長かったですが、やっと書き綴っていけました。
咲は目が覚めた。未だに脳が覚醒していないのか、寝ぼけていた。
咲「zzz・・・・。」
本人は起きるのが苦手ではないのだが、たまに『起きるのが苦手なのか』と思うぐらいボーっとしていた。未だに覚醒していない中で周りを見周した。
咲「・・・・?」と違和感を感じた。
咲はすぐに起き、再び辺りを見回した。
咲「・・・部屋?」
咲がいるところにはベッドがあり、布団があった。誰かが運んでくれたのだろうか。すると、誰かが入ってきた。
?「起きましたか・・・。」
咲はすぐに返事ができなかった。それは以前、本を読んでいるときに会った和の時と同じように思った。
咲(綺麗な人・・・・。)
咲が返事を出さなかったため、声をかけた。
?「大丈夫ですか?」
咲「・・あっ!はいっ!」と慌てて返事した。
?「良かったです。後遺症がなければ、良いのですが・・・。気分でも悪いのですか?」
あまり反応を示さないから、より心配されていた。
咲「大丈夫・・・です。・・・本当に。」
?「なら、良いのですが・・・・。」と不安が残っていた。
咲は自分自身が何が起こっているのか気になってはいるが、質問ができなかった。
咲(どうしよう・・・。普通に言ったら、やっぱり変と思われちゃうよ。)
すると、再び沈黙してしまった。
?「少しよろしいですか?」
咲「あっ、はいっ!」とまた慌てて返事した。
?「聞きたいことがあるのですが、何故外で倒れていたのですか?」
咲「・・・・えっ・・・。」
本人はまったく状況が呑み込めていない。だが、知らない人とはいえ、助けてもらったことに変わりはないので、勇気を出して、自分の状況を聞いた。
咲「あの・・・。私ってどうなっていたんですか?」
その人は質問に目点になってしまった。
咲(やっぱり、変な人と思われちゃったよ・・・。)
その人も本人が何を言ってるのか理解できなかった。だが、すぐに分かったことがあった。
?「・・・もしかして、記憶喪失ですか?」
咲「・・・・えっ。」と思考停止した。
咲「何故、そう思うんですか?」と質問を質問で返すやり取りが出てしまった。
両者ともそれぞれの言葉が理解できていなかった。
?「・・・道の所で倒れていましたので、誰かに襲われたのかと思いましたから。」
咲「そう・・ですか。確か・・・光って、それで・・・・・。その後・・・・・・・・・?」と悩んだ。
光るところまでは、覚えているのだが、光った後のことはまったく覚えてない。
?「やはり、記憶喪失ですか・・・。」とため息をついた。
咲「あっ、その・・・。」と説明しようとするが、制止された。
?「分かりました。大丈夫です。・・・・では、少々お待ちください。」と部屋を出た。
しばらくすると、さっきの人が戻ってきた。
咲「あの・・・どこへ?」
?「ええ。ちょっと相談しに行っただけですよ。」と笑顔だった。
その人が誰に相談したのか気になったが、それよりも大事なことを聞きたかった。
咲「その・・・・何の・・・・相談ですか?」と恐る恐る聞いた。
本人は少し不安があった。いきなり道路で倒れていたところを助けてもらったとはいえ、記憶喪失ということになり、誰かに相談しに行ったのだ。だが、帰ってきた返事は違っていた。
?「貴女の保護よ。」
咲「・・・はい?」
つまり、居候するということらしい。
咲「ここまでしてもらわなくても大丈夫です!」と拒んだ。
?「ですが、ここまで重傷な子を放しておくのは、危ないです。」と説得された。
咲はその後、抱っこにおんぶばかりなので、拒み続けたが、折れた。
咲「・・・はい、分かりました・・・。」
?「では、自己紹介をした方がよろしいですね。」
咲「・・・はい。宮永 咲です。」
?「咲ですね。『花が咲く』・・・・いい名前ですね。」
直後、本人は恥ずかしく、顔が赤くなった。
咲「・・・。」
?「次は私ですね。司波 深雪です。」と丁寧にお辞儀をした。
咲「司波さん・・・ですね。」とつぶやいた。
深雪「名前でいいですよ。お兄様がいますから。」と呼び方を訂正するように言った。
咲「お兄ちゃんがいるんですね。分かりました。深雪さんで良いですか?」
深雪は少し呼び方に悩んだが、できれば、丁寧語ではないほうがいいらしい。
深雪「深雪でお願いします。あと、ふつうで良いですよ。」
咲はその事に少し気を引いたが、いいのであれば、良いのだろう。
咲「分かり・・・、分かった。そうしてもらうよ。」と一部言いそうになった。
深雪「では、貴女も行きましょう。」
深雪は咲を立ち上がらせた。
咲「・・・何処に行くの?」
深雪「試験です。」
咲はその一言に再びフリーズした。そして、目の前にあった時計を見て、思考停止した。
咲(・・・・まさか・・・、・・タイムトラベル・・!)
咲はよく色々な本を読むため、時間を超えて迷う物語や世界を超えて生きていく物語など知っている。だが、それが自分自身の身にかかるのは、それこそ信じがたいことだ。
咲「あの、今日はいつなんですか?」とそっと聞いた。
深雪「記憶喪失でしたら、そうなりますね。」と未だに記憶喪失と思われていた。
深雪「今日は西暦2095年の冬の時期よ。」
その瞬間、咲はやっと実感した。自分がどういう状況で、何が起こり、そして、小説のようなファンタジーにいることを。
咲「分かりました・・・・。」とつぶやいた。
書けました・・・。