東方幻想郷・おんらいん   作:名も無き提督

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みなさん!投稿遅れてすみませんでした!
今回はボリュームたっぷりなんで読み応えあると思います。
それでは、ゆっくりしていってね!ちなみに今回で10話目です!



~第10章:紅霧異変(前編)~

~市内のとある中学校~

 

「はあ?!その話、本当なんだろうな?優華。」

「ああ、ブン屋が言ってたから間違いない。」

「でも、私のレベルが…」

「すみれの修行には霊夢が付き合ってくれるから問題ない。」

「わかった…」

 俺は、昨日聞いたことをすべて二人に話した。

「ということは優華、アイテムはある程度支給してくれるってことだよな?」

「ああ、当然使わなかった分は異変を解決し終わったら消えるらしいがな。」

「そうか。」

「じゃあ、すみれは霊夢のところで修行していてくれ。その間に俺達もレベル上げしとくから。」

「ええ~二人が一緒にいてくれると思ったのに…」

「大丈夫だよ、霊夢、ぶっきらぼうなとこあるけど親切だしさ。」

「じゃあ一週間後、午後5時に博麗神社集合で。」

「わかった。」

「了解。」

 そしてクラスであったこの会話から一週間後・・・

 俺達は見違えるほど強くなった神崎さんの姿にただ口をあけていることしか出来なくなっていた。

「かかってきなさい!すみれ!」

「はい!」

 神崎さんは勢い良く抜刀し、刀を中段に構えた。

「陰陽玉!!」

 霊夢が陰陽玉を3つ神崎さんめがけて飛ばした。

 それに対して神崎さんは短く叫んだ。

「現世斬!!」

 神崎さんの体が刀と共に青く輝き始めた。そして輝きが最高潮に達した瞬間・・神崎さんの体が刀と共に流星のごとく陰陽玉に飛翔していった。次の瞬間、青色の光が3つの直列に並んだ陰陽玉を薙いだと思ったときには陰陽玉は3つとも真っ二つになっていた。

「はあ・・・はあ・・・・」

「よくやったわ、すみれ。」

「おいおい霊夢、どうやったら一週間でここまで強く出来たんだ?」

「優華、じつはすみれはね、もともとこういう戦いには苦手意識があったみたいだけど、飲み込みは早くてね。私もびっくりしたわ。それに、必殺技の完成度だけは異様に高いみたいなの。大事な場面の切り札としての活躍が期待できるんじゃないかしら。」

「へえ~、すっごくためになる。」

「ただし、それ相応のMPは消費するみたいだから・・・万能とは言い難いわね。」

 神崎さんがその言葉通りに膝から崩れ落ちてしまう。

「神崎さん?!」

「大丈夫よ、優華。すみれはマインドダウンを起こしてるだけだから。ふとんで寝かせればすぐに回復するはずよ。」

「ほっ・・・・・」

どうやら神崎さんはMPを完全に使い切ってしまったらしい。まあ、あのきつい修行をこなしてきたのだからマインドダウンになってもおかしくはない。実際おれも経験したことがあるからだ。

 唐突に霊夢がニヤリとして口を開いた。

「優華、介抱してあげて。」

「い、いや…そういうのは霊夢に任せるって…」

「そうだぞ優華、介抱してやれ。」

「祥吾まで…」

 どうやら逃げ道はないようだ。意を決して神崎さんを霊夢の寝室まで運び込む。お姫様抱っこしてみたかったが身長が低すぎるせいで米俵を担ぐような形になってしまう。

「と、いうことでお二人さん、ごゆっくり~」

「ちょ、ちょっと待てよ霊夢~」

 ふすまが閉まった。

 俺はそっと神崎さんを布団に寝かせた。

 神崎さんの寝息が心地よいリズムを刻み、眠気を誘ってくる。部屋全体が温かいせいで余計に眠気が強くなる。少しだけ寝よう。そう思い、座布団を枕にして体を横にした。

 

 

~少年起床中~

 

 目が覚めると、神崎さんの布団は空っぽだった。代わりに自分の体に布団がかかっていた。どうやら相当の時間眠ってしまっていたらしい。しかし妙だ。普段なら鳴いている鈴虫やコオロギの声がしない。眠い目をこすりながら外に出てみる。しかし、そこに広がっていたのは青空などではなかった。空一面を覆う紅の雲。そしてその中を飛び交う無数の蝙蝠。その異常な光景に眠気も吹き飛んでしまう。

「何が…起こっているんだ?」

 霊夢に聞いてみる。

「来るわよ。」

 険しい目つきで霊夢が空をにらみつける。その先には、こちらに向かってくるひと際赤い蝙蝠がいた。蝙蝠?まさか・・・!蝙蝠が紅色の光に包まれたとおもったら、一人の少女が現れた。

「私の名はレミリア・スカーレット。吸血鬼よ。」

 な、なんだって!もうラスボス登場かよ!

「・・・あんたが異変の犯人ね。早速だけど片付けさせてもらうわ。」

 霊夢は札を構えた。

「あらあら、好戦的なのね。残念だけど殺し合いをする気はないわ。お互いに利益は出ないでしょ?そこで提案があるの。」

「提案?」

「今、あなたは3人仲間がいるようね。ちょうどいいわ。デュエルをしましょう。」

「決闘か・・・いいわ、やりましょう。」

 デュエルとは相手を殺さず、寸止めでHPを残すという幻想郷の決闘だ。スペルカード戦とは少し違う。

「で?あなた達はこの決闘に何を望むの?」

「この幻想郷を支配する力よ。その第一歩として太陽の光をさえぎったの。これで私達は最強になれたも同然よ。」

「それで、ルールは?」

「ひとつ、どちらかのチームが3勝した時点でゲーム終了。2-2で引き分けの場合はもう一人と戦ってもらうわ。まあ、あなた達が全員でかかってきても勝てるわけ無いけど。」

「なん・・ですって・・・・」

「ふたつ、他人の決闘には手出しをしないこと。した時点で反則負けよ。」

「わかったわ。いいわね、みんな。」

俺達が無言でうなずく。

「みっつ、対戦相手はあなたのチームメンバーが選んでいいわ。みんな、出てきなさい。」

3つの黒い影が神社の境内の石畳に降り立った。

「紅 美鈴アル!紅魔館の門番ネ!」

「パチュリー・ノーレッジ。本が大好き・・・外は好きじゃないわ。げほっげほっ。」

「十六夜 咲夜と申します。私は紅魔館でメイド長を勤めさせていただいております。以後お見知りおきを。」

「さあ、誰と戦うか決めなさい!巫女チーム!」

「優華、俺はあの中国人と戦う。いいか?」

「ああ、任せるぞ、祥吾。」

「私はあのメイドとたたかうわ。いいよね?鈴仙君。」

「うん、今の神崎さんならいけるはずだ。」

「じゃあ、私はあの魔法使いと戦うわ。優華はあの吸血鬼と戦って。」

「了解。おい!吸血鬼!誰が戦うか決まったぞ!」

幻想郷をかけた戦いが始まりを告げた。

 

 

 

 




次回、幻想郷はどうなってしまうのか?!どうぞご期待ください!
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