Ib〜吸血鬼の少女と正体不明の少年達〜   作:不音七日

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前回のあらすじ


意識が戻ったイヴ。そのさきで待ち受けていたのは不吉な絵。
そのあと、赤い絵の具のあしあとを辿っていくと金髪の綺麗な少女が立っていた。


第11話  「メアリーと不思議な青年」

〜紫の部屋 奥通路〜

 

 

  イヴ達がドアを開け、ぶつかった先には....

 

 

 

  「いたた....」

 

 

  「ちょっ...大丈夫かい?」

 

 

  金髪の綺麗な女の子といかにも執事と言った感じを思わせる青年が立っていた。

 

 

 

  「ちょっと、大丈夫!?」

 

 

  ギャリーが金髪の少女にそう尋ねる。

 

 

 

  「.......!」

 

 

  少女は驚いた表情で数歩後退する...それに対し七日は...

 

 

 

  「おい!ちょっと待て!」

 

 

  「なあ、あんた達。もしかして美術館にいた人じゃないのか?」

 

 

  その質問に少女と青年は顔を見合わせる、数秒後..こう答える。

 

 

 

  「あ.....!」

 

 

  「やっぱりか。」

 

 

  「俺は留宮七日。七日でいい。」

 

 

  「私はフランドール・スカーレット。フランでいいわ。」

 

 

  「アタシはギャリー....で、こっちの子はイヴって言うの。」

 

 

  「.....よろしくね。」

 

 

  その自己紹介に二人も自己紹介をする。

 

 

 

  「メアリー....」

 

 

  「俺は小暮日向。日向でいいよ。」

 

 

  「それで、さ。あたし達ここに迷い込んじゃって脱出したいんだけど...」

 

 

  「あなた達もそうなの?」

 

 

  その言葉にメアリーは俯いたあとこう答える。

 

 

 

  「うん....私達も脱出の仕方を探していたの...」

 

 

  「やっぱり!じゃあ、私たちと一緒にあなた達も探索をしない?」

 

 

  「え?」

 

 

  今度は青年が答える。

 

 

 

  「ああ、そうさせてもらうよ。メアリーもいいだろう?」

 

 

  「.......わかった。ついてく。」

 

 

  「さ、仲間も増えたし行きましょうか!」

 

 

  「「「「「おーーー!」」」」」

 

 

  そして一行は花瓶の前で喋る。

 

 

 

  「そういえば。私たちに薔薇があるってことはあなた達も薔薇があるの?」

 

 

  「......うん、持ってるよ!黄色い薔薇!」

 

 

  「俺は何故か透明な薔薇なんだよ。ほら。」

 

 

  そう言って日向は透明な薔薇を見せる。

 

 

 

  「.....本当ね。」

 

 

  「しかもこれ。ちゃんと活けると花びらが咲く。」

 

 

  「そうなのか...じゃあ。行くか。」

 

 

〜紫の部屋 β〜

 

 

  七日達は次の部屋へ入った。そこには...

 

 

 

  「今度は二つ...か。」

 

 

  「あなたたちはどっちの扉から来たの?こっち側から来たのよね。」

 

 

  「それが....」

 

 

  「気が付くと薔薇を持った状態で倒れていたんです。それであなたたちに会ったんです。」

 

 

  「.......?(あやしいな...出たいなら奥に進むはずだし透明な薔薇ってのもおかしい....まあ、警戒しておくにこしたことはないか)」

 

 

  「じゃあ、ここは二手に別れましょ。どう分ける?」

 

 

  「いや...とりあえず。他のところから探索しようぜ。たとえば...左の部屋とか...」

 

 

  そう言って。七日の言うとおり左の部屋へ入った...

 

 

〜紫の部屋 β 左〜

 

 

  「......この絵...」

 

 

  七日達がその部屋に入ると左右に人形、正面に絵が飾られてあった...

 

 

 

  「........ったく、この絵といい、部屋といい、なんでこんな気色悪いのよ!」

 

 

  そのギャリーの言葉にイヴとフランとメアリーが反応する。

 

 

 

  「えっ?そうかな...可愛いと思うけど。」

 

 

  「そうね〜こんな可愛い絵を気色悪いって...」

 

 

  「この絵可愛いよ?」

 

 

  その言葉に今度は七日とギャリーと日向が反応する。

 

 

 

  「はあ!?これのどこが可愛いんだよ。どこから見ても気色悪いだろ...」

 

 

  「えー!?これのどこが可愛いのよ!」

 

 

  「(....さっきから俺らとフランたちの言ってることが噛み合わないよな...)」

 

 

  「(だけど...多分俺らとあいつらで視界に写っている物が違うんだろう..)」

 

 

  「...はあ、もういいわ...早くここ調べて出ましょ。」

 

 

  「たしかに、この部屋。なんだか見られてるみたいですごく落ち着きませんしね。」

 

 

  そうして...七日達がしばらく部屋を調べていると..突然、一つの人形のようなものがパリンッと音を立て壊れた。

 

 

 

  「っ!?」

 

 

  「きゃっ...きゅっ急に人形みたいなのが....っ」

 

 

  その壊れた人形の中には紫色の鍵が入っていた..

 

 

 

  「これは...紫色のカギ?じゃあ、とりあえず出るか...」

 

 

〜紫の部屋 β〜

 

 

  七日達は左の部屋から出て反対の方に行こうとした...その瞬間だった...

 

 

  カサッカサッカサっと言う音という音が通路の真ん中の絵から出ていた...

 

 

 

  「.......?この絵..動いて...」

 

 

  「なに....?この音....近づいてくる...」

 

 

  それと同時に絵の中の花が絵からはみ出した。その瞬間部屋がものすごく揺れた。

 

 

  その刹那、七日は気づいた...この通路の真ん中から何かが来る...と

 

 

  「おいっ!左右どっちかによけろ!」

 

 

  その声を聞き、七日達は左右別々に避けた刹那...

 

 

  バリバリっという音と同時に通路が分断された....

 

 

〜第12話に続く....




はい、いかがでしたか?次回からフラン視点と七日視点で分かれます。(ただし途中から)ではまた次回!
(*^-^*)ノ~~マタネー
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