夜天の守護者   作:混沌の魔法使い

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第57話

第57話

 

「兄ちゃん遅いなぁ?」

 

昼時になっても姿を見せない兄ちゃんの心配をしていると

 

「はやて、チンク姉見なかったか?さっきから探してんだけどよ・・」

 

ノーヴェがチンクさんも居ないと教えてくれる

 

「・・・・チンクさんに兄ちゃんが襲われてる可能性は無い?」

 

最悪の予想が頭に過ぎるが

 

「ないない、私とチンク姉は龍也の事好きだけどよ、幾らなんでもそんな事しねぇよ」

 

手を振り笑っているノーヴェに

 

「ほい、暑いから、ジュース飲み」

 

ジュースの入ったコップを渡す

 

「サンキュ・・ふー美味いね」

 

飲み干しながら笑うノーヴェとは本当に気が合う、

 

「はやて・・いい加減にこの足の上の重りを退けて下さい・・・」

 

「駄目や、セッテ解放したら兄ちゃんに何するか判らんからな」

 

セッテの足の上に重りを載せ正座の刑、もうかれこれ30分このままだ

 

「でも。龍也さん遅いよね、ちょっと探してこようか?」

 

なのはちゃんも心配になってきたのか探してくると言うが

 

「大丈夫やて、兄ちゃんも子供やないし・・それになのはちゃんたちが探しに行くほうが不安や」

 

兄ちゃんが女性に免疫が無いのを知ってる、なのはちゃん達は皆ビキニ・・そんな格好で兄ちゃんに遭遇すれば兄ちゃん昏倒するのは判りきっている、だから私やシグナム達は露出が少ない水着を選んでいた(チンクさんたちも同じだが、セッテのみビキニ装備である)

 

「それはどういう意味かな?なに?私が龍也さんを襲うって言いたいの?」

 

なのはちゃんが額に青筋を浮かべながら笑う

 

「そうは言ってへんよ、その内兄ちゃんも来るで、私らは昼ご飯の準備でもしようや?」

 

今日はみんなで浜辺でバーベキューだ、兄ちゃんもその為に釣りに行ったのだから。ここは準備をするのが正解だろう

 

「・・それもそうだね、じゃあ準備しようか」

 

なのはちゃんも理解したのか、昼食の準備に取り掛かろうとしたが

 

「ちょいまち、ビキニの人は皆パーカーを着る事、今兄ちゃん帰ってきたら気絶するから」

 

ちっ、と舌打ちするもの5人・・ふん思い通りにはさせへん、でも

 

(兄ちゃん・・初心やからなぁ・・多分パーカー着ててもアウトやろなぁ・・・)

 

少し女性に対する耐性をつけさせるべきだったかなぁ・・若干後悔しながらバーベキューの準備を進めた

 

「うーん、肉とか焼いとくか?」

 

食材を切り終えたが兄ちゃんが帰ってくる気配は無い、

 

「そうしたほうが良いと思うよ」

 

オットーと一緒に肉を焼き始めていると

 

「なんだ、もう始まっているのか?」

 

クーラーを担いだ兄ちゃんと

 

「少々お喋りがすぎたようだな」

 

その後ろからパーカーを羽織った、チンクさんが姿を見せる

 

「兄貴、お帰りどうだった?魚は釣れたのか?」

 

ヴィータが兄ちゃんに近寄りながら尋ねると

 

「見るか?大漁だぞ」

 

クーラーを開ける、ヴィータだけではなく、アギト達も覗き込んだ

 

「おおっ!!凄い大漁じゃねぇか!!!」

 

クーラーからははみ出た魚の尾びれが見え隠れしている

 

「龍也さん、釣り上手なんですね」

 

スバルとティアナが一歩近づいた瞬間、兄ちゃんの顔が赤くなる・・くっ、やっぱパーカーじゃ誤魔化しきれなかったか

 

「すす、スバル!それ以上私に近寄るな」

 

耳まで真っ赤にして近寄るなと言う兄ちゃんの姿を見て、スバルとティアナが笑いながら

 

「くすくす、これ以上近寄ったら。どうなるんです?」

 

一歩踏み込む、その瞬間ヴィータが

 

「それ以上兄貴に近寄るなっ!!」

 

兄ちゃんの前に立つが・・ヴィータ・・あかん・・遅かったみたいや・・

 

「きゅう・・」

 

目を回し兄ちゃんはひっくり返ってしまった・・やっぱもう少し女性に対する耐性必要やね・・

 

 

 

 

「私は・・・」

 

体を起こす、ブルーシートの上に寝かされていたようだった

 

「どうして・・・思い出した・・」

 

そうだ、スバルとティアナに接近されて、ひっくり返ったんだ

 

「どうして、ああ水着というのは生地が少ないんだ」

 

立ち上がりながら呟く、少し離れた所からはやて達の声が聞こえる、どうやら皆食事をしているようだ

 

「私も行くか・・腹が減ったしな・・」

 

声の聞こえる方に行くと

 

「龍也、目が覚めた?・・どうして顔が真っ青なの?」

 

はやて達の居る方からフェイトが歩いてくる、どうやら泳ぎに行くようで、パーカーを羽織っていない

 

「い・・いや何でもない・・」

 

フェイトの横をすり抜け、歩いて行き、食事をしていたヴィータの隣に腰掛ける。

 

「兄貴、大丈夫か?」

 

「問題ない・・ヴィータ、私にも一本くれ」

 

ヴィータが食べている、串を一本くれと頼む

 

「良いぜ、ほら」

 

ヴィータから一本貰い齧り付いてると

 

「龍也、くく・・水着の女性に近づかれて気絶するとは情けないな」

 

からかうようにジェイルが笑うが

 

「誰だって苦手な物はあるだろう。お前がピーマンが苦手なのと同じだ。ウーノ、ジェイルが又好き嫌いをしてるぞ」

 

さり気無く、ウーノに教える。さっきからディエチに食べて貰っているのだ

 

「ドクター、好き嫌いはいけないと何度言えば判りますか?ちゃんと食べてください」

 

ウーノがジェイルの隣に腰掛ける、これで奴の逃げ道は絶たれた

 

「龍也!恨んでやるからなっ!!!」

 

涙目でピーマンを食べる、その姿は子供のようだ

 

「でも兄貴、幾ら何でも水着くらいは平気になろうぜ?」

 

ヴィータが呆れたように言うが、無理だなと思いながら食べていると

 

「おお、兄ちゃん起きたか、ほら兄ちゃんの分や」

 

はやてが私の分の皿を持ってきて、そのまま私の隣に腰掛ける

 

「どうや?美味しいやろ」

 

ジュースを飲みながら尋ねて来るはやてに

 

「ああ、美味いな。やはりはやての料理が一番だな」

 

味付けや焼き加減、その全てが私好みに調整されている所為か、非常に美味い

 

「ふふ、兄ちゃんの好きな味付けは全部覚えてとるでな。どんどん食べてや」

 

そう言うと自分の皿から、私の皿に串を移動させるはやて

 

「はやては良いのか?お前もお腹が空いてるんじゃないのか?」

 

皿の殆どを私の皿に移動させた為、はやての皿は殆ど空に近いが

 

「ああ、私は大丈夫や、焼きながら食べてたからな。それより兄ちゃんおなか空いてるやろ?はよ食べな」

 

はやてに促され食事を進めてると、ふと気付く、はやては笑顔で私の顔をずっと見ている

 

「どうしたんだ?私の顔に何か付いてるか?」

 

「ううん、なんも付いてへんよ、気にしんといて」

 

と微笑みはやてに首を傾げると

 

「兄貴、ジュース淹れたから飲みなよ」

 

ヴィータも笑いながら、ジュースの入ったコップを手渡してくる

 

「ああ、ありがとう」

 

それを受け取りながら、私はどうしてはやて達がこんなに笑顔なのか考えた

 

 

 

「う~、龍也さんの所に行きたいよ~」

 

浜辺で遊んでいると、龍也さんが食事をしているのが見えそう呟くと

 

「お兄さんに近づき過ぎたからですよ」

 

私達は海から帰るまで、龍也さんに近づくことを禁止されたので、こうしてビーチボールで遊んでいるのだが

 

「だって、シャマル先生私だって女の子ですよ?好きな人の水着姿見せたいじゃないですか、ねっティア」

 

「まぁ・・それは判るけど。ビキニを選んだのは間違いだったかしら?」

 

ティアが自分が選んだ水着を見ながら言うと

 

「兄上は女性に対する耐性が殆ど無いからな、こういう物の方が良いんだ」

 

シグナムさんとシャマル先生の着ている水着は、露出が少ない物だ

 

「でも。普通男の人って露出が多いほうが好きなんじゃないんですか?」

 

普通ならビキニとかは男性が喜びそうな物だが・・

 

「いや・・兄上は露出が多い服は嫌いなんだ、少々兄上は考え方が古いから」

 

シグナムさんが言うには、年頃の女の子は肌をむやみやたらに見せる物ではないと、龍也さんが言っていたのを聞いていたらしい

 

「そうだね・・私前ミニスカートで龍也を遊びに誘ったら、怒られたよ・・スカートの丈が短いって」

 

フェイトさんとなのはさんも、思い出したように呟いている

 

「僕兄様に服作って貰ったことがあるよ?動きやすくて可愛いかったよ、ねっディード」

 

「そうですね・・私はあの白のワンピースはお気に入りですよ」

 

そんなっ!!オットー達は龍也さんに服を仕立ててもらって事があるの、

 

「オットーちゃん、龍也さんに服作って貰ったことがあるの?」

 

なのはさんが笑いながら尋ねるが、その目は笑ってない

 

「僕だけじゃないよ?皆作って貰ったよ、誕生日プレゼントだって」

 

誕生日プレゼント・・じゃあ私も欲しいって言ったら作ってくれるかな

 

「・・・誕生日プレゼントか・・龍也に頼んでみよう。服を作って欲しいって」

 

フェイトさんが頼もうと言っていると

 

「無理だと思うぞ?テスタロッサ・・主はやてが許可を出すと思うか?」

 

「・・絶対無いね、はやてがそんな事許可してくれるわけ無いね」

 

確かに部隊長が許可を出してくれないと、服を作ってもらうのは難しい。そんな話をしていると

 

「スバル、遊ぼ!!」

 

ヴィヴィオはとてとてと可愛らしい足取りで歩いてくる

 

「ヴィヴィオ、私と遊ばない?」

 

なのはさんがヴィヴィオの視線に合わせて言うが

 

「ううん、ヴィヴィオ、スバルが良い、ヴィヴィオ、スバル大好きだから!!」

 

ピシリ、世界が音を立てて凍る

 

「ヴィヴィオ、どうしてスバルが大好きなの?」

 

「うーんとね、前ねスバル、ヴィヴィオにクッキーとうさぎさんくれたの!だからヴィヴィオ、スバル大好き!!」

 

あの時のうさぎのぬいぐるみとクッキーは、かなりヴィヴィオの好感度を上げるのに役立ったようだが・・・

 

「「「スバル・・少し私達とお話しようか?」」」

 

なのはさんたちが怖いよ・・オットー達は逃亡しており既に此処に居ない、じりっとなのはさんたちが一歩目前に踏み込む・・ティアまでいる・・ああ・・私死んだかな・・と諦めの境地に達した瞬間

 

「なのはねね!!スバル苛めたら駄目なの!!!」

 

ああ・・ヴィヴィオが天使に見える・・でもそれで行くとなのはさん達は悪魔になるのかな?

 

「「「いや・・私達はスバルを苛めてるわけじゃ無いんだよ?」」」

 

なのはさん達がしどろもどろで言うと

 

「ヴィヴィオ、乱暴な人嫌い!!スバル行こ!!」

 

真っ白に燃え尽きたなのはさん達を横目で見ながら、私はその場を後にした

 

 

 

「どうしたんだ?そんなこの世の終わりみたいな顔して?」

 

海から帰る車中の中で項垂れる、なのは達に尋ねると

 

「なんでもないですよ・・はぁ~~」

 

大きく溜め息を吐くなのは達に

 

「なのはねね、膝の上に乗せて!!」

 

ヴィヴィオが近づき膝の上に乗せてと言う

 

「ヴィヴィオ!なのはの事嫌いになったんじゃないの?」

 

なのは達は・・ヴィヴィオに嫌われるような事をしたのだろうか?

 

「うーんとね、ヴィヴィオ、スバル大好きだけど・・なのはねね達も大好きなの!!」

 

その言葉で機嫌を直した、なのはは笑顔でヴィヴィオを膝の上に乗せて微笑んでいた

 

(なのは達は一体ヴィヴィオに何をしたんだ?)

 

私は知らなかった・・ヴィヴィオに懐いてもらう為に皆が色々なプレゼントをしている事を

 

「さーて!今日の寝る部屋を決める、くじ引きをやりまーす!!」

 

離れに戻り、夕食とお風呂を終えた所で、はやてが昨日のくじの箱を取り出しながら言う

 

本日の部屋割りはこうなりました!!

 

101

なのは、スバル、ヴィヴィオ

 

102

ティアナ、フェイト、キャロ

 

103

ザフィーラ、エリオ、セイン

 

104

ノーヴェ、チンク、トーレ

 

105

はやて(リィン)、ディエチ、セッテ

 

106

ウーノ、ジェイル、ルーテシア

 

107

ウェンディ、アギト、クアットロ

 

108

ディード、シャマル、オットー

 

109

ヴィータ、シグナム、私

 

「おっしゃあああっ!!!兄貴と同じ部屋だ!!」

 

ヴィータはくじを握り締めて喜びの叫びを上げ

 

「兄上と同室か・・」

 

シグナムは微妙な表情だった

 

「どうして・・龍也さん(龍也)と同じ部屋のくじが引けないの?」

 

項垂れ自分の部屋に向かっていくなのは達に

 

「シグナムとヴィータか・・まぁ家族やから良いか」

 

宛がわれた部屋に向かって行った、はやて達を見送ってから自分達に宛がわれた部屋に行く

 

「今日はちゃんと三つ布団があるな・・」

 

どうやら今日はちゃんと布団が三人分用意されていた

 

「兄貴と同じ部屋だ。嬉しいぜ」

 

上機嫌で布団の上に座るヴィータ、

 

「兄上と同じ部屋で寝るなどあの時以来か・・」

 

昔を思い出しているのかそう呟きながら、布団の上に座るシグナム

 

「昔は良く居間に布団引いて皆で寝ていたなぁ・・」

 

闇の書事件の前は良くそうやって皆で寝ていた、しばらく昔の事を思い出しながら話していると

 

「止めだ!止め、そんな昔の話してないで早く寝ようぜ」

 

ヴィータの言葉に頷き・・私達は眠りに付いた

 

「・・ぐす・・ひっく・・」

 

日付が変わった頃、私はヴィータの泣き声を聞き目を覚ました

 

「ヴィータ?どうしたんだ?何を泣いているんだ?」

 

心配になりヴィータを見る、ヴィータは眠りながら涙を零していた

 

「ヴィータ、大丈夫か?」

 

ヴィータを揺すり起こすと

 

「はぁ・・はぁ・・夢か・・」

 

酷い汗を掻きながら、ヴィータは目を開いた

 

「どうしたんだ?何か怖い夢でも見たのか?」

 

その余りの顔色の悪さに尋ねると

 

「・・昔の夢を見たんだ・・はやてが主になる前の夢を・・怖くて・・苦しくて・・寂し・・ひっく・・うぅぅ・・」

 

涙を零すヴィータを抱き寄せる

 

「あ・・兄貴・・?」

 

ヴィータの涙を拭いながら

 

「大丈夫だよ・・もう悪夢は終ったんだ・・大丈夫ヴィータはもう泣かなくて良いんだよ」

 

背中を撫でながら宥める・・

 

「兄貴・・うう・・兄貴ぃぃ・・・」

 

抱きついて涙を流す。ヴィータの背を撫でる

 

「ほら・・泣かなくて良いんだよ」

 

泣き続けるヴィータの背を撫でてると

 

「兄貴・・一緒に・・寝ても・・良いか?一人だと・・又あの夢を見そうで怖いんだ」

 

途切れながら一緒に寝て良いか?と尋ねて来るヴィータに

 

「良いよ。一緒に寝ような・・」

 

一つの布団で横になる・・狭いのでヴィータを抱え込む形になっているが

 

「兄貴・・ありがとう・・すぅ、すぅ」

 

腕の中で穏やかな寝息を立て始めた、ヴィータの長い髪を撫でながら、私も眠りに付いた

 

 

 

夢を見ていた・・何も無い闇の中を歩いていたが、怖くて・・寂しくて・・動けなくなってしまう。そんな中・・闇の中から

 

「ほら・・ヴィータおいで」

 

優しい兄貴の声と手が見える

 

「兄貴?・・」

 

私はその手を掴んだ・・その瞬間闇は消え、穏やかに笑う兄貴の顔が見えた

 

「兄貴・・兄貴ぃぃ・・」

 

嬉しくて兄貴に抱きついた所で目を覚ました

 

「もう朝か・・うおっ!!」

 

ふと横を見る、兄貴の顔が超至近距離にある。いやどちらかと言えば抱きしめられているが正解だろう

 

「そうだ・・昨日・・夢を見て怖くて・・兄貴と一緒に寝たんだったな・・シグナムは?」

 

視線をずらすと既にシグナムの布団は畳まれ、シグナムの姿は無かった

 

「まだ朝早いよな・・朝の訓練でもしてるのか?」

 

姿が無いのでそんな事を考えてると

 

「ううん・・もう朝か・・」

 

兄貴を起きて、私から手を退ける・・もう少しあのままでも良かった・・

 

「ヴィータ、おはよう」

 

「あっ・・うん。おはよう」

 

と挨拶を返していると、まだ兄貴の顔は私に近い事に気付いた

 

(どうしよう・・これチャンスだよな・・ええい・・考えるのは止めだ!!)

 

「兄貴、ちょっとこっち向いてくれよ」

 

「うん?どうし「兄貴・・昨日はありがとうな・・これお礼だ」

 

すっと近づき兄貴の頬に唇を当て、そのまま抱きつく

 

「ヴィ・・ヴィータ!!」

 

兄貴が動揺して離れようとするが、力を込めて兄貴の動きを封じる

 

「兄貴が私の事を妹って見てるのは知ってる・・でもこれだけは言いたいんだ・・」

 

私も恥かしいが此処で言わないで何処で言うんだ

 

「私は兄貴が大好きだ・・何よりも誰よりも・・これだけは覚えていて欲しいんだ」

 

告白しないと兄貴に私の気持ちは伝わらない・・思ってるだけじゃ駄目なんだ、ちゃんと言葉にしないと

 

「私は・・」

 

兄貴は何か言おうとして口篭っている

 

「今は妹で良いんだ・・でもその内・・その内で良いんだ。私の気持ちに応えてくれよ・・返事はその時まで待ってるからさ」

 

それだけ言い、逃げるように部屋を後にする。恥かしくて兄貴の顔が見れなかったのが理由だ

 

(へへ・・はやてに言おう・・んで・・二人で兄貴を私達のにしよう・・誰にも渡したく無いんだから)

 

私はずっと兄貴と一緒に居たい・・私はそう思いながらリビングに下りて行った

 

「ヴィータにまでに好きと言われるとは・・私はどうすれば良いんだ?」

 

一人残された部屋で頭を抱える龍也の姿があった

 

第58話に続く

 

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