翌日、昼食を取りながら、咲は子華に話しかけた。
咲「子華ちゃん、昨日言った質問に答えるね。」
子華「無理に言わなくてもいいんですよ。知られたくないことは誰でもあります。」
咲「ううん、言わないと後悔をすると思う。」
聞いた結果は呆れるだけで済めばいいのだが、怒られることもある。しかし、内緒や嘘、誤魔化しは明かした後の結果はほとんど怒られるパターンが多い。最悪、印象を悪くし、睨まれる。だから、取り返しがつかなくなる前に話そうと決意した。
咲「私ね。魔法というのがよく知らないんです。モノと言うべきなのか、技術というのか、よく分からないんです。」
子華「・・・・うん。」
咲「それで私は他の世界から来たみたいなんです。変な話なんですけど、歪んだ場所を見つけて、触れたんです。その直後、そこから吸い寄せられて、気が付けば、この世界の家庭に助けてもらっていたんです。・・・言っている内容が変なのは分かります。でも、そうとしか言えないんです。」
そのまま顔を下に向けた。決意をしても、咲自身に罪悪感が襲ってくる。そのため、目も力いっぱい瞑っている。
子華「そうなんですね。」
それを聞き、「えっ?」という形で目開いた。
咲「お、驚かないんですか?」
子華「そうですね。そもそも魔法というモノがある。その時点で摩訶不思議の限界を超えていますよ。
作り出すことができないとはいえ、その材料を操作する。その点で矛盾が生じています。作れないといっておきながら、作るための材料を作り、操作し、構成している。この原理ではどう説明をすればそうなるのか私自身も理解しきれていませんよ。
まるで神の手で強引に妥当させたような現象を起こしているようなものです。『神』という表現はここでは伏せておいたほうが良いでしょう。あえて言うならば、
咲「・・・外界?」
その言葉の意味は咲には理解できなかった。
子華「知らなくていいですよ。知らないほうが良いということもありますしね。・・・・まぁ、それで私は_______ですけどね。」
咲「えっと、最後の言葉が聞こえづらかったから、もう一度言ってくれる?」
『知らないほうが良い』ところまでは聞こえたが、その先は聞き取りづらかった。
子華「気にしなくていいですよ。
笑顔で咲に返した。
子華「もうすぐ授業が始まりますよ。」
咲「・・うん。」
このまま話を切り上げられ、昼食を取った。