自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
レティシアたちはノーネームの本拠で朝起きて、朝食を食べ、子供たちの手伝いをし、昼食を食べ、本拠の復興をし、夕食を食べ、寝る。この状況が4日も続いた。ちなみに、レティシアとの会話は必要最小限しかしていなかった。
このループみたいな状況が続いて、レティシアの精神状態がきつくなっていた。これは問題児3人よりもきついかもしれなかった。莉音は問題を起こす訳ではなかった。ただ、会話が少ない。それだけなのに、レティシアにとってはとてもきつかった。
レティシア「いつもレミ様はどんな話をしているのだろう。黒ウサギたちもどうやったのだろうか。」
別に黒ウサギはレミのように積極的に会話していた方ではなかったはずなんだが。この状況に飽きていた者がもう1人いた。莉音の別人格の音々だ。しかし、ここで音々が出てきたら、質問攻めが起きるだろう。だから、音々はそれでも大人しくしていた。
しかし、無音な生活は侵入者によって壊された。レティシアは気づくのが遅くなってしまい、誰かに気絶させられて、気を失った。そして、レティシアはそのまま連れ去られた。直後、そのことに莉音と音々は気づいた。
音々≪莉音ちゃん、レティシアが誘拐されたよ。助けに行かないの?≫
莉音≪分かっている。≫
音々≪それに“未来”では南に行ったよ。となると、南で何かが起こるかもしれないよ。≫
音々はすぐに”未来”で見たことを言った。それは莉音も同じだった。
莉音≪うん。でも、同時にレミが行った北やこの東に魔王が来る。さらに、その南も。≫
それは非常事態な出来事が起きたということだ。音々はこのことは見てなかったので、驚いた。
音々≪ウソ!同時襲撃なの!≫
莉音≪うん。でも、・・・・・・私は臆病だから。≫
音々≪莉音ちゃんはそうでも私は大丈夫だよ。緊急事態だから変わって!≫
莉音≪そうだけど・・・・・。≫
音々≪仲間が傷付いても良いの?≫
莉音≪!!≫
音々≪なら、・・・・・変わろう?≫
莉音≪分かった。お願い。≫と莉音の体が光った。
すぐに光が収まって、服は水色から灰色に、髪の色も黒から赤混じりの黒に、肌の色も白から灰色に近い色に変わった。
音々「しばらく寝ててね。あとは全部私に任せて。」とつぶやいた。
音々「さてと、私と同格の力を持つクローンを作らないとね。幸いにも北と東、南でもそんなに分散していないみたいだからね。」
音々は“クローン製造”のギフトで自分と同格の力を持つ音々(クローン)を2体作り、自分のデータや記憶を音々(クローン)にコピーして、1体は北へ、もう1体は東へ残すことにした。音々(オリジナル)は南へ向かった。