近々、主人公の設定も書こうと思っております。
今回は中途半端な所で切れてますが、次回はしっかり書くつもりなのでよろしくお願いします。
あれからちょっとして堂島さん宅に着き、些細ながらも俺の歓迎会を開いてくれた。
………ジュネスの惣菜ばっかだったのは少々味気ない感じもするが………。
聞けば堂島さんは料理が出来ないとの事。
幼い菜々子ちゃんはまだ小学校低学年だから火を使わせる訳にもいかないし、そうなると必然的に俺が料理することになる。
「まぁ、得意っちゃ得意だからいいんだけどな」
そんなことを呟き、携帯のアラームを普段よりも少々早めにセットし寝仕度をする。
あっちにいた頃は両親が仕事仕事で大忙しだったのもあって自然と自分で料理することになっていたからなぁ………。
一応、その為にジュネスで買い物も済ませた。
ただ、堂島さんと菜々子ちゃんが俺が料理出来ることに感心と驚きの目で見ていたのは少々気になったが………。
「まぁいいか………明日も朝早いし寝るか」
堂島さんと菜々子ちゃんが用意してくれた布団に潜り込むと、案外早く眠気が襲ってきた。
自分が思っていたよりも疲れていたらしい。
………明日から新しい学校の始まりだ………頑張るかね………。
そこまで考えてから俺の意識は徐々に墜ちていった。
「何処だ、ここ………?」
ふと気がついたら俺は訳のわからない場所に立っていた。
赤い四方形のブロックを繋ぎあわせた様な床に辺りは霧が濃くて目を凝らしてもよく見えない。
「夢っちゃぁ夢なんだろうけど、何だか味気ない気もするなぁ」
だが何時までもボゥッと突っ立ってても変わらないので先の進むことにした。
「しっかし、霧が濃くてよく見えんな」
辛うじて進む道だけを指し示して入るものの、遠くの道は全く見えない。
夢、にしては何か違和感を感じる気もするが………。
『真実が知りたいって………?』
そのまま道を進んでいたらふと、何処かから声が聞こえた。
男なのか、女なのか、よくわからない抽象的な感じだ。
「誰だ………?」
俺はそのまま辺りを見回すが、こんなに霧が濃くては姿形すら見えない。
『それなら、捕まえてごらんよ………』
そう言い残して声は消えた………。
「………ちっ!どうにも気にくわないな、遊ばれてる感じだぞ」
舌打ちしつつも他に道がない以上、俺はこのまま先に進んでいった。
「行き止まりっぽいが、あの声のやつは一体何処にいるんだ?」
あれから少し進んでいくと、何か歪みのようなモノがある壁?まで来た。
『追いかけてくるのは、君か………』
その歪みの先からさっきの声が聞こえてくる。
どうも、この声の主は俺に何かを試したい………そんな感じの印象を受ける。
「鬼ごっこも些か飽きてきたんでな、さっさと正体を見せてくれるとありがたいんだけどな?」
すると歪みが急に広がり、その先に道があった。
そこには霧で包まれてよく見えないが、誰かがいるというのだけがわかった。
ゾクッ………
俺はその人影を見た瞬間、何か得体の知れない恐怖感を覚えた。
「(くっ………妙に身体が震える………)」
声の主はそんな俺を見て愉しそうに言いはなった。
『ふふ、僕が怖いのかい?………ならやってごらんよ?』
その時、俺の手にはいつの間にか刀が握られていた。
俺の腕よりも多少長い刀は何故か俺の手にしっくり来る。
「………色々と訳のわからない事ばかりで少々気分も悪いが、今はあんたをのして色々と聞いてやるさ!」
震える身体と疑問を無理矢理抑え込み、俺はそのまま人影めがけて斬りかかった。
ザシュッ………
人影はスンナリと切れて霧散してしまい、呆気なさを感じたが………。
『この霧の中なのに、少しは見えるみたいだね』
「っ!しゃらぁっ!!」
背後に気配を感じて、俺はそのまま後ろ回し蹴りを放ったがそれも人影に当たると霧散した。
「っ!鬱陶しいっ!」
また背後に気配を感じたので何か気の障ることを言われる前に刀で薙ぎ払った。
『なるほど………でも、簡単には捕まえられないよ?』
その人影が徐々に霧に包まれていき、周りの霧も相成って姿形も見えなくなった。
「ちっ!………(霧が濃すぎて何も見えないな………だが、気配は感じる………)」
『求めているものが[真実]ならなおさらね………』
目を瞑り、相手の気配だけを感じ取るように集中しているとご丁寧に人影はそのまま喋り続けている。
『誰だって見たいものだけを見たいように見る………』
徐々に気配が薄れていくが、漸く相手の気配を掴めた!
「オゥラァッ!!」
ザシュッ!!
『っ!?』
渾身を込めて大きく振りかぶった一撃を人影に斬りつけた。
先程とは違う手応えを感じたので、気が抜けたと同時に集中したせいで気だるさを感じた。
『まさか………傷を入れるとは思わなかったよ………面白い素養だ』
まさか自分が傷を入れるとは思っていなかったのか、相手の声からは驚嘆が含まれていた。
『また、会えるのかな?………こことは別の場所で………』
そう言い残して、人影は消えた………それと同時に小さいが、何か聞き慣れた音が聞こえ俺の意識は浮上していった。
「………ん……」
耳元で携帯のアラーム音が聞こえ、そのまま意識が覚醒していくのがわかった。
辺りを見回してみる限り、先程の出来事がやはり夢だったのを認識した。
「それにしても、妙な夢だったな………何だったんだろう?」
考えても考えても答えが出そうにないな………。
「まぁいい、今は取りあえずメシの支度しよう」
取りあえずこの問題は頭の奥底に仕舞い込み、俺は今日から通う学校の制服に着替えてからキッチンに向かった。
『あ、おはよう!』
居間に行くと、既に菜々子ちゃんが起きていた。
小学生にしては早起きだな……?
「おはよう、菜々子ちゃん………`何時もこんな時間に起きてるのかい?」
『おとうさんジケンだから早く起きたから………』
なるほど、釣られて一緒に起きたって訳か。
小学生にしては早起きだとは思っていたけどな………。
「菜々子ちゃん、朝御飯食べたかい?……よかったら作るよ?」
『ホント!?………でも』
………ひょっとして作れないとか思われてるのかな?
菜々子ちゃんの中じゃ堂島さんが作れない人代表みたいなもんだからなぁ………。
「取りあえず今日は簡単なモノにしようか?……菜々子ちゃん、エプロンあるかな?」
『うん、ちょっとまってて』
ちょっと待ってエプロンを取りに行った菜々子ちゃんを待つ間に冷蔵庫を開け、食材を取り出した。
朝だし、今は卵焼きに納豆にしておくか………。
『あの、エプロン………』
「あぁ、ありがとうね」
菜々子ちゃんからエプロンを受け取り、そのまま調理を始めた。
「~~~~~♪」
『……………』
椅子に座ってる菜々子ちゃんから何か眼差しを感じるのは気のせいだろうか?
ひょっとして一緒に作りたいのかな?
「菜々子ちゃん、夕飯は一緒に作ろうか?」
『ほんとう!?いいの?』
やっぱ当たってたか………。まぁ一緒についてれば問題ないかな。
「あぁ、いいよ」
そんな会話をしながら卵をとき、フライパンに流し込む。
後は満遍なく卵を揺らしつついい感じに焼けたら卵をフライ返しで畳み、均等に切っていく。
「ほい、完成♪」
『………おいしそう………』
菜々子ちゃんも自然と笑みを浮かべて卵焼きを見る。
………それだけでも作った甲斐があるな。
そのまま昨日炊いておいたご飯を装い、テーブルに置く。
「じゃ、食べようか?」
『うん!いただきます♪』
俺達はそのまま向かい合い、朝食を食べた。
菜々子、可愛いですよね?
主人公設定は合間をはさんで紹介したいと思っています。