自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
道を迷った末、やっと教室に着いた。また
しかし、今住んでいる家への莉属意識があるため、帰れているらしい。家に莉属意識を持たれても意味はあるのだろうか・・・。異世界を渡っているならば、なおさらだ。しかし、彷徨い続けて、不審者扱いされては困る。それならば、帰れた方がマシだ。
教室に入り、席に座った。
莉音「ふぅ。危ない。」
凪沙「またギリギリだね。」と雪菜と一緒に寄ってきた。
莉音「うん。」
このやり取りが繰り返されていた。すると、凪沙が案を出してきた。
凪沙「今度、私が登下校に付き合おうか?」
莉音「迷惑がかかる。」とすぐに拒否した。
友達とはいえ、そこまでお世話になるわけにはいかない。
凪沙「良いよ。大丈夫だしね。雪菜ちゃん。」と呼んだ。
すぐに近づいてきた。
雪菜「はい。」
凪沙「古城君のことをよろしくね。莉音ちゃんは方向音痴だから、登下校に付き合うことにしたから。」と先ほどのことを雪菜にも話した。
莉音「でも・・・夜は危険。」
雪菜「そうですよ。」
夜になれば、獣人が出没する。夜行性の獣人ならば、より危険が増す。
凪沙「大丈夫だよ。だから、朝食は作っておくから、古城君の登校をよろしくね。」
雪菜「分かりました。」
莉音「えっと・・・・。」
少しずつ話が進んでいった。
凪沙「あっごめんね。古城君は私の兄なんだよ。」
莉音「そ、そう・・・なん・・・だ・・。」
凪沙は勘違いをしたが、気にしなかった。
莉音「その、登下校に付き合うことになってごめん。」
凪沙「気にしなくて良いからね。さっそく、終わったら、一緒に帰ろう?」
莉音「今日は大丈夫。」
なんだかんだで下校に付き合うことになった。
雪菜「でも、何処にあるのか分かりませんよね。」
莉音「そうだった。」
凪沙には自分自身が何処に住んでいるかを伝えていない。そのまま迎えに来て貰っても場所が分からなければ、行くにも行けない。
莉音「今日の帰り、よろしくお願い。」
凪沙「うん。よろしくね。」
話を終えた直後、授業が始まった。
放課後、帰りの準備をしていた。
凪沙「準備できた?」
莉音「うん。」
凪沙は雪菜の方へ向いた。
凪沙「じゃあ、古城君をよろしくね。」
雪菜「分かりました。」
凪沙「行こうか?」
莉音「うん。」
2人は先に下校した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
学校から出て、10分くらい時間が経った。今は大通りで歩いていた。
凪沙「距離があるんだね。私も近くはないけど。」
莉音「もう少しかかるから。疲れたら、言ってほしい。」
凪沙「分かった。それで莉音ちゃんは休日ずっと1人なの?」
少し言い迷った。
莉音「・・・うん。」
凪沙「なら、休日は私の家に来てよ。もてなすからね。」
1人よりみんなといる方が楽しい。
しかし、莉音「それじゃあ、料理費が1人分多くなる。」
凪沙「大丈夫だよ。雪菜ちゃんも来てるから。」
莉音「さらに1人分の費が増える。」
凪沙「問題ないよ。私の両親はあまり帰ってこないから、1人や2人増えても変わらないよ。」
どうやら凪沙の家族は4人のようだ。しかし、普段は古城と2人だけらしい。そのため、自然と2人分が減る。
莉音「分かった。その時はお邪魔する。」
凪沙「うん。」
しばらく歩くと、大通りの途中に道があった。莉音はその森へと続く細い道に足を向けた。
凪沙「こっちなの?」
莉音「・・・うん。静かな場所に生活したかったから。」
莉音たちは少し登り坂の細い道を歩いた。いや、すぐに道らしき道はなくなった。つまり、足場が滑りやすくなって、歩きづらくなっていた。