ハイスクールD×D  オッドアイの銀猫   作:takubon

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 どうも!久しぶりに上げる事が出来ました!学校が始まって、忙しくなった事もありますが、何回も書き直したせいで遅くなりました。いい出来とは言えないですが、よろしくお願いしますm(__)m


中盤と終盤

 

 イッセーSIDE

 

 

『ライザー様の【兵士】三名、リタイア』

 

 グレイフィアさんのアナウンスがフィールド全体に響き渡り、敵のリタイアが知らされた。これで一気に三人倒したぜ!部長の作戦通りだ!空に浮かんでいる巫女姿の朱乃さんは、俺に向かっていつものニコニコ顔で手を振って来る。俺も朱乃さんに向かてサムズアップを送る。それにしても、朱乃さんの雷、直で見たの二回目だけど、あの時よりもずっと凄い威力だな・・・朱乃さんは絶対に怒らせないようにしよう。うん、絶対怒らせちゃダメ

 

『皆、聞こえる?朱乃の派手な一撃が決まったわ。これで最初の作戦は成功ね』

 

 耳に着けた通信機から部長の声が聞こえてくる。その声は嬉しそうに少し弾んでいた。最初の作戦は、俺がある程度敵を体育館に引き付けておいて、上空に待機している朱乃さん準備が整ったら、俺は体育館から離れ、体育館ごと敵を朱乃さんが撃破する、だ。出だしは見事に決まったぜ!

 

『三人撃破したけれど、まだ相手の方が数は上よ。もう少ししたら次の作戦に移るわ。次の作戦に向けて各自、動き出してちょうだい』

 

「はい!」

 

 元気よく返事をした俺は、次の作戦の為に移動を開始しようとしたその時ーーー

 

 

 

 ゾワッ! っ!?

 

 

 

 嫌な予感がしたのと同時に、俺は全力でその場から飛びのいた!そしてその直後ーーー

 

 

 ドォンッッ!!

 

 

 突然の爆発!さっきまで俺がいた場所が爆発し、爆発によって舞い上がった土煙が晴れると、そこには地面が抉れてクレーターが出来ていた

 

 あっぶねぇー!もうちょっとでダメージ喰らう所だったぜ。ティアマットさんとの修行のお蔭だな

 

 

「・・・よくあの攻撃を避けられたわね」

 

 

 声のする方に視線を向ければ、翼を広げて空に浮遊している者がいた。フードを被り、魔導士の様な格好をしているいる女性、ライザーの【女王】がいた!さっきは【兵士】で、今度は最強の眷属登場かよ!

 

 確か渡された資料によれば、名前はユーベルーナさんで、【爆弾王妃・ボムクイーン】って二つ名が付くくらい強力な火や炎の魔法が得意って書いてたな

 

 

「俺は修行でティアマットさんに死角からの攻撃も何度もやられてるんだ!そのお蔭で危機察知能力が格段に上がったんだよ!」

 

 

 本当にあの人、いや、ドラゴンさんは容赦が無かった。いきなり姿を消したと思ったら、真後ろから魔法弾を撃って来るし、いつの間にか山にヤバめなトラップなんて仕掛けてるし。本当に俺ってよく生きてたよな・・・い、いかん!あの時の恐怖が蘇って来るぅぅぅ!?な、何か、他の事を考えなければ!!・・・そ、そうだ!そんな厳しい修行の中でも、空いてる時間を見つけては【洋服破壊】の特訓を欠かさずにやって来たんだ!そして、今日!ついにその技を完成&お披露目させた!!あの厳しい修行を頑張れた要因一つだもんな!勿論、一番は焼き鳥を倒すためだ。ぐへへへ、さっきの子達は少し発育が足りないけど、あれはあれで中々・・・おっと、思い出したら鼻血が

 

 

「・・・怒ったり、泣いたり、震えたり、笑ったり、と忙しい子ね。というかその笑みは気味が悪いわ。さっさと倒させてもらうわ」

 

 

 敵の女王が手に持った杖をこっちに向けてくる。と、そこへ敵の女王のすぐ目の前を雷が横切った!

 

 

「あらあら、イッセー君はやらせませんわ。あなたのお相手は私がしますわ【爆弾王妃】さん?」

 

 

 俺を庇う様に敵の【女王】と俺の間に入る朱乃さん。その体には、バチバチと雷が迸っていた

 

 

「イッセー君、ここは私に任せて早く行きなさい」

 

 

 俺に背中を向けたまま朱乃さんはそう言う

 

 

「はい!頼みます朱乃さん!」

 

 

 俺はすぐに返事をして、次の目的の場所、運動場へと走る

 

 

「っ!行かせなっ!?」

 

 

「あらあら、イッセー君の邪魔はさせませんわ」

 

 

 イッセーに攻撃しようとしたユーベルーナは、またもや朱乃の攻撃によって邪魔された

 

 

「・・・まぁ、良いでしょう。どちらにせよ結果は変わらないのだから。それにあなたとも戦ってみたかったものね」

 

 

 ユーベルーナは、標的を朱乃に移し、戦闘態勢をとる

 

 

「うふふ、私は負けませんよ?なんたって、あの人が見ているんですから♪」

 

 

「惚気か!?」

 

 

 朱乃は微笑み、頬を少し赤らめながら、体に纏っている雷の勢いを増していく

 

 

 空中で二人の女王はお互いに睨み合い、そしてその後、激しい炎と雷がぶつかり合った

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 朱乃さんと別れ、俺が目的地である運動場へ移動している時だった

 

 

『ライザー様の【兵士】三名、リタイア』

 

 

 さっきと同じアナウンスがバトルフィールド全体に響き渡る。俺はすぐに誰がやったか分かった。あいつがやったんだな、やるじゃん!

 

 

 これで相手はライザー、今朱乃さんと戦っている【女王】に【騎士】が二人に、同じく【兵士】が二人の計六人!数的にはこっちが勝ってるけど、まだまだ油断は出来ない状況だ!

 

 

「-っ!?」

 

 

 俺は背後に気配を感じ、咄嗟に身構える。敵かと思ったが、それは杞憂に終わった

 

 

「な、なんだ木場かよ」

 

 

「あはは、驚かせちゃったかな」

 

 

 そこにいたのは、相変わらず爽やかなスマイルを浮かべる木場がいた。その表情からは、一切疲れが見えなかった

 

 

「それより、大丈夫なのかいイッセー君?」

 

 

 心配そうに聞いてくる木場に向かって、俺はドンッ、と胸を叩いて言う

 

 

「おぅ!俺は特に疲れやダメージもないぜ!」

 

 

 修行のおかげで、体力も格段に上がってるからな!その辺は木場にだって負けない自信があるぜ!

 

 

「い、いや、その事じゃないんだけど」

 

 

「うん?じゃぁ、何の事なんだよ?」

 

 

 俺は木場の言ってる事が分からず、首を傾げてると、木場が俺に通信機のチャンネルをオープンチャンネルに変えるように言われたので、その通りにしてみると・・・

 

 

 ピシャーン!ピシャーン!

 

 

『アババババババババババッ!?!?!?』

 

 

『あらあら、まだまだ元気ですわね。では、今度は修行で身に着けたこれでどうでしょう?』

 

 

 バチバチバチッ!

 

 

『か、雷が追尾してッ!?きゃぁぁぁぁぁ!?』

 

 

『うふふっ、次はどの技にしてみましょうか?ふふふっ』

 

 

 通信機から聞こえてきたのは、何度も鳴り響く雷の音に、感電した声を上げる声、そして非常に楽しそうなドSの声だった。音や声だけでも、朱乃さんが敵の女王を雷で攻撃しているという場面が容易に想像できた

 

 木場の言ってた事の意味が分かったわ。こんな場面を見てたら軽くトラウマになりそうだもん。というか、今のを聞いたら俺もティアマットさんに追い掛け回された修行の時の恐怖がガガガがガガガガッ!?

 

 

「い、イッセー君!?しっかりするんだ!目から光が消えてるよ!」

 

 

「だ、大丈夫だ木場。俺は大丈夫だ。何もモンダイハナイサ」

 

 

「最後カタコトになってるよイッセー君!?こんな時は、桐生さんから渡されたこの紙を見るんだイッセー君!」

 

 

「桐生から?」

 

 

 そう言う木場から渡された紙を広げて読んでみると、そこには・・・・

 

 

【♡割引券♡ 会計の際、この券を使えばどの作品も、50%OFF!!この機会を見逃すな!】

 

 

 な、なんと!お宝DVDが全部半額になるという、素晴らしい券だったのだ!!!

 

 

「こ、これで俺は戦える!!!!!」

 

 

 さっきより力が湧いてくるようだ!桐生、感謝するぞ!!

 

 

「あ、あはは。本当に元のイッセー君に戻ったみたいだね」

 

 

 木場が苦笑しているが、今の俺には目の前のお宝割引券に意識が行っていた

 

 

 そして落ち着いた俺達(というか俺)は校舎の物陰から運動場の様子を窺っていた。運動場には敵の【騎士】二人に【兵士】二人。残りの眷属達が勢ぞろいしていた!

 

 

『Boost!!』

 

 

 左腕の籠手から頭の中に倍加の音声が鳴る。少し前から倍加を開始して、今ので丁度十回目の倍加が済んだ。俺が今倍加出来るのは、シルさんから教えられた回数は、限界で二十五回までだ。それ以上は俺の体が持たないらしい。更に、限界まで倍加は三回までしか行えない。でも、倍加の回数を抑えれば、その分多く使用できる。俺は制服のポッケトに入っている物を確認し、それの中身が漏れていない事を確認して再び運動場にいる敵に目を向ける。これが今回、ライザーに勝つ為の秘策だからな!

 

 俺達は合図が来るその時を物陰から敵を見張りながら、待っていた時、木場が俺に向かって声をかけて来た

 

 

「イッセー君、随分落ち着いているようだね?緊張してないのかい?さっきの桐生さんからの贈り物のお蔭かい?」

 

 

 と、木場は意外そうに言ってくる。流石にそれは失礼じゃないか?まぁ、あれのお蔭も少しはあるけどさ。疑問を浮かべる木場に、俺は敵から目を離さずに答える

 

 

「そんな事ねぇよ。こちとらお前と違って戦闘経験なんて無いに等しいんだぞ。修行したって、いきなりの本番なのに緊張しない訳がないだろ。それに俺は今回の中で一番弱いって事は修行をしてわかってるんだ。でも、俺は部長や俺達の為に手を貸してくれたシルさん達の為にも、負ける訳にはいけねぇんだ。だから俺は、今の俺に出来る事、部長の指示を精一杯、全力でこなす。その気持ちが緊張より勝ってるってだけさ」

 

 もし、倒れることになっても、俺はただでは絶対に倒れない。倒れる時はあの焼き鳥野郎も一緒に道連れにしてやる。例え、この身がどうなろうとも、だ

 

 

『ほぅ、少し見ない間に随分マシな面になったじゃないか、相棒』

 

 

 不意に、頭の中にドライグの声が聞こえてきた。ようやく出てきやがったみたいだな。ティアマットさんが近くにいないからか?

 

 

『・・・・・・・』

 

 

 黙り込むドライグ。でも多分、今こいつは顔を背けてると思う。伝説のドラゴンでも、やっぱり怖いんだな。女の人の怒りって

 

 

 と、ここで木場に目を向けてみると、目をパチクリとさせていた。どうしたんだこいつ?

 

 

「・・・ごめん、君は本当にイッセー君かい?まさか敵の変装とかじゃないよね?」

 

 

「いきなり失礼な事言うなおい!俺は俺だっつーの!」

 

 

「じゃぁ、君が一番好きなものは何だい?」

 

 

「そんなのおっぱいに決まってるだろう」

 

 

「あぁ、良かった。間違いなくイッセー君だ」

 

 

 即答した俺に安心したようにうんうん、と頷く木場。なんだよ!俺が真面目な事言っちゃぁおかしいのか!?

 

 

『相棒の場合、今までの発言のほとんどが卑猥な事ばかりだったからな。仕方がないだろう?宿っている俺でも一瞬、「本当に相棒か?」と思ったほどだからな』

 

 

 お前もかよ!でもな、俺だって何時も何時もエロイ事ばっかり考えてるわけじゃ・・・いや、結構考えてるけど。それでも偶には真面目な事も考えてるんだぞ!

 

 

「そこにいる者!隠れていないで出てこい!」

 

 

 やっべ!さっき大声出したからバレちまった!ど、どうしよう、まだ合図が来てないのに

 

 

「・・・イッセー君、たった今部長から合図が来たよ」

 

 

 マジか!ナイスタイミングだな!

 

 

「じゃぁ、遠慮なくいきますか!!」

 

 

「うん!」

 

 

 俺と木場は堂々と運動場に躍り出た

 

 

「俺はリアス・グレモリー様の【兵士】!兵藤 一誠!!」

 

 

「同じく、【騎士】の木場 祐斗!」

 

 

 俺達が名乗りを上げると、頭にバンダナを巻き、西洋風の鎧を身に着けた敵の【騎士】の一人、確か名前はカーラマインが何やら嬉しそうに笑みを漏らす

 

 

「ふっ、まさか本当に、しかも堂々と出て来るとはな。正気の沙汰ではないぞ。だが、私はお前達の様なバカが大好きだ!」

 

 

 貶されてるのか褒められてるのかよく分からんお言葉を頂きました!!

 

 

「騎士同士の戦い、尋常じゃない斬り合いをしたいものだね」

 

 

 木場は、好戦的な笑みを浮かべてその手に一振りの剣を握って構えた

 

 

「よく言った!グレモリーの【騎士】よ!!」

 

 

 そのまま、木場とカーラマインは【騎士】のスピードで、普通なら目に見えないくらいの速さで斬り合いを開始した。おいおい、もう始めちゃったよあの二人

 

 

「あーあ、さっそく始めちゃったよカーラマイン。まったく仕方がないにゃ」

 

 

 敵の【兵士】の猫耳の娘がやれやれ、といったポーズを取る。あっちも同じか

 

 

「まっ、別にいいじゃん。それよりさっさと残ったこいつをやっちゃおうにゃ」

 

 

 もう一人の【兵士】、こっちもさっきの娘と同じ様に猫耳を生やした娘が、俺に視線を向けながらそう言う。猫耳の二人は体術が得意だったっけな。さらに、残った【騎士】の人が、その手に大きな大剣を持って構えを取る。あの人は剣から衝撃波を飛ばしてくる。パワーよりの【騎士】だったな。だけど、俺は構えも取らずにただ不敵な笑みを浮かべるだけだ

 

 

「どうした?この人数差に諦めたのか?」

 

 

 【騎士】の人が、俺に向かってそう言って来るが、俺は返事もせず、そのままでいた

 

 

 そして今にも、三人が俺に向かって襲い掛かろうとしたその時、

 

 

 ドォォォン!

 

 

「「にゃにゃ!?」」「っ!?」

 

 

 大きな衝撃音が響き、三人は驚いて動きを止める。そして、音の発生源の方へ目を向ければ、新校舎の屋上に煙が上がり、人影が二つ見えた。その二人とは・・・

 

 

「ら、ライザー様とリアス様!」

 

 

 そう、煙が晴れ、姿を現したのは敵のキングのライザーと、俺達の王である部長だ!ライザーのすぐ近くで煙が上がっている事から、さっきの衝撃音は部長の攻撃で起きたということがわかる。でも、ライザーの方は無傷で、相変わらずムカつく笑みを浮かべ、手をポケットに突っこんだまま部長を見てるだけだ。多分、攻撃が外れたか、当たったけどフェニックスの力で治したかのどっちかだな

 

 

「えぇ~、キング同士の一騎打ち?じゃぁ、もう勝負決まったにゃ」

 

 

「だね。まぁ、さっきは驚いたけど、とっととこいつ倒しちゃおうにゃ」

 

 

 そう言って、【兵士】の二人は再び俺に向かって構えを取り、今度こそ向かって来た。だけど忘れてないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーー俺達にはまだ他にも仲間がいるって事をさ

 

 

「っ!?ニィ、リィ!その場を飛び退け!!」

 

 

 【騎士】の人が二人に向かって叫ぶが、もう遅い

 

 

 ザシュッ!

 

 

「「にゃ?」」

 

 

 俺のすぐ近くまで来た二人は間の抜けた声を上げてその動きを止めた。そして、二人は視線をゆっくりと下に下げると、二人の体に光の槍が突き刺さっていた。猫耳の二人はその場に倒れ、光に包まれてその場から消えた

 

 

『ライザー様の【兵士】二名、リタイアです』

 

 

 グレイフィアさんのアナウンスがバトルフィールドに響き渡る。

 

 

「狙いより少しずれたか・・・まぁ、撃破出来たから良しとするか。また修行をすればいい」

 

 

「ナイスタイミングだったみたいねイッセー君?」

 

 

 そんな声とともに、空から二人の人物が俺の傍に降りてきた

 

 

「ホントにナイスタイミングだったよ夕麻ちゃん、カラワーナさん」

 

 

 俺は二人にそう言うと、二人とも「修行のおかげ」と答えた

 

 

「くっ、構えを取らなかったのはこの為だったのか・・・!」

 

 

 大剣を持った【騎士】の人が、悔しそうな表情を見せる。さっきとは逆の状況になった。

 

 

「しかも、それだけじゃないぞ、シーリス!その二人は昇格してるぞ!」

 

 

「余所見をしていいのかな!」

 

 

 ガキィンッ!

 

 

「くっ!」

 

 

 木場と戦っていたもう一人の【騎士】の人が大剣の【騎士】の人に向かって叫び、そこへ木場が容赦なく斬りかかる。見た所、木場の方は息切れもダメージも見られず、対してその相手のカーラマインさんは、大分息も上がり、ダメージも大きいようだ。あの調子ならあと少しで片が付きそうだな

 

 そして、カーラマインさんが言っていたように、この二人は「昇格」をしている。

 

 

「ちなみに私は【女王】に昇格したわ」

 

 

「私は【戦車】だ。魔力やスピードは変わらないが、その代わりに攻撃力と防御力は女王より高いらしい。今の私には色々な物より、一つの事に絞る方が合っているそうだからな」

 

 

 と、いう事はこれで【女王】と【戦車】が増えたって事か。頼もしいな!

 

 

「さて、では次があるのでとっとと終わらせてもらう!」

 

 

 バリンッ!

 

 

「グァッ!?」

 

 

 カラワーナさんはその手に大きな光の槍を持って、敵の【騎士】に突撃し、相手の大剣のガードの上から攻撃を加えて、それを破壊し、そのままの勢いで攻撃を与えて倒してしまった

 

 

『ライザー様の【騎士】二名、リタイア』

 

 

 敵の【騎士】が光に包まれて消えると、アナウンスが鳴った。でも、二人って事はーーー

 

 

「やぁ、どうやら同時に片付けたみたいだね」

 

 

 見れば、木場が爽やかな笑みを浮かべて俺達の傍にやって来ていた。ここまでは作戦通りだ。俺達は視線を新校舎の屋上に向ける。あとは・・・

 

 

「ライザーの野郎をぶっ飛ばすだけだ!!」

 

 

 今から行きます、部長!

 

 

 

 SIDE END

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 SIDEシル

 

 

『ライザー様の【騎士】二名、リタイア』

 

 

 たった今、モニターでカラワーナと木場君が相手の【騎士】二人を倒した場面が映っていた。木場君の方は終始優勢のままで、兵藤君の方は仲間の事を信じ、自ら囮になって敵を油断させ、その結果手は出していないが【兵士】二人の撃破に貢献した。そして、カーラマインは【戦車】の攻撃で敵をガードごと打ち破った。そして、その二人を昇格させるために、【王】自ら前に出て、敵の【王】を一騎打ちという形で自身の陣地から引きずり出した。修行の成果か、リアスさんも魔力の扱いが上達し、母親から受け継いだ【滅びの魔力】の密度が高くなっている。単純な実力でなら、ライザー・フェニックスを超えているだろう

 

 朱乃さんは・・・相手を圧倒してる。それも、全力を使っている訳ではなくてだ。確かに今の朱乃さんの実力なら相手の【女王】を超える実力があるけど、ここまで一方的になるとは思わなかったよ。というかワザと威力を弱めて引き延ばしてる気がするんだけど僕の気のせいかな?相手の女王が【フェニックスの涙】という如何なる傷をも治す回復アイテムを使う間に隙があったのに、攻撃してなかったし。それに、表情が妙に楽しそうな風に見えるのも気のせいだよね?・・・ね?

 

 そして、今度はモニターに新校舎の屋上の様子が映し出された。屋上は既に辺りがボロボロになっていた。そしてその屋上で対峙している二人の【王】

 

 一方はフェニックス家の【不死】という特性を受け継ぎ、レーティングゲームで白星を多く挙げているフェニックス家三男、ライザー・フェニックス。攻撃を喰らっても、その特性からすぐに傷は何事もなかった様に癒えていた。しかし、その息は上がっており、魔力も消費している様子だった。リアスさんの【滅びの魔力】による攻撃が効いているようだ

 

 そして、もう一方はフェニックス家と同じく72柱の一つ、グレモリー家の次期当主、【紅髪の滅殺姫・べにがみのルインプリンセス】の異名を持つリアス・グレモリー。目立った傷は無いが、服の所々が破けており、息も上がっていた。が、それでも攻撃の手を止めてはいなかった。

 

 画面の中で両者はお互いに強力な炎と滅びの魔力弾を撃ち合う激しい戦いを繰り広げていた

 

「流石はルイン・プリンセス。実力は噂通りですわね」

 

 ライザー・フェニックスさんの実の妹であるレイヴェル・フェニックスさんが画面に映し出される戦いを見てそう言葉を漏らす。あと、さっき本人から聞いたけど、この子はライザー・フェニックスの【僧侶】らしい。何でも、特別な方法で眷属になってるけど、バトルでは殆ど観戦してるだけだそうだ。何で眷属になったかというと、ライザー・フェニックス曰く、

 

『妹をハーレムに入れる事は、世間的にも意義がある。ほら、近親相姦っていうの?憧れたり、羨ましがったりする奴多いじゃん?まぁ、俺は妹萌えじゃないから形として眷属って事で』らしい

 

 それを聞いたアーシアは近親相姦の意味が分からずに藍華に聞いて、意味が分かると顔を真っ赤にして頭から煙を出し、藍華達はそれを聞いてライザー・フェニックスに呆れ、馬鹿にし、レイヴェルさんに向けては憐憫の眼差しを向けていた。それを受けたレイヴェルさんも自分の兄に酷く呆れていると言っていた。イザベラさん達も苦笑気味だった。僕も、そういうのはどうかと思う。まぁ、レイヴェルさんは、いい勉強になってるそうだ

 

 そしてモニターに映る屋上に、新たな人達が現れる

 

『部長!お待たせしましたぁぁぁぁ!!』

 

 屋上の扉を勢いよく開けて飛び出して来たのは兵藤君を始めとしたグレモリー眷属の皆だった

 

『イッセー!皆!』

 

『チッ!ドラゴンの小僧どもか』

 

 兵藤君達の登場にリアスさんは歓喜の声を上げ、反対にライザーは舌打ちをして苦々しい表情になった

 

『俺の可愛い下僕達を倒してここまで来たようだが、俺にはまだ《ライザー様の【女王】、リタイアです》何!?ユーベルーナがやられただと!』

 

『あらあら、私が最後だったようですわね。少し遊びすぎましたわ』

 

 翼を広げて屋上に舞い降りたのは、巫女姿の朱乃さんだった。特にダメージを負った様子は見られなかった。まぁ、あれだけ圧倒してたもんね

 

 何はともあれこれでグレモリー眷属は勢ぞろいした!対するライザー側は後は【王】であるライザーただ一人

 

 グレモリー眷属は、それぞれ手に【赤龍帝の籠手】を出し、剣を構え、光の槍を作り出し、雷を纏わせライザー・フェニックスを取り囲んだ。そして、ライザー・フェニックスの正面に立つリアスさんが、不敵な笑みを見せる

 

『あなたの眷属はここにいる私の可愛い眷属達が倒し、あとはあなただけね。ーーーチェックメイトよ、ライザー』

 

 そう宣言するリアスさんに、ライザーは手で顔を覆った。そしてーーー

 

『・・・ははっ、ははははははははっ!』

 

 突然、酷く可笑しそうに笑いだした。その様子に、モニターに映る兵藤君達と僕達は怪訝な表情を浮かべた。その中でレイヴェルさんは口を開いた

 

「まだお兄様は余裕なのですわ。確かに眷属は皆倒されてしまいましたが、私達はフェニックス、不死なのですわ!どんなに絶対的な力を持っていても、不死が相手ではどうしようもありませんわ」

 

 と、「ホホホ」と口に手を当てて笑った。確かにレイヴェルさんの言う通り、不死のフェニックスならば、今の状況でも逆転する事も厳しいけど、不可能ではない。でも、あの笑いは、そういうのとは、何か違うような気がする

 

「・・・なんか嫌な予感がする」

 

 

 藍華がモニターを見てそう漏らす。そしてーーー

 

 

『はははっ、俺が、この俺が追い詰められる?負ける?』

 

 手を顔から離したライザーが、ゆっくりと取り囲んでいるグレモリー眷属を見渡す

 

『不死鳥とされるフェニックスの俺が?ゲームでも負け無しのこの俺が?』

 

 そして視線をリアスさんに移す。

 

『これを見ても、そんな事が言えるか?リアス?』

 

 

 ーーー僕達の嫌な予感は当たってしまう

 

 

 ライザーが、自身の近くに魔法陣を出現させる。それに対して、画面に映る皆は警戒するが、魔法陣から現れたものは、画面の皆だけでなく、モニターを見ているレイヴェルさんを含めた僕達をも凍りつかせるものだった

 

 

 そして、その数分後

 

『・・・・リアス様がリザインなされました。この勝負、勝者ライザー様』

 

 





 はい、次回はテストが終わってからになりそうです!終わったら、すぐに新しい話上げます!!
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