2016/8/20 少し修正と特殊タグ導入
転生と出会い
『いや、ホントマジでゴメン』
『いや、いきなり謝られても分からないんですが・・・』
僕は気がついたら真っ白な所にいて、目の前には土下座している青年?がいた。うん、自分で言ってて訳がわかんないですね
『取り敢えず頭を上げてくれませんか?流石に初対面の人にいきなり土下座されて困惑しかないので』
そう言うと、目の前の青年さんは頭を上げてくれた。と言うかビックリするほどイケメンだなこの人
『あぁ、ゴメン。そうだよね、じゃぁ言うけど・・・君は死んだ』
『あぁ~、なんとなくそんな感じはしました』
『えっ?・・・え?マジで?』
『マジです。夢かと思いましたけどさっき思いっきり抓ったらちゃんと痛かったですし、なんとなくあなたは普通の人とは雰囲気が違う感じがするんで。多分あなたは神様か閻魔様じゃないですか?』
『う、うん。俺は一応君たちの言う所の神だよ。あと君、随分落ち着いてるね。普通ならこんな状況でそんなに落ち着けないよ?』
『慌てた所でもうどうしようもないですしね。人間、落ち着くことは大切ですよ。所で僕の死因は何ですか?』
『あ、あぁ、えぇ~と君の死因は交通事故。トラックに轢かれそうになっていた子供を庇って死んだ』
『あ~、そういえばそうでしたね・・・その子は大丈夫ですか?』
『うん、君のおかげで特にケガもしてないみたいだよ』
『それは良かった・・・・・で神様、これから僕はどうなるんですか?天国ですか?地獄ですか?どっちかっていうと天国の方がいいんですけど。あ、そう言えば何で最初に謝っていたんですか?』
『い、いや、実は君が死んだのは俺のせいなんだ。君は本来もっと生きられるはずだったんだけど、間違って君の人生の書類を捨てちゃって・・・そのせいで君は死んだ。本当にゴメン!』
『あぁ、それで謝ってたんですか、納得です。まぁ、別に良いですよ』
『軽っ!?俺が言うのもなんだけど、そんなに簡単に許しちゃっていいの!?』
『まぁ、神様だってそんな事もあるでしょう。ミスを責めるんじゃなくて今度からそうならないように注意する方がよっぽど良いですよ。というわけで今度から気を付けてくださいね』
『あ、はい。これからは気を付けます』
うん、これで僕のような者がまた出てくる事は減っただろう
『それでもう一つの質問についてなんだけど、君転生してみない?』
『転生ってあの転生ですか?』
二次元小説でよくある小説や漫画の世界に転生するやつかな?
『うん、君が今考えている転生であってるよ。君には今回のお詫びとして新しい世界で第二の人生を送ってもらいたいんだよ』
第二の人生、か・・・・・・
『・・・そういう事ならありがたくそのお話を受けさせてもらいます』
『うん!そこで君には転生する時の特典を決めてもらいんだ。特典はいくつでもいいよ』
『特典、ですか?う~ん、あっ、そう言えば転生する世界ってどんな所ですか?』
『え~と、色んな世界の中からランダムに選ばれるからちょっとそれは分からないなぁ』
『そうですか・・・じゃぁ一先ずこんな感じでいいですか』
・どんなに強力な攻撃を受けてもかすり傷程度ぐらいで済むくらいの防御力
・身体能力の向上
・どんな傷や病気などを直すことが出来る力
・変身能力
『今思いつくのはこんな感じですかね』
『えっと、三つ目は一つ目があるから別に良いんじゃないかい?』
『3つ目は自分だけじゃなくて自分以外にも使えるようにですよ』
『あぁ~、なるほどね。それじゃぁ四つ目の変身能力ってのは?』
『それは・・・笑わないですか?』
『うん、笑わないよ』
『実は僕・・・猫が好きなんです』
『・・・はい?』
『実は僕・・・猫が好き『いや、聞こえてるよ。それと変身能力とどんな関係があるの?』
『生前で僕は猫が好きで、猫になりたいなぁーって思ってたんですよ。だから好きな時に猫になれるようにと思って、って笑ってますよね?』
『くっくっくっ、い、いや、ごめんごめん。そ、そんな可愛らしい事だと思わなくってね・・・ぷふぅっ!』
『思いっきり笑ってるじゃないですか。もういいです』
『ごめんごめん、わかった。その能力にはあらゆる生き物に変身できるようにしておこう。あとはないのかい?まだまだ全然OKだよ?』
『今僕が思いつくのは、こんな感じですかね』
『そうか、じゃぁ転生してからまた何かあったらいつでも言ってくれ。向こうについてもこっちと連絡を取れるようにしておくから』
『わかりました。あっ、最後に一つ良いですか?』
『なんだい?』
『僕がいた世界から───僕がいたという事を消してくれませんか?そして、出来れば僕の家族がみんな幸せな人生を送れるようにしてください』
『・・・それは可能だけど、本当にいいのかい?』
『はい』
『わかった・・・よし、じゃぁ転生だ』パンパン
神様が手を叩くと扉が現れた。その扉の上にはよくあるルーレットのようなものがついている
『この扉をくぐるとルーレットが回ってルーレットが止まった所が君の転生先になるよ』
『転生って随分アバウトなんですね・・・』
思わぬ転生の方法にそれ以上の言葉が出なかった。というかバイオハザードとかチラッと見えたけどあんな世界には行きたくないなぁ・・・あ、こういう事考えちゃいけないんだった
『じゃぁ、神様色々とありがとうございました』
『いやいや、これくらいは当然だよ。君の人生が素晴らしいものになる事を祈ってるよ』
『はい』
そして、僕は扉をくぐった
チチチチチチチチッ
『さて、彼は一体どんな世界に転生するのかな?』
彼が扉をくぐった後、俺はルーレットの行く末を見守っていた。そろそろ回転が止まる頃だ
チ、チ、チ、チー!
『おっ!決まったみたいだね!どれどれ・・・ハイスクールD×Dか。まぁ、隣のバイオハザードよりはましだよね』
どうやら少年はフラグを回避できたようだ
『あぁ───ッ!?容姿のルーレット回してもらうの忘れてたぁ!』
この神はまた失敗したようだ
『・・・し、仕方がない、俺が代わりにこっそり回しておこう。エイッ』
クルルルル・・・
そして神がルーレットを4回回した結果、少年の容姿が決まった。
・瞳は赤と青のオッドアイ
・髪の毛の色は白銀色(プラチナ)
・髪型は艦これの時雨改二みたいな髪がはねて猫耳みたいになっている。後ろの長さは背中まで
・性別 男の娘
『oh・・・ま、まぁ彼なら許してくれるよね!髪型も彼の好きな猫みたいだしさ!・・・さ、さぁて!俺はお仕事しようっと!』
「───ん?ここは・・・」
少年が目覚めるとそこは夜中の公園のベンチの上だった。辺りには人影はない
「あ、そっか。僕転生したんだっけ」
見た感じ僕が前世でいた世界と同じように見えるけど・・・
「あ、そうだ、早速猫に変身してみよう」
目を瞑って念じてみると体が光り出し、それが収まる頃には僕は猫の姿になっていた。
「にゃー♪(わぁー♪ホントに猫になってる!!)」
少年は自分の手や尻尾を見てテンションが上がった
『きゃぁぁぁぁ!?』
そんな時、猫に変身して聴力が上がった少年の耳に少女の悲鳴が聞こえた
「にゃ!?にゃ!(悲鳴!?あっちか!)」
少年は猫の姿のまま悲鳴が聞こえた方へ駆け出した。その速度は特典により施された身体能力強化のおかげで普通の猫では考えられないくらいのものを出していた
「(確かこのあたりだったはず・・・「だ、誰かぁ・・・」っ!そっちか!)」
少年が声の聞こえた場所にたどり着くと、目を疑う光景がそこにはあった。
壁際に尻餅をついて泣いている女の子
そしてその女の子にゆっくりと近づく異形の者。そいつはまるでライオンのような体に蝙蝠のような羽が生えており、顔には角が何本も生えていて、牙は鋭く、目の前の女の子を食べようとその大きな口を開いていた
「にゃんにゃん!(その子から離れろ!ライオンもどきぃぃぃ!!)」
僕はそのライオンもどきに向かって思いっきり地面を蹴り、そいつにタックルをかました。いきなりの事にライオンもどきは踏ん張る事も出来ず、そのまま吹っ飛んでいった。すぐさま女の子を見ると、幸い大きな怪我はないみたいだ
「にゃー!?にゃにゃにゃ!(大丈夫!?今のうちにここから離れて!)」
それだけ女の子言い、僕はライオンもどきが吹っ飛んでいった方に走る。そいつは20メートル先まで吹っ飛んでいたけど、ライオンもどきはピンピンしていた。既に立ち上がってこっちを射殺さんばかりに睨んでくる
「ガルルルル・・・」
どうやら僕に標的を移したらしい。
「・・・なんだ、貴様は」
こいつ喋れるの!?その事に驚いていると、ライオンもどきは酷く不機嫌そうに低く唸り声を上げる
「せっかくの俺様の食事の邪魔をしやがって・・・貴様から食ってやるっ!!グルァァァァ!」
吠えながらこっちに突進してくるライオンもどき。だけどそんなんじゃ全然遅い!
僕はそいつの突進を余裕で避け、パンチを放った
「にゃん!にゃっ!(喰らえ!本家猫パンチ!)」
「ギャッ!?」
ライオンもどきはコンクリートの塀に叩きつけられた。けどまたすぐに起き上がってきた。なんちゅうタフさだよ
「ふはははは!そんなチンケな攻撃など、戦車の俺様には効かん!」
戦車?一体何の事?も、もしかして口から砲撃でも撃って来るの?
「グァァァッ!」
またライオンもどきが僕に向かって突進してくる。けどまた僕はライオンもどきの攻撃を躱し、カウンターを当て続ける
攻撃、躱す、カウンター、攻撃、躱す、カウンター、攻撃、躱す、カウンター、攻撃躱す、カウンター・・・
そうした延々と繰り返される攻防が10分ほど経った頃、僕は躱しきれず何度か攻撃を食らったけど、まだダメージは少ない
対してライオンもどきは目に見えてボロボロになっていた。一見すると僕の方が優勢だけど、僕は呼吸も上がってきて、体力がそろそろ危なくなってきた
「ぐぅっ・・・この俺様がこんな奴にここまで追い詰められるなんて・・・」
でも、あっちも足に来てるみたいだ。さっきからもうフラフラしてる。僕もそろそろ辛くなってきたから、次で決める!
そう思った時、聞こえるはずのない第三者の声が聞こえてきた
「ね、猫ちゃん!大丈夫!?」
「っ!?」
な、なんでこっちに来てるの!?
見れば、さっきの女の子らしき人影が僕達の傍まで来ていた。その時僕の意識は完全に女の子に向いてしまった。そして、戦闘中に置いてその致命的な隙をライオンもどきは見逃さなかった
「グルァ!」
「(!?しまっ、ぐぁ!)」
僕はライオンもどきの一撃を始めてまともに受けて、吹っ飛ばされた僕は塀に叩きつけられた。すぐに立ち上がろうとするけど、叩きつけられた時の衝撃のせいで脳震盪を起こしてしまったみたいで、上手く起き上がることが出来ない
「(く、くそ!)」
「ふん、手こずらせおって。さぁて、食事の続きでもするとしよう」
ライオンもどきは僕を食べようと僕に向かって歩み寄ってくる。そんな時、ライオンもどきの体にどこからか石ころが飛んできて当たった。ライオンもどきと僕が石ころが飛んできた方を向くと、そこには何かを投げた後のポーズをした女の子がいた
「ね、猫ちゃんから離れてっ!!」
「はっ・・・ならばお前から先に食ってやろう」
「ひっ!」
ま、まずい!
何とか起き上がろうとするんだけど体が言う事を聞いてくれない!くそっ、動けよ!動けよ僕の体・・・!
「ふふふふ、さぁ、喰ろうてやるぞ」
まるで勿体ぶるように、その凶悪な牙を恐怖で固まってしまっている女の子の恐怖を煽るようにゆっくりと近づけて行くライオンもどき
なんとか必死に立ち上がろうとしているその時、か細く呟いた女の子の言葉を猫となった僕の耳が拾った
「猫ちゃん・・・今のうちに、逃げて」
「っ!?」
目の前に死の恐怖が迫っているのに自分の事より僕の事を心配したその声を聞いた時、僕の中で何かが切れた
ライオンもどきと女の子の距離はもうほとんどないと言っていい。女の子は恐怖のあまり気絶してしまった。その鋭い牙が今にも女の子に刺さろうとしたその時───
「(ゾワッ!?)」
ライオンもどきはその動きを止めた。いや、正確には止められた。その原因は自身に対して向けられた強烈な殺気が、ライオンもどきの体をまるで石のように固めてしまったからだ
「(な、なんだこの殺気は!?この殺気、ゆうに上級悪魔クラスだがっ!?)」
次の瞬間、ライオンもどきの体は強い衝撃とともに空に打ち上げられた
「(な、なにが、グァッ!?)」
空中で何度も強い衝撃をその体に受け、意識が朦朧としてきた時、最後にその目に映ったのは───
その後、ライオンもどきは強烈な衝撃を受け、その目を永遠に閉じた
「はぁ、はぁ、や、やっと倒した」
少年は翼を消し、疲労した体に鞭を打って何とか女の子の元へと歩み寄る。そして女の子の状態を確認する
「ケガは・・・足を擦りむいた程度か・・・はっ!」
少年が念じると、光が女の子の足を包み、光が収まると傷は最初からなかったの様に綺麗になくなっていた
「ふぅ・・・上手く行ったみたいだ。これでよしっと──っ、あ、れ・・・?」
疲労の蓄積と慣れない治癒の力を使ったことにより、少年はその場で崩れるように気絶した
「う、うぅん・・・あれ、私生きてる?あの怪物は?・・・っ!猫ちゃん!?」
女の子の目の前には最初に助けてくれた銀色の猫が力なく横たわっていた。慌てて抱え上げるとちゃんと息はしていたが、所々ケガをして血が出ていた。女の子はきっとこの猫が自分を助けてくれたんだとすぐに分かった
「待ってて猫ちゃん!すぐに手当てしてあげるからね!」
女の子は猫を揺らさないように抱え、その場を去った
「(んっ・・・・・知らない天井だ)」
寝起きから割とバカなことを言ってるなと自覚しつつも、辺りを見回す。見た事のない部屋で、ぬいぐるみなどもあり、女の子らしい感じの部屋だ。そして自分の体の異変に気がつく。なんかありえないほどに包帯が体中に巻きつけられていた。お蔭でちょっと苦しい
「(え~と、確か・・・あっ!)」
少年は昨日の事を思い出した
「(という事はもしかしてここは・・・)」
思い当っている途中に、部屋の扉が開いた
「あっ!猫ちゃん、目が覚めたんだね!」
声や輪郭からして恐らく昨日助けた女の子なのだろう。昨日は暗くてその顔をよく見れなかったけど、少し垂れ目気味で橙色の髪を三つ編みにした眼鏡をかけた女の子がいた。年は恐らく幼稚園年長か、小学校低学年位だろう
「体は大丈夫?家にあった包帯をありったけ巻いたから多分大丈夫だと思うんだけど・・・」
クスッ
子供らしい考えに微笑ましくなる
「(あぁ、心配しなくても大丈夫だよ)にゃー」
あ、そう言えば猫になってるから猫語しか話せないのか。だから昨日言ったことも分からなかったのかぁ、ついうっかりしてたな
「よかったぁ、元気みたいだね。」
「(そっちも元気なようで何よりだよ)にゃー」
「うん?お腹がすいたの?」
ダメだ、話が噛み合わない。まぁ、確かにそろそろお腹がすいたから別に良いっか
「にゃー」
「そっかそっか、じゃぁちょっと待っててね。今ご飯持ってきてあげるからね」
そう言ってタタタタっと部屋を出て行ってしまった
『ヤッホー!元気にして・・・どうしたのその恰好?』
頭の中に神様の声が響く。何これ?
『あぁ、いきなりでゴメンね。これは言ってた俺と連絡を取る手段だよ。頭で念じてもらえば会話が出来るから』
『・・・こう、ですか?』
『そうそう、でどしたのその恰好?ミイラみたいになってるよ』
『えっと、実は・・・』
僕は昨日起こった事を神様に話した
『ふむふむ、俺が仕事をしてる間にそんな事があったんだ』
説明中に包帯を何とか解き、体の状態を確認したけど傷はもう治っていた。流石神様特典
『えぇ。あっ、そう言えばこれってどういう事なんですか?』
『これって?』
『この銀色で赤と青のオッドアイの事ですよ』
部屋にある鏡に写っている猫は銀色で瞳が赤と青のオッドアイだった。一瞬人形かと思ったよ。何この配色
『あ、あぁー・・・そ、その事なんだけどね?』
神様から聞いた内容に僕はベットの上で頭を抱えた
『何その容姿、厨二みたいじゃないですか・・・それに男の娘、男の娘って・・・』
『ゴメン!ホントに毎度ごめんなさい!』ガンッ
今神様が土下座している光景が鮮明に浮かんだ
『はぁ・・・まぁいいですよ。それより僕は一体どんな世界に転生したんですか?』
『ハイスクールD×Dの世界だよ』
「・・・(おぉう)にゃおぅ」
え、えぇー・・・マジですか?
『マジだよ』
・・・どうやら僕は死亡フラグ満載の世界に転生したようです