自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
しばらくしていると、凪沙がすぐに戻って来た。
凪沙「どうやったら、帰れるの?」と涙目で尋ねた。
莉音「あっ。」と思い出した。
どうやら玄関から出ると、周りの風景が同じように見えて、道らしい道はない。そのため、慣れている人は行き来できるが、慣れていない人は同じ風景のため、方向感覚がなくなり、自分が何処にいるのか分からなくなり迷子になる羽目になる。それが莉音は元々方向音痴なのにしばらく行き来していたら、迷子にならず、家に来れるようになったらしい。
莉音「今、送る。少し待ってて。」
凪沙「うん。」
莉音は急いで準備した。
莉音「お待たせ。行こう。」
凪沙「うん。」
凪沙は莉音に案内されて、降りて行った。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
30分後、やっと何処かの大通りに入った。
凪沙「ここまで来れば、大丈夫だから。」
莉音「良かった。でも、やっぱり、迎えに来ない方が良いと思う。さっきのように迷子になっちゃうから。」とさっきの案を取り消そうとした。
凪沙「最初はそうかも知れないけど、行き来すれば、慣れると思うよ。」
凪沙が問題なければ、大丈夫なのだろう。
莉音「分かった。今日はありがとう。」
凪沙「こっちこそ、休憩させて、ご飯も貰っちゃってありがとね。」
莉音「うん。気を付けて。」
凪沙「うん。また学校でね。」と今度こそ帰って行った。
莉音はそのまま家に戻った。
家でテレビを見ていたら、音々が話しかけて来た。
音々≪本当に良かったの?≫
莉音≪?≫
音々≪この家にしたのは・・・。≫
莉音≪別に良い。それは最初に考えていたことだから。今はもうその考えはない。≫
元々この場所にしたのはただ単に静かな雰囲気が良かったからではなかった。しかし、今となっては関係ない。
音々≪なら良いけど。≫
ちょうど、莉音は音々に聞きたいことがあったので、良いタイミングだ。
莉音≪この世界の事情は分かった?≫
音々≪ある程度はね。やっぱり、凪沙ちゃんの兄はすごいね。力を託した凪沙の中に眠っているアヴローラもだけどね。≫
莉音≪・・・・やっぱり。≫
音々≪古城は第4真祖だから、また何処かの事件に巻き込まれると思うよ。≫
真祖は壮大な魔力を持つ吸血鬼。しかし、本来ならば、それは第3真祖までである。第4真祖は伝説上の吸血鬼であり、12体の眷獣を従え、災厄をもたらすという最凶最悪最強の吸血鬼として、世界中に伝わっている。実際は、本人(古城)はその意思はない。しかし、それが根強くあるため、そうと見てはくれないのが現状だ。
莉音≪それはもう”未来”で確認した。というより、今日の夜に何処かの豪邸に呼ばれる。≫
音々≪豪邸!良いなぁ。≫
豪華なパーティを想像していた。飾りや制服、食事や雰囲気がカラフルやリッチで楽しいイメージを。
莉音≪気にする所は違うと思うけど・・・・。≫
どんなパーティかということよりも、そもそも
莉音≪それで音々ちゃんはその豪邸に行くの?≫
音々≪行きたいけど、それって、何かチケットみたいな物がないと入れないでしょ。≫
未だにそのような想像を続けていた。
莉音≪音々ちゃんなら、強引でも行くと思っていたけど・・・。≫
音々≪・・・じゃあ、行こうかな?≫と怖いことを言った。
たまに、悪人のように手段を選ばないところが音々の怖いところだ。
莉音≪・・・ダメ。そこの豪邸には強い人がいるから。そこの2人と音々ちゃんが入ったら・・・・・船が沈む。≫
音々≪分かったよ。大人しくしてるよ。≫
莉音≪なら、・・・・良かった。≫と一安心した。
音々≪取り敢えず、寝たら?≫
莉音≪・・うん。・・・お休み。≫
音々≪お休み≫と言い、莉音と音々は寝た。