トリオンを操れる少年の話   作:脱力系何か

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どうもこんにちは。
12巻買いました。高校受験を控えているので最近現実の方が忙しくなってきてます。苦手な教科は英語です。それとタイトルが何だか変な気はするので、なんかいいタイトルが思い浮かんだら変えます。

今回の話、主人公の学校生活の①です。この話のどこかに主人公の名前が出てきます。ついでに石原とかいうオリキャラも出ます。では、どうぞ。


第2話 学校 ①

月曜日。それは、全国の学生達、社会人達が忌み嫌う曜日。

 

彼が起きる時間はいつも朝4時半頃、家族の誰も起きていない時間に、昨日冷蔵庫に入れておいた牛乳とサンドイッチを食べる。そして母親が起床するまでの間、パソコンで怪物に関するニュースを探す。

母親が起床するのはいつも5時頃。そしてその時間より前に彼はランドセルを背負い、クラスメイトから借りたカメラを持って家を出る。学校に着く時間はいつも7時半なので、その間彼は林の中で怪物を探して時間を潰す。

 

_______

 

「...お、きた。」

 

彼は怪物の気配を感じ、嬉々として右手から剣を出す。彼の目線の先で黒い穴から出てきたのは、自動車に足が生えたような丸っこい形状の怪物一体。彼は、デジタルカメラで写真を撮ってから軽快なリズムで怪物の元へと歩いていく。

怪物が背中に畳まれていた刃のついた腕を取り出して、彼に向かって振り下ろす。

しかし彼は背中から光を噴射、瞬間的に加速してそれを軽く受け流す。怪物はそれをみて、背中の全ての刃を取り出す。

興奮を抑えきれない彼は子供らしく輝いた笑みを浮かべながら構えを取る。

 

そして彼は目を閉じ、意識を自分と怪物の周囲10〜20mほどに意識を集中させる。すると彼の脳内にはたちまちゲーム画面のような光景が三人称視点で広がった。中心にいるのが自分という『自機』、そしてその前に位置するのがいわゆる『雑魚敵』。

 

『雑魚敵』が複数の刃を振り下ろすがその攻撃は光を噴出する瞬間的な加速と手に持った刀で全て避け、隙をみて一本一本腕と足を切り落としていく。

そして、1分もしないうちに怪物の手足は全て切り落とされた。

 

後に残ったのは手足を失いゆらゆらと揺れる滑稽な怪物の姿。

彼は目を開き、暫く近くに立ってそれををみて満足感に浸っていたが、また遠くに別の気配を感じ、トドメをさして次の来客の方へと向かった。

 

怪物を数体写真を撮ってから破壊して、腕時計を見るともう針が七時を示していたので彼は学校へと向かった。

 

 

 

______

 

7時半、彼は教室に着いた。

ランドセルから教科書を出し、引き出しの中に入れ、カメラの持ち主を待つ。暫くして、持ち主が教室に来たので彼は席を立った。

 

「石原。」

 

彼はそう言いながら怪物の写真が入ったカメラ差し出す。石原は彼と幼稚園からの知り合いだ。身長はクラスで一番高い。

 

「え?...ああ....うん。」

 

「スピーチ頼んだ。フォローはする。」

 

「ありがとう。」

 

必要な事だけを伝え、返事を聞く前に彼は自分の席に戻って新学期の席替えで隣の席になった 日浦 茜 と会話をして朝の会までの時間を潰した。

 

そして、朝の会が来て、歌が終わり、スピーチの順番が来た。

 

 

 

 

 

______________

 

 

 

 

昨日、彼は石原を連絡網を使い電話で呼び出して、頼みごとをした。

 

「カメラを借りて撮った写真を渡すからスピーチでそれの事を話せ?何で?」

 

「やりたい事があるんだよ、明日、日直だろ手伝え。」

 

石原は困惑したが、彼は構わず話を続けた。

 

「いや、いきなり言われてもわかんないって。何について話すの?」

 

「やってくれるんだな。」

 

「...あーまあ話す事が思いつかなくて困ってたし、別に。」

 

「じゃあ、説明するからこっち。」

 

「あっまって遅くなる?」

 

石原は何かを思い出したかのようにそう聞いた。

 

「かなり。」

 

「うぇ...じゃあ一旦家帰ってカメラ取ってくる。」

 

「わかった。」

 

__________

 

しばらくして石原が戻って来たので彼はカメラを受け取り、石原を林に連れ込んで、彼は意識を集中させて怪物が現れるのを待った。

 

「さっきからなんで止まってんの〜?もう太陽沈んできてるし暇〜。」

 

「うるさい。」

 

その言葉で石原は少しの間口を閉じていたが、やはり沈黙に耐え切れず口を開いて文句を言う。

 

「だぁって林に入ってから一歩も動いて...」

 

「見つけた。こっち。」

 

しかし彼が怪物の気配を感じ取ったので石原の言葉は遮られた。

そして彼と石原は怪物の気配がする方へ向かった。

 

______

 

 

その後、石原は怪物の残骸を前に、恐怖で腰を抜かしていた。

 

「これスピーチしてほしいんだよ。写真は拾ったとか言って。」

 

彼は体を震わせている石原には目もくれず用件を伝える。

 

「い、いつから......?」

 

石原は声を震わせながら、残骸を指差して彼に問う。

 

「....は?あ、あぁ、こいつを初めて知ったのは3、4年くらい前だよ。」

 

懐かしい。彼はそう感じた。瞬間、脳裏に浮んだのは胸に穴の空いている男の死体。それを思い出したら、彼は猛烈なめまいと吐き気に襲われた。

 

「....っ!」

 

彼は口元を抑え吐くのを我慢する。と同時に頭を叩きその記憶を振り払う。

しかし石原は自分の事で精一杯なのかそんな彼の様子に気づいていないらしく、質問を続ける。

 

「独りで?...凄......ていうかチヒロが手から出したあの変なのって何...?」

 

「......細かく聞くなよ。まあ、写真は撮るから、スピーチ頼むよ。」

 

チヒロは石原が落としたカメラを手に取って、拒絶の意を込めてそう言った。

 

「.....スピーチさせてしたい事は何?」

 

しかし石原は質問をやめない。声は震えていても、目だけはしっかりとチヒロを見据えている。

 

チヒロは顔に少し苛立った表情を浮かべながらゆっくりと口を開いた。

 

「.....これを広めようと思って。何だか最近、何も知らずに平穏な生活をおくっている奴らがムカついてきたんだよ。それだけ。」

 

これは、嘘である。が、チヒロが怪物に襲われ始めた頃は、確実に思っていた(・・・・・)事である。

 

「......相変わらず怖いね、チヒロは。」

 

「...怖いなら近づくなよ。」

「親友だから。」

 

チヒロには、怖いと言いながらも自分の事を親友だと言う石原が理解できなかった。しかもその声は力強くて、少しも震えておらず、少し不気味だとも感じた。

 

「...帰るよ」

 

少しの間石原と目を合わせ、それはどうでもいい(・・・・・・)事と感じたので話を終わらせ、道の方へ歩き始めた。

 

「うん。」

 

 

______________

 

 

(これが上手くいけば、おそらく過保護な親ども(俺以外)の見張りが発生するはず....そうすれば雨取の危険はなくなるはず....)

 

そんな事を考えながらチヒロは黒板の方を見る。

 

 

「ーーーました。」

 

石原じゃない方のスピーチが終わり、石原が今度は前に出る。

 

(本当ならこんな事をしなくても誰かさんに頼めば一番楽なんだけどな....)

 

「はい、次石原君!」

 

「あ、はい...」

 

(フォローしなきゃか)

 

そして、石原のスピーチが始まる。

 

 




茜登場。

ここまで投稿が遅れたのは石原君のせいです。書き始めの頃は茜との会話シーンがあったのですが....オマケに石原君の事書いておきます。


閲覧ありがとうございました。
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