ウp主も夏の終わりは忙しいんです。
今回はボリュームたっぷりでお送りいたします!
ゆっくり読んでってね!
日のあたらない紅い空の下で、幻想郷を賭けた戦いが始まろうとしていた。
「審判は霧雨魔理沙が務めさせてもらうぜ!それでは、参一祥吾VS紅美鈴のデュエルをはじめる。私の撃った弾がはじけたらデュエルスタートだ!それでは、発射!」
魔理沙の撃った星型の巨大な弾が空に打ち上げられた。
そして、色鮮やかな花火となって紅い空に飛び散った。
「開始!」
「竜巻旋風脚!」
先手を打ったのは祥吾のほうだった。まるでこまのように体を高速回転させながら美鈴に接近する、それに対して美鈴は祥吾の蹴りをそのまま蹴って相殺した。
ありえない…高速で回転していたんだぞ…俺は心の中でこの状況を飲み込めずにいた。
お互いの蹴りで発生した衝撃波が大量の石を舞い上げた。
「実力はなかなかアル。それは認めるネ。」
「そりゃどーも。」
「でも本物のクンフーには勝てないアル。なぜならお前は・・・」
「?!」
「すきだらけネ!」
美鈴の左拳が祥吾の頬に食い込んだ。俺には美鈴の手が一瞬消えたかのように見えた。
「ぐはあ!!」
祥吾は派手に吹っ飛んで行き、近くにあった木にぶつかって止まった。その木は折れてしまったが。
「もう終わりアルか?所詮空手なんてこの程度ネ。もっと強くなってから勝負するべきアル。」
なんて強さだ。あのスピード、ステータスを振っている自分でもかわし切れるかどうか怪しいレベルだ。パワータイプである程度スピードしかない祥吾に勝ち目はあるのか?
何かオーラを感じるぞ。祥吾のほうから・・。
「おい、てめー少し調子乗りすぎだろ、ちょっとこっち来い。タイマンだごらあ!」
「へ?!」
「こないならこっちから行かせて貰おうか。死ぬ覚悟は出来てるんだろうな。」
やばい、祥吾がキレた…ま、まさか…
祥吾は美鈴に急接近した。そして…
「必殺!百裂拳!」
「な?!」
やめろ!祥吾!それはHPに余裕がないと危険だ!お前はすでにイエローだろ!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ、おらあ!!!!!!!!!」
祥吾は美鈴に強烈なパンチの雨を雄たけびと共に浴びせた。そしてトドメだといわんばかりに美鈴を空へ打ち上げた!祥吾が地面に倒れこみ、美鈴が空からワンテンポ遅れて落ちてきた。「こ、これは・・・よし!祥吾が先にHPを喪失したため、勝者、紅美鈴!!」
こうして一回戦、祥吾VS美鈴は美鈴の勝ちという結果になった。
「す、すまねえ…優華…俺、ついキレちまって…ごめん。」
「いいよ、気にするな。あとは俺達が取り返してやるから。」
「ありがとう。」
今回、祥吾は判定負けしてしまったが、美鈴は冗談じゃないほどぼこぼこになっていた。関節の稼動域が増えたのか手足がありえない方向へ曲がっていたし、顔も本人かわからないほど腫れていた。横で妖精メイドの治療をうけているぐらい重症だった。
今回祥吾が使った百裂拳は敵に対して反撃の隙を与えることなく恐ろしいダメージを与えられるが自分もかなりのダメージを受けるという捨て身のわざだ。
猛烈なラッシュを相手に放つ為、体がついていけなくなり、自分にも少なくないダメージが来る。
「第二回戦!博麗 霊夢VSパチュリー・ノーレッジ、花火、発射!」
また花火が炸裂した。それと同時に霊夢は札を10枚投げつけた。
最初から本気を出しているようだ。しかし、あっさりとパチュリーの風魔法ですべて散り散りに飛んでいってしまった。
「あなたの札はホーミングがとりえみたいだけど、威力が低いからかく乱すればすぐにそれる。げほげほ」
「もう特性を読まれている・・・ならば・・・陰陽玉!」
「無駄よ。」
「な?!」
霊夢が顔を上げてみると五十ほどの魔法陣が霊夢に向けて照準を合わせていた。
「私の全力の魔法攻撃・・かわせるかしら?ファイアー!」
「夢想封印!」
霊夢は夢想封印で魔法を止めようとした。だが数に差がありすぎた。
二十個の魔法陣は無効化できたものの残りの30個の魔法陣の放ったレーザーが霊夢の体めがけて突っ込んでくる。霊夢は亜空穴と俊敏さをを駆使して全力で回避に徹する。すさまじい回避力だった。すべてかわし切った。反撃の札を放とうとする。しかし、札を構える隙も無かった。パチュリーはすでにスペルを放つ直前だった。
「ロイヤルフレア」
爆炎が霊夢を包む。あまりにも大きすぎるため、回避が間に合うはずがない。霊夢はあっさりとHPを残り1にし、敗北判定を食らってしまった。あの圧倒的な火力を前にして、霊夢はどうすることも出来なかった。相殺するには強すぎたし、亜空穴でやっつけようにも隙が無かった。
「第二回戦、勝者、パチュリー・ノーレッジ・・・・・」
魔理沙が唖然として霊夢の敗北を告げる。
もうあとがなくなってしまった。祥吾と霊夢が負けてしまったせいでいちばんレベルの低いすみれも一応この中で最強のおれも残る2人に勝たなければならなくなった。
「博麗の巫女、期待外れの弱さね。札に依存しすぎだわ。げほっげほっ」
パチュリーが地面に膝をつく。強がってはいるが、かなりぎりぎりだったのだろう。
ボロボロになった霊夢にすみれが駆け寄る。その眼には大粒の涙が浮かんでいた。
「ごめんね、すみれ。あなたに賭けることになっちゃった。」
「あなたの謝ることじゃないわ。霊夢。私、必ず勝つから。」
神崎さんが霊夢に向かってほほ笑む。そして、涙を拭い対戦相手の十六夜昨夜を激しくにらみつけた。
「それでは第三回戦、十六夜 咲夜VS神崎 菫のデュエル、はじめ!」
また花火が上がった。
「申し訳ないのですが、ここで勝たせていただきます。」
「だまりなさい!あなたの負けは決まったのも同然よ。」
「無茶をおっしゃいますね。はっ!」
咲夜が大量のナイフを投げつけてくる。だがすみれはすべて刀で叩き落してみせた。
「なんですって・・・」
「いったでしょう、あなたの負けだと。」
「ならば!ザ・ワールド!」
咲夜は時を止めナイフを100本ほどすみれの周りに配置した。
「全方向からのナイフ攻撃、さすがにあいつでもよけられないはず。時よ、動け!」
咲夜は勝利を確信した。そのときだった。
「無双乱舞!」
すみれは、咲夜がセットした200本のナイフをすべて叩き落した。そして、すみれの手には夜桜が二振り握られていた。
「な、に、二刀流?!」
「この夜桜、いつから一振りだと錯覚していたのかしら?最初から勝負を確信していたのもこの手を見破られない自信があったからよ。」
「そんな・・・。」
「あなた、大量にMPを使いすぎたみたいね。さっきのザ・ワールド、結構長い間、時を止めていたみたいだから。あなたが一秒間にセットするか投げられるナイフの数は10本程度、さっきあなたが私に投げつけたナイフの数はおよそ200本、あのDIOですら9秒しか時を止められないのに・・・無茶振りして20秒もとめたらMPはもう残ってない、要するにもうスキルは使えないということよ!」
「く・・・・・」
「勝負ありのようね、十六夜 咲夜!」
すみれが自身満々で言い放った。
「ふふふふ・・・負けてなるものですか!」
咲夜は2本のナイフを抜き、猛然とすみれに襲い掛かった。そのあとの勝負は全くの互角だった。お互い偶発的なヒットはあるものの決定的なダメージを与えることが出来なかった。そして・・・
「チャージ完了!殺人ドール!」
反応が遅れたすみれは高速で飛んできたナイフをかわす事が出来なかった。そして服を切り裂かれ、HPはレッドゾーンに達した。下手したらこれで勝負は決まってしまうのだ。だが・・・
「惜しかったわね、メイド長!これで終わりよ!現世斬!」
いつそんなものをチャージしていたのかはわからないが、すみれは青色の流星となって咲夜めがけて飛翔した。そして、スペルカード使用後の一瞬生まれる隙を突いて2本の刀で咲夜の体を三等分にした。咲夜は言うまでもなく戦闘不能となった。
「だ、第三回戦、しょ、勝者、神崎 すみれ!」
魔理沙が驚きと喜びがいり混じった表情ですみれの勝利を宣言する。
「すみれ!」
霊夢がぼろぼろになった体ですみれに抱きついてきた。
「よくやってくれたね。ありがとう、すみれ。」
「うん!・・・勝てて本当に良かっ…た…」
「え?」
よくみると、すみれは気を失っていた。霊夢の言った通り、最後の最後で切り札を使い、敵に打ち勝ったのだった。気絶したその顔は、どこか誇らしげに見えた。
・・・少女休憩中・・・・
「さあ、皆さん!ついに第四回戦です!レミリア・スカーレットVS鈴仙 優華!はじめ!」
おれはこの間新しく手に入れたばかりのS&WⅡ型を抜いて叫んだ。
「ライト・バレット!」
S&WⅡ型が一瞬だけ光った。これで弾丸が下級の光属性の攻撃能力を持つことが出来た。吸血鬼の力を弱めるには十分だと思い、全弾迷わずぶっ放した。輝く弾丸が紅の空へ吸い込まれていく、そして
「とまれ!」
放たれた6発の弾丸がまるで太陽のように神社を明るく照らした。
「く・・・力が・・・・」
「だろ?吸血鬼は太陽の光を浴びると弱体化、もしくは灰になるらしいな。」
「良く知ってるわね。でも、最上位吸血鬼を甘く見たわね!」
「ま、まさか・・・・・」
「クイーン・オブ・ミッドナイト!」
空が漆黒に染まっていく・・・それと同時に光の弾丸は力を失い、神社の石畳に落下し、音をたてた。
「無駄よ、無駄無駄無駄無駄無駄あ!」
「くそ・・・ここはひとまず・・・」
「逃げるならやめといたほうがいいわよ。」
「な?!」
背後に回られていた。だめだ・・速度でも勝てないなんて・・・
「食らいなさい!デビルクロー!」
俺は両肩を切り裂かれ、HPを減らすと同時に大きく前方へ吹き飛ばされた。だめだ・・・あいつには十字架が効かない、光も簡単に闇に変えられてしまう、他に方法は…考えろ…考えるんだ優華!
「こいつはくせえ!ゲロ以下の匂いがプンプンするぜえ!」
こんなときになんだよ・・祥吾・・ん?ちょっと待てよ。臭い→消臭→消臭できる物質→わかった、銀だ!そうか、銀だ!これなら吸血鬼には有害物質だし、消されることも無い!ナイス、祥吾!
「何をぼけっとしてるのよ!不夜城レッド!」
紅い光線が地面からほとばしる。俺はとっさにかわしたが、わずかに被弾してしまったようだ。やけどのように腕から赤いライトエフェクトがはり付いている。しかもかなりの威力だ。掠めただけでもうHPがオレンジになっている。もう時間が無い、大量にMPを消費するがやるしかない!
「AG・バレット!」
MPが残り一割を切った。だが気にしている暇は無い!そしてレミリアにむけてぶっ放した。レミリアに三発の命中を告げるライトエフェクトが出た。そして、被弾部が焼け爛れ始めた。
「あ、あなた、弾丸に銀を使ったわね!」
ようやくレミリアも気づいたらしい。
「正解だ。よくぞ見破った。」
「だけどね、吸血鬼にはこういう方法も使えるのよ。」
みるみるうちに傷がふさがっていく。対アンデッド用の銀弾が傷口から転がり落ちる。だが、俺はこの瞬間を逃すわけには行かなかった。またも立て続けに3発撃った。
そしてその弾丸はレミリアの脳天に一発、心臓に2発命中した。回復するには少しタイムラグがある。そこに着目したわけだ。これなら狙いやすい。
「ぐあああああああああああ!」
レミリアは飛ぶ力を失い、地面に墜落した。そして俺はトドメをさすべく、短刀を抜いてレミリアに走り寄った。そして心臓めがけて短刀を振り下ろした。だが、とめられた。レミリアは真紅の槍を使って短刀をとめたのだった。すかさず通常弾を装填して俺はまた三発撃った。だが、すべて槍で切り飛ばされた。なんてこった・・・槍の使い方までプロだ。こうなったら・・
レミリアは勝てるという確信を抱いた。だが、あのちびは・・・・銃を捨てた。そして、何ももってないのに笑顔で近づいてきた。視界が光に包まれ砕け散った。あのちびに猫だましをやられたことは後で知ったことだ。短刀で心臓を貫かれた。
「だだだ第四回戦、勝者・・・鈴仙 優華!よって、2対2で引き分け、延長戦となります!」
「あなた、なかなかの暗殺の腕ね。でも、次の相手は一筋縄ではいかないわよ。」
手当てが完了したレミリアが俺に忠告した。
「さあ、紅魔館までついてきてもらうわよ。」
「なぜだ?」
「あんな怪物、外に出したら、幻想郷が滅んでしまうわ。」
「な・・・・なんだと・・・・」
そんな怪物と戦わなければならないなんて・・・どんなやつなんだよ・・一体。不安を抱えつつ、俺達は紅魔館に向けてレミリアを先頭に出発した。
はい、紅魔館に封じられた怪物とは?!
察しのつく方はわかると思いますが・・
次回で紅霧異変完結の予定です。
それでは次回もゆっくりしていってね!
次回作、投稿いつ出来るかわかりません、ゴメンナサイ。
ps;S&WⅡ型っていうのは、坂本龍馬が愛用していたリボルバー式の6連発拳銃のことです。