自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
莉音とレミはそのまま黒ウサギについて行き、荒れ地の先にそれなりに整っている街並みがあった。そこで子供たちと挨拶をして、十六夜がギフトゲームで取った“水樹”を設置して、風呂に入った。十六夜は「外に出る」と言って、行った。直後、爆音が聞こえた。
それを聞いて、ジンとレミと莉音が外に出ようとした。
しかし、レミは莉音から「・・レミちゃんが外に出たら、・・・・・大騒ぎになる。」と言われ、行かないことになり、莉音は見に行った。
近くに行くと、ジンは「ど、どうしたんですか!?」と言った。
十六夜「侵入者だ。例の“フォレス・ガロ”の連中だと思うがな。」
侵入者「は、恥を忍んで頼む!我々の・・・・・・・いや、魔王の傘下であるコミュニティ『フォレス・ガロ』を完膚なきまでに叩き潰してはいただけないか‼」
十六夜「嫌だね。どうせお前らもガルドって奴に人質を取られている連中だろ。それに奴に命令されて来たんだろ。」
侵入者「は、はい。そこまでお見通しとは・・・・・・。」
十六夜「ならその人質もうこの世にいねぇから。はい、この話は題終了。」
侵入者「なっ!・・・・バカな・・・。」と絶望した。
ジンは慌てて「い、十六夜さん!」と言った。
十六夜「隠す必要はねえだろ?どうせすぐに知れることだろ。」
莉音「少し言い過ぎる。・・・・言い方が他にもあったはず。」
ジン「そうですよ!」
十六夜「気を遣えってか?冗談はよせ。」
莉音「でも、オブラートを包んで言わないと・・・・・・。」
十六夜「ハッ、こいつらに少しでもオブラートに包んで伝える気になれなかっただけだ。」
侵入者「では、本当に人質は・・・・・・。」
莉音「あの人がもう・・・殺してしまった・・らしい。」
莉音が告げると、侵入者は膝をついた。そりゃあ、人質の為に手を汚してまでしたんだ。もう死んでしまったと聞かされたら絶望もするだろう。
その時、十六夜は急に笑顔で「お前達、“フォレス・ガロ”が憎いか!?ガルド=ガスパーが憎いか!?その裏にいる魔王が憎いか!?」
ジンは急に青ざめて、莉音も(・・・・・まさか・・・・。)と思っていた。
侵入者は「も、勿論だ!」と大きな声で言った。
十六夜はさらに笑顔になった。ジンはさらに青ざめ、冷や汗が一気に出た。莉音が少しアタフタしていた。
十六夜はとてつもなく大声で「なら問題ない!!このジン=ラッセルが魔王を倒すためのコミュニティを作る!!!!」とこの場で公にした。
それを見たレミは「ハァ~。」とため息をついた。
それが終わって、本拠に戻った。
広間でジンが「どういうつもりですか!?僕らのコミュニティを壊滅させるつもりですか!?」と叫んだ。
無理もないだろう。あの一瞬に全ての魔王を敵に回すという、もはや、自殺行為に値することを十六夜はひでかしたのだ。
十六夜「“打倒魔王”が“打倒全ての魔王とその関係者”になっただけだろ。『魔王にお困りの方、ジン=ラッセルまでご連絡ください』────キャッチフレーズはこんなところか?」
ジン「冗談じゃありません! 入口を見て魔王の力は理解できたでしょう!?」
十六夜「勿論だ。あんな面白そうな奴らと戦えるなんて最高じゃねえか!」
莉音「いきなり巻き込まれるのはちょっと・・・・・・・・。」
レミ「私もさすがに同情はします。いくらコミュニティが別でも同盟を結んでいる限り勝手な行動は困りますよ。」
十六夜「それを何とかするのが俺たちだろう。」
莉音「否定はしない。」
そう。4人はそのために呼ばれたのだから。
ジン「で、ですが・・・。」
十六夜「俺はただ単に自身の目的の為だけにあの話はしていないぜ。俺は手っ取り早く“ノーネーム”が力を取り戻すという点に置いて、この方法はベストだ。」
十六夜はさらに説明をして、「明日のゲーム、負けるなよ。」
ジンは「は、はい!」と返事したが、さらにプレッシャーを与えるかのように、「負けたら、俺はコミュニティを抜けるから。」と付け加えた。
ジン「はい。・・・・・・・・え、ええぇぇぇぇッ!?ほ、本当なんですか!?」
十六夜「本当だ。ここで勝てないようなコミュニティなら俺には合わねぇってだけの話じゃねえか。」
という形で終え、莉音とレミは新たな本拠を立てるために近くに森に入り、レミの“ギフト”で物語に存在する家ができ、そこに住み着いた。こうして、一夜を開けた。