自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結]   作:無の空間の存在維持

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アヴローラ

 

音々の話に深森は黙って聞いていた。

 

深森「つまり、別人格があるのはトラウマによるもので、この世界では『適応能力』という力を持っているのね。さらに音々ちゃんは別の世界から来たってことね。」

 

音々「そうです。」

 

未だに警戒をしているため、口調がたまに丁寧な言葉遣いを使用していた。

 

アヴローラ「この話は前に会ったことと同じだ。」

 

深森「分かったわ。」

 

音々「このことは。」

 

深森「古城君や凪沙ちゃんだけじゃなく、獅子王機関にも黙っててほしいのね。主に基樹や浅葱、夏音やアスタルテ、紗矢華や雪菜ちゃんも。」

 

音々「知ってたの!」

 

深森がここまで把握していたことに驚きを隠せなかった。

 

深森「言ったでしょ。最深部までとはいかないけど、それに近いことをしてるってね。」

 

音々「!」

 

古城、凪沙の母はただの一般人ではなかったらしい。それ以上に、獅子王機関などの機関にも関わっていること自体も驚きだ。

 

深森「まっ、あの子達には話さないからね。話したら、面倒でしょ。」

 

音々「そうだよ。私は今までの言動や立場の存在上、この世界であまり良い会話をしてないからね。」

 

喧嘩を売る言葉を使っているのならば、当然だろう。すると、アヴローラが、深森に聞いた。

 

アヴローラ「主、我は外で何かあるみたいだ。少し様子を見て来る。」

 

深森「ついでに音々ちゃんも連れて行ってあげて。」

 

音々「何で?」

 

深森「貴女なら大丈夫だと思うけど、念のためね。」

 

アヴローラ「了解。」

 

深森は玄関まで見送り、アヴローラと音々は外に出た。

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

人に見られないように人気のない道を使って、工場まで歩いていた。すると、ヴァトラーがいた。

 

ヴァトラーは後ろの気配に気づいたのか、龍を仕掛けて来た。アヴローラはそれを消した。

 

ヴァトラー「何!」

 

アヴローラ「そいつらに手を出すなら、やる。」

 

アヴローラの姿を見たヴァトラーは叫んだ。

 

ヴァトラー「第12番目の眷獣!なぜここに!」

 

アヴローラはヴァトラーの質問に答えず、ヴァトラーを飛ばして、近くの貨物に叩きつけた。ヴァトラーは何かを察したのか、高笑いをした。

 

ヴァトラー「そうか、そうだったのか!お前が暁古城を第4真祖にさせたのか!お前はずっと見てたのか!12番!」

 

まるで狂い高笑いしているようにしか見えない。アヴローラはそんなことを気にせずにヴァトラーに強い視線を送った。

 

アヴローラ「1つだけ忠告する。」

 

ヴァトラー「何かな。」

 

アヴローラは「戦いは終わってなどいない。」

 

そう言い終えると、背を向け、そのまま離れようとした。

 

ヴァトラー「待て!」

 

アヴローラに制止の声をかける。・・・が、第三者によって阻まれる。

 

音々「待てっと言われて待つ人はいないと思うけどな。」

 

アヴローラが背を向けている姿の前に出た。

 

ヴァトラー「お前!なぜ、12番と!」

 

音々「知り合いだったんだよ。まぁ、古城君が初めて眷獣を出せた日だけどね。」

 

ヴァトラー「お前は12番の手助けをするのか。」

 

音々「・・・・今は、するよ。さて、これで失礼するね。」

 

ヴァトラーが何もしかけてこないことを確認すると、アヴローラの後について行った。

 

 

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