フラれた俺の次の相手は楽園の巫女さん!?   作:雲の上の声の人

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レ「今日は霊夢たちが来る気がするわね。咲夜準備してなさい」

パ「あら、最近ずっと神社に引きこもってたらしいけどついに出てくるのね」

レ「どうやら面白い奴を連れてくるらしいわよ」

フ「それは食べれるの?」

レ「アンタはすぐ食べようとするな…」


第4話 負けん気メイドと料理対決!?

「霊夢~!颯真~!紅魔館行くぜ!」

 

 

「喧しいわ!つーかいきなりなんなのよ…」

 

 

今日も魔理沙の元気な声で目が覚める。起こされた霊夢は少し機嫌が悪いようだ。こういうときは黙って傍観してるに限る

 

 

「いいから今から行くぜ!」

 

 

「何でまたいきなり紅魔館なのよ…」

 

 

「いやぁ、私も本を借りに行きたくてな。ついでに颯真と咲夜を会わせてみたくてな。この二人料理得意同士だし意外と仲良くなれそうだしな!」

 

 

「そうね。そういうことなら別にいいわよ」

 

 

何か聞いてる限りでは紅魔館という所に行くことになったらしい。というか俺の選択権は無いんですねそうなんですね

 

 

「あ、折角だし差し入れに胡麻ドレでも持っていこう」

 

 

見も知らぬ場所にお邪魔するのに手ぶらというのも気が引けるので、大量に作っておいた胡麻ドレをボトルに入れて懐に入れた。ついでにアレも入れておくか…

 

 

「さ、私も準備できたわよ」

 

 

奥の部屋に入ってた霊夢が身支度して出てきた。相変わらずの巫女服とリボンだ。私服とかないのかな?

 

 

「じゃあ行くか!あ、そういえば颯真って空飛べるのか?」

 

 

「いやぁ、流石に人間だから飛べないと思う」

 

 

「そっか、なら私の後ろ乗るか?」

 

 

「やめときなさい。颯真下手しなくても死ぬわよ」

 

 

箒の後ろに乗ったら死ぬとかそれどんなデストラップですか…でも魔理沙ならあり得るのが現実

 

 

「じゃあどうするんだよ?」

 

 

「はぁ…仕方ないわね。ほら背中捕まりなさい」

 

 

「え?」

 

 

「私が背負ってあげるわよ。颯真見た目も細身だし大丈夫でしょ」

 

 

「あぁ、それなら遠慮なく…」

 

 

霊夢が提案した通り、俺は霊夢の背中へと捕まった。こういうときは素直に従わないと逆に怒られるからね、仕方ない仕方ない

 

 

とまぁ不可抗力としても霊夢におんぶしてもらうという貴重な経験をするきっかけを作ってくれた魔理沙に感謝しつつ、俺たちは紅魔館へと向かった

 

 

めちゃくちゃ怖くて飛んでるときの記憶があまりないです…

 

 

そんなこんなありつつ、無事に紅魔館へとついたわけだが…

 

 

「でっけぇ…」

 

 

「ほんと、館と主のプライドの大きさだけは一流なのよねここ」

 

 

「それは少し酷くないかしら?」

 

 

館の二階部分のバルコニーから声がしたと思うと、そこには身の丈よりも大きい翼を生やした吸血鬼がいた。本でしか見たことないけどまさか本物を見れるとは…

 

 

「随分と美味しそうな人間じゃないの」

 

 

「食べちゃダメよ。コイツは私の彼氏なんだから」

 

 

「霊夢さん…」

 

 

「あ、あくまでも仮なんだからね!勘違いするんじゃないわよ!」ベシッ

 

 

感動した次の瞬間には叩かれました。でも手加減してくれたみたいで何よりです

 

 

「ま、そんなノロケ話は置いといて、咲夜に会いに来たんだろう?案内するよ」

 

 

吸血鬼に案内され、噂の咲夜さんのところへ。ところで何でこの吸血鬼は俺たちが咲夜さんに会いに来たと知ってるんだろう?幻想郷は不思議なところである

 

 

因みに魔理沙は「本をパクるぜー」とか言いながら何処かへ飛んでいった。借りるといっていたのは何だったのか

 

 

「おーい咲夜、アンタに客人だ」

 

 

「あらあら、珍しいこともあるもんですわ。で、その霊夢の隣にいるのは新しい食糧かしら?」

 

 

「だから何であんたらはすぐ食べようとするのよ…ってかアンタも何か言いなさいよ」

 

 

霊夢の言う通り、吸血鬼にしろこのメイドさんにしろ何故俺を食べようとするのか…いやそれに対して落ち着いてる俺も俺でかなりヤバイんだが…

 

 

「えーと、俺よりも霊夢の方が美味しいとおも「そういうことじゃない!!」いたっ!?」

 

 

今度は強めに殴られました。この巫女怖いです

 

 

「そうそう折角来てくれたんだ。咲夜、何かご馳走してやってくれ」

 

 

「あら?それならウチの颯真の方が料理上手だと思うわよ?」

 

 

「え?!」

 

 

何を言っとるんですかこの巫女さんはぁぁぁ!!??どう見ても現役メイドに只の一般人が勝てるわけないでしょうが!?

 

 

「あらあら、そう真っ正面から喧嘩を売られてはやるしかないですわね」

 

 

「ほらもうメイドさんもやる気になっちゃってるよ!つーかこの目はやる気じゃなくて殺る気だよ!俺負けたら食糧になっちゃうよ!?」

 

 

「負けなきゃいいじゃない」

 

 

そうですよね、霊夢ってそういう性格だもんね、うん…少しの付き合いだけどわかってたよ

 

 

「じゃあ二人とも厨房で各々の作業を開始してくれ。咲夜は食材とかの場所も教えてやってくれ」

 

 

「かしこまりました。それじゃあ行きましょうか」

 

 

咲夜さんに連れられ厨房へと向かう俺。霊夢たちは待ってる間人生ゲームで遊ぶらしい。俺もやりたい

 

 

まぁそんな羨ましいとかめんどくさいと言う気持ちも厨房へと入った途端跡形もなく消し飛んだ。神社と同じくらい広い厨房と取り揃えられた調理器具、そして足りないものは無いだろうというくらいの食材。ここまで完璧だと料理人じゃなくて只の一般人である自分が恨めしく思ってくるな

 

 

「ここにあるものは全部自由に使っていいわよ」

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

「そんなかたくならなくていいわよ。今回の件だってお嬢様の思い付きな訳だし」

 

 

いつものことだけどねとこのメイドさんは笑って見せる。凄く真面目そうな人だけど、根は優しいんだろうなと思ってみたりして

 

 

「でもどうせやるなら負けたくはないからね。本気で相手するわよ」

 

 

でもメイドとしてのプライドは高いんだろうなと考えても見たり

 

 

「の、望むところですよ!こっちだって霊夢が勝ってこいと背中を蹴り飛ばしてくれたんです!絶対負けないですよ!」

 

 

「貴方尻にしかれるタイプなのね…」

 

 

こうして俺とメイドさんのガチンコ料理対決が始まった

 

 

…吸血鬼って和食食べるのかな?

 

 

~一方の客室~

 

 

「うー、あいつ大丈夫かしら…」

 

 

「あら?霊夢が心配するなんて珍しいじゃない」

 

 

「うっさいわね。単に私の昼御飯がかかってるんだから気にしてるだけよ。アイツが作るご飯は美味しいんだから、あんたたちもきっと驚くわよ!パチュリーなんかきっと図書館から毎日出てくるようになるわよ!」

 

 

「はいはい、楽しみに待ってるわ。ところでレミィ貴方は何故ルーレットを回し直そうとしてるのかしら?」

 

 

「うっ…わかったわよ月に行けばいいんでしょ行ってくるわよ!!」

 

 

「御姉様って本当に運無いよね。あ、魔理沙次私が回す」

 

 

「いいぜ、一発ゴール狙えよな」

 

 

「任せてよ!いっくよ「月旅行!月旅行!」御姉様うっさい」

 

 

「大人げないですねお嬢様…」

 

 

~そして二時間後~

 

 

「こ、これは…」

 

 

「なんと言うか…咲夜アンタね…」

 

 

目の前に並べられてるのは、大量に作られた和と洋の料理たち。作ってる途中でデットヒートしてしまったのでついやってしまった。後悔はしていない

 

 

「よりによって少食揃いのウチでこの量は…」

 

 

「まぁでも妹様や美鈴は食べますし今日は霊夢も居ますし」

 

 

「そうそう!それに美味しければ食べれるし!」

 

 

「まぁそうだけど…で咲夜は何を作ったの?見ればわかるけど」

 

 

「キノコクリームのシチューとラザニア。それとガーリックライスですわ」

 

 

「お前主人が吸血鬼ってこと忘れてないか?」

 

 

「お嬢様なら大丈夫ですわ。死にはしません」

 

 

笑顔で言ってのけるこの咲夜さん。もしかしたらこの紅魔館で一番怖いのはこの人なんじゃないかと思ってしまう

 

 

「まぁ咲夜の方はいつも通りって感じね。ところで颯真、それは何かしら?」

 

 

「え?何って湯豆腐だけど?」

 

 

「んなもんわかってるわよ。聞いてるのは何でその湯豆腐がてんこ盛りなのかってことよ」

 

 

そう、一方の俺が作ったのは炊き込みご飯と豚汁、そして大量の湯豆腐である。気づいたら豆腐が増えてた、ということにしておこう

 

 

「ま、まぁとりあえず食べてみようじゃないか。さ、皆座った座った」

 

 

全員テーブルの前に座り、いざ尋常に食べ比べ対決が始まった。まずは咲夜さんの料理な訳だけど

 

 

「美味い、美味いっすよ咲夜さん」

 

 

「安定ね咲夜は」

 

 

「流石咲夜だわ」

 

 

咲夜さんの作る料理はどれも美味しく、ちょっとお高めのレストランにいったような感覚にもなる。あれこれ俺勝ち目ある?

 

 

「じゃあ次は颯真のだけど、これこのまま食べるの?」

 

 

「あぁ、湯豆腐にはこいつをつけて食べてほしいのです」

 

 

俺は神社から持ってきた胡麻ドレを少し改良したものを全員に配った。紅魔館メンバーは不思議そうに見ているが、これは只のドレッシングである

 

 

「どれどれ…あれ?この胡麻ドレなんか違うわね」

 

 

「実はすりおろした生姜を混ぜてるんだよ。夏場の暑いときとか結構行けるんだぜ?」

 

 

「あら本当、中々美味しいじゃない」

 

 

「このご飯は何を混ぜてるんですか?」

 

 

「これは鮭と梅干しを一緒に炊いて混ぜたのさ。昔よく作ってたんだ」

 

 

「結構いけるわね、これなら私でもそこそこ食べれそうだわ」

 

 

「パチェの御墨付きを貰うなんて中々じゃない。これはウチのメイドも顔負けか?」

 

 

「ふふ、確かにこれは認めざるを得ませんわ」

 

 

どうやらかなり好評の模様、これはもしかしたら勝てるかもしれない

 

 

まぁ結論から言えば一票差で負けてしまったのだが。しかも一番安泰と思っていた霊夢が咲夜さんに入れたし…くそぅ…なんか悔しいな

 

 

 

 

 

そして帰り道…

 

 

「なぁ霊夢、何で俺に入れてくれなかったのさ。あれ入ってれば勝てたのに。もしかして不味かった!?」

 

 

「別に不味かった訳じゃないわよ。ただアンタが勝ったら多分紅魔館で働かされていたわよ」

 

 

「あ…なるほど」

 

 

「それに咲夜にも引けをとらないってのも証明できたし、文句はないわよ」

 

 

「流石霊夢色々考えてるなぁ」

 

 

「そんなことないわよ。アンタは居候なんだから、黙って神社でご飯作ってればいいのよ」

 

 

「仰る通りでございます…」

 

 

「ま、たまには手伝ってあげるわよ」

 

 

「にひひ、ありがとう霊夢」

 

 

「…別にっ」

 

 

幻想郷に来てまだ1週間ちょっと、霊夢との距離も少し近づいた気がする外出だった

 

 

…っていうかもしかして幻想郷ってあんな感じの曲者揃いの場所が山ほどあるのか?少し心配になってきた…




~次回予告~

魔「今日ものんびり神社で過ごす霊夢と颯真!そこに奴らが帰ってくる!」

ア「突然増えてる居候に戸惑いを隠せない彼女等は霊夢から驚きの事実を聞かされ…!?」

魔「次回、帰ってきた酒豪と小人!」

ア「次回もゆっt…ゲホッゴホッ!!魔理沙このテンションしんどい…」

魔「えー、結構楽しいんだけどな。あ、次回もゆったりしていってくれ」
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