キオクソ~シツ!    作:鉄人56号

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CHAPTER 3 ブラコン? いいえ絶ブラです。

近年ライトノベルで良く『ブラコン』だの『シスコン』だのとゆう単語を目にする人……結構多いんじゃ無いだろうか?

ブラコン……即ち『ブラザーコンプレックス』の略なのだが、意味は……まあ、簡単に言えば『度を越えた兄弟愛』みたいな物らしい。

ちょっと妹や弟に対して過保護だったり、兄や姉に対して頼んでもいない余計な世話を焼く……みたいな内はまだいい。

最近のラノベにはそれどころか“兄妹”とゆう垣根を乗り越えて明確に好意を表し、求婚するといったシチュエーションが数多く見受けられる。

つまり「好き好き♡ 結婚しよう? お兄ちゃん♡」である。

記憶を失う前の俺がどうゆう趣味嗜好だったか知らんが、取り敢えず『今』の俺は至って普通の、例え義理であったとしても家族に恋愛感情を抱くようなアブノーマルな人種ではない。断じてない。

それだというのに……

 

「お兄ちゃんはいあ~ん♡ どう? 美味しいかな……?」

 

「うん……凄く…美味しいですよ……」

 

「よかった~! お兄ちゃんのお嫁さんになる身としては旦那様の好みの味付けくらい知っておかなくちゃねっ! ねえねえお兄ちゃん! 早く18歳になってね? 私はもう15だからあと 1 年経てば結婚出来るけどお兄ちゃんは男の人だから18歳にならないと国が認めてくれないもんね。早くお兄ちゃんと一緒になりたいなぁ…ま、今でも一緒なんだけど♡ これってもう、半ば夫婦みたいだよね……ってキャ♡ 言っちゃった♡ 」

 

「…………」

 

それだけでは終わらずにまだ延々と喋り続けている妹が1人。

 

「兄貴、ホラッ。今日の弁当だ」

 

そう言って件の広すぎキッチンから出てきて弁当を俺に差し出してくる人物が1人。

 

「あ、ああ……ありがとう」

 

「べっ、別に礼なんかいらねぇよ……兄貴の世話をするのは弟として当然の役目だからな……し、仕方なくだよ仕方なくっ!」

 

「…………」

 

妙なツンツン口調で強引に俺の手を掴み、弁当を受け取らせる弟が1人。

 

「綾騎。まだそのキャラ続けるつもりなの? 男のツンデレは小憎たらしい上に、正直言ってキモイよ?」

 

「…………」

 

あ、ゴメンナサイ? つい口が滑って本音が……と続ける俺の妹……らしい女の子が1人。

「ああっ? ……テメエ綾音、俺のどこがキモイツンデレだってんだ!?」

 

「…………」

 

調子乗ってると潰すぞコラ……と続ける俺の弟……らしい男の子が1人。

 

「綾騎。姉に向かってその口の効き方は辞めなさいと何度言えば分かるの? これだから我が校の落ちこぼれは……」

 

「……うるっせえっ! テメエだって学校じゃ何時も猫被りやがってっ! 本性が露見したらテメエだって落ちこぼれドロップアウト街道まっしぐらじゃねえか。あと何度も言ってるが俺達は双子だろうがっ! 一緒に産まれたんだから姉も弟もねえよ!」

 

「…………」

 

口汚く罵り合う俺の妹弟(仮)達。そして

 

「……………………」

 

さっきから何も喋らない女の子が1人。因みに銀髪。

 

「は~い2人とも。ケンカは……ダメよ……?」

 

何時の間にかキッチンから出て来ていた俺達の母さん(不確定要素)がその糸よりも細い目を薄く開けて明らかに怒気を纏わせた声を発する……気のせいか後ろに般若の面を付けた阿修羅が見えるぞ。凄く怖い。

流石の2人もこれにはビビり、大人しく席に着き朝御飯を食べ始めた。すると母さんは何事もなかったかのようにウフフと笑いながらテーブルにサラダを置くのだった。

ふう……やっとゆっくり食べられる……

 

 

 

現在俺が通う学校への通学路……らしい。

いや、なにぶん記憶喪失な物で、そんな事は一切合切全く覚えてないんですよ。はい。

丁度さっき妹弟達……綾音と綾騎だったな。その2人と別れたばっかりだ。2人共通学路の途中までは散々いがみ合ってた癖に、人通りが多いところに出るとなりを潜めて静かになった。商店街付近を通りかかった時は八百屋のおばさんや魚屋の兄ちゃんに声を掛けられてびっくりしたが、2人が嘘みたいに息の合ったコンビでなんとかあしらうことに成功。どうやらあれは俺達にとって日常茶飯事らしい。

さて、記憶喪失の件についてだが……家族には一切なにも話していない……とゆうのが現状だ。

だっていきなり「俺、記憶喪失になった」とか言って信じてくれる人なんているか? 頭がおかしいヤツにしか見えないだろ?

だから暫くは周りの人達には記憶喪失の事は隠しておく。いずれ時が来たら全て話そうじゃないか。それまでは手探りで”俺“という人間を周囲から探り、段々と近づいて行けばいいだろう。

 

そんなこんなを考えていたら前方に大きな建物……ってか学校を発見。場所的に俺が通ってるのはあそこかな……

 

後に俺は知る。この学校が……いや。俺という人間はどうやら最近のラノベの主人公みたいなタイプの人間であったらしいとゆう事を。

その事を知るのは、決してそう遠い未来の事ではなかった。




緋アリの方が進まねぇぇぇぇぇ!!!

……失礼。噛みました。(嘘)
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