放課後、授業を終え、門に近づいていた。
咲「色々と教えてもらってありがとう。」
子華「どういたしましてですね。今日はこれで帰りますか?」
咲「うん。」
すると、門の近くで人が集まっていた。咲たちはすぐに状況を理解した。マークを見るからに1科生と2科生だ。言い争っているところからすれば、どういう状況なのかは理解できる。その中に達也たちもいて、大人しく見ていた。
咲「・・・もしかして・・・。」
子華「1科生と2科生です。通常なら制度の格差によるものでしょうね。ですが、話を聞くからには大人しく見ている子たちに関連してますね。」
『大人しく見ている子たち』・・・達也と深雪の事だ。
咲「聞こえているの?」
子華「読唇術です。あとは雰囲気や状況証拠などでそう判断したまでですね。」
子華の特技の咲はポカンとしてしまった。こうしているうちに人は集まっているが、収まる様子がなかった。咲はこの状況をどうするべきかを考えた。
事前に達也たちから、授業の格差について関わることは消極的にするように言われていた。できれば、絶対とも言っていた。
咲(・・・でも。)
すると、危険な状況になりかかった直後、誰かが前に出て、止めに入った。
子華「先輩方ですか。」
咲はその2人を見るのだが、誰なのかが分からなかった。
子華「生徒会長の七草 真由美先輩と風紀委員の渡辺 摩利先輩です。まぁ、この状況になれば、止めに入るでしょう。」
咲たちはしばらく様子を見続ける。話を終えると、全員頭を下げたため、咲も頭を下げた。摩利が達也の名前を聞き去った。
この言動を見て、子華は感心していた。
子華「へぇ~。まぁ、当たり前ですよね。2科生が緊迫状態を落ち着かせたんだからね。・・・それに達也ですか。」
咲「・・うん。」
子華「・・・下校するのは早そうだ。引き返そう。」
咲「・・・え?」
子華はすぐに校舎の方を戻るように歩いた。咲は子華の後を付け、子華の様子を見た。だが、子華の表情は『感心』とは真逆に
子華「・・・何故・・・ですか。何故、________。」
咲「・・えっ・・・。」
周りに聞こえないぐらいつぶやいていたが、咲には最初の所のみ聞こえてしまった。だが、ほとんど何を言ったのかは分からない。子華はそのまま教室に戻り、殺意に似たような雰囲気を出しながら、席に座った。咲は子華がイラついていることに怯んだが、勇気をもって声をかけた。
咲「・・・・ど、どうしたんですか?」
瞬間、先ほどの雰囲気は消えた。
子華「大丈夫ですよ。心配かけてごめんね。」
咲「・・・・う、・・うん・・。」
子華が何を思ったのかは分からなかった。落ち着いたところで、咲は子華と別れて、帰宅した。