自分ともう1人の自分も(莉音編)[一時凍結]   作:無の空間の存在維持

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転機・・・?

 

音々は『心の深層より深い場所にある心の空間』にいる。莉音たちはその空間を『心の深層にある空間』と解釈している。そのような空間を『心空間(しんくうかん)』、または『心層(しんそう)』と呼んでいる。音々はいつもその場で莉音の行動をよく見て、今の状況も見続けている。

 

今の光景に少し眉毛を歪ませた。

 

音々(莉音ちゃんったら、・・・あの剣は“暗黒”で創った武器なんだよ。それをいくら女神候補生とは言えども、“暗黒”の扱いに関しては素人並みだよ。女神候補生であるネプギアが使ったら、どうなるかは知っているはずなのに・・・・。)

 

あの剣の危険性は莉音自身も知っているため、音々は莉音の行動に困ってしまった。しかし、逆に言えば、あの剣をネプギアに託せるほどの信頼を得ているともいえる。

 

音々(まぁ、莉音ちゃんが託したなら、それで良いかな。私が表に出ても良いけど、状況が変わったしね。もし、あの剣が暴走したら・・・・・・あの剣を壊して、すぐに“暗黒”に入れるからね。)

 

今は臨機応変に対応するために現状を見極めている。

 

ネプギアは剣を受け取った瞬間、意識が取られそうになった。が、すぐに意識を戻した。すると、底から力が湧いてきたように感じた。それは周りから見ても丸分かりだった。何故なら、オーラや雰囲気というべきか、霧のようなのが剣から微量に溢れていた。それだけならいいのだが、それにしては霧の色が()()()()()()

 

結果、周りの木々や草原に生えている草も枯れ始めている。どんどん木々が枯れていき、木々の先端の枝のみ残り、地面の土が見えてしまっていた。抑えられていた力の効果が出始めているように見えた。

 

リンダ「何だよ、・・・何だよ!あの剣はシェアでも吹き込まれているのか!?」

 

アイエフ「何なの?今までの武器を見ていたけど、これほどまで力が剣から溢れているなんて・・・・・。」

 

コンパ「凄い迫力ですぅ。」

 

やはり世界が違うため、”暗黒”の霧のことをシェアと誤解している。

 

莉音が持っていた時は普通の剣だったが、ネプギアに受け取った瞬間から霧が出始めた。その霧は黒く、あまり良い色ではなかった。

 

ネプギア(きちんと自分を持たないと・・・・・・意識が抜き取られる!)

 

剣から溢れている霧を受け入れるかのように自我を失わず、態勢を持ち直し、剣に意識を集中した。直後、剣から溢れている霧はネプギアに合うエネルギー(シェアエネルギー)として変換し、剣自体も霧化とし、シェアエネルギーへと変換された。

 

そのシェアエネルギーはネプギアの身体に吸収して、身体が光に包まれる。すると、白いレオタードのような服をその身に纏い、肩、腰、背中に機械的なパーツが装着され始める。そして、その手にはビームガンブレイド〈マルチプルビームランチャー〉を持っていた。

 

女神パープルハートの妹、女神パープルシスターが再び舞い降りた。つまり、ネプギアは女神化になった。

 

リンダ「おいおい。お、お、お前・・・。女神だったのか!」

 

ネプギア「そうです!」

 

気合を入れるかのように言い放した。だが、黒い霧が強すぎて、身体のバランスが保っていなかった。上手く剣が扱えないように見えるが、先ほどからその剣とネプギアの体中からシェアエネルギーのオーラと共に黒い霧も溢れていた。

 

リンダ「だが、うまく使えてねぇじゃん。これなら!」

 

好機と見なし、態勢が整えられていないネプギアに急接近した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、それは大きな間違いだった。リンダはネプギアとの距離が縮まったのと同時に急に力が抜けた。

 

リンダ「クッ!」

 

完全に力が抜け切れる前にすぐに態勢を戻すために後退した。片足で態勢を持ち直し、冷や汗をかきながら霧が溢れている剣の方を見つめ直した。

 

リンダ「あの状態はヤベェぞ!ここはさっさと壊さないとって!」

 

本来の目的であるゲイムキャラがいる場所に振り向くと、ゲイムキャラの隣にはコンパとアイエフがいた。

 

アイエフ「アンタがあっちに気を取られてるからよ。今までこっちのことを忘れていたわね。」

 

リンダ「なら・・・・倒すまでだ!っとしたい所だけど、今日はここで引いてあげるぜ。あれが厄介だからな」

 

ネプギアが持っている剣の方をもう一度見た。先ほど少し力が抜けたため、リンダ自身でも戦える状態ではなくなっていた。

 

リンダ「次はあそこか・・・。覚えていやがれ!じゃあな!」

 

その言葉を言い残すと、残りの体力でこの場から立ち去った。

 

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