例えばこんな、デュエルの話を。   作:天枷美春

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禁止カードと言う概念はございません。
後、切り札が存在しなくても戦えるデッキには、切り札は存在していないのが基本的的なお話と言う形でどうか。


伝説の武将

――――――――――――――デュエルエナジー理論。

それは、デュエルを行うと、生成されると言われているエネルギー理論。

この理論は、デュエルモンスターズの発展と共に研究されてきた。

 

全ての始まりは、古代エジプトの石碑に描かれた魔物を、ペガサス・J・クロフォードがカードゲームとしてデザインした事である。

このときのペガサスは知る由も無かったが、後の研究で、古代エジプトではバー(魂)とカー(精霊)が人の体には存在し、ソレを石版へと封じ込めた物であると発表される。

 

余りにもオカルティズム溢れる話であるが、海馬コーポレーションが、少年少女の想いを詰め込んだカードを宇宙に打ち上げ、エネルギーを受けて新たなカードを作り出す取り組みを行っている。

そして同時に、その頃にはモーメントと呼ばれるエネルギー発生器官が生み出され、シンクロ・エクシーズと言った特別な召喚方法を使ってのデュエルを行う事で、そのエネルギー生産が更に加速するとの研究発表があった。

 

そして、時代はツバインシュタイン博士のデュエル量子力学研究により、異世界にすら手が届き始めている。

 

 

そんな中、更なる可能性を目指して、絶海の孤島に、デュエルアカデミアが建造されたのであった。

彼女の、七瀬和の物語は其処で造られる。

 

 

 

 

 

 

「――――――――――『抹殺虹閃ヘルズレイ』ぃい!! モンスターを全て破壊!」

 

「ッ!」

 

 

六武衆使い、ツァン・ディレのモンスターが全て破壊される。対戦相手は七瀬和。このデュエルアカデミアにおいて、主体とするデッキを決めておらず、数多くのデッキを扱い他の生徒とデュエルを行っている。今日のデッキは暗黒界の様子である。

 

 

「くすくす、危なかったですよ。レインを召喚できなければ、私は貴女に負けて居ました……では総攻撃、と言ってもレインとレンジだけですけどね」

 

「くっ……!」

残りライフ800

 

 

和のフィールドには、暗黒界の門が張ってあり、攻撃力300の底上げが行われている。微々たる数値では在るが、攻撃力2800となった暗黒界の魔神レインは、中々突破出来る数値ではない。

 

 

「まあ、当然残りますが、手札1枚で何か出来るほど優しいデッキではないでしょう。私は、メインフェイズ2への移行を宣言――――――」

 

「じゃあ、発動させてもらうよ。罠カード発動! 究極・背水の陣!!」

 

「ライフを100に成るように支払い、墓地から六武衆と名の付いたモンスターを特殊召喚ですね? ただし、フィールド上に存在する同名カードは不可能と」

 

「ご解説どうも。他人のデッキのカードを把握しているとか、さすが和だよね。まあ、とりあえず召喚するけど…………侍従、御霊代、師範、エニシ、ミズホの5体」

 

「私、カードゲーム大好きですから。では、エンドフィズ移行時に私は罠カード死のデッキ破壊ウィルスを発動します。コストは、暗黒界の番兵レンジで」

 

「!?」

 

 

状況は、最悪となった。攻撃力1500以上のモンスターは、問答無用で破壊される。フィールドに残るカードは侍従と御霊代のみ。そして――――

 

「手札のカードは、大将軍紫炎。くすくす、危ない危ない」

 

「くっ…………手札0、モンスター2体、魔法・罠なし、極めついては自業自得のライフ100、絶対隊絶命だね」

 

「発動するタイミングが悪かったのですよ。自分のターンでしておけば、少なくとも特殊召喚後のカードは破壊されませんからね。どうします、私はターンエンドですが、サレンダーします?」

残りライフ 200

 

「――――――――冗談! ボクの、ターン!!」

 

 

そう、こんな絶望的な状況下においても、ツァンは諦めなかった。だからこそ、デッキは、答える。答えてくれる。

 

 

「確認しました。モンスターは、チューナーモンスター、六武衆の影武者。条件は満たしていません、どうぞ手札に加えてください」

 

「シンクロ…………」

 

 

ツァンが呟く、この状況を打破できるカードは。きっとシンクロモンスターしか居ない。フィールドに存在するカードは星3のモンスターが2枚、つまり、レベル5か8である。

 

 

「ボクは、六武衆の影武者を召喚」

 

「……………………何を、呼ぶと言うのです?」

 

 

和は、レベル8のシンクロがくると確信していた。この状況下で、2800の攻撃力を超えるカード、もしくはレインを除去できるカードは全て頭に入っている。故に、まだフィールドに残っている1枚の伏せカードで対処できると考えている。

 

 

「此処で、レベル8のカードを呼んでも、勝てない気がする」

 

「…………それで?」

 

「この、勘に近い何かは、ボクにレベル5をシンクロ召喚しろって訴えてくるんだ」

 

「…………それは」

 

 

聞いた事がある。そう、和には聞いた事があった。デュエルエナジー理論において、全く以ってソレがオカルティズム全開と呼ばれる所以。デュエルエナジーが極限まで高まる時、その現象は起きる。

 

 

「何が何だか解らないんだけど、でも、和に絶対勝てる気がする」

 

「……………………曰く、最強のデュエリストは、カードすらも想いのままに」

 

「?」

 

「くすくす。いいえ、古い諺(コトワザ)ですよ。ソレは、正しい。ツァンさん、想いを込めて、全力で、カードの名前を、叫んであげて下さい」

 

「了解――――――――レベル3の『六武衆の侍従』に、レベル2『六武衆の影武者』をチューニング! シンクロ召喚! 真六武衆-シエン!!」

 

「真六武衆……!!」

 

 

ツァンも、和も知らないカード。ただ言える事は一つある。真六武衆の、幻とまで言われた6番目のカードが、今此処に誕生したのだ。

 

 

「しょ、召喚時! 罠カード発動! 『奈落の落とし穴』!」

 

 

コレならば、たとえどの様な攻撃力のカードが来ようとも。負けるはずが無いと確信して伏せておいたそのカードも――――――――

 

 

「無駄無駄無駄ァ! シエンの効果は、1ターンに1回、魔法・罠の効果を無効にして破壊する事ができる!!」

 

「……何と!」

 

「そして、ボクは御霊代を、シエンにユニオン! 攻撃力は、3000!」

 

「お見事…………!」

 

 

迫り来るシエンの一撃を受け、レインの破壊と共に、和はライフが0になり倒れこむ。しかし、面白いものが見れたと、和は悔しさより楽しさが溢れている様子であった。

 

 

 

 

 

…………コレは、カードを信じ、カードの新たなる可能性を目指す者達が集る、デュエルアカデミアでの物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TAKE2

 

「くっ…………手札0、モンスター2体、魔法・罠なし、極めついては自業自得のライフ100、絶対隊絶命だね」

 

「発動するタイミングが悪かったのですよ。自分のターンでしておけば、少なくとも特殊召喚後のカードは破壊されませんからね。どうします、私はターンエンドですが、サレンダーします?」

残りライフ 200

 

「――――――――冗談! ボクの、ターン!!」

 

 

そう、こんな絶望的な状況下においても、ツァンは諦めなかった。だからこそ、デッキは、答える。答えてくれる。

 

 

「確認しました。モンスターは、六武衆-ヤリザ、条件は満たしていません、手札に……あれ?」

 

「やりぃ! デステニードローって奴だね。ボクはヤリザを召喚、他に六武衆と名の付いたモンスターが居るから、ダイレクトアタックが出来る」

 

「ええ、そうですね。ええ…………ええー」

 

 

勿論、セットしてある奈落の落とし穴には引っかからない。和は、映像の癖に見た感じ意気揚々としながら槍を突き立ててくるヤリザの攻撃に倒れる。だがしかし、ヤリザが活躍できるなどとは想いもしなかった、面白いものが見れたと、悔しさ、楽しさ、ネタと丁度三分の一ずつ分かれた感情を抱きながら暫く寝転んでいるのであった。

 

 

 

…………コレは、きっと、ヤリザを信じ続けた、ツァン・ディレの一つの奇跡である。0




くぅ~疲れましt(ry

…………だって、切り札は作り出したほうが、展開的に燃えるですよね?



TAKE2はほら、誰もがこの状況だと考えますよね。



【挿絵表示】

挿絵機能来たぜオイ!!
和さんはこんな感じの人

友人に描いて貰ったデス。
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