境界線上のホライゾン・シャッフルズ!(マスチモ版)   作:ボストーク

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皆様、こんにちわ。
今回のエピソードは、いよいよ武蔵の誇る武闘派筆頭の三人が登場です♪
そして半ばキンクリされるヤロー共の姿も(えっ?)


第07話 ”三人娘(トリニティ・ストライク)”

 

 

 

「ホライゾンの斬撃は相応に鋭いですよ?」

 

「私のズドンは、人生です」

 

「わ、私(わたくし)は上の二人ほど過激ではありませんからねっ!!」

 

「「「「「いや、お前も明らかに同類だって」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

<配点:武闘派三人娘>

 

 

 

 

 

*************************************

 

 

 

「”智”、矢の属性に【拡散弾効果】と【音声起爆信管】を加えてください」

 

梅組きってのマッチョ巨漢【ペルソナ君】の掌上を射撃足場(プラットフォーム)にした”浅間神社”の誇る射殺巫女……もとい。ズドン巫女……どっちも印象が変わらないのはどうしてだろうか?

 

ともかく長い黒髪が印象的な純和風美人でおまけに巨乳、加えて義眼入れてるおかげで”オッドアイ”という属性の塊でありながら、その物騒という言葉が三次元に具現化したような性格と行動が男を寄せ付けないと評判の【浅間・智】に、ホライゾンはそう通神を繋げる。

 

浅間は既に放とうとしていた矢に、射撃物の停滞と外逸と障害の三種祓いに照準添付の合計四術式を通神祈願していたが、ホライゾンはさらに二つの効果を付け加えようとしているらしい。

 

「追加二つ分の代演は、ホライゾンが金銭奉納で払います」

 

「それはいいけど……ホライゾン、そこまでいるもの?」

 

「保険の様な物です。普通なら智の四代演で充分ですが、相手は”姉弟子(おねえ)”様です。万全に万全を重ねても、なお足りない存在と見たほうがいいでしょう」

 

すると浅間は少し考えると妙に納得した顔で、

 

「……わかりました。ハナミ、さらに二神音術式入れられる?」

 

『うーん……うん。大丈夫だよ♪』

 

なんとなく”おかめチック(乙女チックの誤字に非ず)”な浅間の走狗(マウス)が笑顔で答えた。

 

『拍手♪』

 

というかホライゾンの注文は、聞きようによってはえっらい剣呑だった気がするが……それを平然とあるいは当たり前のように受け入れるあたり、『色々と過激なこと』に定評がある”浅間神社”らしいリアクションではあるのだが。

というか”拡散弾”とか”炸裂信管”とかって、神社で術式オプション設定できるもんなんだぁ……

 

 

 

***

 

 

 

さてさて、原作と呼ばれる平行世界で浅間が出てくる前に……

 

点蔵・クロスユナイト

キヨナリ・ウルキアガ

ノリキ

 

の三人による”GENESIS版三次元ジェットストリーム・アタック”が披露されていたはずだが……

 

「ハァッ!」

 

「拙僧、打撃にてお相手仕る!」

 

「わかってるのなら言わなくていい」

 

何のことは無い。

原作よりわずかに善戦した(オリオトライの拘束時間を、原作比1.74秒も引き伸ばした)ものの動き的には同じであり、わざわざ文章化する必要も無いだろう。

 

「何気に扱いがひどいでござるなっ!」

 

「まあ、無理も無いがな」

 

「平行世界(原作)と同じ展開なら、わざわざ書き起こさないでいい」

 

ノリキ、ダウト!

それメタ発言だから。

 

それにぶっちゃけ、ヤローの筋張った戦闘シーンよりおにゃのこのキャットファイトのが書いてて楽しいし。

 

「この作者、本当にぶっちゃけたでござるよっ!?」

 

それと喜べ。三人とも益荒男版と比べても台詞が一つ増えてる。

 

「いや、それ全然フォローになってないにござるよ!!」

 

 

 

***

 

 

 

閑話休題、終了

シーンは再び美しくも激しいバトルへ!

 

「義眼“木葉”、合いました!」

 

”ドシュッ!!”

 

とても生身が放った弓とは思えない発射音を残し、術式付与で文字通り”魔法の矢(ミサイル)”となった矢は一直線にオリオトライの背中へと飛ぶ!

冗談抜きに音速くらいは出てるんじゃないかと思えたが……

 

「よっと」

 

軽いステップで回避運動を決めながら背中の太刀を抜いて迎撃を試みるオリオトライ。

しかし、あっさり回避されては射殺巫女……いやいや。”武蔵の主砲”の名が廃ると言わんばかりに、

 

「切り落とそうとしても無駄ですよ! 回り込みます!」

 

浅間の台詞通りに命中!という直前……

 

「”ブレイク”」

 

”ズムッ!!”

 

ホライゾンの言葉と同時に浅間の破魔矢が炸裂し、拡散弾となりオリオトライに降り注いだ。

 

「ホライゾン……何故?」

 

悪意でも敵意でも皮肉でもなく、浅間は純粋な疑問としてホライゾンに問う。

そう彼女の放った矢は間違いなく命中、それも直撃コースに乗っていた筈だからだ。

 

「髪の毛です」

 

「髪の毛?」

 

不思議そうに聞き返す浅間にホライゾンは頷きながら、

 

「背負いの太刀を抜刀すると見せかけて、”わざと”髪を切り落としました。姉弟子様に限って抜刀で自分の髪を切り落とすような下手は打ちません」

 

「そうか! ”チャフ(欺瞞因子)”だ!」

 

通神に割り込んだのは、アデーレをお姫様抱っこしたまま歩いていたネシンバラだった。

ちなみにアデーレを抱っこしながら歩けるのは”幾重言葉”で『自身がアデーレをお姫様抱っこして歩く』というペタン同盟やらナイチチ連盟やらツルペタ連合の同志達が読んだら憤死もののシーンを即興で書き起こしながら歩いてるせいである。

間違っても『脱いだら僕は(筋肉的な意味で)すごいんです』というわけではない。

とはいえ、原作よりかは幾分パワーアップしていそうだが。

中二病的な意味も含めて。

 

「抜き打ちすると見せかけて自分の髪を切り散らし、矢の術式を誤認/誤動作させるチャフ代わりにするつもりだったんだね?」

 

ホライゾンはとりあえずネシンバラの腕の中で「てへへ~♪」と幸せそうにデレデレに頬を緩ませてるアデーレを華麗にスルーしながら頷き、

 

「おそらくは。姉弟子様の術中にはまり、矢が迷走する前に炸裂させました。威力は減じますし、一撃で倒すことは難しいと思いますが……」

 

『それでもノーダメージよりはましです』と続けようとした矢先、

 

「ほうほう。よぉ~く気付いたわね? うんうん。流石は我が妹弟子♪ 手の内お見通しってわけ?」

 

「む、無傷……」

 

心底嫌そうな顔をするホライゾンである。

 

「なっ!? どうしてっ……」

 

呆然とするのは浅間だ。

なんせ炸裂術式はズドンに定評のある浅間神社のお墨付き、威力は第二次世界大戦の米軍手榴弾、通称”パイナップル”程度は楽にったるはず……

するとオリオトライはふふん♪と笑い、

 

「タネは単純よ。髪の毛切っても意味なさそうだったけど、せっかく刀抜いたんだから、ついでにそのまま抜き打ちの要領で音速出してソニック・ブレードをカウンターに放っただけよん♪」

 

無茶苦茶である。

実は剣風が音速に達する人材はままにいる。

というより第06話の初太刀で魅せた【鎌鼬の一閃(ソニック・ブレード)】でもわかるようにホライゾン本人がそうだ。

しかし、それはあくまで最大の剣速を発揮できる”居合い”においてである。

 

まさか背中なんて最も抜刀術(居合い抜き)のやりにくいポジションに背負った鞘から、しかも抜きかけた刀をそのまま腕力任せで加速させて音速突破、至近距離から発射された散弾の弾道を残らずひん曲げる真空刃を発生させる……なんて、色んな意味で常識って言葉に喧嘩を売ってるとしか思えない剣技(?)は、さしものホライゾンでも『今のところは』不可能だ。

というか普通はやろうとは思わないだろう。

それ以前にオリオトライが対人兵器ごときで殺傷できるのか、甚だ疑問に思えてくるが……

 

(もしできるとすれば、若手では他に葵姉弟とかでしょうか?)

 

何気にオリオトライと同じ”人外範囲”としてホライゾンに認識されてるトーリと喜美であったりする。

まあ、あくまでも噂として囁かれる【八十年戦争】での”葵・トーリと愉快な仲間達ご一行”の活躍、いやその『阿蘭陀とそれを支援する英国にとって悪夢に近い現実』の半分も信じるなら無理も無い話だが……

 

 

 

***

 

 

 

(しかし、やはり姉弟子様……一筋縄ではいきませんね)

 

「食後のアイスが……」

 

がっくりとペルソナ君の掌の上で膝をつく浅間……なんかこの表現だと浅間がペルソナ君の策略にはまり弄ばれたような雰囲気だが、実際には物理的な意味で射撃の足場にしていたペルソナ君の手の上で浅間がいわゆる”orz”状態になってるだけだ。

ペルソナ君は心優しいインドアゲーマーです。

ただ恋人が画面の向こう側にしかいない人種かどうかは不明だが。

 

「だ、大丈、夫?」

 

そう心配そうに声をかけたのは【向井・鈴】。

貴重な前髪枠の盲目で心優しい少女だ。

蛇足ながら体格はスレンダーなあっさり系。そして盲目を補うように音に鋭敏だ。

その特性を生かし、彼女は家業(銭湯)と掛け持ちである戦闘系の役職、それも三河弁でいうところの「どえりゃぁー役職」に就いてるようだが、それはおいおい明らかになる予定。

 

「ええ……ちょっと食生活から潤いが消えますが」

 

浅間は四神音術式に使う四代演のうち二代演を昼食と夕食に五穀を奉納としていたからなのであるが、

 

「問題ありません。智の胸部装甲の分厚さは、多少摂取カロリーが減少したところで軽量化できるような代物ではありませんから」

 

とのたまうは当然のようにホライゾン。

 

「あの、それって遠まわしに私が絶対にダイエットできないって言ってる……?」

 

思わず年度明けで”36”に達した内燃総拝気量をホライゾンにまとめてズドンしたくなる誘惑に駆られる浅間だったが、

 

「……ホライゾンも今日のおやつがランクダウンです。金銭奉納の代金で甘味処の白玉クリーム餡蜜の予定が、スーパーで特売の3個1パックになってしまいました」

 

そのハイライトの消えたあまりに暗い瞳に、浅間はどう声をかけてよいかわからず、

 

「あ~……みんなで不幸になりましょ? ねっ?」

 

あんまりフォローになってなかった。

 

「フフフ……これも、あの”武蔵”最強の剣豪に関わるものの宿命でしょうか? このやり場の無い憤りを、つい”インポッシブル(愛用の撃剣)”の刃にのせて、顔も知らないヤクザに存分に”変移抜刀ツッコミ斬り”を入れてしまいそうな自分がいます」

 

さすがに某無双系格ゲーをリアルで行う情景を思い起こし顔を青くした浅間は、

 

「ちょ、ちょっと! せめて峰打ち&半殺しくらいにしてくださいねっ!? ミンチにすると後始末が面倒だし、下手に悪霊化すると幽霊祓いも大変なんですから……」

 

その通神を聞いていた一同は誰しもが思った。

 

(((((半殺しならいいんだ……)))))

 

 

 

大体、会話を聞いてホライゾンと浅間の関係は気付いてもらえたと思うが、端的に言えば原作と同じく幼馴染、そして性格……はかなり違うけど、物騒なとことか過激なとことか変に馬が合うらしく、原作以上に友情が厚いと思われる。

 

正確には、【剣のホラ子に弓の浅間】とか【ザンッのホラ子にズドンの浅間】とかって良くも……いや、大半は悪くものほうで”双璧(配点:物騒)”と並び称されてるようだ。

 

 

 

***

 

 

 

「どうすんの? ホライゾン、まさかここで諦めるなんて言わないわよね?」

 

安い挑発なのはわかっていたが、ここでオリオトライに怖気づくようなら……

 

(”武蔵”の総長兼生徒会長の看板は外すべきですね)

 

そう、ホライゾンはわかっていた。

苦難がデフォ仕様の”武蔵”にいるかぎり、『所詮は実戦ではない』この程度の戦闘など半笑いで遂行すべき事柄なのだと。

 

「戦況を立て直します。”ネイト”、いくら重戦車気質が持ち味の貴女でも、そろそろ”自分の領地”は抜けますよね?」

 

すると鳥居を象った通信枠(サインフレーム)に映ったのは、

 

「誰が重戦車気質ですかっ!?」

 

えっらい豪快な銀髪の五連装巻き毛(ドリル・ロール)を装備する手足は長く均整は取れてるが、胸部装甲の厚みは【アデーレ<鈴=ネイト】と非公式に言われてるくらい軽量な少女、半人狼の【ネイト・ミトツダイラ】だった。

間違っても装甲の薄さを指して”未凸平”という意味ではない。

 

「ネイトの戦闘シーケンスを端的に表現しただけですが?」

 

「ぐっ……皮肉ではなく本気でそう思ってる分、やりにくいですわ。しかもわりと的を射てるあたりが」

 

「? ネイト、智がどうかしましたか?」

 

「ホライゾン、弓とか的とか射るって単語が出てくるたび、すぐに私に直結するのはやめてもらえませんか?」

 

通神に割り込んできて苦言する未だアイスに未練たっぷりな様子の浅間に、

 

「智、”末世”が来たとして……それを無事に乗り越えた先にあるのが、ズドンが許容された来世とズドンの否定された来世、どっちを望みます?」

 

「そりゃあ八百万(やおろず)の神に誓って、ズドンが奨励される来世ですが」

 

「「「「「神に誓って即答かよっ!? しかも奨励かいっ!!」」」」」

 

浅間の迷いも歪みも無い答えに、再び心を一つにする梅組一同である。

 

「それでこそ智です」

 

ただホライゾンだけが綺麗なサムズアップを決めていた。

ちなみにホライゾン、某魔女が絶賛連載中の浅間をモデルにした同人誌の愛読者でもある。

 

「というわけで智、もう一度ズドンの準備を。ネイト、領地を抜けたなら”銀鎖(アルジョント・シェイナ)”でいつものようにドカン。道を開いてください」

 

そして彼女はかすかな笑顔を浮かべると、

 

「頼みます。”我が騎士(Mon Chevalier:モン・シュバリエ)”よ」

 

その台詞と同時にミトツダイラの顔つきはやおら真剣なものに変わり、

 

「Oui. MON ROI(かしこまりましたわ。我が王よ)」

 

 

 

こうして舞台は、いよいよラストステージの終着点”品川”へ。

体育の授業の名を借りた戦闘もいよいよ佳境に入ろうとしていた!

 

 

 

 

 

 

 

 





皆様、ご愛読ありがとうございました。
武蔵外道衆(?)がはっちゃけるエピソードは、楽しんでいただけたでしょうか?

なぜか武闘派三人娘の中にホライゾンが入ってる罠(笑)
まあこれがシャッフルズの仕様ってことで(^^
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