自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結] 作:無の空間の存在維持
翌日、たまたま珍しく朝早く起きたので、今は外で祭りの中を歩いていた。
莉音「祭り・・・・・賑やか。」
そう呟いていた。
周囲を見回せば、この島全体が完全に祭り状態になっている。神輿の準備をしている人もいれば、祭りのダンスの振り付けを確認している場所もある。
少し離れれば、朝早くというのに仮装している人々もいた。その中に本物の獣人も混ざっている。
店舗を出して、店の準備もしていた。夏祭りと何の変りもなかった。
すると、音々が念話で話しかけて来た。
音々≪のんびり歩いてて良いの?≫
今は賑やかになっているが、音々は少し心配事があった。
莉音≪未来で見えたこと?≫
音々≪うん。ついさっき調べたばかりだけど、異世界に封印している監獄結界という次元空間があって、それが解かれるんだよ。そうなったら、古城たちも無事じゃないと思うけどね。≫
莉音はしばらく黙ってしまった。
何故なら、”情報検索”とはいえ、ここまで知れてしまうならば、情報を盗んでいるのと同レベルだ。
それはとにかく、もし監獄結界が解かれたら、町は大パニックになるのは目に見えている。ましてや、古城たちも黙ってはいないだろう。いや、自然と巻き込まれるだろう・・・。
莉音≪2人が死ぬのは嫌。でも・・・。≫
音々≪まぁ、別に良いよ。情報が少ないから、もう少し調べ物をしてるからね。≫
莉音≪うん。≫と念話が終わった。
先に動いて様子を見るのは大事だが、知ったばかりのため、情報が少なすぎている。その状態で動けば、対応しきれない可能性もある。
そのため、もう少し泳がせ、様子を見てみることにした。
直後、凪沙を見かけた。
莉音「凪沙ちゃん?」
莉音は気になったので、凪沙の後について行き、しばらくすると何処かの施設に着いた。
莉音「MAR?」
中を見ると、凪沙と知らない人と話していた。すると、知らない人がこちらを見て、凪沙に何かを話しかけると、凪沙がドアから出て来た。
凪沙「あれ?莉音ちゃん、どうしたの?」
莉音「えっと、見かけたから、何処に行くのかなっと思って、後をついてきたら、知らない人と話していたから。」
凪沙「そうだったの。声をかければよかったのに。」
莉音「ごめん。」
凪沙「大丈夫だよ。それに莉音ちゃんが見た人は私の母だよ。」
莉音「・・・・・お母さん?」
凪沙「そうだよ。取り敢えず、入って。」
莉音「お、お邪魔します。」
中に入ると、さっきの人がいた。
深森「ヤホー、初めまして。私は凪沙の母の暁 深森よ。」
莉音「ど、どうも・・・・・。」
深森「凪沙が聞いた通りね。」
莉音「えっと・・・その・・・あの・・・・。」
凪沙「母さん、莉音ちゃんが困ってるでしょ。それに人見知りなんだからね。」
深森「分かったわ。取り敢えず、適当にくつろいでね。」
莉音「は、はい。」
凪沙「こっちで休んだら。」
莉音「そうする。」
そう言い、ベッドのある部屋に入って、ベッドで仮眠することにした。すると、深森は仮眠をとっている莉音に言った。
深森「