1話
桜庭彼方(さくらばかなた)
18歳 高校3年生 運動部
武器は鉄バットがメイン。
詳細⇒若狭悠里の幼馴染、しかしある日から敬遠となっていた。
原因は、お互いに何となく察している節もある。生活部に合流してからは適度に話したりもする。
運動部ということもあり、体力などはそこそこある。くるみとタッグを組んでゾンビを倒す事も多々。
物事を客観的に見ることが多く、美紀とは現実を直視し、問題について話し合ったりもする。
悠里のいないところで無理をすることが多く、くるみにそれとなく咎められているが、
自身が努力しないことで危険をさらすことに特に恐れ、直ることはない。
ゆきとはクラスメイトで、姉のように接する。そうすることが一番安全であると考えたためである(悠里の事もあるため)
めぐねえを尊敬している。
状況が状況なので、居てくれるだけで助かると思っている。
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『私たちに救いを』
そう、願わずにはいられなかった。
まさか、こんなことになるなんて、きっとこういった目にでも遭わないと、一生、微塵のかけらでも思わなかったに違いない。
走る、走る。断末魔の上がるショッピングモール。血が噴き出る人間たち、私は、そんなカオスな場所にいた。その名も、―――リバーシティ・トロン。
ただ、学校の帰りに買い物をしようとしていただけのはずだった。
ただ、ぶらついて、目ぼしいものがあったら手に取って、気に入ったら気まぐれで買う、買わない、と悩んでみたり。
そんな風に、毎日を過ごすことに、退屈なんて感じなかった。
ありふれた日常にこそ、幸せを感じられるのだから。
朝起きて、支度をして、ご飯を食べて、学校に行って、遊んでから、帰る。
私はそんな日々が、好きなのだ。
*
買い物を終え、さあ帰ろうとした…その時。
どこからか、悲鳴が聞こえた。
何だろうと窓から身を乗り出して外の様子を窺うと、そこはもう、いつも通りの日常なんて存在しなかった。
女性が、人―――だったものに、身を噛み引き千切られる。
助けて、と声を上げた。助ける―?
どうやって、と冷静に口にした。してしまった。
助けられる方法など、あまりにも思いつかない。
だって―――周りにまともな人間など、もはや居ないではないか。
助けられるなら、助けたい。けれど、考えても見てほしい。
武器も持たない、ただの女が、あの中に飛び込めると思うだろうか?
私なら、いけない。行けるはずがない。死にたくはない。飛び込めば、死しかない。
だから、逃げよう。狡い人間だと思われても、生きてる人間だけで、この場を生き延びるしかない。
隣の窓から、同じ学校と思われる二人組が、手を取って逃げて行った。
正しい判断だ、と私は落ち着くために瞳を伏せた。
ゆっくり頑張って…行きたい!