俺ガイル短編集   作:黒猫withかずさ派

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新作ではありません。編集作業のための投稿をお許しください。


頑張れ、結衣ちゃん。

 

八幡「ずっと前から好きでした。俺と付き合って下さい」

海老名「ごめんなさい。今は誰とも付き合う気がないの。誰に告白されても絶対に付き合う気はないよ。話終わりなら私、もう行くね」

 

 

雪乃「・・・・・・あなたのやり方、嫌いだわ。うまく説明できなくて、もどかしいのだけれど・・・・・・。あなたのそのやり方、とても嫌い」

結衣「ゆきのん・・・・・・」

雪乃「・・・・・・先に戻るわ」

八幡「ちょっと待てよ」

雪乃「なにかしら? 今はもう話す事はないわ」

結衣「そ、そうだね。いったん頭を冷やすっていうか、あ、あたしたちも、戻ろっか」

八幡「・・・・・・そうだな」

結衣「いやー、あの作戦は駄目だったねー。確かに驚いたし、姫菜もタイミングのがしちゃってたけどさ」

八幡「そうか? あれを待っていたような気がしたけどな」

雪乃「え?」

結衣「けど、うん。結構びっくりだった。一瞬本気かと思っちゃったもん」

八幡「んなわけないだろ」

結衣「だよね。あはは・・・・・・、でも。・・・でもさ、・・・・・・こういうの、もう、なしね」

八幡「あれが一番効率がよかった、それだけだろ」

雪乃「由比ヶ浜さんはそういうことを言っているのではないのよ」

八幡「わかったよ。でもな」

雪乃「なにかしら?」

八幡「言わせてもらえば、この中で一番葉山に近い由比ヶ浜が葉山の異変に気が付いていなかったのって、なんなんだろうな? お前一応は友達なんだろ?」

結衣「ヒッキー?」

八幡「しかも、海老名さんとも友達なのに、ぜんっぜん気が付いてやってもいない。海老名さん、葉山に戸部のこと相談していたぞ。告白されたくない。今の関係を壊したくないってな。だから葉山が不自然な行動をしていた。だから俺達のサポートを邪魔するような事をしていた」

結衣「ほ、本当に?」

八幡「ま、三浦あたりはなんとなく気が付いていたみたいだけどな。気が付いていないのは由比ヶ浜、お前だけだったよ」

結衣「そんな・・・・・・」

雪乃「比企谷君、仮にその事が事実であったとしても由比ヶ浜さんに言いすぎよ。あなたは気がついていたかもしれないけれど、私たちに相談も報告もしなかったじゃない」

八幡「そうか? もし相談していたら、何か解決策を出してくれたか?」

雪乃「仮の話をしてもしょうがないじゃない」

八幡「そうだな。もう結果は出てしまってるしな」

結衣「ごめんね、ヒッキー。あたしのせいだ。あたしが気がついていたらヒッキーに辛い目に合わせることなんてなかったよね。ごめんね」

雪乃「由比ヶ浜さん。あなたが謝る事はないわ。もし落ち度があったとしたら、それは奉仕部全体の問題よ」

八幡「そうだな。でもな雪乃。おまえもおまえだよな。さっきの言葉訂正するよ。この中で葉山に一番近い人間は由比ヶ浜ではなく、雪乃。お前だったんだからな」

雪乃「八幡?」

八幡「いわゆる幼馴染らしいじゃないか。しかも家族ぐるみの。だったら葉山の事だってわかっていたんじゃないか。わかっていて黙っていたんじゃないか。いや、考えないようにしていたんじゃないか。もしかしたら、最後には俺が泥をかぶるって、な」

雪乃「あっ、・・・・・・・はぁ・・・、葉山君の事を黙っていた事については謝罪するわ。でも、私は気がつかなかった。それにあなたにそこまで言われるすじあいはないわ」

八幡「そうだな。俺は部外者だ。赤の他人だから気がつく事ができたのかもしれない。それは今までも、そしてこれからもかわらない」

結衣「ヒッキー、それは言いすぎだよ。ヒッキーは奉仕部の仲間で、それに、と、友達だとも思ってるし」

八幡「由比ヶ浜は優しいな。でも、そういうんでもないんだよ」

雪乃「ごめんなさい、八幡。葉山君の事を黙っていたのは、・・・その怖くて。あなたに嫌われるんじゃないかって」

結衣「ゆきのんも謝ってるじゃん。ねえ、ヒッキー」

八幡「そうだな。最初雪乃と葉山が幼馴染って聞いたときはかっとなってどうしたらいいかわからなかった」

結衣「・・・・・・あれ?」

八幡「だから海老名さんの事に気がついたときは喜んじまった。駄目だってわかっていたのに、喜んだ。これで雪乃に仕返しができる。ヤキモチを妬かせる事が出来るって、な。そんなことないのに。そんなことしても雪乃が悲しむだけって、心の奥底では気が付いていたのに」

結衣「あのぉ・・・ヒッキー、どういうこと?」

八幡「いくら海老名さんへの告白が嘘でも、雪乃はヤキモチなんて妬かないで、ただ傷つくだけだってわかっていたのに。俺って最低だ」

結衣「あぁ・・・・・・」

雪乃「・・・ばか」

八幡「雪乃?」

雪乃「傷つきもしたけれど、でも嫉妬もしたわ。あなたが葉山君のことで嫉妬してくれたようにね」

八幡「雪乃、ごめんな」

雪乃「ううん。私の方こそごめんなさい。そろそろ行きましょうか。ここは八幡が嘘でも海老名さんに告白なんてしてしまったから落ち着かないわ」

八幡「そうだな。冷えてきたし戻るか」

雪乃「ええ」(にっこり)

八幡「お、おい。くっつきすぎだぞ」

雪乃「だって、冷えてきたのではないのかしら?」

 

 

 

結衣(ぽっつぅ~~~ん・・・・・・)

 

 

 

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