教えていただいてありがとうござました
あと、今回の話、おかしな所があるかもしれません。見つけたら教えていただけると嬉しいです
題名変更しました
「やぁ、元気そうだね新米悪魔君。公園の時以来だね」
そう言って、はぐれ悪魔を討伐に来た俺達の目の前に現れたのは、俺の事を救ってくれたあの銀髪の人だった。
「・・・イッセー、知り合いなのかしら?」
部長は俺に向かってそう聞いて来る。俺はあの人が、この間公園で自分を救ってくれた事を部長に簡潔に説明した。
「そう・・・あなたは何者?何故私達の邪魔をするのかしら。事と次第によってはあなたも消し飛ばすわよ」
見れば部長も木場も構えて臨戦態勢を取っていた。朱乃さんは二人と違って何故かボゥっとしてるけどいったいどうしたんだ?
「って、待ってくださいよ部長!木場!あの人は悪い人じゃないすって!俺の事を助けてくれたんですから!」
「そこを退きなさいイッセー」
俺は部長達の前に立って手を大きく広げて部長達に訴えかけるが、部長は聞く耳持たないって感じだ。
「はぁ~、やっぱりこうなるよね・・・二人とも、後は頼んだよ」
銀髪の人はため息を零しながらそう言うと、銀髪の人の後ろから顔まで隠れるフードを深く被ったローブを着た二人組が現れて、バイザーの元へと近寄って行った。バイザーは近づく二人組を警戒して起き上がって攻撃の構えを取ろうとした。
「大丈夫だよバイザー。その二人と僕は君の敵じゃない」
「そんな事信じられるものかぁ!!」
バイザーは銀髪の人に向かって鋭い眼光を向けながら吠える。俺はそんなバイザーにまた足が震えそうになるが、銀髪の人は全く動じずに静かに口を開いた
「・・・その証拠に、僕達は君が主の元から逃げた理由を知っている」
「っ!?」
「だから、君の苦しみもよくわかる。大丈夫、僕達は絶対に君には危害を加えない。だから僕達の事を信じてほしい」
「・・・・・」
真っ直ぐにバイザーに目を向けながら話す銀髪の人。しばらくお互いに目を合わせたままだったが、やがてバイザーは「わかった・・・」と頷いた。それを確認したローブの二人組はバイザーが入るほどの大きさの魔法陣を展開させた。
「っ!?待ちなさい!」
部長が手からバイザー達に向かってどす黒い魔力の塊が打ち出されるが、すでにバイザー達は転移していて、魔力の塊はそのまま向こうへ飛んでいった。そして、この場に残ったのは俺達オカルト研究部の面子と銀髪の人だけになった。
「くっ、逃がしたわ・・・あなた、どういうつもり?はぐれ悪魔を逃がすなんて」
部長が銀髪の人に向かってバイザー以上の鋭い眼光と共に、両手にさっきよりも大きな魔力を纏わせる。部長めっちゃ切れてます。でも怒った顔も綺麗ですね、とは口が裂けても言えない。木場はいつの間にか銀髪の人の後方で剣を構えていた。
「君達は彼女・・・バイザーがどうしてはぐれ悪魔になったか知っているかい?」
しかし、そんな状態でも銀髪の人は眉一つ動かさず、俺達に向かって口を開く。
「そんなの主の元から逃げたからでしょう」
「では、なぜ主の元を逃げたかを知っているかい?」
再び質問する銀髪の人
「そんなの強力な力に溺れて、己の欲求を満たす為に自分の主の元から逃げたに決まってるでしょ。一体あなたは何が言いたいのよ」
部長はイライラがドンドン強くなっているみたいだ。俺も銀髪の人が何が言いたいのかよく分からない。
「はぁ~・・・じゃぁ新米悪魔君、君はなぜはぐれ悪魔になるかを知っているかい?」
うぉっ!いきなりこっちに質問が来たぜ。えぇっと確か・・・
「えっと、さっき部長が言ってたように自分の主から逃げたりしてって事ですよね?」
「そうだね、そして君は主の元から逃げ出す理由を知っているかい?」
「逃げ出す理由・・・?」
「あぁもう!祐斗!」
「はい、部長!」
とうとう痺れを切らした部長が木場に向かって言うと、木場は銀髪の人に向かって斬りかかった。
危ない!?
しかし、銀髪の人は振り返らずに木場の剣を躱した。
「っ!?うっ」バタン
「ゴメンね、ちょっと眠っててね」
驚いて一瞬動きの止まった木場に銀髪の人が手刀を首に落とすと、木場は糸の切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。
「祐斗!!よくも私の可愛い下僕をっ・・・!」
「あのね、先にやってきたのはそっちなんだけど・・・」
「黙りなさい!朱乃!二人で行くわよ!イッセーは下がってなさい!」
「・・・・」ボ~
しかし、部長が呼びかけても朱乃さんはボ~っとしたままだった。
「朱乃!聞いてるの!?」
「はぁ・・・少し黙っててくれないかな」
「っ!?!?!?」
刹那、銀髪の人から強烈な、それもさっきの部長なんか目じゃないくらいの殺気が放たれた。部長は途端に尻餅をついて、顔を真っ青にして瞳に涙を浮かべながらガクガクと震えだした。でも、俺は部長の様に震えてたりしていない。何でだ?
「新米悪魔君、さっきの続きだけど、君の言った通り主の元から逃げた下僕がはぐれと呼ばれるんだ。そして、下僕が逃げる理由は大きく分けて二つあるんだ」
震えている部長を無視して、銀髪の人は指を二本立てながら俺に再び話しかける。
「一つは、さっきそこのグレモリー家の人が言ったように悪魔になって己の力に溺れた者が好き勝手に生きる為に主の元から逃げるから。そしてもう一つの理由は主にあるんだ。例えば承諾無しに無理やりに悪魔に転生させた、とか主からの待遇が酷かったり、とかね」
気絶した木場を抱え、こっちに歩み寄りながら続きを話す銀髪の人
「そして実は、さっきのバイザーは後者の方なんだ。彼女は見た目はあぁだけど、争い事は嫌いで、とある森で平和にひっそりと暮らしていたんだ。そこへある上級悪魔が彼女が住んでいる森にやって来て、自分の眷属になるように言ったんだ。でも彼女はそれを断ったんだけど、結局無理やり転生されてしまったんだ・・・
そして、彼女は無理やり転生された事と、戦う事を嫌って主に眷属を辞めたいと言ったんだけど、その主はそんなバイザーを黙らせる為や言う事を聞かない時は、魔法で攻撃したりしていたんだ。そんな主の元から逃れる為に、バイザーは主に攻撃をして怯んだ隙に逃げ出したんだ。そして、彼女の主は、自分に攻撃して逃げたバイザーに激怒し、バイザーをはぐれ悪魔として報告したんだ」
そ、そんな背景があったなんて・・・俺、てっきりはぐれ悪魔になったのってみんな自分の力に溺れた危ない奴等だって思ってた・・・
「まぁ、はぐれ悪魔の3割~4割くらいはそう言った主のせいではぐれになってしまった者達なんだ。そして、残りは・・・そこに隠れているような悪魔になって自分の力に溺れた危険な奴さ。悪いけどこの子をよろしくね。そろそろ出てきたらどうだい?」
そう言って、銀髪の人は俺に木場を預け、暗闇に向かって話しかける。
「ばれてましたか、気配は消していたんだけどねぇ」
シャランッ
そう言って暗闇から姿を現したのは頭に黒いシルクハットを被り、タキシード姿の若い男性だった。その手には真黒なサーベルが握られていて、怪しい光を放っていた。
「いくら気配は消せても、その体についた血の匂いでわかったよ。SS級はぐれ悪魔、クリコット」
「ふふふっ、あははははははは!そうかそうか、血の匂いでわかってしまったか。今度はちゃんと血の匂いも消しておかないとなぁ~」
「その必要はないさ。お前に今度はないよ・・・」
銀髪の人から発せられるプレッシャーが上がった
「・・・お前はここで終わらせる」
「ははははっ!面白い!私の正体を知って挑んでくる奴なんて久しぶりだね~。最近じゃあみんな逃げちゃうからつまらなかったんだよ。まぁ、そういう奴等はみんな切ってしまったけどね。でもそれだけじゃぁ飽きてくる。偶々この町に来てみたら強い力を感じてここまで来たけど・・・君は私を楽しませてくれるかな?」
「楽しむ余裕があれば、ね」
「ふふふっ、いいねぇいいねぇ~じゃぁ・・・簡単に死なないでね」
ヒュッ!
刹那、男の姿が視界から消えた。木場より速い!?
「後ろがお留守だよっ!」
気がつけば男は銀髪の人の後ろですでにサーべルを振りおろしている所だった。そして、サーベルがもう少しで当たる所で、今度は二人の姿が消えた。一体どこに・・・?
ドコッ!!
鈍い音が辺りに響いた。でも、見渡しても俺の周りには木場や座り込んでいる部長やいまだにボゥっとしている朱乃さんしかいない。
ドコーンッ!!!
そんな時、突如上から何かが俺達の目の前に降ってきて轟音と共に土煙が舞った。い、いったい何なんだ!?
そして、土煙が晴れると、そこには大きなクレーターが出来ていて、その中心にはさっきの男が仰向けに倒れていた。
「ぐぅぅ・・・油断しましたよ。今のは大分効きました・・・」
男はよろよろとサーベルを杖代わりにして立ち上がった。さっきまでピンピンしていたのに、その姿はもう満身創痍だった。
「そう?まだ話せるなんて、結構余裕そうだけど?」
上から声が聞こえ、俺は空を見上げた。そこには銀髪の人が銀色の翼を広げていた。その翼は、俺が襲ったあの堕天使の翼とは比べ物にならない、いや、比べるのなんておこがましい程綺麗で、その翼を広げた姿は神秘的で見惚れるほどだった。
「いえいえ・・・もうこっちは体の彼方此方がガタガタですよ。ゴフッ!・・・こんな事は生まれて初めてです」
男は血を吐きながらも、何故か嬉しそうに頬を緩ませた。
「随分、嬉しそうだね」
「えぇえぇそりゃぁもう。こんなに嬉しいのは久かた振りですよ。本当ならば、万全の状態で貴方と戦いたかったのですが、それは油断した私の落ち度・・・さぁ、続きをしましょう!」
男はよろよろとしながらもサーベルを構えた。
「そうか・・・・なら、これでどう?」
銀髪の人が手を男に向けてかざすと、男を光が包み、光が晴れると男の傷が綺麗さっぱり無くなっていた。
「・・・どういうことですか?」
男は怪訝な表情で問う。俺も同じ気持ちだ。何で敵の傷を治したんだ?
「なに、ちょっとした気まぐれさ。これで全力で戦えるだろう?」
銀髪の人はゆっくりと地面に降りてきて、翼を仕舞った。
「さて、お前のお望み通りだ。全力で来なよ」
「・・・あなたは本当に面白い、では今度は油断せず最初から全力で行きましょう」
男はサーベルを地面と水平に構ると、サーベルから発せられる力と男の殺気が増した。そして銀髪の人の手にはいつの間にか透き通った色をした一振りの剣が握られていた。
それからの戦いは何が起こったのか俺にはさっぱり分からなかった。突然、二人が同時に消えたと思ったら連続で金属同士がぶつかる音が響いた。よく見れば地面には小さなくぼみが次々と出来ていた。さらにまるで何かに切られた様な跡が地面や近くにあった木々、廃墟になった建物についていった。
多分だけど二人は俺なんかには見えないくらいの速度で斬り合ってると思う。どんだけ速いんだよあの二人・・・悪魔になって動体視力も上がったのに残像すら見えないってどゆこと
そして俺はここで気がついたことがある。俺達の周りの地面には斬撃の跡が一切無い事に。そしてよく見れば、さっきバイザーに攻撃した朱乃さんの雷を弾いた物と同じようなものが俺達を囲う様にしてあった。きっとこれは俺達に被害が行かないようにあの人がしてくれているとすぐにわかった。
そして5分くらいして二人が止まったおかげで、二人の姿がようやく見えた。
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・」
息を切らしているのはシルクハットの男だった。体は所々ボロボロで、持っているサーベルにも罅が入っていた。対する銀髪の人はーーー
「大分息が切れてきたみたいだね。僕も用事があるし、そろそろ終わりにさせてもらうよ」
全くの無傷だった。それどころか銀髪の人は息一つ乱れてはいなかった
「はぁ、はぁ、はぁ、・・・おやおや、もうお仕舞ですか?楽しい時間が過ぎるのはあっという間ですねぇ~。じゃぁ、私の最後の一撃、その身に受けてご覧なさい!」
息を整えた男は、相変わらず嬉しそうな笑みを絶やさずに再び剣を構え、銀髪の人も同じく剣を構えた。そして次の瞬間ーーー
ギィンッ!
金属音が響いたと思ったら二人の位置がさっきと真逆になっていた。え?・・・え?何?マジで見えなかったんだけど
「・・・・・いやぁ~、お強いですね~。そうだ、最後に貴方のお名前を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?」
男は銀髪の人と背中合わせのままそう問いかける
「僕の名はシルだよ。『銀猫』、と言った方がわかりやすいかな」
シルと名乗った銀髪の人は、ゆっくりと振り返って男にそう答えた
「おやおや!やはり、あなたがあのかの有名な『オッドアイの銀猫』でしたか。いやぁ~、噂通りのお強さでしたね~。完敗です」
振り返りながらそう言う。男の胴体には斬られた様な痕があった。その時、男が手に持っていたサーベル全体に罅が走り、サーベルは砕け散った
「おやおや、砕けてしまいましたか。まぁ、どうせもう必要無いから良いんですけどね~。最後に本当に楽しませていただきました・・・では、私はそろそろ限界の様なのでこれにて失礼します。バイチャ☆」
最後にそう言うと、男は倒れ、塵芥と化して宙に霧散した。あとには砕けた男のサーベルの破片と、被っていたシルクハットだけが残された。
「さて、終わった事だし僕は帰らせてもらうね。あとの事はよろしくね新米悪魔君」
その時丁度風が吹き、俺が目を瞑っている隙にあの人はいなくなってしまった。残ったのは俺と気絶した木場といまだにボゥっとした朱乃さんと座り込んだままの部長だけになった。
「ぶ、部長、この後どうしますか?」
「・・・・・」
俺が問いかけても部長は俯いたままだった
「部長・・・?」
「・・・イッセー、あなたは祐斗と朱乃を連れて先に部室に帰ってなさい」
「え?部長は?」
「いいから早くしなさいっ!!」
「イエス!マム!失礼します!」
物凄い部長の剣幕に押されて俺は肩に木場を背負い、朱乃さんの手を引いてその場を急いで逃げるように去った。
「・・・絶対に許さないんだから・・・!」
一人残ったリアスは、魔法陣を展開して自分の根城に戻った。そして、リアスが座っていた場所には水溜りが出来ていたそうな・・・
◇◇◇◇◇◇
ガチャッ
「ただいま~」
「お帰りなさいです」
「お帰りにゃん」
「ただいま二人とも、それで彼女は?」
「大丈夫です。傷もちゃんと治りました」
「さっき元居た森に帰してきたにゃ。その森にも仙術をかけてきたから、もうよそ者が立ち入る事は出来ないからこれで安心にゃ。『ありがとう』って言ってたにゃ」
「そっか、よかった。二人ともありがとうね」
「「にゃ~♪」」
二人に労いの言葉と共に優しく頭を撫でる
「シ~ル~!帰ったなら飯だ~!」
「はいはい、わかったよ。今から作るから待っててアリス」
「手伝います」
「私も手伝うにゃ」
「ありがとう二人とも。じゃぁ早速始めようか」
「「おー!」」
そして今日もシルの家は皆笑顔が絶えなかった
◇◇◇◇◇◇
畳の敷かれた六畳ほどの和室。部屋の中央にはちゃぶ台があり、ちゃぶ台の上にはお酒の瓶と、つまみが乗せられていた
ここは精神世界、つまり僕の夢の中ですね。今ここには僕と神様がいます。
「こっちは仕事してるのにさ~、頑張って仕事してるのにさ~。もうほんと嫌になっちゃうよ・・・んぐっんぐっ」
神様は瓶に直接口をつけて酒をのどを鳴らしながら勢いよく飲み干します。神様の近くには空になった一升瓶が9つ。今のでちょうど10です。
「神様、今日はお酒はその辺にしておいたらどうですか?今日は何時もよりお酒の量が多いですよ」
「ぷはぁー!飲まなきゃやってらんないよ!もうほんとに嫌になっちゃうんだよ!・・・ホントにマジで何で俺って神なんてやってるんだろう。もう辞めたいよぉ・・・」
どうも、シルです。今日は一週間ぶりに神様のカウンセリング、もとい愚痴を聞いてあげているのですがなんか神様がやばいです。軽く鬱が入ってきていますね。
「神様、神様は少しお休みを取られてはどうですか?最近は休みなく働いてるようですし、有給を使って一度ゆっくりとしてきたらどうですか。」
「・・・そうだね、そう言えば有給が結構溜まってたなぁ。今やってる仕事が終わったら一度、ゆっくり休もうかな・・・」
「それが良いですよ。あ、そうだ、神様ちょっとここにうつ伏せに寝てください」
僕は想像で布団を出す。ここは僕の夢だからこういったことが出来るのだ。
「うん?こうかい?」
神様は僕に言われた通りに布団の上にうつ伏せになった。僕は神様に「失礼しますね」と言い、神様の上にまたがるように乗り、指で背中や肩を押していく
「大分っ、凝ってますねっ、神様っ」
「おぉ~、いいよぉシル君、すごい気持ちがいいよぉ~・・・」
「肩なんか、ガチガチに、なってるじゃ、ないですか。今度からは、マッサージも定期的に、することにしましょうっっと」
「そうしてくれると助かるよぉ~、あぁ~そこそこ。そこすごい良いよぉ~」
「ここですか?んしょっと」
「そこそこ、いやぁ~、シル君は本当にすごいねぇ~。マッサージも出来ちゃうなんて」
「神様がこの前会った時に疲れている感じだったので、ちょっと本を買ってきて練習してきたんですよ」
「し、シル君!僕の為に態々っ・・・!」
神様はうつ伏せのまま顔を少しこちらに向けて、感激した様子になっている
「えぇ、神様には本当に色々お世話になってますから、これくらいは、ね」
「シル君・・・結婚しよう」
「冗談はやめてください、っと!」
「痛たたたたたた!痛い!そこは痛いよシル君!」
「神様がそんな事言うからですよ。それに神様、カッコ良くて仕事も出来るんですから良い人なんてすぐにできますよ」
「いや、しばらく恋はいいかな・・・もう恋なんて・・・」
あ、しまった。これは今神様にとってはタブーだった。
「ほら、神様。ここはどうですか?」
「おぉっ!?そこもすごいいいよ!ちょっと痛いけどこれはいた気持ちいってやつだね」
それから僕が起きる時間まで神様の肩、背中、腰、足裏など様々な場所のマッサージをしてあげた
「いや~、シル君のマッサージはすごいねぇ~。体がまるで羽みたいに軽くなったよ。今なら飛んでいけそうな気がするね」
「いや、神様飛べるでしょう?」
「あはっ!そう言えばそうだったね。じゃぁそろそろ時間みたいだし、俺はそろそろ帰るね。本当にありがとう」
良かった、神様大分元気になったみたいだね。神様は僕に感謝の言葉を述べて帰って行った。そして僕の意識がゆっくりと浮上して行った。
ピピピッ!ピピピッ!ピピッ!ガチャッ!
「う~ん、朝か・・・ん~!」
僕はいつもの様に軽くストレッチをした後、いつもの様に黒歌達を起こさないようにベットから抜け、朝食とお弁当の準備をする為にキッチンへ向かうのだった。
次はもう少し早めに愚痴を聞いてあげようっと。