翌日、咲は深雪におんぶしてもらい、達也の師匠がいる寺に向かっていた。
咲「ごめん。運動もまったくダメで・・・。」
深雪「気にしなくていいのよ。」
達也「ああ。それぞれ得意と不得意があるからな。」
咲「でも、前に言ったけど、私のできることは麻雀と家事だけで・・・。足手まといですよ。」
達也「家事は助かっている。機械が苦手でも電化製品を使って、手伝ってもらってる。料理にも手伝ってもらっているなら、十分だ。麻雀に関しては俺と深雪には分からんが、何かだろう。家事ができるだけでも十分に得意と言えるはずだ。」
深雪「そうよ。全然足手まといではないわ。」
咲「ありがとう・・・。」
2人から慰めの言葉をもらい、咲は少し心が明るくなった。
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到着すると、咲は深雪から降りた。寺に入ると、何人かが達也に奇襲してきた。しかし、達也は避け、反撃した。
だが、咲は遠距離で達也の周りにバリアを張った。そのため、何人かの人たちはグーでバリアに当たり、ビクともしなかった。同時に殴りかかった人たちの手は何も痛くはなかった。
バリアの周りで達也が守られたことに達也自身は咲に言った。
達也「解除しても良いぞ。特訓だから問題はない。」
咲「・・うん。」
達也に言われ、すぐにバリアを解いた。達也は引き続き、訓練を始めた。深雪は咲に注意した。
深雪「いつものことですから、問題ないですよ。お兄様ならどんな状況でも大丈夫です。」
咲「そうだね。」
直後、咲の背後から誰かがいた。
咲「っ!?」
咄嗟に後ろを向き、その人にバリアを張った。そのため、深雪はすぐに言った。
深雪「咲、大丈夫ですよ。先生です。」
咲はすぐに誰なのかが分かり、バリアを解除した。
?「いやぁ。すぐに捕まるとはね。相変わらずの魔法だねぇ~。」
咲「ご、ごめんなさい。」
うっかり達也が師匠と呼ぶ師匠、八雲に対してバリアを張ってしまった。しかし、八雲師匠はまったく気にしていない。
八雲「別にいいよ。忍者は忍びの専門だ。忍び寄っても捕まっては意味をなさないからね。そこは忍びの課題だから、僕自身の特訓という形にしてるからね。問題ないよ。できれば、忍びの特訓に付き合ってもらいたいぐらいだ。」
深雪「先生も知っているはずです。咲の能力は先生でさえ捕まってしまうのはとにかく、バリアが縮んでしまったら、潰れて、本当に死にますよ。」
八雲「そうねぇ~。バリアが縮んだら、ペッチャンコだ。いきなり魔法として出現し、危険な魔法が出るとは僕も思わなかったからねぇ~。」
途中から少し恐ろしい話をしているはずだが、深雪の服装を見て、話を切り替えた。
八雲「その制服って、一高か?」
深雪「はい。」
そのまま見続けて頷いた。だが、見方が少々危険だ。八雲が制服を見ていると、後ろを察し、両腕をクロスして、達也の蹴りを防いだ。いつの間にか、寄っていた。
達也「師匠、怯えてますので、お止めになったほうがよろしいかと。」
そういった瞬間、少し距離を置いた。それからしばらくは、達也は師匠と稽古を始めた。
師匠と達也と稽古を終えると、深雪は達也に寄り、魔法で達也と深雪自身の服を綺麗にした。
達也「ありがとな。」
深雪「いえ。」
八雲「強くなってるね~。もしかしたら、気付かないうちに超えられちゃうかもねぇ~。」
咲「でも、・・・強い。」
八雲「君も凄いと思うよ。バリアを基に応用を使えば、新たな戦術ができるかもねぇ~。今でも十分すぎるほど強いよ。」
咲「私が強いわけではないです・・・。この能力が強いだけです。」
咲の強さは咲自身の強さではなく、能力だけの強さと八雲師匠の言葉を否定する。しかし、その言葉に達也はすぐに首を横に振る。
達也「いや、それは違う。強力な魔法であればあるほど、扱える人は少なくなり、扱えづらくなる。それをうまく使えている時点で咲も凄いと俺は思う。」
八雲「同じくだね。能力発現から数ヵ月しか経っていないからね~。だから、僕も同感だねぇ~。」
深雪「さてと、ご飯にしましょう。」
その朝食後、深雪は咲をおんぶして、登校した。咲は子華と会い、一緒に授業を受けた。