今回から新しいキャラが登場します!それではみなさん、ごゆっくり・・・
~都内のとある中学校~
「今日は服が出来上がる日だぞ~!」
「優華、テンション高すぎだろ。」
「当たり前だろ?お前だって新調するんだから少しは楽しそうにしてろよな!」
そんな他愛もない話をしていると突然声をかけられた。
「あの、鈴仙さん、参一さん。」
「「は、はい!」」
突然話しかけてきたこの人は神崎 菫(かんざき すみれ)。この学校の生徒会長だ。頭脳明晰、容姿端麗と、非の打ち所が無いとはまさにこの人のことだ。生まれつき髪がすみれ色をしているらしく、名前もそれが元らしい。ただ、一つ欠点を挙げるとすれば、良くも悪くも周りから一目置かれていることだ。
そして、俺はこの人に、淡い恋心を抱いている。
「あの、鈴仙さん?」
意識が飛んでしまっていたのか、突然話しかけられ慌てふためいてしまう。
「は、は、はい!」
「顔、赤いですよ・・・熱でもあるんですか?」
神崎さんが僕の額に手を伸ばしてくる。
「い、いや!大丈夫です!」
「本当にだいじょうぶですか?さっきから息が荒いですよ?」
僕を上目遣いで覗き込んでくる神崎さん、Yシャツの隙間から、無防備にも胸の谷間が見えている。その光景を目にして、一層顔が赤くなるのを感じた。
とりあえず、この状況をなんとかせねば、火照った顔をなんとか沈めようと神崎さんから距離をとる。
「だだだだ大丈夫ですから!ほんとのほんとに大丈夫です!はい!」
ようやく引き下がって貰えた。
「ならいいのですが。実はお二人に相談があって来たのです……。」
少女説明中・・・・・
俺たちは耳を疑った。
「あ、あの神崎さんが」
「東方幻想郷・おんらいんをプレイしたい…だと…」
「聞き間違いじゃあないよな…優華…」
「ああ、俺もはっきりと聞いてた。」
「クラスの皆さんによればいちばんVRゲームに詳しいのはお二人だとうかがいましたので。」
残念ながら、俺も祥吾もゲームが好き過ぎるせいで周囲から疎まれていた。他にもゲーム好きな奴はいくらでもいるが、そいつら曰く「付き合ってられない」らしい。あの、神崎さんを担ぎ上げているチャラいグループ、ゲーム下手な神崎さんを俺たちに押し付けるつもりらしい。もう一度言うが、神崎さんは凄まじくゲームが下手だ。
「それで俺と祥吾に教えて欲しいと。」
「そういうことです。お二人が私に教えられるかどうか不安なのは承知の上です。」
一応自覚はあるらしい。そう思って少しほっとしていた時に祥吾がそっと耳打ちしてくる
(優華、よく聞け。これはまたとないチャンスかもしれないぞ。)
(どういうことだよ、祥吾。)
(つまりだ。おまえは神崎のことが好きだと前から言っていたよな。)
(ああ。)
神崎さんが好きだということは一応祥吾には伝えてある。
当然ずっと片想いだ。
なぜなら、ゲーマーとしてクラスの日陰者ポジションを占める僕と祥吾にいつもクラスのチャラい奴らに囲まれている神崎さんに声をかけるチャンスは毛頭存在しない。
それでも祥吾は全力でサポートすると約束してくれたのだ。
(今回は神崎と交流を深めるチャンスだ。断れるわけないだろ、優華?)
確かに祥吾の言う通りだ。
このチャンスを逃してしまえば神崎さんと話す機会など二度と訪れないかもしれない。
だが一つ、どうしても無視出来ない懸念材料があるのに気づいた。
(あのアバターでどうしろっていうんだよ!)
(そこは考えてなかった)
(おい)
(まあ、賭けだと思ってやってみるしかないな。)
(はあ、しょうがない。やってみるか。)
少し緊張しながらも、丁寧な返答をする。
「わかりました。神崎さん。俺達がレクチャーします。今日の午後5時にログインできますか?」
「はい!ありがとうございます!」
そして鈴仙 優華、一世一代の大勝負が始まった。
午後4時、先に待ち合わせの広場に来ていた祥吾に声をかける。
「おっす!祥吾、服、受け取りに行こうよ!」
「そうだな、まだ神崎が来るまで時間あるし。」
「俺の服見てあのせりふ、言わずにはいられなくなるぞ!」
当然祥吾は首を傾げる。
「まあ、みてみりゃわかるって。」
「そうか・・・お互い楽しみだな!」
「ああ、それじゃ呉服屋にれっつごー!」
「おー!」
少年達移動中・・・・。
「番頭さーん!」
「オーダーメイドをご注文の優華様ですね。早速ご試着おねがいします。」
「俺のぶんは無いんですか?」
「祥吾様の服も仕上がっております。こちらへどうぞ。」
少年達イメチェン中・・・・
「祥吾ー、着替え終わったよー。」
「おお、こっちもだー。」
どうやらお互い着替え終わったらしい。
「祥吾の服どんなのか見せてよー」
「オッケー。」
祥吾が身に着けていたのは紛れも無い、柔道着だった。それにプラス@で頭に赤い鉢巻をつけていた。
「おお~すげえ~、やっぱり祥吾はこういう服が自然だよな!」
「ああ、俺も戦うときはこれがしっくりくる。」
さすが元VRストリートファイターのプレイヤー、意気込みが違う。
それに対して俺の服は、セーラー服をベースとして作られた戦闘服だ。ただし、下半身は短パンで運動性を高めている。セーラー服くらいあるかとラインナップをチェックしてみると、村紗水蜜のコスチュームが激レアドロップ品として1000万両で取引されていたため、自作したのだった。
以後、僕達は町で一際浮いた存在となった。
「そろそろ時間だし神崎さんを迎えに行くか、祥吾!」
「あと10分か・・余裕だな。」
確かに呉服屋から広場まで歩いて5分とかからない。
「まあ、早めに行っておこうよ。」
「そうだな。女の子を待たせちゃ男子失格だ!」
「だろ?」
「張り切ってるな、優華!」
「ああ、この体をどういわれるかは不安だけどな!」
「頑張れば何とかなる!」
「なんともならねーよ!」
そんな会話をしながら俺達は夕焼けに染まる街の中を神崎さんがワープしてくるはずの広場まで歩いていった。
はい!今回は中途半端かもしれませんがここまでです!
しばらく忙しくなる為、投稿が遅れてしまいますがお許しを。
それでは次回をお楽しみに!
え、東方ネタはまだかって?このままじゃタイトル詐欺?!
ま、待ってください!次こそは、次こそは出しますから!
ps:この世界での一両はゲームにおける基本通貨であり、一銭が最低ではありません。ご了承下さい。