事も、そうです全く! ……把握しておりません」
〈……なるほど〉
スズキは強張った表情のまま片眉を上げた。
〈まだ若いようだが、君は中々敏腕らしいな……龍華嬢〉
初老の艦長はまた脅迫的な声音で問い掛けてきた。
〈そんな話題をいったいどこで仕入れているのか、伺ってもよろしいかな?〉
美雲は口元を扇子で隠したまま肩をすくめる。
「大したことはしてません。部下が拾ってくる噂や得意先で聞ける自慢話なんか並べて、それらしい物に仕上げるんです。意味さえ理解できれば断片的でも十分価値がありますからな。ああ、あと余計なことと承知の上で申し上げますが、いきなりフロニャルドの侵略にラント・ラディーレンは少々過激な気がしますな」
〈貴重な助言には感謝する〉
スズキは冷たくあしらうように言った。
〈だが、我々の目的は侵略ではない〉
「ほぉ、そうでしたか……なら羽根を伸ばしに行かれるので?」
美雲はあらゆる可能性を巡らした。《ヒメーレ》の進んでいるルートならフロニャルドを目指していることは間違いない。しかし目的はなんだ? 艦長自身や乗艦の様子から如何やら『侵略目的ではない』という点は本当らしいが……。
〈次元帝国の軍事情報はほとんど極秘事項だ〉
すると彼女の思惑を見抜いたらしく、スズキは冷笑を浮かべつつ答える。
〈それは君も十分理解していると思ったがね?〉
「そうでしょうな」
美雲はスズキの言葉に同意したが、それでも引き下がることなくまた別の話題を持ち出して、相手の様子を探る。
「しかし……あの世界の住人を侮らない方がいい。甘く見てると大怪我どころではない」
〈なに?〉
スズキは堪えたものの美雲は初老の艦長が一瞬浮かべた困惑の表情を見逃さなかった。
〈……あの世界の原住民は争い事から一切手を引いていると聞いているが?〉
「正確には異なりますが、間違ってはいません。それでも無力とは限りませんぞ? 彼らは無駄な流血を防げる環境と法の共存……秩序を完成させているのです」
美雲は怪訝そうな表情を浮かべるスズキへ語り続けた。
「更に言えば、それも住人達に限られたことです。地域によっては当然……魑魅魍魎のような生物が生息しています。アナタ方が無事に目的地へ到着できるか、仮に到着してもそこに危険な生物がいないという保証もないですな」
〈うむ……〉
スズキは美雲へ疑るような視線を向けたまま尋ねる。
〈その口ぶりだと、君はあの世界の者達と適切に意思疎通できる技術を心得ているようだが〉
「ええ、多少は。しかし私よりももっと詳しい者が部下にいます。その世界……フロニャルドの出身者です」
流し込むように美雲は話を続けた。
「よろしければ案内させましょうか? 目的地の詳細はそちらへ合流後に直接御伝えください」
〈それは有り難い、是非とも御願いしよう。それで?〉
スズキは微笑んだまま慎重な声音で問い掛ける。
〈案内料は如何ほどかな?〉
「料金などとんでもない。私は最初に言いましたよ、スズキ艦長……御近づきのしるしです」
〈…………〉
笑顔で答える美雲に対し、スズキは小さく頷いたものの疑るような視線とともに言った。
〈御厚意は覚えておこう、龍華嬢。作業班にも君のところの案内人が行くと連絡しておく〉
「直ぐにうかがわせます。では御機嫌よう♪」
その言葉を聞いたスズキがちらりと視線を逸らすと――おそらく通信士官に対する通信終了の合図だろう――モニターに映っていた彼の顔は真っ暗闇へ消えた。
「……聞いての通りだ」
美雲はモニターから遠ざかりつつ弄った末端器へ問い掛ける。
すると先程の部下の野太い声が返ってきた。
〈もうシュガーレスには伝えてあります〉
「よし。手の空いてる者も一緒に行かせろ。戻ったら私の方に来るよう伝えてくれ、話を聞きたい」
〈了解〉
部下の言葉に頷き返すと、美雲はそのまま末端器を切りながらアッシュの方へ戻ってきた。
「話の途中に申し訳ないな」
「いや、ぜんぜん。仕事だからね。だけど……どうして次元帝国の手助けなんか? それも無償で」
アッシュは『気にしない』と首を振ったものの直ぐさま怪訝そうな表情で問い掛けた。
「連中がフロニャルドへ降り、そこから帰っていく間を監視できる一番手っ取り早い方法だろ? 運が良ければ目的地だけでなく、そこから企んでる全貌だって掴めるかもしれない」
「それで適切な時期に適切な相手へ、よりよい条件で提供する?」
「ああ、そうだ♪」
アッシュは席へ座り直しつつワインを一口含んでいる美雲をしばし見据えると、一旦区切っていた言葉を続けた。
「そんな価値ある人物がいるの?」
「うん?」
美雲はぱっと広げた扇子で素早く顔を――今度はほぼ下半分を――隠すと、やや恥ずかしそうに呟く。
「あ、ああ……そうだな。その点は問題ない、少なくとも一人いる……私の惚れた男だ」
「へぇ……」
声音こそ冷ややかなものの好奇心が混じっているアッシュの視線に勘付いた美雲は、わざとらしく咳払いすると、扇子をぴしゃりと閉じつつ話題を引き戻した。
「あー、長々中断して悪かったな。それで? 『だけど』……なんだ?」
「え? ああ、それは……」
一瞬先程と同じく苦悩するような表情を浮かべたものの、今度はそれからイタズラでもひらめいた子供のような笑顔――最初に部屋へ訪れた美雲のものと似ている――を浮かべた。
「だけど……気が変わった。ボクは高いよ?」
すると美雲も輝くような満面の笑顔になる。
「やっぱり、お前はいい子だ♪」
そして、二人は互いのグラスを重ねた。
【オリジナルライダー設定3】
《仮面ライダー
コウキが変化する音撃戦士。顔面の隈取・頭部の二本の角・両腕部・纏っている襷状の装飾は金色で、体色は真紅。炎属性を備え、音撃弦や音撃棒を駆使した荒々しい肉弾戦を得意とする。また変身解除されても衣服は消滅しない。
〈荒鬼の専用装備及び移動手段〉
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コウキの変身道具。取り付けられた鎖を引き下げると鬼の顔を模した蓋部分が展開して小型の弦が現れ、爪弾くことによりコウキは金色の炎に包まれつつ鬼=音撃戦士となる。
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荒鬼の音撃弦で、切っ先と本体部に金色の鬼石が埋め込まれている。本体下部の超振動刃を剣戟・刺突・投擲に使用する『剣撃モード』と後述の音撃震を本体中央に装着・展開してエレキギター型の『音撃モード』の二形態を使い分ける。
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音撃斬の発動時に使用する豪戒のピックアップ部分。普段は装備帯のバックルに装着している。黒い板に金色の縁取りが施されており、六本の弦は赤色。
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荒鬼の音撃棒。本体・撥部分・先端の鬼石は金色。
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タカの魂が込められたディスクアニマル。空中からの偵察任務や翼部の刃を用いた援護攻撃を得意とする他、映像通信と録画機能も備える。
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オオカミの魂が込められたディスクアニマル。地上の偵察任務や口部の牙を用いた援護攻撃を得意とする他、映像通信と録画機能も備える。
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ヘビの魂が込められたディスクアニマル。水中でも偵察可能の他、映像通信や録画機能を備える。
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コウキが移動手段として使用する専用バイク。後部座席の後方には野営道具・左右には豪戒とディスクアニマルがそれぞれ搭載可能。
〈荒鬼の技〉
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口を開くとともに金色の炎を吐き出す技。
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周囲の気を操りつつ幻影や分身を発生させる技。
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手の甲から鋭い鉤爪を伸ばす技。
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足部に火炎の刃を纏わせつつ敵を切り裂く技。
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拳に炎の気を纏わせつつ殴打する技。
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全身に気と光を纏いつつ超高速移動を行なう技。
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音撃棒の先端の鬼石から火炎弾を放つ技。
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音撃棒の先端の鬼石に光と火の気を収束させつつ巨大な炎の剣を作り出す技。
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荒鬼の必殺音撃。豪戒を突き刺してから炎場を爪弾き、発生する『清めの音』を豪戒本体と先端の間にある鬼石に共鳴させつつ直接対象へ流し込む。