自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結]   作:無の空間の存在維持

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誰かが来訪

 

庭ですぐに合流した。十六夜とレティシアの1vs1での勝負だった。

 

十六夜「へえ?箱庭の吸血鬼は翼があるのか?」

 

レティシア「ん?気付いていたか?」

 

十六夜「そりゃな。ただ言い出すタイミングが無かっただけだ。」

 

レティシア「そうか・・・・・・。この翼だが、実際にこれで飛んでいる訳ではない。・・・・・・制空権を支配されるのは不満か?」

 

十六夜「いいや。飛べない人間が悪いだけさ。」

 

レティシア「フッ、面白い。」

 

レティシアはランスを取り出した。

 

レティシア「互いにランスを一打投擲する。受けては止められねば敗北。悪いとは思うが先手は貰うぞ」

 

十六夜「いいぜ、好きにしな。」

 

レティシアは「なら行くぞ。」と言い、ランスを投げた。

 

しかし、十六夜は「カッ─────しゃらくせえ!」とランスを物とせずに殴った。

 

この光景に黒ウサギとレティシアは「はっ・・・・!?」と声を出した。

 

十六夜のやり方にレミも「人間はこんなことはしないはず。」と少し驚いた。

 

莉音はアタフタしていた。なぜなら、この先の未来はランスがレティシアに当たってしまうからだった。未来通りにランスは方向転換して、レティシアに向かった。

 

莉音は何かないかと探して、「1つだけ・・・・あった。」と呟いた。

 

黒ウサギは「レティシア様、危ない!」と言い、助けに向かった。

 

莉音はランスに目を向けて、“値”のギフトを使った。直後、ランスは動きを止めて、落ち、そのまま消えた。この出来事に莉音以外が驚いた。黒ウサギたちは何が起こったかとしていたが、分からなかったので、黒ウサギはレティシアのギフトカードを取り出した。

 

黒ウサギ「ギフトネーム〝純潔の吸血姫〟・・・。やっぱり、ギフトネームが変わってる・・・・!神格が一切残ってない・・・・。」

 

十六夜「おいおい何だよ。もしかして元・魔王様のギフトって、吸血鬼しか残ってねえのか?」

 

黒ウサギ「・・・・・・・はい。一応、一部の武装は残っていますが、自身に宿っているはずの恩恵は・・・・。」と言った。

 

飛鳥「つまりは、手抜きという訳ね、十六夜君?」

 

十六夜「ハッ。道理で手ごたえが無いわけだ。他人に所有されたらギフトまで失うのかよ。」

 

黒ウサギ「いいえ・・・・。魔王がコミュニティから奪ったのは人材であってギフトじゃありません。武具などに顕現しているギフトとは違い、恩恵とは様々な神仏や精霊から受けた奇跡そのもの。いわば、魂の一部です。いくら隷属したとしても、合意無しにはギフトは奪えません」

 

莉音「つまり、レティシアさんは自らそのギフトを手放したということになる。それは並みの覚悟ではできないということ?」

 

黒ウサギ「はい。本来、レティシア様は吸血鬼と神格、二つの恩恵を備えていました。だからこそ、魔王と呼べる力を持てたのです。ですが、今の貴女はその頃の十分の一にも力が満たない。どうしてこのようなことに・・・・・・・・。」

 

レティシア「それは・・・・・・・。」

 

飛鳥「・・・・・・・まあ、それは一旦屋敷に戻ってから話しましょう。」

 

レミ「外でいつまでも待つのは疲れますから。」

 

黒ウサギ「・・・・・・分かりました」

 

本拠の中に戻ろうとした時、は何やら褐色の光が迫ってきた。

 

黒ウサギ「ゴーゴンの首を掲げた旗印・・・・!?皆さん危険です!」

 

黒ウサギは飛鳥を連れて、十六夜も逃げたのだが、レティシアだけは逃げなかった。

 

莉音は「・・・避けて。」と言い、“値”を使って、レティシアを飛ばし、続けて“値”でゴーゴンの威光を消した。その様子を見た全員が驚いた、騎士も含めて。

 

レティシア「魔王級のギフトを消しただと!」

 

騎士「威光が消えた!」

 

十六夜やレミ、黒ウサギさえ驚いた。魔王級を知る者ならなお驚いた。十六夜はステルスの騎士を叩き降ろし、騎士たちを気絶させた。

 

十六夜「お前、ここまでできるなら、なぜ何もしなかったんだ?」

 

莉音「目立ちたくなかった。それだけ。でも、仲間を助けたかった。」

 

十六夜「・・・・否定しないのか。」

 

莉音「・・・うん。。」

 

莉音(それに、あの子から教えてもらった。)と思った。

 

一体誰のことなのかは、十六夜たちには分からない。

 

十六夜「まぁ、助かったから、良いぜ。黒ウサギ、お前はレミとレティシアと一緒に残ってろ。連れて行っても、交渉できないからな。」

 

黒ウサギ「分かりました。」

 

レティシア「了解した。」

 

十六夜と飛鳥、ジンと莉音は騎士たちを引っ張って、“サウザンドアイズ”に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“サウザンドアイズ”に着くと、店員が「どうぞ。」とした。どうやら揃っているみたいだった。

 

十六夜「よう、来たぜ。」

 

白夜叉「そろそろ来る頃じゃと思ったぞ。」

 

十六夜「そこの奴。」

 

ルイオス「何だ?」

 

十六夜は「土産だぜ。」と言い、騎士を出した。

 

ルイオス「なっ!」

 

十六夜「やっぱり、お前の騎士か。」

 

白夜叉「ほう。」

 

ルイオスは「なぜ!?」と言い、十六夜を見た。

 

ルイオス「・・・そうか、お前か。」

 

十六夜「オイオイ、心外だぜ。」

 

ルイオス「クッ!」

 

十六夜「なら、俺たちとギフトゲームをしようぜ。勝ったら、レティシアを返して貰う。」

 

ルイオス「僕が勝ったら、そっちにいる黒ウサギを貰う。」

 

十六夜「じゃあ、決まりだな。」

 

だが、ルイオス「いや、挑戦権を持って来て貰う。お前たちだけを特別にすぐに受けるのは“名無し”なら尚更だ。」

 

十六夜「それで良いんだな。」

 

ルイオス「持って来れたらの話だけどね。僕はこれで失礼するね。」

 

ルイオスは部屋から出て行った。

 

白夜叉「お主たちが何もしゃべらなかったのは前もって決めていたのか?」

 

十六夜「そうだ。連れてくることにしたが、喧嘩したら素もこうもないからな。」

 

飛鳥「我慢するのは大変だったわ。」

 

莉音「・・・・・。」

 

白夜叉「しかし、小僧、よくゴーゴンの威光を止めたな。」

 

十六夜「さっきも言ったが、心外だ。俺はしていない。」

 

白夜叉「だとすれば、誰じゃ?」

 

飛鳥「莉音よ。」

 

白夜叉「何じゃと!ギフトは詳細が書かれておらんかったから、私にも分からんかったが・・・。」

 

十六夜「莉音はさっき理解したらしいぜ。」

 

莉音「その言い方は誤解される。もう少し言えば、この力がギフトとは思わなかったから気付いた。それと、目立ちたくはなかったから。」

 

白夜叉「ギフトカードを見て、理解したのか?」

 

莉音「少し後になってから。」

 

白夜叉「分かった。」

 

その後、十六夜と白夜叉以外は本拠に戻り、十六夜は白夜叉から挑戦権の居場所を聞き、向かった。

 

 

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