CHAPTER4 とりま学校に行こう
「あれ? 母さんアーニャ、龍夜達は?」
「…………」
「あら
「あれ、今日からだったっけ? 自分で言うのもなんだけど、僕はあまり時間の感覚なくて。それもこれも不規則な生活送ってるからだけどね(笑)」
「…………」
「もう。分かってるなら少しは治しなさい? でないとあなたも大学に遅れ……ってあら?
「さあ? 昨日寝る前に地下に行くのは見たけど……いや、むしろ逝く、といった方が正しいかな……」
「また研究? もう、綾穂ちゃんたら! 後であの子のニガテなピーマンとニンジンをコラボさせたチャーハン持って行っちゃうんだから!」
「それもどっちかと言えば『逝く』の方が正しいな。あと何それ旨そう。僕にもちょうだい」
「…………」
「それにしても……龍夜ちゃんだいじょぶかしら? 何だか今日あの子様子おかしかったのよねぇ……」
「ん? 龍夜がどうしたって? あと話の方向いきなり変えすぎじゃない?」
「アナタ……どうか龍夜を守ってあげて……」
「そしてスルーされる僕。ねえ母さんってば。さっきからどうしたの? 何だか妙に脈絡のない話しかされてないし、僕が軽く無視されてるし……あと故人みたいな扱いしてるけど父さんちゃんと生きてるからね?」
「…………」
「などという、作者が前話でうっかり出し損ねた兄と姉と父の存在を明らかにする会話とゆう名の駄文が家で繰り広げられてる事などつゆ知らず、現在自分の教室に足を向けている俺」
あれ? なんか妙な電波を受信してしまい、思わず口にして説明くさい文章を展開してしまったような気が……記憶喪失のせいで頭がおかしくなったのだろうか?
それにしても学校まで結構広いな……これじゃ歩き回ってるだけで運動不足解消出来ちゃいそうだぞ……っと。あそこか? 2ー B 教室って書いてあるし。張り出されてたクラス分けの表と一致してるし。
ガラガラ。
ワイワイ…… ガヤガヤ……
教室内に入るとそこはもう結構な人数が居た。俺は最後組みたいだな……
黒板に張り出されてる机の位置を見て自分の席を確認。えっと一之瀬、一之瀬……あ、あった。結構窓際の席のようだ。
自分の席を見つけて座る俺。取り敢えず今日は運良く始業式みたいだから授業はないだろう。教科書とかどこにあるかわからんから持って来れなかったので、正直助かった。
ワイワイ…… ガヤガヤ……
…………うん。すっげー落ち着かん。入った来た俺をちょこちょこ見てるヤツらはいたっちゃいたが、皆友達とのお喋りに夢中になってる。どうしよう……心細い。
いや、なんつーのかな……この始業式どころか入学式終わってから教室に案内されて先生の話を聞いたあとの帰宅タイムで自然と周りの席の奴らが友達の輪を築き始めてるのに対して、出遅れてその輪に入れなくなっちまった。……みたいなこの感じ。
ハッ!? もしかして……これがぼっち!?
悲しい……俺に知り合いは居ないのか……
「りゅ~うちゃん!」
バッ! と。その声と共に俺の目に目隠しが。いきなり誰だ!?
「えっ!? ちょっ……!」
「だ~れだ♡」
……よし。落ち着け俺。この感じからして多分この目隠しの犯人は女の子。しかも俺に親しい女の子だと判断した。ってか、親しくもなかったら新学期の新クラスで、見ず知らずの人にこんなことしないだろ。
ちょっと男っぽい低い声と、女の子にしては大きくて妙に堅い手のような気もするが、多分この極度の緊張が俺にそう錯覚させているだけに過ぎないのだろう。あとはコイツの正体を当てるだけだぜ!
「ええ~誰かな~(緊張してるので微妙にカタコト)」
「ヒントはぁ~1年からの友達♪」
いや、そんなヒントじゃ何も分からんわ。
「ええ~分かんないよ~ギブアップ~(まだカタコト)」
「正解はぁ~♡」
目隠しが取り払われたので後ろを向いて確認する。
「『オレ』でした~♡(笑)」
………………
「………………男かよっ!?」
まさかの展開だった。
始業式終了後。講堂からの帰り道にて。
「にしても龍夜。お前なんかあったか?」
「えっ!?」
「いや、そんなにビックリせえへんでも……いやオレの事なんか覚えてないみたいだったし、苗字でよそよそしく呼ぶしさ……」
コイツの名前は
「いや、そんな事ないぜ純。俺はお前を一生忘れない。何があってもだ」
「いや別にそこまで言ってないわ」
教室に着くまでにコイツから得た俺情報は
好きな食べ物……鶏の唐揚げ
役に立たねぇ。
「は~い、皆さん。お喋りは辞めてく~ださ~い☆」
教卓に上がり騒がしい教室を諫めるおっとりしたお姉さん系の女の人。担任の
「さっさと黙りやがらねぇと先生の拳と脚が火を噴き出しますよぉ~☆」
……とっても愛くるしい喋り方をしてるのに結構頻繁に物騒な物言いを愛くるしく言うもんだから、そのギャップ故に男子にも女子にも大人気の先生何だとか。俺にはただのおっとりした危ない人にしか思えないが。
「くめちゃんマジ天使!」「くめちゃんの拳になら火でも氷でも光でも闇でも出せると思う!」「粂川先生。闇の焔を是非この僕に!」
このようにファンが多いようだ。狂ってやがる。
「じゃあ今日はここまで、ですよ~☆ 皆気を付けて帰ってねぇ~☆ 寄り道とかしてると真剣でぬっコロスんでよろしくぅ~☆」
あれは本当に教師なのか? 俺は醒めない夢でも見てるのだろうか?
「さて、帰るか龍夜?」
「あ、ああ。そうだな……」
「そうだ! 帰りにゲーセンとかでも寄ってくか? それともファミレスでも……」
「は~いそこの2人組停まりやがれなのです~☆」
あ、純が余計な事言うせいでめんどくさいのに捕まっちゃったぞチクショウッ!
「えっと一之瀬ちゃん? 新学期早々悪いとは思うのですけど……召集がかかってますよぅ~☆」
「え、俺ですか?」
「はあ~い☆ 『何時もの事』で~すよ~☆」
「何時もの事……?」
何だ? その『何時もの事』ってのは?
「じ、じゃあオレは早々にお暇させてもらお~かな~?(ガシッ)ってえ? ガシッ?」
「西川ちゃん☆ 西川ちゃんは1年生の頃からあれだけ『寄り道はダメ』って言い聞かせてるのに~……ちゃんと理解してないようで~すね~?」
みるみるうちに純の掴まれてる腕が青ざめてゆく……まさか、あれ血液の流れがとm……いや。みなまで言うまい。
「く、くめちゃん! 今日のくめちゃんは何時にもましてマジ大天使並みの美しさだなぁ~!? その広い心で、どうかこの憐れな仔羊を見逃してやってくれまs「特別指導だよぉ~☆ 今日は歩いて帰れると思うな浅ましい仔羊モドキがぁ~☆」イヤーーーッッッ! 龍夜たすk(ドスッ)ガックリ」
おお、腹に良いのが入ったな。あんなおっとりしてる癖に拳の動きが見えないなんて……
「一之瀬ちゃん☆ 『放課後生徒会室にて集合』との事ですよぉ~☆」
そう告げて粂川先生はグッタリして動かない純のシャツの襟を猫掴みで片手で持って、もう片方のファイルのような物とお持ち帰りして行った。彼の冥福を心から祈ろう。
「さて……生徒会室か……」
一体何の話だろう? ……取り敢えず記憶を取り戻す切っ掛けになれば良いんだけどな……
そんな気軽な気持ちで臨むべきではなかったと、数分後に俺は後悔する事になる。
ふう。書き終わった。
そろそろアリア更新しなきゃ……本命はあっちなんだから……
でもこっちもけっこうノってきたってゆうか……悪くはない……カモ。
べ、別にアリアの方更新しないって言ってるんじゃ無いんだからねっ!
……これこそ、男のキモイツンデレです。はい。
アリアの方マジで更新しなきゃ。と、ゆうわけで自分を追い詰めてみよう。コホン。
「次の日曜日までに必ずアリアの方更新すると此処に誓います
鉄人56号」
さて、もう後戻り出来んぞ……(泣)