自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結]   作:無の空間の存在維持

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では、どうぞ!




真実

十六夜はこの空気を壊したくはなかったのだが、現状が現状なので、話しかけた。

 

十六夜「そうかいそうかい。喜びついでに1つ聞いても良いか?」

 

黒ウサギ「どうぞどうぞ♪」と返事した。

 

しかし、十六夜が言ったのは黒ウサギにとっては最も質問されたくないことだった。

 

十六夜「黒ウサギ、お前何か決定的なことをずっと俺たちに隠してるよな?」

 

黒ウサギは「!」と驚いて、髪を桜色から艶へ戻った。

 

十六夜「答えろよ。お前はどうして俺達を呼び出す必要があったんだ?」

 

黒ウサギ「それは、オモシロオカシク過ごして頂こうと・・・・・・・・・・。」

 

十六夜「いや、違うね。あくまでも俺の勘だが、黒ウサギのコミュニティは弱小のチーム、もしくは訳あって衰退したコミュニティ何じゃねぇか?今頃、誤魔化しても、他の人たちも気付いてるはずだぜ。」

 

黒ウサギ「・・・・・・・・・・はい。」

 

黒ウサギは今のコミュニティの状況を説明した。

 

黒ウサギ「十六夜さんのおっしゃる通りです。私達のコミュニティは生活が不安定です。」

 

黒ウサギ「先ほどお話ししたコミュニティは、大小あれど一つの国のような存在なのです。それ故に、活動する上で“名”と“旗印”を申告しなければなりません。」

 

十六夜「“名”と“旗印”?それは国名と国旗みたいなものか。」

 

黒ウサギ「Yes,イメージではそういうことです。それらは領土の誇示に使われます。3年前まで私達の旗印は東区画のいたる所で掲げられ、その輝かしい栄光を誇っておりました。」

 

黒ウサギ「・・・・ですがある日、・・・私達は敵に回してはいけないものに目をつけられてしまいました・・・・。そして、 たった一夜にして・・・・私たちのコミュニティは壊滅させられたのです・・・。」

 

十六夜は(一夜で滅ぶほどの力がコミュニティーにあるのか。)と疑問に思っていた。

 

十六夜「どんなコミュニティなんだ?」

 

黒ウサギ「私達が目をつけられたもの・・・。それは、箱庭に起こる、最強最悪の天災―――――“魔王”です。」

 

十六夜は少し目をキラキラさせていた。

 

黒ウサギ「十六夜さんが思っているのとは違います。“魔王”は“主催者権限(ホストマスター)”が持つ特権を乱用に扱う者です。つまり、多少の力の上下はあります。しかし、“魔王”の中でも最強のコミュニティです。」

 

十六夜「へぇ。それは面白い。」

 

黒ウサギ「先ほども言いましたが、十六夜さんが思っている“魔王”ではありません。それに“魔王”は“主催者権限” という特権階級を持つ修羅神仏で、挑まれたら最後、誰もゲームを拒否することはできません。そして、全力で対抗したのですが、結果は惨敗。ギフトゲームに破れた私達のコミュニティは“名”と“旗印”を奪われ、“ノーネーム”となったのです・・・・。」

 

十六夜「つまり、“名無し”か。」

 

黒ウサギ「Yes、現在は中核をなす仲間達は1人も残っていません・・・・。ギフトゲームに参加できるのは現リーダーであるジン坊ちゃんと私、黒ウサギだけ・・・。後の120人あまりは10歳以下の子供達ばかりなのですよ・・・。」

 

十六夜「じゃあ、お前がゲームに参加すれば、いいじゃねえか。」

 

しかし、黒ウサギは「残念ですが、それもできません。黒ウサギを含むウサギたちは皆、“審判権限”と呼ばれる権限を所持していることはご説明いたしましたよね?」

 

十六夜「あぁ、目と耳が箱庭の中枢と繋がってるから、反則できないんだったか?」

 

黒ウサギ「Yes、“審判権限”を持つ者が審判を務めるゲームでは“ルール違反=即敗北”となるため多くのゲームで必要とされています。ですが、“審判権限”の所有者は代償として、ある致命的な“縛り”がございます。」

 

十六夜「縛り?」

 

黒ウサギ「はい、ひとつは『ギフトゲームの審判を務めた日より15日間はゲームに参加できない。』事、ひとつは『“主催者ホスト”側からの許可を取らねばゲームに参加できない。』事、ひとつは『箱庭の外で行われているゲームには参加することが出来ない』事です。」

 

それは現実的に考えるとほぼゲームの参加は不可能だろう。だから、黒ウサギは審判の仕事を優先しているのだろう。

 

黒ウサギ「黒ウサギの審判稼業はコミュニティで唯一の稼ぎでしたから・・・。必然的にゲームに参加する機会も少なかったのです。」

 

十六夜は笑顔で「崖っぷちだな!」

 

黒ウサギも無理して、「ホントですね!」と笑顔で言ったが、一気に凹んだ。

 

黒ウサギ「それでも、私たちは皆必死で生きています。子供達は毎日遠くの川まで水を汲みに行き、住む所以外は作物すら根付かない死んだ土地だというのに・・・。」

 

十六夜「そんなに酷い状況なら、いっそのこと潰して新しくコミュニティを造っちまえばいいんじゃないか?」

 

黒ウサギは「それはダメです!」と否定した。

 

十六夜「何でだよ。」

 

黒ウサギは「それは解散の意味を示すんです!!私達は!・・・・仲間達が帰ってくる場所を守りたいのです!そしていつの日か、“魔王”から“名”と“旗印”を取り戻しコミュニ ティの再建を果たしたいのです!そのためには十六夜さんたちのような強力な力を持つプレイヤーに頼るほかありません!お願いします!私達に力を貸してください!」ともう泣きそうになっていた。

 

黒ウサギ(ここで断られたら、私たちのコミュニティは・・・。)

 

十六夜は小声で「ふぅん・・。“魔王”を相手にコミュニティの再建か・・・。」と呟いた。

 

十六夜「・・・いいな。それ。」

 

黒ウサギ「え?」

 

十六夜「『え?』じゃねえよ、協力するって言ったんだ。もっと喜べ黒ウサギ。」

 

黒ウサギ「で、ですが・・・。」

 

十六夜「“魔王”相手に“旗”と“誇り”を取り戻す。あぁ・・・、ソイツはとてもロマンがある。協力する理由としては上等な部類だろ?」

 

黒ウサギ「じゃあ!」

 

十六夜「まぁ、せいぜい期待していろよ、黒ウサギ。」

 

黒ウサギ「ありがとう・・・ございます。」と髪が桃色になった。

 

黒ウサギは安心した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒ウサギ「そういえば、莉音さんは見かけませんでした?」と莉音を探していることを十六夜に言った。

 

十六夜「いや。見かけてねぇが。」

 

黒ウサギ「莉音さんがいないのです。」

 

十六夜「ふぅん。探すのは良いが、一旦、合流した方が良いじゃねぇか。」

 

黒ウサギ「ですが。」

 

十六夜「2人で探すより少しでもいた方が良いじゃねえか。それに、コミュニティの再建に関しては、お嬢様たちが手伝うかどうかは知らないけどな。そこは黒ウサギが説得するんだ。」

 

黒ウサギ「分かりました。」

 

十六夜たちはジンの所に向かった。

 

 




早く投稿するのは、少し大変ですね・・・・。

では、次回です。

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