緑の髪で深紅の瞳の塔城小猫で
身長154㎝
体重51㎏
性別、男
体格は完全に女の子
ハイスクールD×Dの塔城小猫より身体は成長してます
攻撃を終え、魔法で具現化していた白天王とヴォルテールはその身を魔力に還して消え去り
無数の魔力砲撃と極大の魔力砲撃が城門とその周辺をぶち抜いて破壊し、粉塵が舞い上がる城を見るとイイ笑顔を浮かべたアルトリアがモードレッドとガウェインを伴い前に出る
「突撃は暫し待て、そしてゼブル、貴様も此方に来い」
「…………その面子で更に俺まで呼ぶって本当に容赦ないなぁ」
呆れている様な口調とは裏腹にゼブルは物凄くイイ笑顔だ
玉藻の魔法
水天日光天照八野鎮石
その補助効果を受けたまま
ゼブル、アルトリア、モードレッド、ガウェインの四人が並び
ゼブルを除く三人が剣を高らかに掲げながら詠唱を開始する
「『黒き龍の力よ、我が身に宿れ』【
「『太陽のごとき業火よ、我が剣に宿れ』【
「『猛り狂う雷よ、我が力と成れ』【
アルトリアの剣から漆黒の光が発生し、黒き光の柱と化し
ガウェインの剣から灼熱の業火が発生し、燃え盛る火柱と化し
モードレッドの剣から赤き雷が発生し、赤き雷の柱と化した
その三人を見て実に楽しげな無邪気な笑みを浮かべ
「本当に………容赦ない、アイズも見てるだろうし…………風の使い方の参考には成るか、属性違いの同系統の魔法だからな」
そう小さく呟いた後、魔力を練り上げながら詠唱を開始した
「『
振り上げた剣を触媒に発動した魔法は一般的な付与魔法とは桁違いの、否、次元違いの規模の雷を容易く産み出し纏い、極大の雷はゼブルの全身を容易く飲み込み、その場の四本目の柱と化した
「「「「ハアァァァァ!!」」」」
そして、完全同時に降り下ろされる四本の剣
雷と漆黒と灼熱と赤雷の極光が放たれる(見た目は完全にエクスカリバー・モルガン、ガラティーン、クラレント・ブラッドアーサーです)
時おり交わり干渉しあいその力を増大させ、大地を抉りながら突き進み
城壁に激突し、とてつもない閃光と轟音が発生し、閃光が辺りを包み込んだ
そして
光と轟音、舞い上がった粉塵が消えると
彼等が居る方面の城壁の大半が『消し飛んでいた』
残っている部分も細かな罅が『城全体』に入り、今にも崩れそうになっている
寧ろ、炸裂した場所を中心に巨大なクレーターが出来ていた
業火で大地や岩すら僅かながら溶け、二つの雷は未だに大気に放電し、黒き極光は霧状に成りながらも周囲を漂っている
そんな圧倒的な破壊を行ったにも関わらず、疲労の色を浮かべた者は無く、寧ろテンションが上がってる
「やっぱりこの規模の攻撃をしたらスカッとするなぁ」
「だな」
「我らの怒りに触れたのだ、その恐怖も含め、当然の報いだな」
ゼブルの言葉にモードレッドが短く同意し、アルトリアも続いて言葉を発した
「アレを見ても戦意を失ってる奴も居るだろうが、可能な限り殺さない様に一応気を付けながら、蹂躙開始だ」
それを合図に進み始めた仲間を見た後に、既に城目掛けて異常な速度で駆け抜けている『赤く染まっている』影
アタランテを見て呟く
「『
苦笑した後に細剣を持っている右手を中心に右半身を完全に飲み込んでいる雷を見て『邪魔だなぁ』と呟き、細剣を鞘に納め、服の内側………腰に固定している二本の短剣を鞘から抜き出し両手に持つ
「雷を二点収束………っと、死なない様に電圧を調整して、雷刃の二刀流……………振ってるの見たらレヴィだけでなく男神達も喜びそうだな………コレ」
そう呟くゼブルの視線の先には
元々の意匠が分からなくなる程に、少し大きめの片手剣に近い形に収束している雷と成り果てている短剣の機能を持った杖であるアゾット剣が二本
その二つは、言ってしまえば少し太くて大きい『ビームサーベル』か『ライトセーバー』と言える存在と化している
振るえば音がライトセーバーのごとく『ヴォン』と鳴り、振った軌跡には微弱な雷光が走るおまけ付き
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一方その頃、先行しているアタランテ
「自分達が逃げる為に恩恵を授かっていない幼き子供達を突き飛ばし、殴り飛ばし、蹴り飛ばし、挙げ句、ヘカテー様が辛うじて間に合ったがアリスにナイフを刺そうとした愚か者も居た、その罪……
そう呟くと矢筒から三本の矢を取り出し、三本を纏めてつがえると詠唱を開始した
「『 我が弓と矢を以って太陽神アポロンと月女神アルテミスの加護を願い奉る、この災厄を捧がん』【
魔法名を口にすると同時に彼女の魔力が矢に注ぎ込まれていく
そして、 とある事情で彼女が所有する
そんな弓につがえた三本の矢を、今の彼女は『血壊』で身体能力が軒並み向上しているのだが、その力を出し惜しむ事無く、三本の矢を全力で引き絞り
天空に出現した魔方陣に大量の魔力を宿した矢が音速を越えて射ち放たれた
鉄板すら容易くぶち抜く威力を宿した三本の矢は
天に描かれた魔方陣に当たると粉々に砕け散り
矢の破片全てを依り代に魔力の矢が形成され
矢の威力そのままに、魔力の矢の雨が地上の敵目掛けて降り注ぐ
矢が降り注ぐ光景と敵の悲鳴を確認すると、彼女は体から力を抜く、すると彼女の色彩が赤から普段の色へと戻り、苦し気に近くの木に寄り掛かる
「ぐ…………はぁ……はぁ、マシに成ったとはいえやはり身体の負担が大きいか、正しく受け継がれ続けた天然の血壊個体ではなく、血壊を使う機能その物が長き時の中で眠ってしまっていたのを無理矢理に叩き起こした不安定なモノだからな、なにせ最初は全身の穴から血を吹き出して三日三晩は悶え苦しんだのだから」
そう口にしながら息を整えると、ポーションを口に含み、血壊を使用した反動のダメージを癒す
「さて、狩りを再開するか」
愚かしき理由で幼き子供を理不尽に傷付けた愚か者達への殺意をたぎらせ、城の周囲の森に姿を隠す
この戦争遊戯にて
敵対している彼等は嫌と言う程に思い知る事と成る
最高峰の弓使いにして瞬速の狩人が、姿を見せずに自分達を狙っている
それがどれ程に絶望的な状況なのかを
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アストルフォは走りながら腰にぶら下げた角笛を手に取り
口を付ける寸前にその動作を止めた
「そういえば使う時は宣言してからやれって言われてたっけ」
そう呟いてから大きく息を吸い
「角笛吹くから皆気を付けてね、
大声で宣言した直後に角笛を吹き鳴らすアストルフォ
周囲に角笛の龍の咆哮に匹敵する魔音が響き渡る
角笛の効果を知っているヘカテー・ファミリアの面々は耳を押さえたりして対処しているが
効果を知る筈の無い敵対者はその魔音をまともに聴いてしまう
二体の巨大生物の攻撃、その直後の二種類の砲撃
城の一面を消し飛ばした四種の巨大魔力斬撃
更に場所は限定されているが、この時、アタランテの魔法で魔力の矢の雨すら降り注いでいる
それらによって恐怖と絶望を抱いていた者達は聴いてしまった魔音の力で、その恐怖を更に増大させられ
恐慌を通り越し、発狂寸前の者達が続出している
そんな状況で角笛を吹き続けているアストルフォの頭に雷刃が振り下ろされた
「いたっ!!…………何するのさ」
頭に叩き込まれた電気ショックが痛かったのか、実行者であるゼブルに若干涙目で尋ねる
「いい加減吹くの止めろ、恐慌どころか発狂寸前の奴がかなり居る、気が付いたら発狂者を量産してたってのは嫌だろ………お前、お調子者とはいえ性格は英雄に近いんだから…………俺と違って」
雷の剣を叩き付けたゼブルは呆れた様にそう口にする
「そんな状態に成ってたの?止めてくれてありがとう、それじゃ、次はこの騎乗槍で戦おうかな」
そう言って、背負っていた黄金の騎乗槍を構えて突撃していった
やっぱり邪魔だな……と呟いてゼブルは雷刃を消していた
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城の中を一つの影が駆け抜ける
そして、影が通り過ぎた場所には銀閃が走り、血飛沫が舞い、モテない男達の叫び声が響き渡る
「う………うわぁぁぁぁぁ」
仲間達が何も出来ずに、仲間達が何をされたのかすらも理解できずに地に倒れ
そして次は確実に、この場に残っている最後の一人の自分が狙われる
その恐怖から半ば錯乱しながら剣を手に、襲撃者に向かって駆け出すが
だが、気が付けば影は自分が居た場所を通り過ぎていた
そして男は気付く
「俺の……………右腕、何処に消えて」
己の右腕が斬り飛ばされている事実に
だが、それだけではまだ現実を認識しきれていない
「俺の腕がぁぁぁぁ………あ?」
失った右腕を押さえて叫んでいた男の身体が突然、床に
そう、男が気付いていなかっただけで、その両足も切断されていたのだ
影は擦れ違う一瞬の間に彼の右腕と両足を切断していたのだ
情けを捨て、敵には一切容赦しない
ヤル気十分で絶好調な人斬りモードの沖田さんは最凶だ
一応、可能な限り殺すなと言われているので殺して
運が良ければ助かるが、悪ければ失血死は確実だ
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「こいつは清姫だったか?、守ってくれる前衛が居なきゃ何も出来ねえ魔導師だ、無力化するなんて簡単に出来らぁ、俺は他の女狙いだからお前らやっちまいな」
「ふへへへ、女を捕縛したら優先的に使って良いって言われてっからなぁ、オラの槍で倒してやっぞぉ」
下衆な笑みを浮かべ、明らかに見下した態度で真っ正面から槍、十字槍を逆さに構えて突っ込み
馬鹿正直に真っ正面から石突で突きを放った
おそらくは石突で鳩尾等を突く事で動きを封じようとしたのだろう
完全に格下、弱者と見下しているからこその行動
それに対して清姫が行った行動は
「はぁ、これでは旦那様が嘆くのも仕方がないですね、技量が
呆れ、憐れみ、蔑む視線を向け、言葉を口にし
柄を右手で掴んで捻り、突きの勢いそのままに
その結果
槍ごと振り上げられた相手は突撃の勢い、清姫の頭上を越えて落下する勢い、それらに清姫の力と回転の勢いが加わり加速する
哀れ、欲にまみれた愚か者は槍を持った状態のまま振り回され、槍がへし折れる程に勢いで壁に頭から叩き付けられて気絶した(頭が割れてますが一応
そして、清姫は残った面々に全く気負わずに微笑む
『お前達なんて私の敵では無い』
とでも言うかの様に
「旦那様は勿論、旦那様に合気と柔術を教えたと言う方達、片や【妖拳の女宿】の二つ名を与えられし櫛灘美雲様、片や【戦技無双】の二つ名を与えられしヴィルヘルミナ・カルメルさんのお二方に比べれば児戯に等しいですが、私でもこの程度の事は出来ますよ」
「妖拳の女宿は極東で弟子の育成に専念する為に、戦技無双は友の【炎髪灼眼】と一緒に世界を見て回る為に、それぞれ前主力陣が壊滅する半年程前にファミリアを抜けたそうですが」
「それはさておき、使用許可は得ていますから使わせて頂きます」
そう言うと袖の中から『蔵』と刻まれた球を取り出した
「魔導具『蔵王』【解放】」
そう呟く様に言葉を紡ぐと球が輝き
一本の薙刀が球から飛び出し、床に突き刺さる
そして、球を再び袖に仕舞った後、薙刀を手にする
「私はこれでも良家の娘ですからね、お嬢様で在っても結婚すれば良き妻、良き嫁として家を守る事を求められる立場です、有事の際には力無き女性でも武器を手に武を持って家を、そして次代を担う子を守る事を求められます」
微笑み、薙刀を手慣れた様に三回程振った後、薙刀を構える
その一連の動作と構えだけを見ても、一流には届かないが、二流としてなら上位と思わせる程の物だ
「ですから、護身術も兼ねて薙刀等の扱いを身に付けるのは武家や良家の娘として、修得しているべき
「この清姫、守られるだけの女ではないと、貴方達を相手に証明して見せましょう」
不敵に笑い、自身を見下していた者達を相手に戦闘を開始した
結果だけを言うなら
殺意全開で容赦しない清姫の無双が行われていた
余談では在るが
清姫の近接戦闘能力はヘカテー・ファミリア全体で見ても下から数えた方が早い、下の上クラスだ
けれどそれは、清姫が弱いのではなく、ヘカテー・ファミリアが基本的に
神の恩恵が無い時代、それでも肉体を鍛え上げ、技を磨き抜き、策を巡らせ、仲間達と連携して怪物達と戦い抜いた
そんな古の戦士達と同レベルの水準を目指した鍛練を行い、己を鍛え抜いた強者が集って居るからだ
レベル3の大半の者達とも成ればその戦闘能力は、神の恩恵が無くとも、
そんなファミリアの中に居るにも関わらず
ファミリア最下位ではない清姫が
他のファミリアの一般的な者達と比べて
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今の時代の人々の認識は基本的に
『神の恩恵が在って初めて
だが、その認識が事実で在ったならば
神々が地上に降りてくるよりも前に
『怪物達を穴に押し返し、穴を塞いで閉じ込める』だなんて作戦が、立案され、その為の準備が整えられ、そして穴の周辺で怪物達と戦うだなんて正気の沙汰ではない作戦が、実行される筈が無い
神の恩恵が無ければ怪物と戦えないと認識し、恩恵による強化に頼る者達と
神の恩恵が無くても怪物と戦える様に身体を鍛え、技を磨く者達
そんな両者の水準が同列で在る筈が無い
自分達にはレベル4の団長が居て数も自分達が多いから、最高レベルが3のファミリアに負ける筈が無い
そんな誤った認識で、遥か格上に喧嘩を売った彼等が勝てる筈が無い
一人の狼人が壁に叩き付けられ、壁にクレーターが出来、凄まじい轟音を轟かせて大気を揺らす
「これで八人目、皆も張り切って倒しまくってるけど、確かコイツらは全部で89人だったな」
そう軽い調子で言って、右手を振っているゼブル
先程自分に攻撃を仕掛けてきた狼人、彼が振り抜いてきた双剣と身に付けていた胸当て
それを全て纏めて、右ストレートでのカウンターで粉砕し、そのまま殴り飛ばしたのだ
そんなゼブルの右手には白くて細い布が巻かれている
「ねぇ、レベル2としか思えないお前、ご自慢のレベル4の団長は何処に居るんだ?」
そう先程殴り飛ばした相手に尋ねた
「なん……で、素手で剣を砕ける、刃に当たって何で傷一つ付いてねぇ」
そう口にする狼人は何故か怒りと憎悪をたぎらせている
「素手ではないよ、ヴィルヘルミナが愛用していた魔導具と同種の物、所持者の意思で自由自在に動かせ伸縮自在で硬質自在なリボンをこうして手に巻き付けてるからね、普段は両手の手首辺りに巻いてるけど」
そう言うと右手に巻かれていたリボンが独りでにほどけて動き出す
「そうかよ、あと………俺は」
殺意に満ちた眼差しでゼブルを睨みながらクレーターの中で体制を整え
「レベル4だ!!」
そう叫びながら全力で飛び掛かり
「櫛灘流柔術、地中投げ」
実にあっさりと地面に全身が埋まり、意識を刈り取られた
「その程度の実力でレベル4を自称するとか笑えるぞ」
完全に呆れた様子で呟いている
「さて……と、関わる価値が無さすぎて団長の顔を覚えて無いんだよなぁ、まぁ………一人残らず倒し尽くせば何時かは当たるよな」
そう言って歩き出した
いや、歩き出そうとした
何故動きを止めたのか、先程の狼人が立ち上がったから?
違う
戦争遊戯終了の合図である銅鑼の音が響き渡ったからだ
「…………………………………まさかアイツが本当にレベル4の団長だったの、レベル2前半時の義経の方が遥かに速かったんだけど、速さ自慢の狼人があんなに遅くて良いのか?」
憐れ、自分のレベルを正しく認識されぬままに、レベル3のゼブルに文字通り瞬殺されたレベル4(死んでません)
「この程度じゃ
溜め息を付きながら、不満げにぼやいてるゼブル
だが、それも仕方がない
レベル4との戦いを多少は楽しみにしていたにも関わらずこの結果だ
弱すぎて戦ったという実感が欠片も無いのだから
鬱陶しいから軽く捻り潰したらそれが撃破対象だった
それで達成感を抱けというのが無理だ
こうして余りにも呆気なく、一方的な蹂躙が行われただけで特に盛り上がる事もなく
ヘカテー・ファミリアの勝利で戦争遊戯は終了した
感想、誤字脱字報告などが在れば嬉しいです