魔法少女リリカルなのはEX・S 過去にとらわれた転生者   作:レイレナード

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というわけで本編に入ります。

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明けましておめでとうございます。

このあたりは修正したくなるところがたくさんあります。というか入れ忘れたフラグをたくさん入れていきたいところですね。

ではどうぞ


Episode1 事件前(改)

 季節は春。春休みが終わり、再び学校が始まった。8歳となった俺は、小学3年生として学校に通っている。

 

 しかし今日は日曜日。学校もないので、俺は今海鳴市に唯一ある神社の裏にある森の中にいた。この神社は山にあるからほとんど人は来ないし、その裏の森ともなれば特別な理由でもない限り人が来ることなどない。

 

 つまり、魔法の練習には打って付けの場所なのだ。

 

 うろ覚えだが、そろそろ俗に言う原作開始の時期だったはずだ。もちろんその通りになるなんて保証はどこにもないが、それでも備えておくに越したことはない。

 

 「アイギス、セットアップ」

 

 『スタンバイ・レディ』

 

 デバイス――アイギスを起動させ、バリアジャケットを身に纏う。袖のないタイツをインナーとし、同じく袖のない短めのジャケット。袴のように先が広がったズボンと、前を開けて腰マントをつけている。腕や手には何も付けておらず、靴もスポーツ靴のような見た目で、アーマーなどはどこにも付けていない。防御の薄い軽いバリアジャケットだ。色は自分の魔力光に合わせ、全体的に黒くなっており、露出している両腕や顔が通常よりも白く見える。

 

 そしてアイギスは黒い盾となり、左腕に装着された。八面体を少し薄くし細長くしたような形の黒い盾(上から見ると <> こんな感じ。横から見るともっと薄い)となり、前後と左右の角には、さらに四角錐の突起がついていた。

           ∧

           /\

          /   \

        <〈   〉>

          \  /   ←少しずれてるけど上から見るとこんな感じ

           \/

           ∨

 

 

【挿絵表示】

 

 

 「さて、始めよう」

 

 『はい。メニューはいつも通りでいいですか?』

 

 アイギスから女性の声が発せられ、同時にデバイスコアが点滅する。

 

 「ああ。基礎トレーニングに魔力スフィアのコントロールと実戦を想定したイメージシミュレーション。まだまだ至らないところばかりだからな」

 

 魔法の訓練を始めてからまだたった3年。自分がそれなりの才能を持って生まれているアドバンテージもあり、「並の魔導師なら相手にならないだろう」とアイギスからは評価をもらっているが、やはりイメージシミュレーションのランクを上げていくと徐々に焦りやミスが生まれてくる。

 

 俺が理想としている戦闘スタイルは微妙な魔力制御が必要不可欠だから、少しのミスも許されない。そして、そのために最も重要なのは体力の問題だ。どれだけ優秀だろうと体力が持たなければ必ずミスをする。

 

 小学3年の体では体力がまだまだなのはどうしようもないことなのだが、それを言い訳にしていたら、いざ実践という時にどうなるかわからない。

 

 体力の向上を目的としたランニングや、それプラス身体能力の向上を目的とした筋トレなどの基礎トレーニングは、適度に休みを入れ体を壊さない程度に最適なペースでやってきた。

 

 そして当然、さっきも言った理想のスタイルのための魔力制御技術の向上を目的とした、魔力スフィアのコントロール訓練。これは徐々に数を増やしていき、それぞれを別々の動きで制御できるように訓練している。

 

 そして最後に、実戦を想定したイメージシミュレーション。シミュレーションとは言え、実際に相手を用意して戦ってみると、ただの訓練では気づけないことがたくさん見えてくる。その中で体術なども自然と身につけられるようにもなった。模擬戦の相手がいるのが一番いいのだが、そんな相手はいないのでその代わりだ。

 

 これらの訓練を俺はそれぞれの周期でやってきた。基礎トレーニングと魔力スフィアコントロールは週4~週5で1日3時間ほど。イメージシミュレーションは体力を消費しないので毎日6時間はやっている。

 

 しかし最初に言ったとおり、この訓練を始めてからまだ3年……いや、最初の1年は新しい生活への適応などで大変だったから、実質的に2年ほどしか訓練していない。だからこそ、まだまだ不安だった。

 

 この先起こるであろう事件は、シミュレーションでも何でもない、正真正銘の実戦だ。少しのミスも許されないそんなところに、今の俺が入っていけるのかどうしても不安になるのだ。

 

 だから訓練に手は抜かない。やれることは全部やっていくつもりなのだ。

 

 今から行うのは魔力スフィアコントロール訓練。ある意味、最も厳しい訓練だ。

 

 『ではスフィアを14個同時に生成してください』

 

 「了解」

 

 アイギスの指示に従いスフィアを作り出す。できるだけ早く、しかし全て同じお大きさ、魔力量になるよう、正確に。

 

 『では次に7対7で追いかけっこをしましょう』

 

 そう言うと、アイギスはすべてのスフィアに数字を表示させた。14個のスフィアそれぞれに1~14、同じ数字はない。

 

 『奇数のスフィアでその数字の次の数字である偶数のスフィアを追いかけてください。どちらもマスターがコントロールし、奇数は捕まえようと、偶数は捕まらないように。もちろん同じ動きをさせてはダメです。ランダムに変更しながらやってください。あと、速度は秒速10メートルを維持、範囲はマスターを中心に半径15メートル以内、時間は15分です』

 

 「……わかった」

 

 アイギスの言葉通りに1は2を3は4をというように動かし始める。

 

 はっきりと言えば、これは相当厳しいことだ。例えば、指一本でコントロールできるゲームがあったとして、それを10個同時に一切の停滞なくコントロールすることができるだろうか。(言っておくが無茶苦茶にやるのではなくちゃんと考えてプレイした場合のことだ)おそらく、マルチタスクを使用したとしても難しいだろう。

 

 それを14個でやれと言っているようなものだ。そもそもスフィアを維持したまま動かすことだけでも細かな魔力コントロールが必要となる。それだけこれは難しいことだった。

 

 優雨は既に4つものマルチタスクを使用でき、それを駆使して最初はなんとか全部出来ていた。しかし開始から10分も過ぎると、

 

 『………3番と4番、7番と8番の速度が落ちています。修正してください』

 

 「……っ、了解」

 

 『………全体的に範囲を超えてしまいがちになってきました。もっと集中してください』

 

 「くっ、……っ」

 

 徐々に集中力が切れ始め、スフィアの動きも単調になってくる。

 

 『……15分立ちました。スフィアを維持したまま動きを止めてください』

 

 アイギスの言葉を聞き、スフィアの動きを止めて、大きく息を吐く。全身から汗をかき、今にも倒れてしまいそうなほど体力的にも精神的にも疲労していた。

 

 しかしまだ終わりではない。

 

 『では、すべてのスフィアを2つに分け、28個に増やしてください。もちろん全て同時で、魔力量も同じです』

 

 「……ああ」

 

 指示通りにやろうとするが、既に疲労がピークに達しており、集中力も切れかけている状態ではそうはいかなかった。分かれるのが3つほどずれてしまったし、魔力量がほかと違うものもいくつか出来てしまった。

 

 『……ここまでにして一旦休みましょう。やはり12個と14個では大きな差があります』

 

 「……そうだな」

 

 悔しさもあるが、これ以上訓練で無理をしても意味はない。俺はアイギスの言葉に従い、スフィアを霧散させて腰を下ろした。

 

 アイギスの言う12個とは、この訓練で昨日まで行っていたスフィアの数だ。12個でやっていた時はここまでミスなく行えたし、さらにこのあと行う予定だった、スフィアすべての収束と分解も完璧にこなしたいたのだ。2つ増えるだけでここまで違うとは、正直予想外だった。

 

 これまでもずっと、最初の1つから徐々に2つ、3つ、4つ、6つ、8つと増やしてきたのだが、ここまで急激に難しくなったのは初めてだった。もしかしたら、今の自分の限界値が近いのかもしれない。

 

 (だが、だからこそ今やらなければならない)

 

 今頑張れば少しずつでも限界値を上げることができるかも知れないのだ。ここで諦めて妥協すれば伸びるものも伸びない。

 

 「5分休憩したら再開しよう。今日明日中に、ぎりぎりでも最後まで通せるようにする」

 

 『分かりました』

 

 今の訓練は相当自分を追い込む形でやっているので、すぐ実戦になったら力を出せないかもしれない。しかし、何かしら事件が起き始めれば必ず何らかの魔力反応を感知できるだろう。身体を休めるのはその時からで大丈夫だと考えている。

 

 しかるべき戦いというものは多分ある。その時に動ければ、それでいい。

 

 

 

 

 なのはとは2年生になってあまり会う機会はなくなった。というのも、クラスが変わってしまっというのもあるし、なのはに仲のいい友達ができたからだ。

 

 なのはを支えてくれる人ができたのなら、俺がなのはと一緒にいる必要はない。俺は自然となのはを避けるように行動するようになった。魔法の訓練のこともあるが、もともと俺のような奴がなのはと友達になっていいものかと迷ったのだ。俺がなのはを避けるようになるのは、ある意味当然のことだった。

 

 それはなのはだけでなく、ほかの人も含めてそうだ。所詮、過去に大きな過ちを犯している俺は、あまりみんなと深く関わるべきではないのだ。

 

 だけどやはりと言うか、なのははできるだけ俺に接しようとして来ていた。校門の前で待っていたり、クラスに顔を出してきたり。そんななのはの行動は俺にとってはすごく嬉しいことだ。だけど、俺はそれでもなのはを遠ざけていた。

 

 

 

 そんなある日の夜。

 

 「………!」

 

 微かにだが、魔力を感じた。

 

 最初は気のせいかとも思ったが、一瞬でその考えを捨て去る。その内に秘められた魔力が途方も無いほど大きいということにすぐに気がついたからだ。

 

 「アイギス! 行くぞ!」

 

 『はい!』

 

 俺はすぐに家を出て、魔力を感じた方へ走る。しかし感じた魔力は、微かに、だったのだ。ひどく曖昧だったし、今は既にそれを少しも感じることができない。

 

 「こっちの方だったと思うんだが……、アイギス、どうだ?」

 

 『すみません。こちらも位置を特定できません』

 

 アイギスの探知でも無理なら、今は無理に探し回っても意味はないだろう。仕方なく、俺は一旦家に戻ることにする。

 

 同時に俺は直感的に理解していた。

 

 ついに始まるのだと。

 

 

 

 

 

 どこかで誰かが、決意を固めたような、そんな気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「随分派手なことをしたものだねぇ。君も、そして彼女も」

 

 「あいつはお前の研究を完成形まで持っていったんだろ? お前は俺を拾ってくれたんだし、情報提供や軽い協力くらいしてやるさ」

 

 「クックックッ。と言いつつ、君はあのロストロギアの実験をしたいだけじゃないのかい? 失敗したふりをしてあれをバラまいたようだしね」

 

 「はっはっはっ! なんだ、知ってたのか?」

 

 「わからないわけがないさ。それにリミッターまで外したようだね。となると暴走実験といったところかな?」

 

 「その通りだ! ついでにそれは、あれに巻き込まれる人間たちの傷つくさまを見ることもできる。まさに一石二鳥なんだよ」

 

 「君らしいねぇ。ま、今回は僕は何も協力しないが、君はどうするんだい?」

 

 「俺もこれ以上は何もしねえよ。あとはただ傍観して結果を見るさ」

 

 「そうかい。なら、結果を楽しみにしているよ。僕の唯一の友、片道切符(ペイン・メーカー)

 

 「ああ、楽しみにしてな。俺の恩人、無限の欲望(アンリミテッド・デザイア)




短!?

事件前なんてこんなものなのかもしれないけど、それでも短すぎました。

次はもう少し長くなる予定です。


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結局1月になってしまいまいました。12月中にとか言っておいてまたこれです。うまくいかないものですね………。

さて、今回の修正で堂々と危険なフラグを持ってきました! いや回収するのがいつになるかはわからないですけど。

あ、文章の中、というか図の中で「¥」があると思いまずが「逆/」入れたらそうなってしまいました。なので「¥」は「逆/」だと思ってください。

ではまたノシ

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