ちょうど1年ぶりの更新になるのかな?
それでも、その一年の間何もしていなかったわけじゃない!修行してました。その成果、(大したことないけど)
ご覧あれ!
「お前が今回の異変の元凶ってやつか。」
祥吾が金棒の代わりにくぎ抜きを中段に構えながら幽々子に話しかける。
「異変?大袈裟ね〜。少し現世の春を借りてるだなのに」
「借りてるだけ?ふざけないで!春が来ないから、里の人々は、田植えもできないし、筍も取れない、このままだと蓄えていた食料も尽きるって言ってたわ!大迷惑よ!早く春を返してちょうだい!」
流石は生徒会長、すみれも幽々子に正論をぶつけていく。
だが、ここでは力が全て、すみれの言葉など意にも介さず幽々子は言葉をつなぐ。
「だったら力づくでも奪い返してみなさい。ちょうど遊び相手が欲しかったの」
幽々子の周りに蝶が舞い始める。数百、数千、いや、おそらく、数万の蝶が編隊を組んでこちらに飛んでくる。
「祥吾!結界を張れ!すみれ!霊薬をいつでも使えるようにスタンバイしとけ!」
「おう!多重結界!」
「わかったわ。」
祥吾が結界を張り終えた直後、横殴りの雨のように蝶が押し寄せ、結界に当たっては桜の花びらとなって散っていった。
「優華、悪い、手持ちの霊薬を全部使っても3分しか持ちそうにない。」
「どうするのよ!このままだと押し切られちゃう……」
この3分の中で何とか打開策を見つけねば……ん?あの蝶、よく見たら桜の花びらからできているみたいだぞ?と、いうことは、桜の花びらをなくしてしまえば攻撃は止むんじゃないか?
「一応、打開策は見つけたんだけど……」
「何?!」
「本当なの?!」
「ああ、どうやらあの蝶、桜の花びらでできているみたいなんだ。だから、桜の花びらをなくしてしまえば何とかなると思うんだ。」
「いや、無理だろ。」
「ここに桜の木が何本あると思ってるのよ。」
「こいつを使えば何とかなると思う。」
そう言って俺は、スカーレット・ナイフを取り出した。
幽々子はそこまで焦っていなかった。
このまま結界を飽和させて、体力を全て削ってしまえば新たに桜に捧げる魂がまた増えると、そう思っていた。
「「レーヴァテインの能力を行使できる?!」」
祥吾とすみれは予想通り驚いていた。
「俺もびっくりしたさ。スキルスロット開いてみたら、なんか勝手に入ってたし」
「 なるほど、あの火力ならここにある桜の木を全て消し炭に変えることだって不可能じゃないな。」
前回のフランドール戦が頭をよぎる。
「だけどよ、優華、あれ一回振り下ろしたら終わりじゃなかったか?」
「確かに。霊夢はそのリロードの隙を狙ったわけだもんな」
「じゃあ、振り回したらいいんじゃない?」
「「その発想はなかった。」」
神崎さん、ナイスアイデア!
「最後の問題は魔力か。どうするんだ?優華」
「それに関しては問題ない」
「何か秘策でもあるの?」
「ああ、とっておきのな」
少しセコいかもしれないが背に腹は変えられない。
霊薬を2本アイテムストレージからオブジェクト化させる。そして二人に1本ずつ渡す。
「二人とも、魔法の詠唱を始めたらすぐに俺に飲ませてくれ。」
「なるほどな」
「ポーションリジェネレートをやるってわけね」
ポーションリジェネレートとは、魔力が不足する際に、継続的に霊薬で供給することにより自分の最大魔力値を上回る魔法を行使する方法だ。ただし、自分が魔法を行使している間は霊薬の補給が自分ではできないのでパーティーメンバーの協力が必須となる。
「じゃあ、始めるか」
そう言うと、優華はスカーレット・ナイフを腕に突き刺した。