自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
雪菜は船に乗り込むと、周りには誰もいなかった。しかし、動いていることから操縦室にいることは、分かっていた。船の中で探し回ろうとすると、ガルドシュが操縦室の窓を突き破って出てきた。
雪菜「藍羽先輩は何処にいるのですか!」
ガルドシュ「奴にはさっき解読をお願いして、終えたところだ。」
雪菜はすぐに雪霞狼をガルドシュに向けた。
雪菜「今すぐに藍羽先輩たちを開放してください!!」
ガルドシュ「フッ。・・・悪あがきはよくないぜ。」
指を鳴らすと、獣人が現れ、凪沙と浅葱が抱えて出てきた。しかし、1人だけいなかった。
雪菜「莉音はどうしたんですか!」
ガルドシュ「奴はもう
雪菜「えっ・・・・。」
いきなりの発言に理解が追い付かなかった。いや、追いつけなかった。
ガルドシュ「1人ぐらい怪我人を出して、相手を黙らせるつもりだったが、当たり所が悪く、
雪菜はもう言葉がなかった。
ガルドシュ「では、俺はあの場所で第4真祖を止める。」と言い、獣人に命令させた。
獣人たちは人質を下ろし、雪菜に向かって戦闘態勢に入った。直後、魔法陣が現れ、海に投げ出された。
雪菜「南宮先生・・・。」
那月「お前がそれを出したお陰で、うちの生徒がいる場所に移動で来た。感謝する。」
雪菜「南宮先生、莉音さんが・・・・。」
那月「・・・亡くなったのか。」
雪菜「はい。」と力なく発した。
ショックがデカすぎて、完全に脱力している。そのせいで、雪霞狼が手から離れてしまった。
雪菜「今すぐに、先輩たちの手伝いをします。」
すぐに雪霞狼を拾い、脱力しすぎているため、フラフラしているのが誰が見ても丸分かりだ。雪霞狼で身体を支えながら、身体に力を入れなおした。そのまま方向転換して、古城たちがいる場所に向かおうとした。
那月「そうしなくても、大丈夫だ。奴はあの程度で足元はすくえん。ちょうど、新たな眷獣を手に入れたようだしな。逆にお前の方が大丈夫そうには見えんが・・・。」
雪菜「大丈夫です。それでも油断はできません。少しでも先輩を加勢しなくてはならないので。」と言いながら、船を動かした。
船はこのまま陸地に近づけて、古城の所に向かおうとしている。
那月「とうとう、生徒が巻き添えになったか・・・。何か・・・。奴は凪沙と仲が良さそうだったからな。しっかりと現実を見るだろうか。」と独り言を言った。
話を聞く耳がないことを察して、那月はこの場から移動した。