【完結】デジモンストーリーサイバースルゥース~電脳探偵と神を宿せし少年~   作:行方不明

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第四十二話~機械を纏う青き神人~

 時は少しだけ遡る。

 ノキアがフェイと戦い始めた頃――同じ頃、同様に来人たちも戦い始めていた。

 

「おりゃぁっ!」

「はぁっ!」

 

 アイギオテュースモンへと進化した来人とブラックグラウモンの拳が振り抜かれる。振り抜かれたそれらの拳は、ムゲンドラモンへとまっすぐに向かって――。

 

「防御」

「っち!」

 

 ――ムゲンドラモンのその左腕によって止められていた。

 とはいえ、これはあくまで様子見。つい最近のブラックウォーグレイモンたちとの戦いを思い出せば、こうなることは半ば予測済みだった。

 

「ターゲットロック」

『馬鹿者!』

 

 カミサマの叱責するような声が辺りに響く。

 だが、言われるまでもないことだった。来人とブラックグラウモンは見たのだ。こちらへと狙いを定めているムゲンドラモンの姿を。

 

「ファイア!」

 

 ムゲンドラモンの右腕から放たれるは、一発のミサイルだ。

 その弾道はひょろひょろとふざけてるのかと思えるくらいの不軌道。だが、それでいて高速で走るそのミサイルは、完全体デジモンクラスならば一発で仕留められるほどの威力を持っている。

 そんなミサイルがまっすぐに来人たちを狙う。

 

「ったく! 世話かけさせるなっての!」

 

 ふと来人はアラタの声を聞いた。

 直後、来人はニヤリと笑う。瞬間、何かに引っ張られるような感覚を来人は味わって――その瞬間、ミサイルが()()()着弾し、爆発する。

 

「あっぶなかった……」

「サンキューアラタ。助かった!」

『やれやれ』

 

 来人とブラックグラウモンは助かっていた。

 ミサイルが着弾する寸前に、アラタが自身のパートナーであるクリサリモンに指示を出し、その触手で来人たちを回収させたのだ。

 一方のミサイルはロックオンした者を追いかける誘導性のものだったが、急激な目標の移動を前に勢いを殺しきれず、地面に着弾したのである。

 

「ふむ。なかなかやるみたいだね。では、これはどうかな」

「ターゲットロック」

 

 一連の流れを見ていたユーゴは冷静に、それでいて少しの感嘆を混ぜた声を上げる。そこには若干の賞賛の色があった。

 

「うげ……」

 

 思わず来人が唸る。ユーゴが次にしようとしている行動が何かわかったからこそ。

 そして、そんな来人の想像通りに、ムゲンドラモンは右腕を突き出して。

 

「ファイア!」

 

 放たれたのは先ほどと同じミサイル――なのだが、数が違う。

 その数、十。先ほどの十倍の数だ。いきなりの増加である。いきなりすぎるが、一番初めの来人たちと同じように、先ほどのムゲンドラモンもまた様子見だったということだろう。

 

「任せろっ! “ライトニング――」

 

 アミたちが反応する前に、来人は動く。

 作り出すのは複数の雷の杭。狙う場所は――。

 

「――パイル”!」

 

 ――狙う場所はミサイルの密集する地帯。

 放たれた雷の杭はミサイルの一つに突き刺さり、ミサイルを爆発させる。それと同時に、その爆発に巻き込まれて他のミサイルも爆発する。

 それを複数回行うことによって、ミサイルの残りは一つだけとなった。

 

「っち」

 

 撃ち漏らしてしまったその一つの姿に、すべて迎撃するつもりだった来人は苦い顔をするしかなかった。

 

「“エキゾーストフレイム”!」

 

 その一つのミサイルはブラックグラウモンが必殺技でもって迎撃する。

 爆発。そして轟音。煙が晴れて、ミサイルは消えた。

 そして、窮地を乗り越えた来人たちは気づく。ムゲンドラモンがいなくなっていることに。

 

「上だよっ!」

『上だ!』

 

 同時に叫ばれたアミとカミサマの鬼気迫る声。来人たちはハッと気づいて上を見る。

 そこには飛び上がったムゲンドラモンの姿があった。

 

「はは……あの機械の巨体であれだけ動けるとか……詐欺だろっ!」

「でも、上空はただの的だよな! “エキゾーストフレイム”!」

「確かに! “ライトニングパイル”!」

 

 ムゲンドラモンに飛行用の装備はない。つまり、今のムゲンドラモンは落下してくるのただの的だ。

 とんだ判断ミスだ。そう考えた来人たちはムゲンドラモンに攻撃するが――そんな彼らの攻撃に晒されても、ムゲンドラモンは何事もないかのように落ちてくる。

 地面にムゲンドラモンが着弾する。そう表現してもいいくらい、ムゲンドラモンが着地した時の衝撃は凄まじく、来人たちを吹き飛ばした。

 

「来人! 前! 前!」

「わかってるよ!」

 

 即座に左腕を動かし始めたムゲンドラモンを前に、来人は回避行動に出る。それはブラックグラウモンも同じだった。

 振り抜かれる左腕。ただ嫌な予感しかしなかった来人は、それを受けることなどせずに回避した。地面を転がって避けるという、まるで少し前に戻ったかのような、みっともない回避の仕方だった。けれど、そんな避け方でなければ躱せられなかった。それほどまでに、ムゲンドラモンの攻撃は速かった。

 

「……これが現実だ」

 

 ムゲンドラモンを一旦止まらせて、ユーゴはポツリと呟いた。寂しそうな、わかりきった結末に安堵しているような、それでいてショックを受けているような、そんな声色だった。

 

「キミのデジモンたちはよくやっている。ボクのムゲンドラモン相手によく耐えている。けど、それだけだ」

「言ってくれるな……!」

 

 ユーゴの言葉に苦々しく返した来人だったが、そんな彼はわかっていた。手加減されていることに。

 なぜ手加減などされるのかはわからない。が、手加減されていてもなお、耐えるのでやっと。これの意味がわからないはずもなかった。

 

「先ほどからそっちで動かないガードロモンにムゲンドラモンの攻略法を探らせていたんだろう? 何か見つかったかい?」

「……! ガードロモン?」

「申シ訳アリマセン」

 

 ガードロモンは目を伏せて、申し訳なさそうに声を絞り出した。

 せっかく直接的な戦いに参加せず、攻略法を探っていたというのに。ガードロモンの頭脳では導かれる答えは一つだけだった。すなわち、勝てない。

 

「そんな……!」

「諦めろ」

 

 ユーゴの冷たいまでの声が辺りに響く。

 だが、なぜかアミにはその声が――「諦めてくれ」とそう言っている気がした。

 

「諦めない。まだ……!」

 

 諦められるはずがない。なぜならば、ここで諦めるということは自分を助けてくれた来人の、そして自分に力を貸してくれる者たちの頑張りを踏みにじることだ。伸ばした手を引っ込めることだからだ。

 だからこそ、アミは諦められない。諦めていいはずがない。

 

「君からも何か言ったらどうだい?」

 

 ユーゴが声を向けたのはガードロモンだった。

 無駄に鋭い目を向けている来人やブラックグラウモンよりも、実力差がわかっているように見えたから声をかけたのだろう。

 

「……申シ訳アリマセンガ、言ウコトハアリマセン」

「何?」

「立チ止マリ、思考停止シ、ソレデイテ指示ダケヲ待ツノナラバ……ソレハタダノ機械ト同ジデス。私ハソコノ機械ト同ジデハナイ」

 

 そこの機械。それが何を指すのか、わからないユーゴではなかった。いや、この場の全員が気づいただろう。それがムゲンドラモンのことを指すことに。

 

「私ハ……確カニ機械デジモンデス。デスガ……デジモンデアッテ、機械ニナルツモリハアリマセン……! 私ハ私トシテ、アミト共ニイタイ!」

 

 それがガードロモンの答えだった。

 機械というデジモンであっても、機械にまで身を堕とすつもりはない。彼はムゲンドラモンに感じたことに嫌悪し、自分の“望み”を思い直した。その“望み”を叶えるために、さらに先を求めた。

 

「っ!」

 

 ただの機械としてではなく、仲間としてアミと一緒にいたい。

 いつかのように今だけを見ているのではない、先を見つめたそんなありふれた望みが、ガードロモンに進化を呼ぶ。

 

「進化っ……!」

 

 誰かの驚きの声が、空間に溶けて消える。

 一瞬の輝きと共に、ガードロモンに変わってそこにいたのは、半機半人のデジモンだった。アンドロモンと呼ばれる完全体デジモンだ。

 

「だが、それでどうする? 完全体が一体増えたくらいでは何も変わらない」

「確カニ。デスガ、変ワラナイカラト立チ止マレバ、ソレハタダノ置物デス」

 

 しっかりとした口ぶりで告げるアンドロモンは、ムゲンドラモンをしっかりと見据えていた。そこにあったのはほんの少しの嫌悪だった。

 

「おぉ……あのガードロモン……いつになく熱いぞ」

『今まで目を瞑っていたことに気がついたというところか……上出来ではないか』

「……で、こっちは何か策ないのか? あるんだろ?」

 

 それは、先ほどのユーゴの言葉が正しいとわかっているからこその言葉だった。

 それでいて、カミサマならばこの状況を打開する何かを知っていると信頼する自身の勘が言っていたからこその言葉だった。

 

『まあ、あることにはある。多少人任せではあるが……な』

「乗った」

『早いな。よく考えろ』

「考えたところで変わらないさ。だろ?」

『やれやれ』

 

 笑って告げた来人に、カミサマは呆れたように、それでいて面白そうに笑って――そして、告げる。その策を。

 本当はそれ以外にもあったのだが、カミサマは敢えてそれを言わなかった。確実だが、それが危険であるが故に。

 

「一世一代の賭け……こんなんばっかだな」

『仕方ないだろう。貴様の存在自体がもはや賭けなのだからな』

「ひどっ!」

 

 軽口を叩きながら、来人は未だムゲンドラモンとユーゴと睨み合っているアンドロモンのところへと行く。

 

「さて……行けるよな?」

「モチロンデス」

「よっしゃ、じゃ行くか!」

 

 来人は深く、自分の中にある何かを探る。

 直後、何かが目覚めたような感覚と共に胸の辺りに何かが集まって――。

 

「来人!?」

「姿が変わった……!? 進化? いや……何なんだ……!?」

 

 ――直後、来人の姿が変わった。

 アイギオテュースモン、なのだろう。進化したというわけではなさそうであるが、いつものアイギオテュースモンとは明らかに違う。

 発達した筋力の赤き鎧は青き機械の装備へと変わっている。特に、左上半身の偏りがすごい。左上半身に装備が集中している。

 

「さて、そろそろ人を侮るのも大概にしろよ。小娘」

 

 勢いのままに、来人は叫ぶ。

 

『アイギオテュースモン:ブルーだ。この状況ではこれが最適だろうな』

 

 アイギオテュースモン:ブルー。それが今の来人だった。

 元々、アイギオテュースモンという種は人間のデータをベースに、さまざまな種族のデータを合成させ、全能という結果を求めた種だ。さすがに全能には届かず、環境に左右されるという欠点は持つものの、逆に言えば環境さえ整えばいくらでもその能力を発揮できる。

 今回、近くにアンドロモンがいることで、通常形態からブルー形態へと変化することができたのだ。

 ちなみに言えば、かつて暴走した時の姿は、実はアイギオテュースモン:ダークという形態であったりする。

 

「俺たちは負けるつもりはない。アンドロモン。()()()

「イイデショウ。貴方ノ案乗リマス」

 

 ムゲンドラモンを前に二体のデジモンは向かい立つ――そして、直後に駆け出した。

 

「……ムゲンドラモン。迎撃しろ」

「OK」

 

 右腕から放たれるいくつものミサイルを来人とアンドロモンは躱す。だが、ミサイルは誘導性を持っているため、いつまでも追ってくる。

 

「ブラックグラウモン! アラタ! ミサイルを狙って!」

 

 その光景を前に、アミが叫んだ。

 その叫びを聞いて――その瞬間に、ブラックグラウモンとアラタは動く。

 

「“エキゾーストフレイム”!」

「ったく、わぁったよ! クリサリモン!」

 

 吐き出された火炎が、動く触手が、ムゲンドラモンのミサイルを迎撃する。それによって自由になるのは、ムゲンドラモンへと接近する来人とアンドロモンだった。

 迫り来る敵を前に、ムゲンドラモンは遠距離攻撃を止め、接近戦へと切り替える。振りぬかれるのは、左腕。

 自分たちを一撃で倒すことができるほどの威力を持ったその一撃。それを前にしても――。

 

「はぁっ!」

「躱シマス」

 

 ――その一撃を冷静に分析して躱す。

 アンドロモンは完全体に進化したために、来人は機械の力を得たがために、冷静な分析が可能となったのだ。もちろん、処理能力はムゲンドラモンの方が上。であるからこそ、次はないだろう――が、次など必要ではなかった。

 

「ロックオンってな!」

 

 来人がとった行動。それは“メカニゼィションパワードアーム”と呼ばれる自分の左手に装着された大型アームを放つことだった。見た目はそのままロケットパンチである。

 

「なっ!?」

「えっ!?」

「うわ、良いのついてんじゃねーか」

 

 そんな光景に、人間組からはいろいろな感情のこもった声が上がったのは言うまでもないことだった。

 ともあれ、放たれたアームはムゲンドラモンの周りを鬱陶しく飛び続ける。が、ムゲンドラモンはそれを無視する。彼はわかっているのだ。このアームでの攻撃は、自分を傷つけうるものではないことに。

 それをわかった上で、来人はアームを放った。これで隙ができればラッキーくらいの軽い感覚で。

 

「さて、そろそろキツくなってきたな」

『先ほど来たようだからな。もう少しだろう』

「了解デス。“スパイラルソード”」

 

 アンドロモンが右腕を振りぬく。

 その瞬間にエネルギー状の刃が発生し、ムゲンドラモンめがけて飛んでいった。

 襲い来るその刃をムゲンドラモンは黙って受ける。その装甲に僅かに傷がついた。

 

「……!」

 

 見間違いだろうか。その一撃にムゲンドラモンが瞠目したように見えたのは。何かを感じ取ったようにしていたのは。

 

「いい加減に諦めろ」

 

 一方で、ユーゴはまだそんなことを言う。

 これ以上、無駄な争いに時間を取られるのは彼も望まなかった。だから、彼はすべてを終わらせることにした。

 

「ムゲンドラモン! 最大火力で薙ぎ払え」

「OK。ターゲットロックオン」

 

 瞬間、ムゲンドラモンの背中の二つの砲が動く。

 それはムゲンドラモンの必殺技の兆候で――先ほど左手にメカニゼィションパワードアームを戻した来人は、その光景に頬を引き攣らせた。

 

「ははっ。これは……」

 

 来人は引き攣った頬のまま笑うしかなかった。

 彼も感じ取ったのだ。次に来るだろう一撃の威力を。まず間違いなく、自分はただでは済まないことを。

 

『気合を入れろ。でなければ死ぬぞ』

「わかってるよ。アンドロモン!」

「ワカッテイマス」

 

 先ほどと同じように、来人とアンドロモンは並び立つ。

 そして構えて――来人たちも最後の悪あがきをする。それが放たれる直前に、来人たちも同じように必殺技を放つつもりだった。

 

「放て」

「OK。“∞キャノン”!」

 

 超弩級のエネルギー波が放たれる。

 それは、すべてを消滅させるその一撃だった。

 

「“ペネトレイザー”!」

「“スパイラルソード”!」

 

 同時に、来人とアンドロモンも技を放った。

 メカニゼィションパワードアームの指先から放たれたビームが、振りぬかれた腕から放たれたエネルギーの刃が、∞キャノンを迎え撃つ。

 押し勝つ必要はなかった。相殺する必要もなかった。ただ、その軌道さえ逸らせれば。

 だが、たったそれだけが遠かった。来人のペネトレイザーも、アンドロモンのスパイラルソードも――∞キャノンには届かなかった。

 

「っ!」

 

 押し切られる。来人の中の冷静な理性が、そしてその勘がそう分析する。

 その身に迫る絶望を前に、来人は呻く。咄嗟に彼はアンドロモンを突き飛ばし、自身は前へと出た。

 

「ナ」

 

 突然の横からの衝撃に、アンドロモンは驚くしかなかった。

 確かに、これならば――余波による影響は避けられないだろうが、アンドロモンは助かるだろう。そう、アンドロモンだけは。

 

「舐めるな!」

 

 そんなアンドロモンの驚愕の気配を感じながらも、来人は行動する。生き残るために。先ほどの必殺技、その掌のエネルギーをすべて推進力に変える。

 

「“パワードイグニッション”!」

 

 ∞キャノンの軌道から逃れようと、推進力のままに彼は突き進んだ。

 左腕のアームが消滅したのを感じた。それでも、まだ彼自身は五体満足でここにいた。

 

「耐えた……?」

 

 自身が生き残ったことにも安堵を示さず、ユーゴの呆然としたような声を聞き、だが、来人は止まらない。

 武装を失った、それだけだ。彼は左腕を振り上げた。

 

「さっきも言っただろ。そろそろ人を侮るのも大概にしろよってな! 小娘めぇ!」

 

 振り上げた拳を全力で振り抜く。その拳はムゲンドラモンの顔に吸い込まれた。

 

「無駄なことを……」

 

 ユーゴが呆れたように言う。実際、彼の言う通りだった。

 来人の殴打など、ムゲンドラモンの前ではたいしたダメージではないからだ。

 

「ロックオン」

「……」

 

 拳を振り抜いた来人を前に、ムゲンドラモンの凶器が向く。攻撃直後の来人にそれを躱す術はない――だが、来人の勘は言っていた。心配する必要はない、と。

 だからこそ、来人は笑う。さまざまな思いを乗せて。

 

「私モ負ケルツモリハアリマセン。“スパイラルソード”!」

 

 現れたのは、来人の影に隠れ、接近していたアンドロモン。必殺技と共にその腕は振るわれた。

 

「……!」

 

 放たれた一撃は、ムゲンドラモンの顔面に僅かながらな傷をつける。確かにそれは、問題にはならないような、僅かな傷でしかないかもしれない。

 だが、二度も格下である来人とアンドロモンに攻撃を当てられたのだ。正しくこれは、来人たちが一矢報いたということだった。

 

「ああ、それと……一つだけ」

「我々ダケニ気ヲ取ラレタ貴方ノ負ケデス。コノ勝負、我々ノ勝チデス」

 

 確信を持って、来人とアンドロモンはムゲンドラモンに告げる。

 その瞬間に――。

 

「“ガルルキャノン”!」

「なっ!」

「……!?」

 

 ――聞こえたのは、凛々しい声。見えたのは、青き閃光。

 

『試合には負けたが……勝負に勝った、というところか』

 

 カミサマの声が辺りに響く。

 来人たちは疲れた体で遠くを見て――そこにはムゲンドラモンへとその右腕の砲を向けた白い聖騎士の姿があった。

 




というわけで、第四十二話。

ムゲンドラモンとの戦闘、そして決着回でした。
ちょっと突っ込みすぎた気がします。

ともあれ、次回はこの後のあれこれですね。
まだまだ今回の件は終わりません。

それでは次回もよろしくお願いします。
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