原作開始の二週間前
今日はヘカテー・ファミリアのホーム内でパーティが行われている
理由は幾つか有り
一つ目はゼブルとアルトリアがレベル4に至った事
二つ目は清姫が13歳に成った祝い
三つ目は新たなファミリア加入者の歓迎
一人目は遥か昔から交流の在る神、天照に押し付けられた人斬りに染まりかねない問題児
名を祝月読(ネギま!)
二人目はダンジョン探索は面白そうだと思って一人目に付いてきた、天照の秘蔵っ子な問題児
名を逆廻十六夜
三人目は食事量が多すぎる上に大量のペット(家族)を飼ってる事が原因で、住んでた場所を追い出され、主に食費を稼ぎにオラリオに来たのだが、家族の動物達や音々音と一緒に居られるファミリアが見付からなくて行き倒れていた所を拾われた、赤い髪と大きな二本のアホ毛、褐色の肌が特徴的な少女
名を恋(呂布)
四人目は恋を慕って付いて来ていたが一緒に行き倒れていた幼い少女
名を音々音(陳宮)
尚、今回彼と彼女達の出番は基本的に無い
ちなみに、以前にも天照に押し付けられた者達が居て、極東に居た頃からチームを組んでいた荒くれ者集団、七人隊が居た(犬夜叉)
そして、パーティが終わり、各々が自由に行動し始めた頃
食堂の一角に円卓を囲んで物凄く真剣な表情で何かを話し合っている少女達が居た
「旦那様の一番の雌犬、雌犬筆頭はこのわたくしだと何度言えばわかるのですか~」(真っ赤)
「清姫殿こそ何を言っているのです、主殿の雌犬筆頭はこの私、牛若………義経です」(真っ赤)
「め……め…………雌犬ぅ………犬じゃなくて?、で………でもダーリンは私のファン一号で、けど雌犬って………流石に破廉恥過ぎるって言うか……」(真っ赤で目はぐるぐる)
「ご主人様が望むのならばどんなプレイでもどんと来い、を信条とするこの良妻狐の玉藻ちゃんを差し置いて誰が雌犬なのですかぁ~純情娘共」(ほんのり赤い)
「うへへ~、もっと一緒に甘い物巡りを楽しみましょーー…………ヒック」(赤い顔で幸せそうに寝ている)
「ご主人~~ご褒美欲しいぞ~~」
(空の一升瓶を抱き締めて床で寝ている)
改めて、凄い事を真面目に話し合っている理性がぶっとんだ酔っぱらい集団が居た(二名酔い潰れて脱落してる)
だがそこに
「きよひ~~」
妙に間延びした無邪気な声が響く
「今大事な話の………」
その声を聞いて椅子に座ったまま振り返り、怒ろうとした清姫(酔ってます)
「えへへ~、きよひめ~」
「だだだだだだんにゃ様ぁ、突然にゃにを」
猫っ口に成る程に物凄く無邪気な笑みを浮かべながら清姫に後ろから抱き付くゼブル、そこに更にすりすりと顔に頬擦り迄されては、何気に純情な清姫が冷静に成れる筈がない
何時もなら有り得ない光景に雌犬談義をしていた面々のみならず、食堂に残っていた面々の大半が凝視し固まっている
「……………ご主人様の酒気が凄く強い、まさか」
何かに気付いた玉藻が先程までゼブルが居た場所に視線を向けるとそこに在ったのは
空になった完成品ソーマの空き瓶、極東の酒(日本酒)の空き瓶が三本
更に故郷から送られてきた試作品のワインの空き瓶が四本、蜂蜜酒の空き瓶が二本、ウイスキーの空き瓶が二本
合計十二個の空き瓶がテーブルに並んでいた
「って飲み過ぎ!!」
玉藻のツッコミ通り、完全に大量飲酒による酔っぱらいだった
何時の間にか抱き付くのを止めて清姫と向かい合ってるゼブル
ゼブルが清姫の顔を覗き込んでると言った方が正しいが
「雌犬が~って言ってたけど、何がしたいの?」
「えと………あの………ですね」
酔っているとはいえ本人に直接尋ねられて言葉に詰まる清姫に
「ひょっとして~、清姫はボクとエッチな事がしたいのかにゃ~」
そして、にんまりと笑って
「きよひめの事大好きだし~、キスくらいなら………良いよ、キスする?」
「えっ…………ふえっ」
間延びした口調で爆弾発言をした
「旦那様が私の事を大好きと、けれど………えと………あの………キスって、旦那様………わたくし………心の準備が………まだぁ」
驚きの余り椅子から立ち上がり、頬を赤く染めて若干怯えた様に慌てる清姫だがゼブルは
「ボクは、今、この場で、俺の大好きな可愛い清姫に、キスがしたいなぁ、だからキスするね」
そして、ゼブルは顔を真っ赤に染めた清姫の頬に手を添え
「あっ………」
頬を撫でられた清姫は身体をビクッと震わせる
そんな清姫にゼブルは優しげに微笑み
「こんなに顔を赤く染めて………ふふっ、本当に可愛いよ………清姫、可愛すぎて凄く愛おしい」
「あぅ………あぅ………わた………わたくし………は……」
顔を更に赤く染めて目をぐるぐるさせながらテンパる清姫に
「ボクは君にこの場でキスをすると宣言した、キスをしないと俺は嘘つき成ってしまうのだけど、清姫は俺を嘘つきにしたいのかなぁ?」
無意識に後ろに下がり離れようとしていた清姫を抱き寄せ、彼女の信条を刺激する言葉を耳元で囁いた
ちなみに、今のゼブルは小悪魔的な笑みを浮かべてる(酔っている)
そして周りに人が居るにも関わらずやっているからか、まだ食堂でデザートを食べていたキャロ、ルーテシア、エリオ、アリス(恩恵無し)、ジャック等の子供組が顔を赤くして固まっている
アリスは顔を手で覆って隠しているが、指の隙間からしっかり見ている
「清姫………君はさっき、俺の雌犬筆頭を自称していたよねぇ、なら、ご主人様に愛でられるのも仕事の内、ちゃんと受け入れないとねぇ、この程度も受け入れられずに雌犬筆頭を名乗るのかにゃ?」
言い切ると同時、抱き寄せていた清姫を抱き締める
「こうして抱き締めると柔らかくて温かく、髪はさらさらで触り心地が良く、いい匂いもする、抱き心地も良いし……………抱き枕にしたいくらいだよ~」
抱き締めたまま髪を撫で、腰に手を回し、ゼブルの息が清姫の首筋を撫でる
「あっ………うあ………あう…………ひゃう………ふあっ」
最早パニクり過ぎてもはやまともに喋れてすらいない清姫、耳まで完全に真っ赤で、若干涙目で、足は内股になりガクガクと震えている
ゼブルが抱き締めて支えていなければ、確実にその場に崩れ落ちているだろう
時折身体をビクッビクッと震わせ、瞳を潤ませ、甘い声を小さく漏らしているが
それは気にしない方が良いだろう
先程まで一緒に
『ご主人様の雌犬筆頭は私です』
『主殿に最も尽くしている雌犬は私です』
『私が一番お役に立てるのです』
『ダーリンは私の物よ!!』等と、清姫と一緒に騒いでいた玉藻、義経、沖田(騒ぎで起きた)、エリザベート等は戦々恐々といった面持ちで清姫を見守っている(驚きで酔いは覚めた)
エリザベートは見ているだけで限界ギリギリって感じだが
「清姫、いよいよ宣言通りにキスさせてもらうよ」
「旦那………様ぁ」
若干涙目で、瞳を潤ませた清姫の顔を固定、優しげに微笑んだ後、ゆっくりと顔を近づけていき
そして
頬にキスをした
「………………唇にするとは一言も言ってないから嘘じゃないよ」
恥ずかしさからか若干頬を染め、照れくさそうに言い訳をするゼブルと
「きゅう~~~」
既に蒸気が出かねない程に限界まで真っ赤に染まった顔、目がぐるぐる渦巻き、いっぱいいっぱいだった清姫は遂に限界を越え、可愛い声を出しながら気絶した
「清姫って普段の言動は物凄いのに、実際には凄く初心だよねぇ、だからこそ、毎日の様に部屋に忍び込まれても本気で怒ってないんだけど」
そう言いながら近くの椅子に清姫を座らせると自称雌犬達に向き直り
満面の笑みを浮かべて口を開く
「義経…………おいで、頭をいっぱい撫でてあげる、撫で回してあげる、気分が乗ればハグもしてあげる♪」
「是非!!」
ゼブルが言い終わる前に瞬時に移動し、ゼブルの目の前に片膝を突いて撫でられやすい位置に頭を持っていき、キラキラと期待に満ちた眼差しでゼブルを見上げている
「…………相変わらず早いね、たとえ音速でもある程度の速度までは普通に眼で追えるのに、今一瞬見失ったんだけど」
少し呆れた後
今迄の事で称賛できる事を片っ端から褒めまくり、頭を撫でくりまわし、髪を指で弄り、体を抱き上げて抱き締め、頬をスリスリしたり、たまに、ツーっと背中を指で悪戯したり
を10分程続けた
尚、終始笑顔である
「義経、これからも俺に忠義を尽くしてくれるかな?」
「ある……じ……どのぉ………勿論…………で……すぅ」
満足気なゼブルと、息も絶え絶えで頬は上気し瞳は潤み、全身をビクッビクッと震わせながらなんとか言葉を絞り出す、腰砕け状態の義経
凄く嬉しそうではあるが
清姫と義経の二人を見て、自分に当て嵌めた想像をしたのかエリザベートは既にテーブルに倒れ伏し、耳まで真っ赤に染めて気絶している
更に沖田は顔を真っ赤に染め、奇声を上げながら何処かに走り去っている
「つ………次は順番的に私ですよね、キャットは眠り、二人は気絶と逃亡で脱落、きよひーと義経さんへの行動からして………………ゴクリ」
自分は何をされるのか期待に胸を踊らせ待ち構える玉藻
「玉藻」
「ハイ!!、なんでしょうご主人様ぁ、ハグですか?それとも頭なでなで?、それとも………ディープなキッスですかぁ?、或いは、まさかの部屋に私をお持ち帰りですかぁ♪」
期待でキラキラと目を輝かせながら欲望全開な事を訪ねる玉藻
それに対してゼブルは目を見開き、硬直し
「……………ちょっと待って、歯止めが効かなく成り始めてるけど、まだ一線は越えたくないから、それだけは本当に待って」
そう玉藻にすがり付いて必死に懇願する
「あれ~?」
三分後
「………改めて玉藻、耳と尻尾をもふらせて♪」
「ご主人様…………無理矢理に話を戻しすぎです」
ジト目で見ながらツッコミを入れる玉藻、その視線に耐えかねてか恥ずかしげに顔を背けるゼブル
「あそこまで必死に拒否されたのはショックでしたが、まぁ…………理由を教えていただけるならば構いませんが、もふる時は優しくしてくださいませ」
「それは勿論、と言う訳でもふります」
優しく尻尾を撫で始め、暫し手触りを堪能した後
「さて、理由だったね」
「キス以上の事をしたくない、じゃなくて、恐ろしいから恋愛感情を自覚したくない、ってのが理由だよ」
「恐ろしい?」
玉藻が聞き返した言葉に頷き
「俺とキミの共通点、それは神に仕える巫女だって事…………俺の場合は
それを聞いて確かに、と呟きながら頷く玉藻
それを見て続きを口にする
「玉藻、キミは天照様の巫女………大御巫、それは天に居られる神の声を聞き民衆に伝える代弁者、神の意思を代わりに成す代行者、神の力と意識の断片をその身に降ろして身体を貸す神の器、それが大御巫…………神が地上で普通に活動してるから役割は若干変わったけど」
「キミはオラリオに居ながら極東の伊勢神宮に住まう天照様と意思の疎通が、会話が出来る、俺もヘカテーと距離に関係無く会話が出来るし、魔法使いでも在るから呼ばれればヘカテーの元にだけ、限定的に転移で数千㎞だろうと移動できる」
敷地内の祈祷所に居るヘカテーに視線を向けた後、玉藻に向き直り
「大御巫として、ラインを繋ぐ事が出来る神は属性や性質等の相性により増減する、キミは属性と性質の両方で天照様と一致してるけど、属性的には太陽関係だ、俺は属性的には、魔術、月、雷、冥府、破壊の5つって所だな、ヘカテーはその内の魔術、月、冥府の3つが一致してるから一番相性が良い、属性が一致してるとたまに神側から一方的にラインを繋いできたりする、頼み込めば拒否は出来るけどさ」
それまでは普通に話していたが、突然苦笑いを浮かべて若干遠い目に成り
「おかげで気が付けば何故か魔術関係でオーディン、雷関係で雷神トールと帝釈天インドラ、月関係でアルテミス…………はアタランテが喜んでるから良いけど、冥府関係でハーデスとペルセポネー、破壊関係で破壊神シヴァ、ついでに天照様関連の愚痴で月読様がたまに繋いでくる」
「それは…………天照様に伝えても?」
首をかしげながら尋ねる玉藻
「天照様はヘカテー同様、神界に別御霊…………分身を置いてきて神としての仕事をしてる珍しい神だからね、月読様が直接文句言われるから止めてあげて、話戻すけど、性質的に一番相性が良い神は怖いから繋いでないんだよ、何せ相手は北欧の神の一柱、【戦女神ブリュンヒルデ】…………なんだよね、愛が重すぎるヤンデレ女神、だから俺も愛が重すぎてヤンデレの素質十分って訳で…………恋愛感情を自覚し、理解するのが怖いんだよね」
「つまり、ご主人様の恋愛属性はヤンデレ!!」
玉藻が間髪入れずに口走った言葉を聞き
「やめて、本当に止めて、言わないでぇ」
涙目になり、かなり本気で項垂れ落ち込んでるゼブル
「だから、まあ…………そんな訳だから一線を越えたいにしても待ってくれると本当に助かる、けどまぁ……………どっちにしろキス以上は出来ないと思うけど」
「えっ………それは何故ですか?」
勢いで思わず呟いただけだったのか、聞き返されて物凄く恥ずかしげに顔をそらし、羞恥からか真っ赤に染まった顔で小さく呟く
「精通………まだだから」
「えっとぉ…………マジですか」
「身長は鍛練のしすぎかもだけど、それとは別に………身体機能の成長も遅れてるんだよ」
だから肉体的には見た目通り、と続けた
「魔術の神と相性が良い、それはつまり魔法の才能が非常に高く、魔力量にも非常に恵まれている、俺の場合は魔力量に恵まれ過ぎて、常時肉体が超活性化してて老化が遅い、つまり肉体の成長速度も遅いんだよ、だから身長も、機能も見た目相応な12歳前後」
「あ~…………それならば確かに、越えたくても越えれませんねぇ、無理矢理に臨戦態勢にしない限りは」
「やったら怒るよ」
「やりませんって」
その後、恥ずかしそうにジャックが頭を撫でられたり、抱き締めて欲しそうに近付いて来たりとしていたが
その後は問題も無く、比較的のんびりとした時間であった
ちなみに、恋は家族の動物達のご飯を食べさせ終えた後、食堂に戻った際に騒ぎを聞きながらもチラッと見ただけで終わらせ、はむはむと食事を再開し、音々音はそんな恋の世話をしながら話を聞いていたり
祝月読は刀を使うと言う理由で佐々木小次郎に手合わせを頼み、小太刀サイズの木刀二刀流で楽しげに戦い
逆廻十六夜はそれを観戦していた
途中で我慢できなくなりガウェインやランスロットに戦いを挑んでいたが
スキル『正体不明』の影響か、力だけならレベル3と真っ向から戦えてはいたが技量で圧倒されていた
感想、誤字脱字報告、その他色々在れば嬉しいです