今回はあの母娘が出てきます
ハイスクールD×D
僕が転生したこの世界は俗に言う、超パワーインフレの世界です。
この世界には天使や悪魔、堕天使などが本当に存在していて、その三勢力はお互いに争っており、大昔に起こった三大勢力の大戦中の真っ最中に二天龍と呼ばれている
そこで三勢力はこのままお互いに争っている場合ではないと思い、お互いに協力して二天竜を何とか封印した。しかし、その時の魔王や聖書の神は死んでしまい、三勢力は一旦争うのをやめた
そして魔王や純潔の悪魔の多くが亡くなってしまった悪魔は、種そのものが存続の危機に陥った。そこでチェスを模した悪魔の駒《イービル・ピース》を開発し、他の種族から悪魔に転生する事が出来る様にした
昨日のライオンもどきは、「はぐれ悪魔」と呼ばれるもので、転生により下僕悪魔となったものが、強力な力に溺れて自らの主を殺す、あるいは下僕となる際に強制的に転生されたり、酷い主の元から逃げたためにお尋ね者となった悪魔の事を言う。昨日会ったライオンもどきは恐らく前者でそう言った者達は無関係に人を襲ったりする危険な者なので、見つけ次第悪魔、天使、堕天使などは殺す事になっている
これが神様から教えてもらったこの世界と昨日の事に関する事だね。僕が知ってたのはパワーインフレって事くらいだったから助かったよ。こうなるんだったらもう少し友達に詳しく聞いておけば良かったなぁ
『早速ですが神様、お願いしたい事があるんですが、良いですか?』
『OKOK!何でも言ってよ!』
『僕に魔力を使えるようにしてくれませんか?この世界には魔法なんかもあるみたいですから』
『任せて!・・・はい、これで君はその身に魔力を持って使えるようになったよ。今はその力がばれないように隠してるけど、レベルで言うと魔王クラス位かな?鍛えればもっと上がるよ~』
『え?そ、それって結構チートですよね?しかもまだ上がるんですか?』
『うん!目指せ、最強!』
『僕、最強とかあんまり興味ないんですけど・・・まぁ、ありがとうございます』
『良いって事よ。おっ、どうやらあの子が戻って来たみたいだね。じゃぁまた何かあったら俺の事を念じて呼んでね~!バイチャ☆』
神様の声は聞こえなくなった。そして丁度その時、部屋の扉が開いた
ガチャッ
「お待たせ、猫ちゃん!あっ、包帯とっちゃったんだ。でも、ケガ治ってるみたいだね、良かったぁ」
「にゃー」
持ってきてくれたのはミルクと焼き魚と、何故かチョコレートだった。あれ?確か猫ってチョコってダメなんじゃなかったっけ?
「はい、いっぱい食べてね♪」
・・・そんな笑顔で言われたら残すわけにはいかないじゃないですか・・・えぇい、ままよ!
結局全部綺麗に平らげたけど、特に何ともなかった。けど、女の子のお母さんが僕に食べさせた者の内容を聞いて慌てて女の子に猫がチョコを食べると死んでしまう事を伝えると、女の子は泣き出してしまった
僕はそのまま女の子の母親と大泣きしている女の子に連れられ近所の動物病院に連れて行かれたけど、何ともない事に医者も女の子の母親もおどろいていた。女の子は泣きながら僕に謝って来たので猫らしく慰めたよ。泣いている娘を見るのは好きじゃないからね。でも取り敢えず、チョコレートは禁止になりました
それから僕は女の子(名前は藍華)の家、桐生家のペットとなり、名をシルと名付けられた。体の色が銀色だから英語のシルバーから略してシルだそうだ。まぁ、僕的には覚えやすくていいかな、って思ってる。それに、前世の名前は忘れてしまったからちょうどいい機会だと思うし
桐生家は藍華と両親の三人家族で、父親は普通のサラリーマンで出張で今は家におらず、母親は専業主婦という一般的な家庭だった
藍華は今年小学一年生で、夜中に学校に忘れ物をした事を思い出し、こっそり1人で学校まで取りに行こうとしてあのライオンもどきに襲われたらしい。そして、僕を家に連れて帰った時、母親に夜中に出ていた事を叱られそうになったけど、僕の事を見て慌てて治療をしたらしい。あの時の包帯はどうやら藍華のお母さんがやったようです
そういったことを藍華は笑って僕に話してくれた。何というか、小学校一年生なのに真夜中の学校に忘れ物を取りに行こうとするとは随分度胸があるな。そして、お母さんの方はちょっと抜けているというかなんというか・・・
そして僕が桐生家のペットになってから一か月ほどが経った。藍華は今日も元気に学校に通ってる。その間、僕はブラブラと街なんかを散歩してたり。だって家にいても暇だし。それに天気のいい日に外に出ないのはなんだかもったいないからね
今日も天気も良く、良い散歩日和だ。あっ、ちなみに僕は猫の姿のままだよ。人の姿になってもいいんだけど、あの姿はかなり目立つ。しかも僕の体の年齢は神様によれば藍華と同じなので、そんな子が真昼間から一人で歩いているといろんな人に心配されてしまって、おちおちゆっくりと散歩も出来ない。そんなわけで猫の姿のままなのだ。さぁて、今日はどこに行こうかな?
そこそこの時間をブラブラ歩いていると、長い階段の上に鳥居が目に入った。今日はあそこに行ってみようかな
そう思い、僕は階段を上ると小さいけど綺麗にされている社が見えた。そして、鳥居の所に何か壁のようなものが見えるのだけど、これは何なのだろう?
そんな事を考えていると、突然、その壁みたいなのが割れてしまった。そして僕の背後に変な格好の人が二十人程、何もない所から突然姿を現した。
「結界が!?朱乃!こっちに!」
社から出てきた巫女さんがひどく慌てた声を出す。その後ろには藍華と同じくらいの年の小さな巫女の服を着ていて、先程声を上げた巫女さんによく似た女の子だった
「ようやく見つけたぞ。さぁ、その穢れた者をこちらに渡せ」
「お断りです!この子は私とあの人との大切な娘です!絶対に貴方たちなんかに渡しません!」
しっかりと女の子を抱きしめながら言う巫女さん。やっぱりあの2人は母娘の様だ
「お前も堕天使に穢されたか・・・ならば致し方あるまい。お前も一緒に葬ってやろう」
変な格好の集団は、不気味な輝きを放つ刀やらなんやら武器を手に二人に近寄ろうとするけど、その足は止まった。なぜなら丁度双方の間に猫の姿の僕が現れたからだ
「なぜこんな所に猫が?如何なるものも入って来ないように結界を張っていたはずだが」
「そんな事はどうでもいい、さっさとあいつ等を始末するぞ」
猫に構わず怪しい格好の者達が二人に近寄ろうとした時、猫の体が光出した。
「な、なんだ!?」
「眩しいっ!」
突然の光に巫女の親娘も変な格好の集団の者も目を瞑る。そして光が収まった後、目を開けると猫がいた場所には───銀髪の赤と青のオッドアイの、一見すると美少女が立っていた
「な、なんだ貴様は!」
「巫女さん達、そこから動かないでくださいね」
変な格好の集団の問いかけを無視して巫女の母娘に話しかける僕。母娘は突然現れた僕にビックリしているようだ。うん、猫が人に変化したらそうなるよね
「き、貴様ぁ!無視をするとは餓鬼のくせにいい度胸だな!!」
「邪魔立てするなら貴様も始末してくれる!!」
集団から二人が武器を持って僕に向かって飛び出してくる。沸点低すぎない?子供に無視されたくらいで激昂するとか、大人としてどうなのさ・・・あっ、そもそもこいつ等大人数で巫女さん母娘を手に掛けようとしてたんだった。じゃぁ、そんな事言っても無駄か
「っ!?いけない!逃げて!!」
母親が叫ぶが、シルは動く素振りを全く見せない
「「死ね!!」」
振り下ろされた怪しげな武器が当たりそうになった時、シルはようやく動きを見せた
「ガッ!?」「へぶらっ!?」
シルはその二人組を目にも留まらぬ速さで殴りつけた。殴られた二人組は孤を描きながら宙を舞い、頭から地面に突き刺さり、犬神家状態になった
「「「「・・・・・・」」」」
双方とも今目の前で起こった事に唖然とした表情を浮かべた。たった今、彼らの目の前でそんな事を成したシルはというと、目で相手の人数を数えて
「あと19人か。早くしないと帰って来ちゃうからさっさと行かせてもらうよ!」
そう言って僕は集団に突っ込んで更に二人、頭を掴んで地面に突き刺した。どうみてもこいつ等悪人だから容赦はしないでいいよね!
「っ!?ぜ、全員でかかれ!!」
集団は一斉にシルに襲い掛かるも、5分と経たないうちに全員がシルの手によって犬神家状態にされた
「ふぅー、これで終わりっと」
手についた土埃を掃い、僕が巫女の母娘を振り返ると、二人は口を開けて唖然とした表情を浮かべていた。擬音をつけると、ポカーンって感じかな?
「あの~、ケガとかありませんか?」
「「・・・・・・」」
僕が問いかけても二人ともフリーズしたまま固まってしまっていて反応がない。うーん、どうしたものか?
っ!?ゾワッ!
そう思っていると、僕は鳥肌が立つ程の強烈な殺気を感じて一気にその場を飛び退く。すると、僕がさっきまでいた場所に光の槍が地面に深々と刺さり、その衝撃で土煙が舞った。それからその向こうで何かが巫女の母娘の前に降り立ったのが僅かに見えた
そして急に土煙が晴れるのと同時に、僕の目で前を黒い羽根が舞った
そいつは黒い4対8枚の黒い翼を背に持ち、髭を生やした厳格そうな顔立ちのおじさんで、恐らく堕天使という者だろう。その顔は怒りに染まっていて、鋭く細められた眼光で僕を射殺さんばかりに睨んでくる
凄く・・・怖いです。いや、本当に!何、この人!?何でこんなに怒ってるの!僕怒られる様な事したっけ!?まさか、さっきの奴等の仲間・・・
「私の妻と娘には指一本触れさせん!!」
・・・さっきのやつらの仲間かと思ったけど、どうやら違うらしい。しかもなんだか勘違いしてるみたいです
「あ、貴方・・・」
「二人とも、もう大丈夫だ。今すぐにこいつをブッコロス!!」
しかも物騒なこと言ってるよ~?どうしよう?何でか完全に僕、悪者みたいじゃないですか・・・巫女の母娘はまだ完全に立ち直ってないみたいだし、マジでどうしようか?
「・・・。」
で、僕が考えた結果・・・・・・逃げる!
僕は翼を生やして空へと飛び上がった。何で逃げるかって?あの人、いやあの堕天使さん、怒り狂って話聞いてくれそうにないし、なら逃げた方がいいと思います!まる!あれ、作文?
「逃がすかぁッッ!!!」
しかし追ってくる堕天使さん。わ~、めっちゃ顔怖いんですけど(泣)
追いかけながら光の槍や雷を投げつけてくる堕天使さん。当たってもそんなに大した事にはならないと解ってるんだけど、やっぱり怖いんだよね。だって僕ってついこの間まで一般人だったんですよ?怖くないわけないじゃないですか。はてさてどうしたものか・・・・・・
『ヤッホー!・・・って、また何かまたなんかすごい状況だねこれは。一体どしたの?』
『はい・・・なんかすごい勘違いされて・・・』
『なんというか・・・ドンマイ』
神様の同情する声が辛いです
「待てやゴルゥアァァァァァッッ!!」
まだ追ってくるよぉ、ドンだけですか!
『うーん、じゃぁ転移しちゃえばいいんだよ!』
『転移?魔法は最近少しは使えるようになりましたが、僕転移魔法とか出来ないんですけど・・・』
『大丈夫大丈夫、今から君の頭に転移魔法のやり方をインストールしてあげるから!チョチョイのチョイ!っと』
変な掛け声とともに僕の頭に転移魔法のやり方が入ってきた。僕はすぐに転移魔法を発動した
「っ!逃がさん!」
飛び切り特大の雷を放ってくる堕天使さん。しかしギリギリで転移が完了し、雷は僕に当たる事はなかった。
「くっ、逃がしたか・・・仕方がない、朱璃達の元へ戻るとしよう」
この後、神社へ返って来たバラキエルは妻の朱璃からビンタをもらい、娘の朱乃からは「父様のバカ!」と言われ、orz状態となり、遅れてきた堕天使総督のアザゼルがそんなバラキエルと犬神家状態になっている集団を見て何が起こったか全くわからずに酷く困惑したそうな
そして僕が転移した先は桐生家の近くの林の中だった
『ふぅー・・・神様助かりました。それに転移魔法以外の他の魔法も教えてもらって』
『良いって良いって、こっちが好きでやってる事だし・・・でも、君に一つお願いしたい事があるんだよね』
『?何ですか?僕に出来る事なら遠慮なくいってください』
『そ、そうかい?じゃぁ言うけど・・・君の写真を撮らせてもらいたいんだ』
『写真、ですか?僕の?』
『う、うん。実はね・・・』
神様の説明を聞いて僕はまた頭を抱えた
『え、えぇっと、つまりこういう事ですか?ルーレットで性別男の娘は中々出ない超レアな物で、男の娘好きの女神様達が神様がルーレットで男の娘を出した事を聞きつけて神様に僕の写真を要求してきたと、そういう事なんですか?』
『う、うん。転生自体がそんなにない事だから余計レアなんだよ。基本神々って娯楽に飢えてるのが多くって、普通に転生でも結構話題になるし。しかもその腐女神達のお願いって言うのが「脅迫」と書いて「お願い」って読む方だから───』
『断れなかったと』
『はい・・・しかもその中には俺の初恋の女神もいて余計・・・』
『あー・・・なんというか、その・・・ドンマイです』
今の僕にはそんな言葉しか浮かんでこなかった
『・・・はぁ、わかりました。神様には数えきれない恩がありますしね。でもやるならなるべく早くしてくださいね?そろそろ藍華が帰って来ちゃうんで』
『あ、ありがとう!俺なんかの為に・・・!なんか君に惚れそうだよ』
『ごめんなさい、こんな見た目ですがそっちの方はお断りです!』
『じょ、冗談だよ。俺もちゃんと女の人が好きだから!ホントだよ!?』
『分かってますって。さ、とっととやりますよ』
そして僕はさっさと撮影を終え、桐生家に帰ってとっとと寝た。うん、今日はもうちかれたもん。だから藍華、今日はもう寝かせてちょうだいな
「シールー!遊ぼうよぉ!」
「にゃぁ~にゃー(グニグニしないでぇ~)
~神界~
『は、はい。これ頼まれてたやつ』
神は頼まれた写真を持って、(腐)女神達の元へと来ていた。そこには有名な名の女神が多くいた
『まぁ!ありがとう!さて、どれどれ・・・・・ブハッ!?』
写真を見たとたんに鼻血を吹き出す女神。ちなみにこの女神が神様の初恋相手。神様が告白しようとした直前に男の娘しか興味が無いという事を知り、彼の初恋は終わった。ちなみに名前は愛と美の女神と呼ばれているあのヴィーナスだ
『ヴィーナス!?しっかりして!いったいどんな写真が写って・・・ぷはぁぁぁ!?』
今度は天照大御神がヴィーナスの写真を見て真っ赤な液体を吹いた
それからそこにいた女神全員が写真を見て鼻血を吹き、倒れていた。そして後日、神様の元に他の写真を要求したそうな。ちなみに彼は三人目が吹いたあたりでその場から去っていた