第114話
「やれやれ・・面倒な事だ」
私は中将としての制服に身を包みながら呟いた、私が愚痴ってると
「良いやん、兄ちゃん格好良いで」
そう笑うはやての頭を撫でながら
「格好良いとは思うのだがな・・どうも気に食わんのだ」
私が首に手を置きながら言うと
「しょうがないですよ・・それじゃあ・・そろそろ行きましょうか?」
なのはにそう言われ、私は頷き
「この時に合わせて、ネクロ達が動くかもしれん・・チンク達は街の警戒、スバル達は六課で待機、後は頼んだぞ」
私はそう指示を出し私は六課を後にした・・ちょうどそれと同時に
「さあッ!!始めるぞ!!パンデモニウム・・浮上せよ!!」
クラナガンから遠く離れた大地から暗黒の城が世界を滅ぼす為に動き始めた・・
「チンク姉・・なにかあると思うっすか?」
ウェンディが不安そうに尋ねて来る、私は
「動くのは今だと思う、だから気を抜くなよ?」
私がそう言うとセッテが
「気を抜きなどしませんよ・・ネクロが出ようが・・デクスが出ようが・・龍也様の敵は私の敵・・敵は全て屠るだけです」
黒い目で言うセッテを見ているとノーヴェが
「そろそろ・・公開意見陳述会も半分終った頃か・・やれやれ・・このまま何にも無いと良いけどな・・」
ノーヴェがそう呟いた直後
「イヒヒ・・見つけた・・見つけた!!・・機械の魔道師・・みーつけた!!」
地面に黒い染みが広がりそこから悪魔のようなネクロが姿を見せ、ケタケタと笑う
「なっ・・反応なんて何処にも無かったですわよ!?」
動揺するクアットロに
「クアットロ、さがれ・・こいつ・・LV4だ!!」
デバイスを展開しながら言うとネクロが
「正解!!正解!!大正解!!・・キヒヒ・・僕はLV4ディアボリック~皆殺しゲームの主催者・・さぁ・・始まるよ・・始まるよ!!!皆殺しゲームが!!イヒヒヒ!!」
そう笑うディアボリックの背後から無数のサナギの様なネクロと蟻の様なネクロが姿を見せる、私達が臨戦態勢をとると
「イヒヒ~外れ!!外れ!!今の僕の獲物はお前達じゃない~お前達を殺すのはもっと後~今は街を壊すだけ~馬鹿!!馬鹿!大馬鹿!!」
ケタケタと笑うディアボリックの背後に黒い身体に赤い羽根を持つネクロが姿をみせ
「ふはは!!!やはりお前と来たのは正解だったな!ディボリック!!」
そう言ってビルを破壊するネクロに
「イヒヒ!!リベンジャー!!リベンジャー!!僕と一緒なら好きなだけ暴れれるよ!!うるさいルキルメスも!ヴォルガンドも居ない!!イヒヒ!!!カタストロフィー・・カノン!!」
胸から砲撃を放つディアボリックは楽しそうに笑い、リベンジャーも同様に街を破壊し始める、最初の言葉の通りネクロ達は今は私達に興味が無いようだ・・私は破壊されていく街を見ながら
「なっ・・く・・ノーヴェ!セッテ!!ネクロを迎撃しろ!!ウェンディは民間人の避難誘導!!」
私はそう指示を出しルナエッジを構えながら
(八神やスバル達は大丈夫なのか・・)
八神やスバル達の心配しながら私達はネクロとの戦闘を始めた・・チンク達が戦闘を始めた頃
「管理局の魔道師どもよ!!命の惜しい者は逃げろ!!!俺達は逃げる者は斬りはせん!!!」
ルキルメス、ヒューガ、ライガ、スーガは管理局の本局に向けそう叫ぶ、それと同時に
「女は俺達の前から失せろ!!俺達の剣は強者と戦う為だけにある!!」
ヴォルガンドがそう言うと悲鳴を挙げながら女性局員が逃げ出す、それを確認してから
「デモンズ・・ディザスター!!」
本局を破壊し始めるヴォルガンドに
「ルキルメス、ヴォルガンド・・お前達は甘い・・歯向かう者は全て我らの敵・・滅するだけだ!!」
タナトスが蔑むように良い両手に魔法陣を展開し本局に向け砲撃を放つ
「グルル・・その通り!!ジオガディス様は邪魔をする物は・・全て・・この俺が破壊する!!!」
グリムが全身を使って体当りで本局の壁を破壊する・・ダークマスターズが本局を破壊し始めた同時刻・・
「なっ・・何・・!?・・ネクロ達!?」
私は六課の外に飛び出して目を見開いた
「砕けろ!!砕けろ・・テラサンダーッ!!!」
紫色のカブトムシの様なネクロが六課の敷地に出鱈目に稲妻を落とす、それを見てエリオが
「あ・・あいつは・・ランレ・デルーパ!!」
交戦した事のあるエリオがそう叫ぶとランレ・デルーパはエリオを見て
「小僧!!貴様を殺すのは後だ!!!今はジオガディス様の命に従い・・貴様らの帰る場所を破壊させてもらう!!」
その叫びと同時に稲妻が降り注ぎ、演習場を消し飛ばす、私達がデバイスを展開しようとすると
「動くな・・動けば殺す・・」
紅いローブのネクロが私達の目の前に現れ言う、それと同時に私達の足元に魔法陣が展開される
「デスプリズン・・魔力の動きを探知して爆発する・・デバイスを起動させれば、その直後お前達の身体は跡形も無く消し飛ぶぞ」
私達がその結界の中で動けずにいると
「∞キャノン!!」
ズドンッ!!ズドンッ!!!
前と姿の変わったキメイラが背中の砲塔から漆黒の砲撃を乱射して六課を破壊していく・・私達は自分達の家が壊されていく光景を唯見ていることしか出来なかった・・私が唇を噛み締めていると
「お父さん・・そうだ・・部隊長達とお父さんが!!」
そう絶叫するキャロに紅いローブのネクロが
「守護者達か・・あいつらの元にはヘルズ、ヴェノムが行ってるだろうな・・くっくっ・・だが安心するが良い・・今は殺しはしない・・今はな・・「バラガルト様・・セイオウノウツワをハッケンシマシタ・・」・・そうか」
蜂の様な異形が気絶したヴィヴィオを連れて来る、その背後から
「ぐう・・待て・・ヴィヴィオを返せ・・!」
ボロボロのザフィーラが姿を見せる、それを見た異形は
「クタバリゾコナイガ・・メザワリダ・・キエロ!!!ヘルマスカレードッ!!」
異形の姿が掻き消えそれと同時に
ザシュッ!!
「ぐあッ!!」
ザフィーラの肩から血が吹き出る、肩だけではない全身が、カマイタチに切り裂かれたように引き裂かれ
「む・・無念・・龍也どの・・すい・・ません・・ヴィヴィオを・・護れませんでした・・」
ドシャッ・・・
そう言うとザフィーラは地面に倒れた
「ザフィーラさん!!」
エリオが名前を呼ぶが反応がまるで無い・・まさか・・死んだ・・!?・・私が動揺していると
「聖王の器・・もう必要の無い物だな・・くっく・・魔力だけ貰っていくか・・」
そう言うとバラガルトと呼ばれたネクロがヴィヴィオの頭に手を置く、それと同時に
「ああ・・ああああッ!!!!パパアアアアッ!!!!!!」
ヴィヴィオが苦悶の悲鳴を上げながら龍也さんに助けを求める、出来る事なら助けに行きたいが私達は動く事は出来ず、掌に爪が食い込む程拳を握り、その光景を見ていた
「くっく・・流石、聖王・・上等な魔力だった・・もうこれに用はない受け取れ!!」
そう言うとバラガルトは私目掛けてヴィヴィオを投げつけてくる
「ヴィヴィオ!!!」
私は慌ててヴィヴィオを抱き止めその場に座り込んだ
「うう・・」
ぐったりとしたヴィヴィオを抱きしめながらバラガルトを睨むと
「くっく・・良い目だ・・殺意と憎悪の篭った良い眼だ・・もう少しその目を見ていたいが時間なのでな・・キメイラ!ランレ・デルーパ!ホーネット!ヘルズ達と合流するぞ!!」
そう言うとバラルガルト達が上空に浮かび上がる、それと同時に魔法陣が消える
「この!!」
私がデバイスを展開し砲撃を打ち込むと
「無駄だ・・」
バラガルトは片手でそれを弾き飛ばし、私達を見ながら
「くっく・・ではな・・次に会う時が貴様らの命日だ」
そう言うとバラガルト達は飛び去った・・私は拳を握り締めながら
「・・何も出来なかった・・」
何も出来なかった事を後悔しながら、私達はあちこちで倒れている隊員の保護を始めようとしたが
「ティアナ!!ここは私が見るわ!!貴女達はチンク達と合流して!!凄い数のネクロがチンク達の所にいるの!!」
私はシャマル先生の指示に頷き
「キャロ、ルーテシアはシャマル先生の手伝いを!スバル!エリオ!行くわよ!!」
「「はいっ!!」」
私はスバルとエリオを連れてチンクさん達の援護の為に六課を後にした・・私は空を飛びながら
(龍也さん・・龍也さん・・)
龍也さんの事が心配で心配でしょうがなかったが
(今は・・私の出来る事をするんだ・・龍也さんは私達なんかよりずっと強い・・心配する必要なんて無い!!)
私は自分に言い聞かせるようにそう心の中で呟き、チンクさん達の所に向かった・・
「レジアス!!大丈夫か!!」
私は向かって来るネクロを両断しながらそう言うと
「だ・・大丈夫だ!!」
レジアスが必死な声で言う、レジアス達の前には
「兄貴の方こそ大丈夫か!」
「龍也さん!私も出ましょうか!?」
なのはとヴィータがそう言う、あの2人のプロテクションが1番硬い・・だからレジアスと三提督達を護って貰っているのだ、私は剣を握り直しながら
「大丈夫だ!シグナムとフェイト、はやてがいれば大丈夫だ!!だからなのはとヴィータはレジアス達を頼む!!「キキッ!!」はあッ!!」
飛び掛ってきたネクロを両断するとフェイトが
「はやて、早く砲撃を!!このままじゃまた囲まれる!!」
フェイトが上空のはやてに怒鳴ると
「判ってる!!オメガ・・バースト!!」
はやてが灼熱の砲撃を打ち込む
「ッギャアアアアッ!!!」
纏めて消し飛ぶネクロの一団を見ていると
「ナイト・・レイドッ!!」
「トランプ・・ソードッ!!」
上空から漆黒の砲撃と無数の短剣が降り注ぐ
「プロテクション!!」
なのは達も纏めて覆うほどのプロテクションでそれを防ぐ、それと同時にヘルズが私達の前に着地して
「流石、守護者という所ですね・・1番ネクロ達を配置したのですがね・・」
その口調に私は
「まさか・・他にも・・「ええ・・そうですよ?六課、市街、本局同時に襲撃させて貰いましたよ」・・ヘルズゥッ!!!」
私が睨みつけながら言うと
「おお・・怖い怖い・・「ヘルズーッ!!!」・・剣帝!!」
おどけた素振りのヘルズ目掛けて上空からハーティーンが剣を振り下ろす、それを鮮やかなバックステップで回避したヘルズは
「剣帝・・決着を付けたいのは山々なんですけどね・・私達はいま全力で戦う事を禁じられてるんですよ」
にやにやと笑うヘルズにハーティーンは
「貴様の都合など知った事か!!ここで決着を付けてくれる「そうはさせませんよ・・ナイトレイドッ!!」ぐ・・ぐう・・」
突撃しようとしたハーティーンの横手からヴェノムの漆黒の砲撃が放たれハーティーンの姿が一瞬見えなくなるが
「この程度で!!」
直ぐに姿を見せるがそれより早く、ヘルズは宙に浮かび
「どうやら時間のようですね・・守護者・・剣帝・・次に会う時こそが決着の時ですよ・・ヴェノム!行きますよ」
ヘルズが背中の鞘に剣を戻しヴェノムに言うと
「はいはい・・判りました・・それではまたお会いしましょう」
ヴェノムがマントで身体を隠しながらそう言い、ヘルズと同じ様に空を飛んだ・・それと同時に雲の間から
ズズズッ・・・
凄まじい音を立てながら要塞の様な物が姿を見せた・・私はそれを見ながら
「あれが・・パンデモニウム・・!!」
私がそう言うと同時にパンデモニウムの回りに仮想モニターが展開されジオガディスが姿を見せる
『聞け!愚かな魔道師どもよ!!我が名はジオガディス!!ネクロ達を統べる者だ!!』
モニターの周りにネクロ達が姿を見せる、全員凄まじい魔力と威圧感を放っていた・・それで判った今空中にいるのは全てLV4だと・・
『戦いの手始めとして、本局、六課、市街を破壊させて貰った!!』
モニターが切り替わり廃墟の様になった、クラナガンの市街、本局、六課がモニターに映し出された、それを見てフェイトが
「エリオ達はどうなったの・・」
顔を青褪めさせながら言うフェイトに
「大丈夫だ・・エリオ達は無事に決まってる」
震えてるフェイトを安心させる為に抱き寄せながら言うと
「そ・・そうだよね・・無事に決まってるよね・・」
そう言うフェイトの頭を撫でていると、ヴィータがむすっとした顔でフェイトと私を引き離した
『俺達はクラナガン全域を覆うように魔法陣を展開させて貰った、この魔法陣が発動すれば魔法陣内の魔道師は全て死ぬ・・その魔法陣を消す為にはこの街の7箇所に設置した結界の維持装置を破壊するしかない、当然そこにはダークマスターズが居る、そこに居る者とクリスタルを破壊すれば維持装置は活動を停止する・・勿論そこに居ない者は・・生き残ってる魔道師どもを殺しに行く・・判るか?これは全面戦争だ・・俺達が勝つか貴様達が勝つか・・その2つに1つしか無い・・だが俺達に負けは無い・・貧弱な人間ども如きに負ける訳が無い!!残された時間を精々楽しむが良い!!いずれ死に行く定めだ!!』
そう言うとジオガディスが映っていたモニターは全て消え、パンデモニウムも上空へと消えて行った・・
「守護者・・それでは決戦の時にまたお会い致しましょう」
ヘルズが頭を下げると同時に全てのダークマスターズは空に溶ける様に消えて行った・・
「兄ちゃん・・なんでジオガディスはそんな事を教えて来たん・・言わない方が有利なのに」
訳が判らないと言う表情のはやてに
「絶対の自信があるのだろう・・自分達は負けないという自信がな」
私がそう言うと同時に私の前に仮想モニターが展開されシャマルから
「お兄さん!!ザ・・ザ・・チンクさん・・達が居る所に・・ネクロの反応がまだ消えて・・です!!スバル達も行っ・・・すけど・・数が全然減ら・・・な・・・す!!このままじゃ危・・プツ・・」
ノイズが走っていたモニターが軽い音を立て消える、私は即座に飛行魔法を発動させ
「はやて達は被害状況の確認を頼む!なのは、フェイトは六課の確認!!私はチンク達を助けに行く!後は任せるぞ!!」
私が矢継ぎ早に指示を出すとはやてが
「了解や!兄ちゃんも気をつけてな!!」
そう言うはやてに続き
「判りました!六課の方は私達に任せてください!」
言うが早く六課に向かって飛んで行くなのはとフェイトを見ながら
「今・・行くぞ・・」
私は気配を頼りにチンク達の所へ向かった・・
第115話に続く