夜天の守護者   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです!

不安で不安で仕方なかった再投稿ですが、思ったより好評みたいで凄く嬉しいです!!今回は18話までの投稿ですが、どうかよろしくお願いします


第13話

第13話

 

「朝か・・・」

 

まだ日が昇りきる前に、起き出す長髪の男・・龍也。まだ部屋に入ることが出来なかったので昨夜は、ロングアーチの部隊長室で眠りに付いたのだが

 

「またか・・」

 

一人寝転ぶのがやっと言う、ソファーに器用に潜り込み穏やかな寝息を立てている、はやてに頭を抱える。

 

「はぁ・・こんなんじゃ。本当に嫁の貰い手が無くなるぞ・・」

 

まだ眠むっているはやてを起こさぬように立ち上がる。その際にはやてにしっかり毛布を掛けなおす

 

「これにまた袖を通す事になるなんて・・」

 

畳んでおいてある。制服を見て呟く、本来なら二度とはやて達の前に姿を見せるつもりさえ無かったのだ。それがスバルとティアナと話したことによって、またはやての傍に居られるのだ。その点では二人には感謝している

 

「まぁ、今日にでも会うことになるだろう」

 

制服に着替え、いつもの黒のコートをその上から羽織る。ダークネスとして黒の服ばかり着ていたから。黒の服を着ないと落ち着かないのだ。このコートには別の役割も有るが・・・ポケットからはやてに貰ったペンダントを取り出し。今まで首に下げていたベヒーモスを外す。

 

「私の勝手で悪いと思うが、お前はブレスレットにする事にした」

 

『御気になさらず。本来その位置はマスターの妹君に贈られた。そのペンダントのものですから』

 

はやてに貰ったペンダントを首に下げ。変わりにベヒーモスを右手に付ける

 

「さてと、はやてが起きるまで本でも読んでいるか・・」

 

コートのポケットから本を取り出し読む

 

 

「うう~ん」

 

モゾモゾと向かい側ではやてが起き出す

 

「う~、お早う、兄ちゃん」

 

まだ目を擦っているはやて、寝癖で髪がぼさぼさになっており、服は制服のままの様だ

 

「おはよう、はやて。目覚めでいきなりこんな事を言うのは嫌だが、いい加減私の布団に潜り込んでくるのは止めないか?」

 

眠そうにしていたはやてだが、カッ!!と目を見開き

 

「嫌や!!」

 

即答だった、いっそ清々しいまでの即答だった。涙目で答えるはやてに苦笑しながら

 

「判った、ではもう暫くは我慢するとしよう。こっちに来い髪を梳いてやる」

 

笑顔で跳ね起きこっちに寄って来る、はやてが犬に見え再び苦笑いを浮かべながら。髪を梳いていると

 

コンコン!!

 

ノックと共に扉が開き、なのはが入ってくるが髪を梳かれ目を細めている、はやてに驚いた顔をしている

 

「おはようさん、なのはちゃん。こんな早よから何の用や?」

 

笑ってはいるが全く、目が笑っていないはやてに

 

「今日は、ライトニングとスターズの合同訓練の日だから、龍也さんにも参加してもらおうかと」

 

こちらも笑ってはいるが目が笑っていない、なのは

 

「・・・そうか。兄ちゃんの紹介もせなかんしな。兄ちゃん訓練見に行ったて」

 

考え込む素振りを一瞬見せたが行くように言うはやてに頷き、

 

「訓練が終わるまで待っていると良い、私が朝食を作るからな」

 

「了解。少し書類整理やって。お腹空かしとくわ」

 

笑顔で言うがその裏で

 

(なのはちゃん、言っとくけど兄ちゃんに手出したら。許さへんで)

 

(はやてちゃん、いい加減。兄離れしたら?)

 

念話で会話していると、

 

「なのは、訓練の時間なんだろ。早く案内してくれないか、私はまだ道に慣れてないんだ。案内が無いと道が判らん」

 

なのはを呼び、二人で演習場に向かって行った

 

「やっぱ、なのはちゃんは敵やな・・」

 

二人が出て行った、隊長室ではやてはそう呟いた

 

 

「さてと、訓練といっていたが。何人だ?」

 

演習場に向かいながら尋ねると

 

「4人だよ。」

 

「ふむ・・4人か・・所で誰が配属されたというのは。その4人は知っているのか?」

 

此処が気になっていたところだが

 

「ううん、知らないよ、ただ新しい人が来るってだけだよ」

 

「それなら、好都合」

 

ニヤっと笑いなのはに耳打ちする

 

「えっと・・そんなことして大丈夫ですか?」

 

不安げに聞き返すなのはに

 

「問題無い、それより手筈どおりに頼むぞ」

 

先になのはを演習場に入れ、準備する。道化に似た仮面を被り白のコートを身に付け。両手に白の手袋を嵌める、そして中からなのはが呼ぶのを待った

 

 

「おはよう、皆」

 

演習場に入ると既に新人の4人が待っていた。私が入ってきたのに気付くと

 

「「「「おはようございます!!」」」」

 

元気よく返事を返す、4人に笑みを零しながら

 

「今日はいつもの訓練と違って。新人の人と模擬戦してもらうよ」

 

新人と言う言葉に反応し、ティアナが

 

「すいません、新人の人って。何人ですか?」

 

「一人だよ、今回は1対4でやって貰うから」

 

龍也の指示通りに話を進めていく

 

「1対4という事は相手は戦闘経験のある、魔導師の方ですか?」

 

エリオが尋ねてくる、これも龍也の計算のうちだ

 

「うん、結構戦場を渡り歩いた人だから。可也強いと思うよ。じゃあ呼ぶよ」

 

外で待っている。龍也を呼ぶ、入ってきたのは白のコートに道化を思わす仮面を付けた。龍也の姿だった

 

(これは無いと思うな・・)

 

その姿を見て私はそう思った。知り合いが入るので驚かしたいと言う。龍也の言うとおりにしたが無いと思う。そんな事を考えているなのはを尻目に龍也が

 

「始めまして、私はクラウンと言います。今日から配属になったので以後お見知りおきを」

 

恭しく礼をするクラウンに驚いた顔をしている、フォワード陣だが礼をし返す。それを確認してから

 

「それじゃあ、クラウンとフォワード陣の模擬戦を始めます」

 

その合図と共にシュミレーターが起動した

 

 

「如何しようか?」

 

だらりと手を垂らしたままのクラウンから。距離を取りながら尋ねてくるスバルに

 

「相手の実力が判らないから、とりあえず何時も通り。スバルとエリオがセンター。私とキャロが援護するわ」

 

作戦が決まりもう一度、クラウンを見る、顔の上半分が隠れる仮面に穏やかな笑みを浮かべており。その手には何も無い。

 

(どういうタイプの魔導師かしら・・)

 

クロスミラージュからショットを放ち。クラウンの足元を撃ち土煙を上げ一瞬クラウンの姿を隠す

 

「「はああああっ!!」」

 

土煙が上がりっている内に奇襲でスバルとエリオが攻撃を繰り出すが

 

「いや、発想はいいですが、50点ですね」

 

その呟きと共に土煙から飛び出し、虚を突かれ正拳を繰り出そうとした姿のまま止まっているスバルに近づき

 

「破ッ!!」

 

肩から体当たりを食らわし体制を崩したところで

 

「神槍裂脚!!」

 

「キャアッ!!」

 

凄まじい速さの二段回し蹴りを放ち。スバルが悲鳴と共に吹きとばされる。その光景に硬直していたエリオに

 

「羅刹刃!!」

 

鞭のように撓る連続の蹴りを放つ

 

「くっ!!」

 

辛うじて反応して回避するが素早く着地高速で接近し

 

「白虎咬!!」

 

「ガッ!」

 

魔力で蒼く光る拳を連続で放ち、エリオを宙に挙げる

 

「閃剣斬!!」

 

宙に上げたエリオにまるで、叩き斬る様な鋭い蹴りを放ち、脳が揺すられ目を回すエリオ。 エリオ脱落

 

「やああああっ!!」

 

吹き飛ばされたスバルが復帰し。クラウンに蹴りを繰り出すが

 

「甘いですよ!!」

 

肘で受け止められ、両手に蒼の魔力光が集まる

 

「青龍鱗!!」

 

「うわぁ!」

 

左右の拳から、魔力が込められた一撃が放たれ体制を崩した。スバルに

 

「舞朱雀!!」

 

踏み込みと同時にクラウンの姿がぶれる。それと同時に上下左右からクラウンが現れ、スバルを上空へと蹴り飛ばしていく

 

「グッ!」

 

痛みで苦悶の声を上げるスバル

 

「堕ちなさい!!」

 

いつの間にか上空に居たクラウンが体を回転させながら、鋭い踵落としを放つ

 

地面に叩き付けられる寸前でクラウンに抱き止められるが。その腕の中で目を回すスバルを優しく地面に下ろす、クラウン スバル脱落

 

「なんて、規格外」

 

スバルとエリオを戦闘不能にするまで僅か2分弱、援護する間もなく撃破された二人に驚いていると

 

「硬直していていいのですか?」

 

後ろから声を掛けられたと思い振り返る。そこには両手に魔力光を溜めたクラウンの姿があった

そんな馬鹿な、クラウンはまだあそこに先ほどまで、クラウンが居た位置をみる、まだそこにはクラウンの姿があったが溶ける様に消える

 

「幻術魔法・・」

 

呟きと共に首筋に手刀を叩き込まれ、意識が刈り取られる、 キャロも同じように首筋に手刀をくらい気絶していた

 

4人が戦闘不能になるまでの時間は3分だった

 

 

4人が意識を取り戻すまで10分ほど必要だった。その間なのはは龍也と話すことが出来ご満悦だった

 

「完敗です・・」

 

可也落ち込んだ様子のティアナの肩に手を置く

 

「しょうがないよ、クラウンさんは私達でも勝てない魔導師だから」

 

「えっ!なのはさん達でも勝てないんですか?」

 

スバルが驚きと共に問いかける

 

「うん。私とフェイトちゃんにヴィータちゃんとシグナムが加わっても勝てないよ」

 

横目でクラウンを見る。何を大げさなと身振りで言っている。

 

「あの・・クラウンさんのランクは?」

 

「確か・・B+でしたか?」

 

クラウンが口を開く

 

「いつの話を・・と言うかいつまでその口調なんですか?」

 

ジト目でクラウンを見ると

 

「はははは。なのはは此れが気に入らんか?私は中々気に入ってたんだが」

 

仮面を外すと流れるような黒髪が姿を現す

 

「本日より、時空管理局機動六課に配属される事になった。八神龍也中将だ。宜しく頼む」

 

「「たたた、龍也さん。こんな所で何を・・ていうか中将て何ですか?」」

 

スバルとティアナが驚きの余り噛みながら。龍也に詰め寄るがそれを手で制し

 

「いやな、お前たちが言ったんだが。本当に護るなら姿を見せろと・・まぁ・・あの時は気が立っていて怒鳴ってしまったが・・お前達の言うとおりだ・・すまなかったな」

 

軽く頭を下げながら謝る龍也に

 

「龍也さん?ちょっと聞きたいんですが?」

 

笑ってはいるが目が全くというか、目に殺意の色が篭っているなのは・・

 

「何かね?」

 

その様子に全く気付いていない龍也

 

「どうして二人と知り合いなんですか?其処のところを詳しく聞きたいんですが?」

 

「ああ・・それかね。それならはやて達も絡めて話した方が良いだろう。同じ話を何度もするのは好きじゃないしな」

 

話を後回しにしようという龍也に詰め寄ろうとすると

 

「すまん、寝過ごした!!」

 

まだ寝癖が残る髪でヴィータが入ってきたが。なのはが龍也に近づいているの気付くと即座に龍也の前に立ち

 

「おい!なのは、兄貴に近づくじゃねーよ!!」

 

いつの間にかグラーフアイゼンを構え、なのはに向ける

 

「はやてちゃんにも言ったけど、ヴィータちゃんもいい加減兄離れしたら?」

 

目が単色になり。レイジングハートをヴィータに向けるなのは、二人を中心に凄まじいプレッシャーが発生している、フォワード陣はそのプレッシャーの押され顔色が青くなっている。そのプレッシャーの気付いていない龍也はヴィータの髪を見て眉を顰める

 

「ヴィータ、寝癖がまだ付いたままだ。梳いてやるから来い」

 

手招きする龍也の下に即座に移動し。帽子を取り後ろを向いたヴィータの髪にコートから取り出した櫛で梳いていく。その様子を見て唖然としているなのはに勝ち誇ったような顔で笑い顔を向けているヴィータ。

 

「よし、此れで良いだろう。ヴィータ、髪は女の命と言うもう少し気をつけるといい」

 

「へへ、有難う。兄貴!!」

 

嬉しそうに笑うヴィータを見て。唖然としているフォワード陣。ヴィータのこんな笑顔を見たのが始めてだからだ

 

「さてと・・ヴィータも来たんだし、私はそろそろ行くよ」

 

櫛をポケットに戻しながら龍也が言うと

 

「ええ~」

 

ヴィータが不満そうな声を挙げるが

 

「なに、はやての約束でな。いまから朝食を作りに行くんだ。勿論ティアナ達を含めた人数分のな」

 

ティアナ達を含めてと言うと12人分だ。いまから準備をしないと間に合わないだろう

 

「う。判った、じゃあしょうがねえな」

 

渋々といった様子で龍也から離れるヴィータに

 

「そうだ。ヴィータ、朝は何が良い?リクエストが有るなら聞くが?」

 

「本当か?じゃあ。あの玉子焼きが良い・・あの甘いやつ」

 

顔を赤くしながら言うヴィータの頭を撫でてから

 

「玉子焼きか・・じゃあ後は味噌汁と魚だな」

 

献立を呟きながら龍也は出て行った

 

 

「朝飯が楽しみだな~」

 

年相応と言うか姿と妙に一致した様子で、今にもスキップを始めそうなヴィータを驚きの目で見ていると。その視線に気付いたのか

 

「ゴホン!!じゃあ今から訓練を始めるぞ」

 

業とらしく咳をして、グラーフアイゼンを構えたヴィータに

 

「ねぇ、ヴィータちゃん。ちょっと話が有るんだけど?いいかな」

 

灰色を通り越してもう黒い笑顔を浮かべるなのはに

 

「なんだよ。兄離れしろとかだったら。聞かねぇぞ」

 

不機嫌そうに答えるヴィータ

 

「うん、大丈夫。そんな話じゃないから。なんかスバルとティアナが龍也さんと知り合いみたいなんだ」

 

一瞬でヴィータの顔がなのはと同じ黒い笑顔に染まる

 

「へ~。それは詳しく聞かなぇとな」

 

余りのプレッシャーに「ヒィ!」と悲鳴を上げる最年少コンビに

 

「大丈夫、エリオとキャロはもう上がりで良いよ。唯少しスバルとティアナにはお話が有るだけだから・・ね」

 

笑っているつもりだろうが恐怖しか感じない。笑顔のなのはに

 

「「判りました!!有難うございました」」

 

ソニックムーブかと思う速さでエリオとキャロは演習場から消えた

 

「さてと。きびきび吐いてもらおうか」

 

首をゴキゴキと鳴らしながら歩み寄るヴィータ

 

「大丈夫、一応非殺傷でやるから」

 

スターライトブレイカーの発射準備に入るなのは

 

「じゃあ、逝ってみようか?(逝くか?)」

 

「「嫌ゃああああああ」」

 

演習場にスバルとティアナの悲鳴が木霊し・・次の瞬間物理的に演習場が揺れた・・

 

第14話に続く

 

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