今回から本格的にストーリーが始まります。
それでは今回もゆっくりしていってね!
修行を始めて一週間が経った。
仙人から道場にいる間さまざまなことを教わった。
弾幕戦と接近戦を組み合わせて戦ってもいいということ。
フィールドにいる妖精たちの特徴や弱点、
アクセサリーやお札を持っていることで指定された属性のダメージを軽減できること。
衣服などは自由に変えられるし、それぞれに戦闘力へのボーナスが加算されるということ。などだ。
そして今日は、待ちに待った卒業試験の日だ。
「それでは今から卒業試験を始める。今はちょうど午の刻じゃの。日が沈むまでに平原の妖精5匹を狩って帰ってくるのじゃ。よいな。」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
道場に集結した何十人もの門下生がいっせいに返事をする。
「そして、早く戻って来たものに褒美をやろう。」
「なにもらえるんだろう、祥吾。」
「ラインナップぐらい確認しとけよ。前に書いてあるだろ?」
「背が低いから見えないんだよ・・・」
「そうか・・なら読み上げてやる。」
「1位・・・オーダーメイドの衣装券と10000両
2位・・・丸薬20個と霊薬20個と5000両
3位・・・2500両」
「絶対一位取ったる!」
「いきなりどうしたんだよ、優華・・・。」
「だって、自分のオリジナルのコスチュームが作れるってことだぞ?!」
「まあ、そうだけど店売りのものでもよくないか?」
「だって、全部サイズ大きいし・・・」
「しょうがねえな、協力してやるよ。」
「ホントか!ありがとう!」
「ただし!金は半分よこせよ。」
「うん、わかった!」
そして門下生たちはそれぞれの位置についた。
「それでは卒業試験・・・はじめい!」
仙人の合図とともにいっせいに妖精への攻撃が始まった。
俺は素早く手を構えて、妖精に向かって弾丸をぶっ放した。最初の3発はすべて命中、妖精のヒットポイントを3割削り取った。怒った妖精がすかさず弾幕を撃ってくるが、こっちは小回りが利くのですべて回避して魔力をためていた祥吾に交代、祥吾の大きな星型の弾が妖精めがげて飛んでいった。妖精にあたって炸裂した星型の弾は妖精のヒットポイントをさらに5割削り、妖精をひるませた。そしてまたスイッチ、短刀に持ち替えた俺が妖精の背中を一文字に切り裂き、ヒットポイントをすべて削りきって妖精を無数のポリゴン片に変えた。
「次、行くぞ!祥吾!」
「おう!」
この一回約10秒のパターン攻撃を繰り返すと、1分も経たずに終わった。
最後に、似た方法で祥吾の狩りを手伝ったあと、仙人に報告しに行った。
「ほほう、なかなかのスピードじゃの。おぬしらの連携、見事じゃった。よって、褒美を遣わそう。これを受け取るがよい。」
メニューウィンドウを確認すると、一位の報酬であるチケットが入っていた。そして所持金も10019両に増えていた。全財産である初期に貰える1000両は、低レベルでも装備できる攻撃力の高い短刀を買うのに、道場で支給されるゴールドも合わせて使ってしまっていたので、19ゴールドしか残りがなかった。
本当はもう片方の手にも紋章を入れようとと考えていたのだが、霊力の消費が激しい為しばらく控えたほうがいいと、仙人に言われたので、脇差にしたのだ。
「それではおぬしらに免許皆伝を渡そうと思う。いままでよくぞ耐え抜いてきた。これでおぬしらも立派な戦闘員じゃな、おめでとう。」
そして手渡された免許皆伝の表紙には「連携度随一」の称号が書かれていた。
「これでしばらくおぬしらに教えることは無いじゃろう。暇になったら遊びに来い。」
「「感謝いたしますお師匠様、いままでのご厚意、ありがとうございました。」」
「よろしい、また会おう。」
「「はい!」」
老師に別れの挨拶を告げて再び門をくぐり、外に出る。
「いや~大変だったな~なあ、祥吾。」
「ああ、こんな長いチュートリアル初めてだよ。」
「一応チュートリアルも簡単なコースあったみたいだけど・・・」
「なんでそれを先に言わなかったんだ!優華!」
「こっちのほうがしっかり準備できるからだよ。」
「まあ、それもそうか。簡単なコースのやつら、弾幕は当たらないわ被弾するわで散々だったもんな。」
「難しいコースに残ったの最終的俺らだけだし。それ相応の能力があったんじゃないかな?」
「そうかもしれないな。それより服、買いに行こうぜ。金もあるし、お前の服も新調しにいくだろ?」
「そうだった!早速いくか!」
活気あふれる商店街を抜けていくと呉服屋があったのでそこで服を買うことにした。歴史の教科書でしか見たこと無かったけどめっちゃくちゃ広い。軽く400畳いってるんじゃないかと思う広さの店内の天井にはさまざまな服がかけられている。とりあえず番頭さんに相談してみよう。どんな服がいいか。
「いらっしゃいませ、どのような服をお探しでしょか?」
「祥吾はとりあえずレベルが低くても着れるまあまあいい服でいいよな?」
「ああ、そのほうがいい。」
「かしこまりました。では、そちらのお嬢様はどのような服をお探しで?」
「オーダーメイドをお願いします。」
すると、番頭は目を見開いて言った。
「お、オーダーメイドでございますか?とてもお値段高くつきますがざっと200万ゴールドですよ?まだレベルもそこまで高いわけではなさそうですし……」
「これでおねがいします。」
アイテムボックスから、チケットをオブジェクト化させる。
「こっ、これは・・・老師の紹介状?!た、大変失礼いたしました!主席の方でいらっしゃいましたか。早速準備に取り掛からせていただきます!まずは服にボーナスポイントがつけられますのでどのボーナスを獲得されるかお選びください。」
なるほど。なら、すばやさと魔力中心で、サブに知力、運を入れてもらうか。
割り振りするステータスの数値を紙に書いて渡す。
「このステータスの割り振りでお願いします。」
「はい、かしこまりました。」
「次に服のデザインをお選びください。外の世界につながっております。」
空中にウィンドウが表示される。少し迷うが、この服なら似合うと思い、決定ボタンに手を伸ばす。
「お決まりのようですね。では早速、製作に取り掛からせていただきます。お渡しできるのは明日の未の刻になりますので、またいらしてください。」
「「はい、ありがとうございます。」」
店を出ると、すっかり日が暮れていた。
「お前、どんな服にしたんだ、祥吾?」
「今着られる中で最高のローブさ。優華は?」
「へへへ・・・秘密♪」
「なんだよケチ!教えてくれよ~!」
「明日になりゃわかるって!」
そんなほのぼのとした会話を交わしながら俺達は宿の帰路へついた。
はい、今回はここまでです。まだあんまり東方ネタ入れられてませんね・・・。
次回は無理かもしれないけどその次ぐらいはいけると思います。
それでは次回もゆっくりしていってね!