夜天の守護者   作:混沌の魔法使い

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今回は第54話までの投稿になります、どうかよろしくお願いします


第49話

第49話

 

「ううん、良く寝た」

 

ベッドから抜け出し大きく背伸びをする

 

「良しっ!今日は頑張るわよ」

 

ベッドの横に掛けられたワンピースを見て、気合を入れる

 

「スバルは昨日上手く行ったみたいだしね・・」

 

昨日戻ってきたスバルは、踊りだしそうな勢いだった

 

「私も頑張ってデートに誘わないと」

 

置いてある映画のチケット、少々高かったがこれくらいは安いものだ

 

「さてと・・行きますか」

 

何時もの陸士の服に着替えて食堂に向かった、この時間なら龍也さんは食堂で食事をしている筈だ

 

「龍也さんは何処かな?」

 

食堂で自分の分のトレーを持って龍也さんの姿を探す

 

「居た・・ヴィヴィオとリィン曹長も一緒みたいね・・」

 

相変わらずというか龍也さんの周りには人は居ない

 

(本当馬鹿な人しか居ないのかしら?恐れ多いとか言ってさ・・・)

 

トレーを持ち龍也さんの居る場所に向かう

 

「うん?ティアナかおはよう」

 

膝の上にヴィヴィオを乗せたまま、片手を上げて挨拶してくる

 

「ティアナ。おはようです」

 

「ティアナ~おはよう」

 

ヴィヴィオとリィン曹長も挨拶してくれる

 

「おはようございます、あのここ良いですか?」

 

開いている席を見ながら言うと

 

「構わない、ほらヴィヴィオあ~ん」

 

構わないと言ってから、ヴィヴィオの口にスプーンを向ける

 

「あ~ん」

 

可愛らしく口を開けるヴィヴィオの口にスプーンが収まる

 

「もぐもぐ、パパ美味しい!」

 

笑顔で笑うヴィヴィオの頭を撫でながら笑う、龍也さんを見ていると保父さんに見えてくる

 

「お兄様、リィンもして欲しいです」

 

口を開き言うリィン曹長その姿を見ていると。どれだけ龍也さんが慕われているのか判る

 

「はいはい。リィンは甘えん坊だな?」

 

そんな事を言いながらスプーンにおかずを取り、リィン曹長に向ける龍也さん

 

「ほら」

 

「むうっ・・あーんが無いです」

 

そっぽを向くリィン曹長に謝りながら

 

「ごめんな、忘れてたよ。ほらあ~ん」

 

笑顔で口を開きながら

 

「それで良いです、あ~ん」

 

その姿を見て羨ましいと思いながら食事をした

 

「お腹一杯」

 

にこにことお腹を叩きながら笑う、ヴィヴィオの顔は満足そうだ

 

「そうですね~、リィンもお腹一杯です」

 

同じようにお腹を叩きながら笑うリィン曹長に

 

「リィン曹長は甘えん坊なんですね?」

 

龍也さんはデザートを取ってくると席を外している

 

「そうだと思います。でも甘えるのは子供の特権です。だからリィンはお兄様に甘えるんです!」

 

胸を張るリィン曹長、前は子ども扱いするなと言っていたが、やはり龍也さんが居ると変わる様だ

 

「ヴィヴィオも!」

 

同じように胸を張るヴィヴィオ、本当に龍也さんに懐いているようだ。そんな事を思っていると

 

「ほら、ヴィヴィオとリィンはプリンで良かったな、ティアナはゼリーにしたが、好きだったか?」

 

小さめのトレーにプリンとゼリーを乗せて戻ってくる

 

「ありがとうです、ほらヴィヴィオちゃん」

 

龍也さんからプリンを受け取り食べ始めた。リィン曹長とヴィヴィオを見ていると

 

「ほら、ティアナも食べると良い」

 

私の前にゼリーを置き椅子に座った龍也さんを見ながら

 

(本当龍也さんは優しいわね・・これでもう少し人の気持ちに敏感だったらなぁ)

 

そう思いながらゼリーを口に運んだ、デザートを食べ終え話をしていると

 

「龍也さん、見つけましたよ」

 

なのはさんが歩いてくる

 

「うん?如何した何か用が合ったのか?」

 

紅茶を飲みながら尋ねる龍也さんに

 

「はい、TVの取材の日が決まりまして。明日だそうです」

 

急な話しだなと思っていると

 

「それだけか?」

 

「違いますよ?ヴィヴィオの健康診断があるんで、ヴィヴィオを探してたんですよ。ヴィヴィオ行こうか?」

 

しゃがみ込んでヴィヴィオに目線を合わせながら、なのはさんが言うと

 

「わかった、パパ行ってくるね」

 

ウサギのぬいぐるみを小脇に抱えなのはさんと歩いていった。その後姿を見てると

 

「やっと見つけたぜ。リィン悪いけどよあたしの訓練に付き合ってくれないか?」

 

ヴィータさんが入れ違いでやって来て、リィン曹長に言うと

 

「判ったです」

 

リィン曹長を連れ私の目の前で一回立ち止まり

 

(はやてに聞いてるから何も言わねぇ。でも・・兄貴に手出したらどうなるか判ってんだろうな!)

 

えらくドスの聞いた声で念話が来る

 

(判ってますよ。ちゃんと部隊長に言われてるんですから)

 

念話で話してると

 

「どうしたんだヴィータ?えらく怖い顔をしてるが?」

 

「いや、何でもないぜ。じゃあな兄貴」

 

手を振り食堂を後にするヴィータさんだが、最後の最後で一回振り返り

 

(兄貴に変なことすんじゃないぞ!もしそんな事して見ろ!私がお前を叩き潰す!!)

 

ピンポイントで私にだけ殺気を飛ばし、ヴィータさんとリィン曹長は食堂から消えた

 

(どうして、部隊長もヴィータさんもあんなにブラコンなの?少しやばいレベルじゃない?)

 

はたしてそれは他人事だろうか?私も多分そうなる可能性があるだけ余り深くは言えない

 

「さてと・・私も部屋に戻るか・・」

 

そう呟き食堂を後にした龍也さん。さて後は上手く龍也さんを誘うだけ・・気合入れて行きましょう

 

私も陸士の服から着替える為に自室に戻った

 

 

「どうして仕事が無いんだ?」

 

基本私は独立部隊の為、隊長室がないなので自室で仕事をしているのたが。今日も仕事が無い事に疑問を覚えた

 

「ふー、はやてが何か手を回してるのか?」

 

やることも無いのでチンク達が合流したときのメンバーを考える。実際の所私の部隊はチンク達で構成しようと考えてる

 

「メンバーはやっぱり、チンク、ノーヴェにセッテとウェンディ。ディード、トーレ。オットーはジェイルのガードに回したい

やはり4人編成か」

 

そんな事を考えてると、端末の呼び出し音がした

 

「うん?誰だろうな?」

 

端末を開くと同時に姿を見せたのは

 

『龍也、元気にしてた?』

 

長い髪をリボンでまとめた老女、三提督の一人ミゼット・クローベルだった

 

「これは。ミゼット提督もお元気そうで何よりです」

 

『まだまだ私は現役よ、龍也』

 

人の良い笑顔で笑うミゼット提督は

 

『そうそう、あなたから申請されていた、スカリエッテイの件だけど・・上手く行ったわ、被害者として罪は無効よ』

 

この連絡を待っていたのだ、ジェイルを此方側に引き込む為に、レジアスと三提督に頼んでいて正解だった

 

「その連絡を待ってましたよ。それでチンク達は?」

 

戦闘機人であるチンク達の件も頼んでいたが

 

『ふふ、私を誰だと思ってるの?チンクちゃん達も完璧よ。貴方の部下に出来るわ』

 

これで手持ちの札は全て揃った、機動六課の戦力にチンク達が加わればLV3のネクロ達にも対抗できる

 

「すいません、大変だったでしょう?」

 

『そうでもないわね、6年前からスカリエッティは犯罪をしてる訳でもないし。それにやった犯罪だって大したものじゃないからね。割と簡単だったわ』

 

そうは言うが可也苦労しただろう

 

「そうですか・・今度ケーキでも作って持って行きますね」

 

『それは楽しみだわ。ラルゴとレオーネの分も宜しくね』

 

ウィンクして映像は途切れたその姿を見て

 

「本当元気そうで良かったな」

 

そう微笑み、本を開ていると

 

コンコンとノック音がしてから

 

「失礼します」

 

白いワンピースを着、何時ものツインテールを下ろしたティアナが入ってきた

 

「如何したんだ?お洒落して」

 

食堂であった時は陸士服だったのに。今は白のワンピースを着てる事に疑問を感じ尋ねると

 

「あのスバルか聞いてませんか?私今日休暇なんですそれで・・」

 

はて?昨日もこんな事があったような?

 

「その一緒に映画を見に行ってくれませんか?」

 

俯きながら、映画を見に行こうと言うティアナ

 

「映画・・偶には良いな・・・」

 

確か映画とかを見るのは気分転換に丁度良い

 

「それじゃあ!一緒に来てくれるんですか?」

 

顔を上げ笑顔のティアナに

 

「ああ構わない、着替えてくるから少し待っていてくれ」

 

着替える為に寝室に向かう

 

「何で私なんかを誘うんだろうな?スバルとか居るだろうに・・」

 

着替えながらそんな事を考えていた

 

「ふむ・・これで良いか?」

 

黒のジーンズに黒のシャツと昨日と似た格好だが、上から羽織っているジャケットは赤だ

 

「赤は似合うといわれて買ってみたが、如何なんだろうな?」

 

昨日スバルに言われて買ってみたが、自分では良く判らない

 

「大して気にする訳でもないな・・・」

 

寝室のクローゼットを閉じ、リビングに戻る

 

「待たせたな・・それでは行こうか?」

 

椅子に座り待っていたティアナに声を掛ける

 

「はい、早く行きましょう」

 

ティアナと共に昨日に引き続きクラナガンに向かって行った。

 

その頃のスバル・・・

 

「止めて下さい!!!、死んじゃいますよ~!!!!」

 

黒い瞳のフェイトが放つ、フォトンランサーから必死の表情で逃げ回っていた

 

「シグナムさん、スバルさんは何をしたんです?」

 

その様子を見ながらエリオがシグナムに尋ねる

 

「昨日スバルは兄上とデートしたそうだ。それでテスタロッサが荒れてるのだろう」

 

ズドン!ズドン!凄まじく鈍い音を立てながらフォトンランサーがスバルを追い続けていた

 

「いやーっ!!!龍也さん助けてーっ!!!!!」

 

スバルの悲鳴が演習場に木霊していた・・・

 

 

・・・・龍也さん格好良すぎるよ・・・隣を歩きながら私はそう思った。長い黒髪に黒のジーンズとシャツ。その上から羽織っている赤いジャケット、普段余り見ること無い私服だと感じる印象も違う

 

(普段は優しいお兄さんって感じだけど・・・今はなんか鋭い刃物みたいな感じがするな・・)

 

目の傷と赤いジャケットでどこか野性的な印象を受ける

 

「ここか・・」

 

龍也さんが立ち止まる、気が付いたら私達はもう映画館の前に来ていた

 

(私の馬鹿!見惚れてないで何か話せばよかった~!!!)

 

軽い自己嫌悪に陥りながら龍也さんと映画館に入って行った

 

見る映画は恋愛とアクションの合体した映画で、死んだ筈の男が陰ながら愛した女性を守りながら戦っていくという物語だ

 

(龍也さんにはつまらないかな?)

 

私は見たかったから楽しいが、龍也さんには如何だろうと思い隣を見る

 

「・・・ふむ・・悪くない」

 

真剣な表情で映画を見ている・・龍也さんも気に入ったようだ

 

(良かった、龍也さんも楽しそうに見てるし・・)

 

そう思いながらスクリーンに視線を戻した、映画はクライマックスを迎えていた

 

「中々面白い映画だった」

 

映画館を出ながら龍也さんが笑いながら言う

 

「そうですね・・」

 

二人で映画館の中を歩いていると龍也さんが立ち止まり

 

「ふむ・・ここのレストランで何か食べていくか?」

 

映画館の中にあるレストランを見ながら尋ねて来る。時刻は昼過ぎ、昼食にするには丁度良い時間だ

 

「そうですね」

 

二人でレストランに入って行った

 

「感じの良い店だ」

 

料理を注文して待っていると。龍也さんが店の中を見て呟いた

 

「確かに良い感じですね」

 

店内は明るく、飾られている絵もとても綺麗だ

 

「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」

 

二人分のパスタを置いてウェイターが厨房に戻る

 

「それでは食べるとするか」

 

二人で手を合わせてから食べ始める。私は野菜のパスタだが、龍也さんはやはり男だからか、肉を大量に使ったパスタを頼んでいた

 

「美味いな」

 

パスタを食べ笑っている龍也さん、何度か食事をした事はあるが二人きりと言うのは初めてだ

 

(映画に誘ってよかった。こんなの滅多に無いよ)

 

と思いながら食べているとふと気になった。

 

「龍也さん。それ美味しいですか?」

 

本当に美味しそうに食べている、龍也さんが気になり尋ねると

 

「何だ気になるのか?ほら」

 

何事も無いように、自身が使っているフォークにパスタを巻いて私に向けてくる

 

「ななななな、何を」

 

動揺して噛みまくる

 

「何って気になるんだろ?早くしないと落ちるぞ?」

 

なんでこう無自覚なんですか・・・でもこれはチャンス、私は覚悟を決め口を開いた

 

「なっ!美味しいだろう?」

 

笑顔で龍也さんが言うが・・恥ずかしくて味なんて判らない

 

「・・そうですね。凄く美味しいですよ・・」

 

真っ赤な顔でそう言うのがやっとだった・・

 

「ご馳走様でした」

 

私にとっては、嬉しいハプニングがあった物の食事は楽しく終わった。

 

「さてと・・買い物でもするか?」

 

レストランを後に街中を歩いていると龍也さんが尋ねて来る

 

「そうですね・・服でも見ていきましょうか?」

 

二人でデパートに足を向けた

 

「龍也さんはどんな服が好きですか?」

 

婦人服売り場で服を見ながら尋ねると

 

「良く判らないが、こういうのは如何だ?」

 

そう言って差し出されたのは

 

「可愛いじゃないですか」

 

青色のツーピースだ、私から見てもお洒落で可愛いと思う

 

「どうだ?私はティアナに似合うと思って選んだのだが」

 

頭を掻きながら言う龍也さんから、その服を受け取り

 

「ちょっと試着してみますね?」

 

試着室で着替えてみる

 

「う~ん、良いわね」

 

デザインも可愛いし、見かけよりずっと動きやすい

 

「これにしよう、折角龍也さんが選んでくれたんだし」

 

ツーピースを脱ぎ元のワンピースに着替え龍也さんの所に行く

 

「どうだった?気に入ったか」

 

不安げに言う龍也さんに

 

「ええ、とても気に入りました、これ買いますよ」

 

手に持ったツーピースをレジに持っていく

 

「■■■■円になります」

 

高い・・私の手持ちでは足りない

 

「■■■■円ですね、これでお願いします」

 

龍也さんが財布からお金を出して、店員に手渡す

 

「龍也さん悪いですよ・・」

 

申し訳なくて龍也さんに言うが

 

「気にしなくて良い、こういうのは男が払うものだからな」

 

と笑い会計を済ませてしまった

 

「ほら、ティアナ」

 

袋に入った服を手渡される

 

「ありがとうございます」

 

渡された袋を抱きかかえる、凄く嬉しい反面、悪いことをしてしまったという気持ちがある

 

「気にしなくて良いからな?」

 

私のその気持ちに気付いたのか。頭に手を置きながら微笑む龍也さんに

 

「本当、ありがとうございます」

 

もう一度頭を下げてお礼を言ったら

 

「まったく気にしなくて良いと言ってるだろ?」

 

私の頭をぐりぐりと撫でながら笑う龍也さんの姿は、一瞬だが死んだお兄ちゃんの姿と重なった

 

(こういうのも良いな・・・)

 

私は知らずの内に笑っていた

 

「もう帰るか?それともまだ何処か行きたい所はあるか?」

 

デパートを出てから尋ねて来る龍也さんに

 

「後一箇所だけ行きたい所があるんです」

 

私はどうしても行きたい所があると言い、龍也さんと一緒に歩き出した

 

「ここは・・墓地か?」

 

龍也さんが辺りを見ながら尋ねる

 

「そうですよ、ここにお兄ちゃんが居ますからね」

 

途中で買った花を持ってお兄ちゃんの墓の前に行き、花を置き手を合わせる

 

(お兄ちゃん・・今日はね、好きな人連れてきたの)

 

手を合わせながら心の中で言う

 

(ライバルも一杯居るけど・・諦めないんだ。だって私はこの人の事が好きだから。だからお兄ちゃんも応援して欲しいな)

 

手を合わせながらお兄ちゃんに頼んでみる、

 

(それじゃあ、もう行くね。今度来るときはもしかしたら結婚報告かもよ?)

 

そんな事を思いながら立ち上がる

 

「もう良いのか?」

 

後ろで同じようにしゃがみ込み手を合わせていた、龍也さんが立ち上がりながら尋ねて来る

 

「ええ、もう良いですよ。それじゃあ帰りましょうか?」

 

茜色の空の下、二人でゆっくりと隊舎に向かい歩き出す。穏やかでとても幸せな時間だった

 

(何時か龍也さんと恋人同士で歩いてみたいな・・・)

 

そんな事を思っていると

 

「そうだった忘れる所だったな・・」

 

龍也さんが立ち止まりポケットから箱を取り出す

 

「それ何ですか?」

 

突然差し出された箱に驚きながら尋ねると

 

「映画のお礼と言った所だな」

 

そう言って差し出された箱を受け取る

 

「開けても良いですか?」

 

やっぱり尋ねてから開けるべきだと思い尋ねる

 

「好きにすると良い。気に入ってくれるかは判らんがな」

 

と笑う龍也さんは何処か子供みたいだった。そんな風に思いながら箱を開ける

 

「綺麗・・」

 

入っていたのは紫水晶のペンダントだった

 

「気に入って貰えれば良いのだが・・」

 

と笑う龍也さんに

 

「これ付けて貰っても良いですか?」

 

後ろを向きながら言うと

 

「判った」

 

ペンダントを付けて貰う

 

「ありがとうございます。これ大切にしますね?」

 

首から下げられたペンダントを見ながら言う

 

「まぁ・・そうして貰えるとこっちも嬉しいな」

 

ゆっくりと茜の色の空の下を歩き出した。日が暮れる寸前で到着し隊舎の前で龍也さんと別れ自室に戻る、その日の夜

 

「ふふ・・今日は楽しかったな」

 

ベッドに横になりながら天井を見上げる

 

「龍也さん・・・」

 

所持している龍也さんの写真を見る。その写真は訓練の最中の写真で龍也さんと私が並んで写ってる物で私の宝物一つだ

 

「おやすみなさい・・龍也さん・・」

 

その写真を見ながら眠りに付いた・・今日は良い夢が見れそうだ

 

第50話に続く

 


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